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第2部 プラチナ帝国公爵領編
第5話
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「ここがあの、プラチナ帝国の中心部か・・・・・」
感慨深いな・・・・・長年争ってきた国の帝都にこのような形で訪問することになるとは。
この光景を大将軍シェーラ様はどのようなお気持ちでご覧になるだろうか。
申し遅れました。
私は、シルバー王国で軍部のまとめを任されているジングート・サンライズと申すものです。
家名があるので一応貴族、それも公爵ということになっています・・・・・・
え?なぜ、そんなに歯切れが悪いのかですって?
実は貴族になったのは最近でして、少し居心地が悪く感じているのです。
本当は私は平民、それも孤児だったんですよ。
それがいまでは公爵位を持つ身だなんて立派なものじゃないかって?
ええまあ、そうなんです。
けども、うれしいとは言えないです。なぜなら私の尊敬する方も平民であること誇りにしてらしたので。
正直、貴族になるのは・・・・・・複雑なんですよ。
面倒な派閥争いにも巻き込まれるし。
ふぅ、前置きはこの辺にしておいて、今の状況を説明しますね。
いま、私ジングート・サンライズは長年の敵国であったプラチナ帝国の帝都プラチナムにやってきました。
なぜなら、長年我がシルバー王国と争ってきたプラチナ帝国と協定を結ぶためです。
そのため、私がシルバー王国の代表としてプラチナ帝国まで足を運んだのです。
協定を結ぶために、訪れるということはこちらのほうが立場が低いということを意味しています。
それは認めます・・・・・・
ですが、我が国はこれ以上、プラチナ帝国と事をかまえることができません。このままだとシルバー王国は滅びるかもしれなかったのです。
ところが僥倖がおきました。
プラチナ帝国から協定を結ぶ旨の使者がきたのです。
最初は罠かと思ったぐらいです。
シルバー王国の会議では受けるかどうか紛糾しましたが軍部の代表である私が主導し、この協定を結ぶということに決定したのです。
え、シルバー王国では軍部の立場が政治的に弱いのによく主導できたな、ですって??
軍部の立場が弱いことをよくご存じですね。
確かに、数年前まで我が国はシビリアンコントロールという文民統制をとっていました。
ですが、いわゆる政変が起き、王宮の最大派閥であるエルマール公爵一派が没落し、シルバー王国の体制自体が激変したのです。
そうでもしないと王国が滅亡の道を歩むということが国王以下大臣や官僚にいたるまでのみなの共通認識だったからできたことなんですね。
そして政務大臣、外務大臣と軍部の立場を同格とし私が軍部の最高位である軍務大臣の地位につきました。
だけではなく、政務に関しても一時的にですが政務大臣をかねることになり、現時点で私がシルバー王国の代表という立場についたのです。
本来なら、わたしごときが付くべきではありません。
この立場にたつにふさわしいのは大将軍シェーラ様おひとりであると私は思っています。
ですが、大将軍シェーラ様がどこにいるのかわかりません。
いまどこにいらっしゃるのか。
シルバー王国も私も常に大将軍シェーラ様の場所をさぐっているのですが全く手がかりがつかめません。
今回プラチナ帝国に来たのも、大将軍シェーラ様がここにいる可能性があると「託宣の巫女」に言われたからという理由もあるんです。
あ、「託宣の巫女」というのは我が国が誇る預言者です。
建国からずっと我が国にいる方だそうです。
・・・・・・・話を元に戻しますね。
いろいろあって私がシルバー王国の代表としてプラチナ帝国に足を運び、協定を結びに来ました。
とは言っても協定に向け、いくつかの条件はまだ未確定のままです。
すこしでもシルバー王国の利益にあう条件を整え、つつがなく協定を結ばなければシルバー王国に未来はないということは断言できますね。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
シルバー王国代表のジングート・サンライズがプラチナ帝国に到着してから1週間。
「シルバー王国の大使殿を迎えてから、もう1週間が経つのか・・・」
