ムコ殿候補は、魔王将軍!? ~本日、魔王のパシリ(侍女とも言う)に任命されました~

若松だんご

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第20話 魔王さまをお守りします……!?

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 まったく、キリがないな。

 少し荒れた息の下、顎に滴る汗を拭う。
 王宮を離れ、砦に戻る途上。刺客を差し向けられることは、ある程度予測していたが、まさかここまでの人数をけしかけられるとは思ってもみなかった。

 それだけ、俺が生きていては困るということか。

 俺が調べていたノルラとリゼの虚偽の報告書。
 あれは、管轄している宰相が横領していることの証にほかならなかった。
 採掘量を少なく報告し、差分を自分の懐に入れていた。おそらく、宰相一人ではなく、他の官僚たちも一枚噛んでいたに違いない。
 それと、スティラ王女の王配。
 最終的に彼女がアルディンを選ぶように差し向けたが、それだけでは安心しないらしい。
 アルディンなら同じ上位貴族の出身だ。夫に据えても、悪いようには転がらない、傀儡女王の夫として役に立つ。そう判断したのだろう。
 王宮に上がったアルディンは、貴族たちとも親交を深めていた。にこやかに、貴公子然として接するアルディンなら、自分より御しやすいと思ったのだろう。貴族の子弟だし、自分たちの仲間に引き込めると。

 舐められたものだ。

 軽く口元を歪ませ、向かってきた敵を斬る。
 血しぶきと呻き声を上げ、血溜まりに倒れる刺客。砦へとつながる街道は、醜怪な肉塊と、むせかえるような血の匂いに染まっていた。

 「エイナルッ、無理をするなっ!! 目の前の敵のみ倒せばいいっ!!」

 自分と同じように剣を振るうエイナルに声をかける。俺を守ろうと必死で敵に向かっていったエイナルを、その凶刃から助け出す。

 「ありがとうございますっ、将軍っ!!」

 エイナルの息がかなり乱れている。二人対複数の刺客。
 こういう時、少数精鋭が好きな自分の性分が仇となる。
 自分はこれも運命と諦められるが、エイナルはまだ若い。どうにかしてコイツだけでも生き延びさせてやりたいが。血路を開く機会がない。
 
 ここまでか?

 剣と己の実力だけで将軍の地位にまで上り詰めたが、俺の命運はここまでだったらしい。
諦念の感が心を襲う。

 ミリア……。

 軽く目を閉じると、そこに砂色の髪の少女の微笑む姿が浮かび上がった。そして、赤い髪の彼女の泣きそうな顔も。最後に見たのは、金粉をまぶしたような瞳に涙をいっぱいにためた、彼女の顔。
 思い出すだけで、胸が締めつけられる。
 泣くな――と言いたいが、おそらく泣くんだろうな。
 アルディンなら、その涙も優しく拭ってくれるだろう。

 幸せになれ。ミリア。

 「将軍っ!! あれをっ!!」

 突然エイナルが驚いたように空を指さした。
 突き抜けるような青空。そこに浮かぶ赤い影。

 「オオオオォォン……!!」

 大地を、空気を揺るがす音。

 「竜……?」

 ものすごい速さで近づいてくるその物体は、紛れもなく竜。真紅の鱗が、日差しにきらめく。

 「竜!!」
 「竜だっ!!」

 驚くのは俺たちばかりではない。刺客も同じように、現れた巨大な竜の姿に呆然と、足を地面に縫い留められたかのように動けなくなった。

 「グオオオオオォン……」

 「うわあぁっ!!」
 「ギャアアアアッ!!」

 竜は大きな地鳴りとともに大地に降り立つ。そして、俺とエイナルを守るかのように、刺客たちを巨大な尻尾で薙ぎ払った。竜から見れば、剣を持った人であっても、尻尾にたかる蝿程度なのだろう。蹴散らされた刺客たちの身体は、街道のあちこちに散らばって転がっていく。五体満足ではあるみたいだが、衝撃が激しいのか、立ち上がる事もできずに、呻き声を上げるだけ。なかには、失神してるのか、口から泡を吹いてる者もいた。

