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第一章 18歳 キスで補給
第7話 (リリア視点)20歳になったらキスじゃ足りない!?
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「……ふふっ、決まりね」
私は、ベッドの上で顔を真っ赤にしている若い二人を見つめ、そっと胸を撫で下ろした。
正直、奈々が自分の本能に絶望して引きこもってしまうのが一番怖かったけれど、その心配はなさそうだ。
何より、目の前の幼馴染の少年——ユウ君。
彼は自分のことを「非常食」なんて情けない言葉で表現しているけれど、その耳の先まで茹で上がったような赤さを見れば、彼が奈々をどう思っているかなんて、私には手に取るように分かる。
(ユウ君、本当にいい子ね……。あんなに鼻の下を伸ばして、協力するなんて言っちゃって。
それが奈々の「餌」になることへの下心だとしても、今はその単純さが一番の救いだわ)
奈々も、彼の不器用な優しさに毒気を抜かれたのか、いつの間にか緋色の瞳には安堵の色が混ざっている。
けれど、私は知っている。
サキュバスのハーフとしての身体が、これからどれほど深く、濃密な愛を欲していくようになるのかを。
(今はまだ18歳になりたて。キスだけでも十分にエネルギーは補給できるでしょうけど……。
20歳を過ぎて、身体が完全に大人へと作り変えられた時、そんな可愛い「食事」だけで足りるはずがないのよね)
いつか、キスだけじゃ満足できなくなった奈々が、もっと深い渇きに泣きながらユウ君を求める日が来る。
その時、この純情な「非常食」君は、どんな顔をして責任を取ってくれるのかしら。
想像するだけで、いたずら心がくすぐられる。
私を唯一無二の伴侶として選んだ、あの愛しい大和さんを思い出し、私の唇は自然と甘い弧を描いた。
「それじゃ、あとは若い二人でゆっくりお話しなさい。……ユウ君、奈々をよろしくね。
あんまり遅くならないうちに、ベランダから帰りなさいよ?」
私は二人に背を向け、軽やかな足取りで部屋を後にした。
廊下に出ると、そこには心配そうに腕を組んで立っていた大和さんがいた。
「リリア、どうだった? 奈々は……」
「大丈夫よ、あなた。とっても心強い『協力者』が見つかったわ」
私は戸惑う大和さんの腕に自分の腕を絡め、わざと胸を押し付けるようにして寄り添った。
「さて、あの子たちの夜はこれからだけど……私たちの夜も、まだ終わっていないでしょう?」
「リ、リリア、そんなこと言ってる場合じゃ……」
困り果てた顔の夫を連れて、私は寝室へと向かう。
若さゆえの純愛。
それもいいけれど、サキュバスの本当の愉しみを知るのは、もう少し先のこと。
ふふ、頑張りなさいね、奈々。そして、ユウ君。
あなたたちの「友情」が、いつ、どこで、情熱的な「渇望」に飲み込まれてしまうのか……今から楽しみだわ。
私は、ベッドの上で顔を真っ赤にしている若い二人を見つめ、そっと胸を撫で下ろした。
正直、奈々が自分の本能に絶望して引きこもってしまうのが一番怖かったけれど、その心配はなさそうだ。
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彼は自分のことを「非常食」なんて情けない言葉で表現しているけれど、その耳の先まで茹で上がったような赤さを見れば、彼が奈々をどう思っているかなんて、私には手に取るように分かる。
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奈々も、彼の不器用な優しさに毒気を抜かれたのか、いつの間にか緋色の瞳には安堵の色が混ざっている。
けれど、私は知っている。
サキュバスのハーフとしての身体が、これからどれほど深く、濃密な愛を欲していくようになるのかを。
(今はまだ18歳になりたて。キスだけでも十分にエネルギーは補給できるでしょうけど……。
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いつか、キスだけじゃ満足できなくなった奈々が、もっと深い渇きに泣きながらユウ君を求める日が来る。
その時、この純情な「非常食」君は、どんな顔をして責任を取ってくれるのかしら。
想像するだけで、いたずら心がくすぐられる。
私を唯一無二の伴侶として選んだ、あの愛しい大和さんを思い出し、私の唇は自然と甘い弧を描いた。
「それじゃ、あとは若い二人でゆっくりお話しなさい。……ユウ君、奈々をよろしくね。
あんまり遅くならないうちに、ベランダから帰りなさいよ?」
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廊下に出ると、そこには心配そうに腕を組んで立っていた大和さんがいた。
「リリア、どうだった? 奈々は……」
「大丈夫よ、あなた。とっても心強い『協力者』が見つかったわ」
私は戸惑う大和さんの腕に自分の腕を絡め、わざと胸を押し付けるようにして寄り添った。
「さて、あの子たちの夜はこれからだけど……私たちの夜も、まだ終わっていないでしょう?」
「リ、リリア、そんなこと言ってる場合じゃ……」
困り果てた顔の夫を連れて、私は寝室へと向かう。
若さゆえの純愛。
それもいいけれど、サキュバスの本当の愉しみを知るのは、もう少し先のこと。
ふふ、頑張りなさいね、奈々。そして、ユウ君。
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