そうつぶやいたのはわたくし、プラチナ帝国6大公爵の”黄”の公爵家当主、パンジー・マリーゴールドです。
性別は女。28歳独身。
・・・・・・・・いき遅れ感がハンパないですね。
私は両親が早くに他界し他に兄弟がいないもんで8年前に家督を継ぎました。
魔法省の長官を世襲していますので長官権限をもちい、資金をふんだんに使って魔法の研究に没頭するあまり見合いやら婚約やらをすっぽかし続けててきのたです。
あのころは大魔導士イオニーアさまも頻繁に魔法省にお立ち寄りいただき、私の研究をよくご覧になってくださっていました。
いまから思えば一番楽しい時間でしたわ。
ところが5年前のあるときから急に体調をくずされ、宮殿の一角で静養しだれも立ち寄らないようにという皇帝命令が出されたのです。
そのことを聞かされた時は悲しかったですし、寂しかったですが、それを振り払うようにさらに研究に没頭するようになりました。
最近のテーマの一つに結界魔法の強化と維持が挙げられます。
というのも、帝都を500年守ってきた結界が崩れ始めたのです。
緊急処置として魔石を用いることで防げることがわかっておりましたので帝国内外から魔石を用意し結界の修復に用いました。
が、一時しのぎにしかならず根本的な解決に向けて結界の研究をすすめることになったのです。
このとき用意した魔石のひとつに頭一つ分の大きさほどもある魔石がありました。ブルー王国から献上されたものらしいです。
ですが、その魔石についている魔力の残滓が大魔導士イオニーアさまの魔力にきわめて似ているのです。
魔力は大掛かりになればなるほど個性がでるのですが、まるでイオニーアさまがこの魔石を創造したような・・・・・・
そんな想像をしてしまうぐらいにその魔石にイオニーアさまの魔力に似たものが残っていたのです。
ですが、それは妄想にしか過ぎませんわ。
そもそも魔石の創造などとはどんなに魔力があってどんな魔力制御でどんな魔法術式がいるのか想像を絶するほどの神業になります。
私もイオニーアさまの一番弟子・・・・とまではいきませんが、ずっとお側で見続けてきたので分かりますがイオニーア様でも魔石を創造するなんてことはできないでしょう。
・・・・・・できないですわよね?
だって、何かを創造するというのは魔法ではなく、もはや神の所業といえるぐらいのものなんですもの。
神といえば、我が国に拠点を構えるエリューシオン教会と回復魔法を扱う聖女の存在はまさに神の奇跡を具現化した存在といえるでしょう。
回復魔法自体は聖属性だけでなく、地属性や水属性でも使えるものだけど、聖属性の上級になると体の部位の欠損すら修復し、最上位は死人すら復活させるという。
そもそも魔法、魔力というものは人間のもつ人力と創造神様が生きとし生けるものに与えた神力が組み合わさったものという説があるけど本当はよくわかっていないの。
体内に宿る魔力を火や水、風、土に変換してそれを操っているというのがいまの魔法学の主流の考え方なんだけど。
例を挙げると、火属性をもつということは体内の魔力を火に変換しやすい体質ということであり、その変換した火を外部にむけて放っているということね。
なのに回復魔法は人体に直接作用する現象が起きているわ。これは従来の魔法学では説明できない現象よ。
一般的には人体がもつ回復機能を強化して回復させているとしているわ。
だけどこれと違う考えた方としては、回復魔法は人体の組織に作用しているのではなく元の体に戻しているという現象だという学説もあるの。
もしそうだとしたらこれは今の魔法とは一線を画す魔力の使い方ね。
ほんとに回復魔法って不思議だわ。しかも聖処女神エリューシオン様の洗礼をうけると聖属性が付与されると言うし。
普通ならそんなことあり得ない。
まあ、神様なら人族に魔法属性を付与するのなんて造作もないことなのかもね。
あ、死人の復活と言えば、この中央平原で魔法に並んでよく使われている魔道具でこんな話があるのよ。
あ、魔道具とは錬金術師や魔法使いたちが作成したもので魔力を持たない人でも魔法を扱えるようにしたものを言うのね。
その中にとんでもない性能をもつ魔道具があるというのよ。
その魔道具は、「魔神具」と呼ばれていていくつか存在するらしいんだけど、そのうちの一つがなんと死人を復活させる力を持つとか。
魔法省の書庫にある古文書には遠い昔に神の使徒が作ったとされていたわ。