 「スゴい……」

 圧倒的な力に、呆然としたままエイナルがつぶやく。

 「これが竜の力……」

 声に反応したように、竜が巨体をこちらに向けた。
 
 「ミリア……、いや、スティラ王女……なのか?」

 彼女が竜の血を引く末裔だと知っていたが、まさか、竜に変身できる力を持っていたなんて。
 金粉をまぶしたような瞳が俺を捉える。先程までの怒りに満ちた目ではない。俺の知る、彼女の瞳。
 真紅の流れるような鱗。背中に生えた大きな翼。その身体は恐ろしく、そして美しかった。
 怖いはずなのに、魅入られる。
 目が離せない。

 「ミリア……」

 かすれた声で呼びかける。無意識のまま、その鱗に手を伸ばす。

 「――――っ!!」

 ビクリと大きく身体を震わせた彼女。

 「ミリア? ――――クッ!!」

 問いかけに応じることもなく、翼をはためかせ、飛び上がった彼女。地面に叩きつけるような風圧に、腕で顔をかばう。

 「ミリアッ!!」

 王城とは違う、別の方向へと飛んでいった彼女。
 
 いったいどこへ向かうつもりだ?

*     *     *     *

 どうしよ、どうしよ、どうしよ。

 わたし、見られちゃったよね。バッチリ見られちゃったよね。
 バレちゃってるよね。バッチリバレちゃったよね。
 だって「ミリア」って呼びかけられたし。

 ううう。恥ずかしすぎる。

 王宮でアルディンさまに告げられた、将軍の危機。
 なんとかして彼を助けたい一心で飛び出したら、……まあ、その。竜に変化してたわけで。無我夢中で飛んでいったら、彼を助けられたわけで。
 
 うん。そこはいい。そこまではいいの。

 まさか、自分が竜に変身できるとは思ってもみなかったけど。竜の血はかなり薄まってる、ほとんど力も残ってないと言われてたけど、いざという時役に立つ程度には残ってたんだなって、自分でも感心したけど。
 そこはまあ……いい。けど。
 
 わたし、あの姿を、将軍に見られちゃったんだよぉぉ~~っ!!
 思いっきり、シッカリ、ハッキリ、クッキリと。

 わたしが竜に変化することを驚かれた。
 まあ、そこは? 竜の末裔だし、驚かれてもしょうがないよね、なんだけど。
 問題はね、問題はね……。

 (う~~~~っ!!)

 街道の外れ、草の生い茂る湖のほとりで、身を小さくしてうずくまる。
 いくら竜とはいえ、あんな格好で将軍に会ったことが大問題。
 今のこの人型じゃないだけマシ? ううん、そんなことない。どっちにしたって大問題でしょ。
 だって、だって、だってっ!!

 (わたし、素っ裸だったんだよぉぉぉっ!!)

 竜だってなんだって関係ない。
 すっ、好きな人の前で裸体を晒すだなんて……っ!! どんな痴女よ、わたし。
 その上、ふっ、ふふふ触れられそうになるなんてっ!!

 将軍が手を伸ばしたのはわたしの素足。太もも。
 将軍からしてみれば、ただの竜の身体、鱗の一つだったかもしれないけど。わたしにとっては、誰にも見せたことのない大事な場所だったり。
 
 「もう、お嫁に行けない」

 こんな痴女を嫁にもらってくれる奇特な人はこの世にいない。
 もうこのまま泣いて、涙になってどっかに流れていきたい。
 
 「なら、俺が責任を持って妻に迎え入れよう」

 自分の潤んだ呟きに返事があるなんて。
 驚いてふり返ると、茂みの向こうに不敵な笑みを浮かべた将軍が立っていた。メッチャ悪者っぽい笑み。

 「王女殿下の裸体を見るという不敬を犯した俺を、夫してお許しくださるのならという条件がつきますが」

 え? 
 裸体?
 いや、さっき竜の素っ裸を見たで……って、え?

 「きゃあああああっ!!」

 叫んで、胸を隠して座り込む。
 そうだ、そうだった!! わたし竜に変化したせいで、裸のままだったんだ!!
 着てたものは全部、王宮に置いてきちゃってる。
 それをウッカリ将軍に見られちゃうなんてっ!!
 竜だったときより、何十倍も何百倍も恥ずかしい。

 「……これを使え。汚れているが、ないよりマシだろう」

 パサリと上からかけられた布。おそらく将軍の外套。素肌に染み入るそのぬくもりと匂いにちょっとだけ心が落ち着く。

 「で?」

 で?

