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【R18】第十九話「いきなりインサート!?(前編)」

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 やはりまずは口づけからだろうと俺は顔を近づける。が、手でさえぎられた。
 ん? どういうことだ?

「あそこ……舐められた口でキスとか、いや」

 なるほど、自分の汚い場所をなめまわした口でキスをされたくないと。
 確かに、俺も自分のナニを咥えた上、あの液体を飲み干した口にキスをするのはためらわれる。

 セルフィは呪文を詠唱すると、俺の口に魔法をかける。
 浄化の魔法で俺の口を洗浄したらしい。
 ならば俺も。彼女の口に浄化の魔法をかけてやる。
 アレを飲み込んだみたいだから、喉の奥までを対象にして。

 見つめあい、微笑み合う。お互い考える事は一緒だね、と。
 それから、静かにキスをする。
 息をするかのように自然と、ついばむように何度も、軽い口づけを繰り返し、やがて舌を差し出しあう。
 口内でヌラヌラとお互いの舌を絡めあわせると、なんとも言えない感情になる。
 ふわふわと、頭が白くなるような幸せな感触だ。

「ふむ……む、んっ……ぅう……はむ……」

 差し出した舌をチロチロと先端で確かめるように舐め、やがてネロネロと舌の横腹で絡め、腹の部分で俺の舌の裏側を舐め、舌の裏側を俺の舌の腹の部分にこすりつけ、じっくりと丹念に、俺の舌を味わうように、彼女は雌の本能で口づけを堪能する。

 頭を撫で、唇に軽いキスをすると、俺は呪文を詠唱する。
 避妊魔法の一つ。対象の胎内に魔法をかけ、精子を殺す避妊魔法だ。
 ゴロツキと喧嘩する前、街を探索している間にステータスプレートで効果を確認したのだ。
 これで中出しし放題。便利な魔法だ。
 発動成功。手ごたえもばっちり。確実にセルフィにかかったのを確信する。

「大丈夫?」

 怖くないかと問う。

「うん……」

 セルフィが微笑む。

 ベッドに組み伏せられたセルフィ。
 ゴロツキに押さえ付けられた恐怖がトラウマになっていないだろうか。

 俺は頭を軽く撫で、抱きしめてから、指を絡めるようにその手を握り、優しくキスをする。
 唇で軽く触れるだけのキス。快楽が目的ではない。彼女の恐怖心を取り去るのが先なのだ。じっくりと、慎重にいこう。
 そうこうしていると。

「アルク……優しい」

 俺の手に二度、彼女が軽めのキスをする。

「大丈夫だから。来て」

 彼女が大きく股を開き、自らの手でくぱぁとその秘密の割れ目クレバスを広げる。
 そこはすでに蜜であふれていて、艶かしく糸を引いていた。
 俺は自らの先端をその入り口にあてがい、

「いくよ」

 彼女の目をみつめ、確認する。

「うん」

 とろんと潤んだ瞳で俺を見つめながら、期待の眼差しを向けてくるセルフィ。
 俺はまず、その花園をヌラヌラと照らすいやらしい蜜で快楽棒を充分に濡らして入念に準備する。

「んっ」

 そして彼女の両太ももの間、神秘の裂け目の最奥に存在する女の穴へと俺の男をインサートする。

「っくっ……ふ……んっ……」

 俺の先端がスムーズに挿入し、わずかな抵抗の後、ヌルリと奥へと侵入する。

「ぁ゛ぅっ……ぅ゛っ」

 苦痛に歪めた顔で、健気にも俺を強く抱きしめるセルフィ。
 愛おしくて口づけする。
 俺の快楽のために我慢してくれてありがとうと、その頭を優しく撫で、キスをする。
 少しでも痛みを和らげようと、その口内を自らの舌で陵辱し、愛撫する。

「はぁぁ……ふっ……んむっ……んっ……優しい、好きぃ……」

 彼女も舌を蠢かせ快楽を求める。そして俺に快楽を与えようといじらしい努力をみせる。
 しばし舌を絡ませあいながら彼女の痛みが去るのを待つ。

「もう大丈夫」

 俺の首に腕を絡めながら、彼女はOKのサインを出す。

「じゃあいくよ。痛くなったら言ってね」
「うん。我慢する」

 頭を撫でてキスをして、それから俺は腰を前後に動かし始める。

「くっ……ふっ……んぅっ……」

 まだ痛むのであろうか。当然痛むのだろう。
 だが、彼女から限界のサインは出ていない。
 ならば、と俺は彼女の豊満な胸の先端に屹立する小さな桜色の突起を摘む。

「はぅっ……!」

 痛みを快楽で打ち消そうと考えたのだ。

「あっあっ……そこっ、ダメっ、あぅぅっ……」

 つねり、転がし、押しつぶし、少々乱暴に扱いながらそこを愛撫する。

「はぁぁぅっ……あぅぅぅんっ……」

 彼女の声が一段階高まる。
 感じてくれているのだろうか。

「……あぁぁん……そこだめ、そこ弱いから……っ」

 ピクンピクンと反応しながら、だらしなく舌を出し快楽に身をよじらせる。
 薄く開いた目でこちらを見つめ、言葉では拒絶しながらも俺の手首を強く握り、されど邪魔することはない。
 その手は俺の手を胸部に引き止めているかのようで、まるでもっととねだっているかのようだ。

「ふぁぁぅっ、んぅぅっ……気持ちよく……なっちゃうっ……」

 一人だけ快楽に浸る事に罪悪感を感じているのだろうか。
 大丈夫、いいんだよ、と口づけする。
 舌を絡め、口内を陵辱しながら胸を揉み、その先端のポッチをこねくりまわす。

