文字の大きさ
大
中
小
81 / 83
療養5
「妬ましい気持ちがあるのかもしれないが、やってくれるか?」
「はい、勿論です」
「早期解決を望む、よろしく頼む」
「は!」
ビスターには事情を分かっている者をつけて、調べることに決まった。
それからビスターは調査をした。何も知らない騎士団員もいるために、『そういえば、眩しい光が見えなかったか?』『ああ、何か反射しているように見えた』という証言を得た。
ビスターはどうするかと思ったが、『誰かが意図的に起こしたのではないか。私は利用されたのではないか』と言い出した。
誰だったのかと聞き込みもしたが、事情を知っている者は答えない。知らない者は眩しいことには気付いたが、『人がいたような気がするが……』という証言はあったが、誰かまでは分からなかった。
そして、ビスターに報告を促すとハキハキと答えた。
「はい!眩しい光を見たと証言がありました!モンカール様に意図的に目を眩ませ、私は利用されたのかもしれません」
「そうか、それでそれは誰がやったんだ?」
「それはまだです……ですが、練習場に入れるものは限られますので」
「そうか、ならばよろしく頼む」
「はい!」
アッシュを連れてくるつもりだったのかもしれないが、彼は手の届かない場所にいるためにどうするつもりなのか。ある意味、そんなことはしてならないが、アッシュの言ったこっそり行っていれば分からなかった。
「どうしてこんなことを」
「正々堂々と痛めつけようと考えたのでしょう」
「ああ」
オリックの話に騎士団長も納得であったが……騎士がと信じられない思いだった。
「そちらはどうだ?」
「調査のこともあってか、ビスターは頻繁にハックス侯爵家の兄弟に会っていたようですが、今は会うこともなくなっています」
オリックや事情を知っている騎士団員は、メイファスと親しい者は過剰になる、判断が鈍るかもしれないからと外しているとビスターには説明している。
「そうなったか」
「はい、想定しておりましたが……ある意味、分かり易いですよね」
調査のことを聞いたリージとローグ兄弟と、どんなやり取りが会ったかは分からないが、会わないことになったのだろう。
「だがビスターは話さぬだろう?自分の独断だと言うのではないか?」
「可能性は高いですね、手鏡はどうなりましたか?」
「特注のようで、今調べさせている」
「では、ジェミーの物だと分かるのではないですか?」
「だが、兄弟と親しいのならジェミーの物を盗まれたとでも言うかもしれない。二人を裁くのは難しいだろうな……そこは国王陛下に頼むほうがいいな」
「そうですね、それがいいかと思います」
騎士団長も裁けなくとも王家に無関係ではないために、協力を願い出るほうがいいだろうと決めた。
「これからどう動きますか?」
「国王陛下に話をしてから許可を得たら、犯人を捕まえたと伝えて、ビスターに尋問させる」
「有耶無耶にしたいと思っているか。その前に別の者を連れて来るかもしれませんね」
「金か……」
「ええ、カージ子爵家はお金はあるそうですから」
カージ子爵家は歴史ある家ではないが、お金はあるためにアッシュのように別の困った者を見付けて、成功報酬を払うかもしれない。
「その際はその時に考えて」
「尋問させればいいですよ」
「そうだな」
騎士団長はハイザートに現在の状況を伝えて、王家の調査部を動かしてもらうことになった。
案の定というべきか、ビスターは見付からないと言っていたが、ある男を連れてやって来た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日もお読みいただきありがとうございます。
5月31日は長々と失礼いたしました。
まだまだ復活と言うわけではありませんが、
ちゃんとお別れができたこと、
昨日も最後の粋な贈り物が届き、続きが書けております。
新作も書きたいので、最終回に向けて頑張ります。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
「はい、勿論です」
「早期解決を望む、よろしく頼む」