 「返事は? どうするんだ?」

 返事? どうするって……。

 「結婚だ、結婚!! アルディンの妻になるのか、それとも俺か。ハッキリしろ!!」

 「ひ、ひゃいっ!!」

 キョトンとしたわたしに落ちた、カミナリのような怒声。その恐ろしさに、ビクッと身体がすくむ。その声も態度も、わたしの反応まで「いつも通り」。ミリアだったときとなにも変わってない。

 「あ、あのっ、わたし、その……、そうおっしゃっていただけて大変うれしいのですが、その……、お答えできない事情というか問題というのがですね」

 「ハッキリ言え!! 回りくどいのは好かん!!」

 「ひゃいっ!!」
 
 ホント、こういうとこ、変わらないんだなあ。
 わたしが侍女だろうが王女だろうが関係ない。怒るときはそのまま怒る。こんなときなのに、ちょっとうれしくなる。

 「あの、貴族たちがわたしが将軍を選ぶことに反対してるんです。刺客を送ってきたのもその証拠で。わたしを妻にもらっていただけるのはうれしいのですけど、そうすると将軍の身の上に危険が及んじゃうんですっ!!」

 そうだ。
 こうしてとりあえず刺客は倒したけど、だからって根本的に問題が解決したわけじゃない。わたしが将軍を選んでしまったら、それこそ貴族たちは、なんとしても将軍を殺そうと躍起になるだろう。アルディンさまだって、黙ってはいない。
 わたしが戻らなかったら、今度はお祖母さまを人質に脅迫してくるかもしれない。大人しく戻って、アルディンさまと結婚せよと、将軍の命を差し出せと。
 考えれば考えるほど、この追い詰められた状況に、軽く身震いする。
 
 「ああ、それなら問題ない。アイツが解決してくれてるだろう」

 「アイツ?」

 って誰? というか、解決ってなに?

 「それより。俺が訊きたいのは、お前に俺の妻になる気があるのかどうかだ。余計なことを考えず、それだけ答えろ」

 「えっと……。妻になりたい……です」

 声が小さくなる。まともに将軍を見ていられなくって、うつむいてしまう。

 「でも、将軍、わたしがアルディンさまを好きだって誤解されてたし……」

 あの時、お祖母さまに、「王女が選んだのは、アルディン。自分は、王女が『好き』と言うのを聞いた」って証言してた。アルディンさまの腕の中で封印が解けたのだから、わたしが選んだのは彼だって言ってた。 

 「すまん。あれはちょっとした方便だ」

 ほっ、方便っ!? 嘘っ!?

 思わず顔を上げてマジマジと見ちゃう。困ったように視線をそらす将軍の横顔。

 「宰相たちの動きが気になったからな。とっさに、アルディンを推挙しておいた」

 「ひ、ヒドいですっ!! そのせいで、わたし、いっぱい悩んでっ!! 本当の姿を封印して近づいてたから、てっきり嫌われたんだって、思って……!!」

 言ってる途中から声が震えてきた。

 「すまん。嫌ってなどないとわかれば、許してくれるか?」
 
 「え? いや、嫌われてないのなら、それで、だいじょう――ンッ」

 近づいてきた将軍。言葉をふさぐように重ねられた唇。
 って、わたし、将軍とキスしてるのっ!?

 「俺の妻になれ、ミリア」

 唇を離した将軍が告げる。

 「は……い……」

 なんとか声に出してその願いを受けるけど。
 かりにも一国の王女、それも次期女王に対して、「俺の妻になれ」だなんて、厚かましくない? そこは「王女殿下の夫にしてください」じゃないわけ?
 さすがは「魔王」。王女など所詮小娘。同等、もしくはそれ以下とか思ってるのかな。
 でも。

 再び重ねられた唇。包まれた外套ごと抱きしめられ、わたしは頭から火を吹きそうなほど真っ赤になりながら、その幸せに身をゆだねた。
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