私のバラ色ではない人生

野村にれ

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獲物3

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「一人でもいいけど……マイノスとエクシアーヌは公務の合間よね?」
「はい、そうです」

 ルルエとエクシアーヌを連れるのもいいかと思ったが、エクシアーヌが駄目なら意味がない上に、王太子妃も忙しいことは分かっている。

「公務の邪魔をするのはいけないわね、他もまだ授業などがありますからね……陛下の公務は?」
「今日の分は終わっている。ソアリスに確認したい物もあったが、明日でいいと思っていたところだ」
「だったら、陛下宛てだったわけですから、あなたかしらね?」

 完全に消去法と邪魔をしてはならないという判断で、アンセムを選ぶしかないかと考えていた。

「構わないが、いいのか?」
「どちらにしても、おやつの時間までね」
「ケイトか?」
「ええ、おそらく誰か来ていると知ったら、絶対にやって来るから、そこまでがタイムリミットね」

 そこへ今度は門番がやって来て、再びオーランが対応をした。部屋にいる者は、口を挟むことはないが、事態を把握していた。

 ソアリスは来たかと思ったが、アンセムとマイノスはやっぱりアンテナではないのかと疑惑の目で見つめていた。

「いらしたようです、いかがしますか?」
「チッチね」
「はい……」
「どこか換気ができる部屋が空いているかしら?」

 ソアリスは念のために、窓が開けられる部屋の方がいいと判断し、オーランもすぐに察した。

「ご用意します、案内しておきましょうか」
「ええ、そうしてくれる?キャロラインも確認をお願い。準備できたら、呼びに来てくれる?」
「承知いたしました」

 今日はポーリアとキャロラインだったが、公務が終わったのでポーリアは帰り、キャロラインだけが残っていた。

「マイノスは申し訳ないけど、皆に説明しておいてくれる?」
「はい、分かりました」
「エクシアーヌは、ナイルスとイレナはもう寝ているけど、お昼寝させてあげてね」
「はい、承知いたしました」
「母上、ケイトはコントロールしなくていいですか?」

 突撃して来ると思っているのなら、その前に止めなくてもいいのかと、聞いておくことにした。

「あなたに爆食モンスターがコントロールできるの?」
「無理かもしれません……」
「ケイトは放っておいていいわ。さあ、どうしようかしらね……陛下は何かいい案がある?」
「案と言われてもね」
「母親が樽ではなかったら、召喚して、私も実母で戦うのだけど、役立たずの老人は要らないわ」
「私もお勧めできないな」

 ソアリスはアンセムに頷き、年を取ったからではなく、全盛期のマルシャであっても、お勧めできない。

「まあ、あちらが何を誤解だと言っているのか聞いてからね」
「そうだな、ソアリスは得意だろう」
「私は頭の回転が速いわけでも、口が立つわけでもないわ。ただ口が悪いだけよ?」

 いやいや、あれだけの悪い口が思い浮かぶのだから、頭の回転も速く、身を乗り出すこともしないのだから、口も立つだろうとしか思えなかった。

 マイノスは皆に説明に向かい、ナイルスとイレナはエクシアーヌに連れられてお昼寝に行き、アンセムとソアリスは準備ができるまで待つことになった。

 そして、キャロラインが呼びに来た。

「どんな感じ?」
「本当に母親といらしております」
「香水は?」
「イランイランではないと思いますが、付けてらっしゃいますね」
「やっぱりね、付けずに来る可能性も一応は考えていたのだけど」
「二人とも付けていたのか?」
「いえ、ポンポロリンもでしょう?お国柄なのかもしれないけど、開けた場所でないと厳しいと思っていたのよ」

 ポシッジュとチェチリーに会うとなれば、パーティー会場などであったために、応接室のような密室では気分が悪くなると判断していた。

「確かにそうだったな」

 そして、ソアリスは両肩をブン回しながら、何をする気なのかという動きで、部屋に向かった。
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