「は!」
ビスターには事情を分かっている者をつけて、調べることに決まった。
それからビスターは調査をした。何も知らない騎士団員もいるために、『そういえば、眩しい光が見えなかったか?』『ああ、何か反射しているように見えた』という証言を得た。
ビスターはどうするかと思ったが、『誰かが意図的に起こしたのではないか。私は利用されたのではないか』と言い出した。
誰だったのかと聞き込みもしたが、事情を知っている者は答えない。知らない者は眩しいことには気付いたが、『人がいたような気がするが……』という証言はあったが、誰かまでは分からなかった。
そして、ビスターに報告を促すとハキハキと答えた。
「はい!眩しい光を見たと証言がありました!モンカール様に意図的に目を眩ませ、私は利用されたのかもしれません」
「そうか、それでそれは誰がやったんだ?」
「それはまだです……ですが、練習場に入れるものは限られますので」
「そうか、ならばよろしく頼む」
「はい!」
アッシュを連れてくるつもりだったのかもしれないが、彼は手の届かない場所にいるためにどうするつもりなのか。ある意味、そんなことはしてならないが、アッシュの言ったこっそり行っていれば分からなかった。
「どうしてこんなことを」
「正々堂々と痛めつけようと考えたのでしょう」
「ああ」
オリックの話に騎士団長も納得であったが……騎士がと信じられない思いだった。
「そちらはどうだ?」
「調査のこともあってか、ビスターは頻繁にハックス侯爵家の兄弟に会っていたようですが、今は会うこともなくなっています」
オリックや事情を知っている騎士団員は、メイファスと親しい者は過剰になる、判断が鈍るかもしれないからと外しているとビスターには説明している。
「そうなったか」
「はい、想定しておりましたが……ある意味、分かり易いですよね」
調査のことを聞いたリージとローグ兄弟と、どんなやり取りが会ったかは分からないが、会わないことになったのだろう。
「だがビスターは話さぬだろう?自分の独断だと言うのではないか?」
「可能性は高いですね、手鏡はどうなりましたか?」
「特注のようで、今調べさせている」
「では、ジェミーの物だと分かるのではないですか?」
「だが、兄弟と親しいのならジェミーの物を盗まれたとでも言うかもしれない。二人を裁くのは難しいだろうな……そこは国王陛下に頼むほうがいいな」
「そうですね、それがいいかと思います」
騎士団長も裁けなくとも王家に無関係ではないために、協力を願い出るほうがいいだろうと決めた。
「これからどう動きますか?」
「国王陛下に話をしてから許可を得たら、犯人を捕まえたと伝えて、ビスターに尋問させる」
「有耶無耶にしたいと思っているか。その前に別の者を連れて来るかもしれませんね」
「金か……」
「ええ、カージ子爵家はお金はあるそうですから」
カージ子爵家は歴史ある家ではないが、お金はあるためにアッシュのように別の困った者を見付けて、成功報酬を払うかもしれない。
「その際はその時に考えて」
「尋問させればいいですよ」
「そうだな」
騎士団長はハイザートに現在の状況を伝えて、王家の調査部を動かしてもらうことになった。
案の定というべきか、ビスターは見付からないと言っていたが、ある男を連れてやって来た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日もお読みいただきありがとうございます。
5月31日は長々と失礼いたしました。
まだまだ復活と言うわけではありませんが、
ちゃんとお別れができたこと、
昨日も最後の粋な贈り物が届き、続きが書けております。
新作も書きたいので、最終回に向けて頑張ります。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。
感想
あなたにおすすめの小説
側室を迎えられるなら、わたくしは王妃の座をお返しいたします
柴田はつみ結婚六年、子のない王妃エリシアに側室の噂が迫る。王クラウスは「気にするな」と守ってくれたはずだった。