「はっ、あっ、うっ、はぁぁぁぅっ……」

 腰も同時に前後させ彼女の中をかき回していると、セルフィが俺のキスを拒み、しがみつくように抱きしめてきた。

「ダメ……ダメっ……それ、あぁぁぁっ……」

 口ではダメと言いながらも、さらなる快楽を求めるように俺の首筋へと熱いキスを繰り返しながら獣のようによがり狂う。

「はっ、あっ、はぁっ、んぅぅっ……あ゛っ! あ゛ぅっ!!」

 首をいやいやと振り乱しながら、舌をだらしなく出し快楽に酔いしれている。

「あ゛っ! あ゛っ! あ゛ぉぉぅっ!!」

 さっきは拒んでいたというのに、強引に舌を絡みつかせるようなキスをしてくる。

「んむっ、ん゛っ、んぐぅっ……んはっ……あ゛ぉっ!」

 腰を上下させるようにして、膣内の天井へと先端をこすりつけるように攻めると、今度は背をそらしながら獣のようにあえぎはじめる。

「お゛っ!? そ、そこっ、あ゛ぉぅっ、お゛ぉっ、お゛っ、お゛ぉぉっ! あ゛ぉぉっ!!」

 あのもの静かだったセルフィ。その姿からは想像もつかない程の乱れっぷりだ。

「はぁぁぁっ! あぁぁぁぁっ! あぁぁぁぁんっ!!」

 俺の背中をかきむしりながら焦点の合わない瞳で虚空を見つめ、よがり続けるセルフィ。

「あ゛ぉんっ、いぐっ! あぁぁん、いくっ! もうダメっ! いくぅぅっ!」

 やがて強く目を瞑り、しがみつくように俺に抱きついてくる。
 両脚は俺の腰に巻きつき、いざ精を出しても放さないという雌の本性を感じさせる。
 きゅうきゅうと中がうねり、絡みつくように俺の一物を締め付ける。

「あ゛ぉぉっ、おぉぉぅっ、お゛ぉぉぅっ! お゛っ! お゛ぉぉっ! お゛ぉぉぉっ!!」

 口からはだらしなく舌を出し、時折やんわりと半目に開く目は白目をむきかけ、快楽によがりくるう雌の本性をさらけ出しながら、彼女はその身に迫る頂へと突き進んでいく。

「あ゛っ、あ゛ぁっ、あ゛ぁぁぁんっ! ふぁっ、あぁぁっ、あ゛ぉぉぉぉぅっ!!」

 その快楽、いかほどのものか。
 男では味わえないであろう刺激に背筋を反らしながら、セルフィは絶頂へと向かう。

「んぐっ、はっ、おっ、あ゛っ……んお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

 やがて、少女とは思えないような野太い声で、いやそれでも高くて可愛らしい声なんだけど、咆哮を上げ、セルフィはオーガズムに達した。

 それと同時に、俺の欲望もせり上がり、彼女の中へと己の快楽の証を放出せんとこみ上がってくる。

「いくよっ」
「ほへぇぇぇっ……」

 襲い来る快楽の波に身を任せるように、焦点の合わない目でただただ俺のいる方角を眺め続けるセルフィ。
 その収縮痙攣する内部へと、それを注ぎ込む。
 ドクドクと痙攣するたび、尿道を愛の証が迸る。
 そのたび甘美な電流が全身を駆け巡る。
 爆発的な快楽に頭が白に染まっていく。

「あぁっ」
「ふぁぁぁぁっ……」

 俺達はお互いを貪りあうように抱きしめあう。
 そしてその快楽を逃すまいとお互いの口内を犯しあう。

「っふむっ、んっ、はっ、むふっ、ふむっ……」

 唇を離し、彼女の頭を撫で、その可愛らしい顔を眺める。
 その顔は真っ赤にそまり、だらしなく舌を出し、白目になりかけながら半目で放心するというわりと凄い表情だったのだが、俺がこの娘をこんなにしたんだと思うと、どこか心が昂ぶり、そして可愛らしく見えるのだった。

「はぁっ……あっ……あぁぁっ……ふっ……へっ、ぇっ……あへぇっ……」

 女の快楽は長いというが本当なのだろう。
 俺はもうだいぶ収まって来ているのだが、セルフィはまだ痙攣を続け荒い息を吐き続けている。

「ぁへっ、あへっ……ほへぇぇ……っ」

 そんなだらしない姿を見せる彼女の唇に、首筋に、俺は軽い口づけをする。
 そうこうしている内に、彼女もやっと、ぽぉっと俺のことを見つめ、荒い息をつきながらもまともな言葉を発しはじめる。

「はぁっ……はっ……あぁっ……すごい、気持ちよかった」
「俺もだよ」

 彼女の言葉に同意で答え、頭を撫でると、セルフィは目を細めて微笑む。

「よかった」

 そして口づけで返してくる。
 俺達はお互いを求め合うようにキスを繰り返し、舌を絡めあい、快楽の余韻を味わった。

「……でも、アルクの……まだまだ元気」

 そう、俺のイキリん棒はまだまだ最高潮クライマックスだったのである。

「あぁ、実はまだ物足りないくらいなんだ……いけるか?」

 彼女の頬を撫でながら問うと、その手に手を重ね、頬ずりしてくる。
 そして、

「私ももっと……アルクを感じたい」

 うっとりとした表情で続行の許可を出すセルフィ。
 俺は彼女に覆いかぶさると、再び獣と化すのであった。

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