だがある日、彼は平民娘リリアを何も告げず王宮に住まわせる。周囲は寵姫だと騒ぎ、リリアも妃気取りになっていく。
エリシアは愛する夫のため王妃の座を返す決意をするが、クラウスには隠された理由があった
だから、ずっと一緒にいましょうね
ルーシャオエディン公爵令嬢グラシアは、宮廷舞踏会の直前に婚約者であるエドワール王子に呼び出される。エドワール王子の傍らにはヴィスム侯爵令嬢アレクシーが、ことさらグラシアを恐れるかのように振る舞って。
「エディン公爵令嬢グラシア、お前との婚約を破棄する」
その理由は、常軌を逸したかのような疑いからだった。
【完結済】本日をもって
satomi俺はこの国の王弟ステファン。ずっと王妃教育に王宮に来ているテレーゼ嬢に片思いしていたが、甥の婚約者であるから届かない思いとして封印していた。
だというのに、甥のオーウェンが婚約破棄をテレーゼ嬢に言い渡した。これはチャンス!俺は速攻でテレーゼ嬢に求婚した。
愛されていたのだと知りました。それは、あなたの愛をなくした時の事でした。
桗梛葉 (たなは)リリナシスと王太子ヴィルトスが婚約をしたのは、2人がまだ幼い頃だった。
それから、ずっと2人は一緒に過ごしていた。
一緒に駆け回って、悪戯をして、叱られる事もあったのに。
いつの間にか、そんな2人の関係は、ひどく冷たくなっていた。
変わってしまったのは、いつだろう。
分からないままリリナシスは、想いを反転させる禁忌薬に手を出してしまう。
******************************************
こちらは、全19話(修正したら予定より6話伸びました🙏)
7/22~7/25の4日間は、1日2話の投稿予定です。以降は、1日1話になります。
【完結】私より優先している相手が仮病だと、いい加減に気がついたらどうですか?〜病弱を訴えている婚約者の義妹は超が付くほど健康ですよ〜
よどら文鳥 ジュリエル=ディラウは、生まれながらに婚約者が決まっていた。
ハーベスト=ドルチャと正式に結婚する前に、一度彼の実家で同居をすることも決まっている。
同居生活が始まり、最初は順調かとジュリエルは思っていたが、ハーベストの義理の妹、シャロン=ドルチャは病弱だった。
ドルチャ家の人間はシャロンのことを溺愛しているため、折角のデートも病気を理由に断られてしまう。それが例え僅かな微熱でもだ。
あることがキッカケでシャロンの病気は実は仮病だとわかり、ジュリエルは真実を訴えようとする。
だが、シャロンを溺愛しているドルチャ家の人間は聞く耳持たず、更にジュリエルを苦しめるようになってしまった。
ハーベストは、ジュリエルが意図的に苦しめられていることを知らなかった。
殿下が私を愛していないことは知っていますから。
木山楽斗エリーフェ→エリーファ・アーカンス公爵令嬢は、王国の第一王子であるナーゼル・フォルヴァインに妻として迎え入れられた。
しかし、結婚してからというもの彼女は王城の一室に軟禁されていた。
夫であるナーゼル殿下は、私のことを愛していない。
危険な存在である竜を宿した私のことを彼は軟禁しており、会いに来ることもなかった。
「……いつも会いに来られなくてすまないな」
そのためそんな彼が初めて部屋を訪ねてきた時の発言に耳を疑うことになった。
彼はまるで私に会いに来るつもりがあったようなことを言ってきたからだ。
「いいえ、殿下が私を愛していないことは知っていますから」
そんなナーゼル様に対して私は思わず嫌味のような言葉を返してしまった。
すると彼は、何故か悲しそうな表情をしてくる。
その反応によって、私は益々訳がわからなくなっていた。彼は確かに私を軟禁して会いに来なかった。それなのにどうしてそんな反応をするのだろうか。
妹なんだから助けて? お断りします
たくわん美しく聡明な令嬢エリーゼ。だが、母の死後に迎えられた継母マルグリットによって、彼女の人生は一変する。実母が残した財産は継母に奪われ、華やかなドレスは義姉たちに着られ、エリーゼ自身は使用人同然の扱いを受ける。そんなある日――。