まあ、眉唾ものらしいけど。
でも、本当にそんなものがあるならぜひ研究してみたいわね。どういう術式が組まれているのかとか、どんな魔法構造なのかとかとか。
う~~ん、興味は尽きないわ。
あ、ごめん、夢中で話しちゃった。わたしってすぐに夢中になる癖があるの。それに言葉遣いも砕けた言い方になっちゃうし。だめね。私って。貴族に向いてないかもね。
え~と何だっけ。
ああ、6大公爵家の主導権争いの話ね。
ぶっちゃけて言うと、この協定に反対する派閥の公爵家から私に味方するようにとの話は来ているわ。
でも個人的にはどちらでもいい、が本音よ。
私は魔法の研究がしたいだけなので。
だけど浮世のしがらみでそういうわけにもいかない。
となると戦争がなくなる方がいいわ。だったら協定派になるのよね。
でも反対派からは、もしこれで戦争が減ったらわたしのしている研究は続けられなくなるかもと言われたの。
・・・・・・・・そうかもしれないわ。結局戦争に勝つことを目的としていまの研究の予算が下りているのだから。
戦争がなくなり平和な時代になれば生活に便利な魔法の研究が進むことはあっても私のしている結界魔法の研究は続けられなくなる。
その言葉が私のとる道を間違えさせたのかもしれない。
そしてもう一つ、研究以上に私を執着させたこと。
反対派の言うことを聞けば、願って止まない私のもう一つの願いが叶うかもしれないと思っちゃったの・・・・・
感慨深いな・・・・・長年争ってきた国の帝都にこのような形で訪問することになるとは。
この光景を大将軍シェーラ様はどのようなお気持ちでご覧になるだろうか。
申し遅れました。
私は、シルバー王国で軍部のまとめを任されているジングート・サンライズと申すものです。
家名があるので一応貴族、それも公爵ということになっています・・・・・・
え?なぜ、そんなに歯切れが悪いのかですって?
実は貴族になったのは最近でして、少し居心地が悪く感じているのです。
本当は私は平民、それも孤児だったんですよ。
それがいまでは公爵位を持つ身だなんて立派なものじゃないかって?
ええまあ、そうなんです。
けども、うれしいとは言えないです。なぜなら私の尊敬する方も平民であること誇りにしてらしたので。
正直、貴族になるのは・・・・・・複雑なんですよ。
面倒な派閥争いにも巻き込まれるし。
ふぅ、前置きはこの辺にしておいて、今の状況を説明しますね。
いま、私ジングート・サンライズは長年の敵国であったプラチナ帝国の帝都プラチナムにやってきました。
なぜなら、長年我がシルバー王国と争ってきたプラチナ帝国と協定を結ぶためです。
そのため、私がシルバー王国の代表としてプラチナ帝国まで足を運んだのです。
協定を結ぶために、訪れるということはこちらのほうが立場が低いということを意味しています。
それは認めます・・・・・・
ですが、我が国はこれ以上、プラチナ帝国と事をかまえることができません。このままだとシルバー王国は滅びるかもしれなかったのです。
ところが僥倖がおきました。
プラチナ帝国から協定を結ぶ旨の使者がきたのです。
最初は罠かと思ったぐらいです。
シルバー王国の会議では受けるかどうか紛糾しましたが軍部の代表である私が主導し、この協定を結ぶということに決定したのです。
え、シルバー王国では軍部の立場が政治的に弱いのによく主導できたな、ですって??
軍部の立場が弱いことをよくご存じですね。
確かに、数年前まで我が国はシビリアンコントロールという文民統制をとっていました。
ですが、いわゆる政変が起き、王宮の最大派閥であるエルマール公爵一派が没落し、シルバー王国の体制自体が激変したのです。
そうでもしないと王国が滅亡の道を歩むということが国王以下大臣や官僚にいたるまでのみなの共通認識だったからできたことなんですね。
そして政務大臣、外務大臣と軍部の立場を同格とし私が軍部の最高位である軍務大臣の地位につきました。
だけではなく、政務に関しても一時的にですが政務大臣をかねることになり、現時点で私がシルバー王国の代表という立場についたのです。
本来なら、わたしごときが付くべきではありません。
この立場にたつにふさわしいのは大将軍シェーラ様おひとりであると私は思っています。
ですが、大将軍シェーラ様がどこにいるのかわかりません。
いまどこにいらっしゃるのか。
シルバー王国も私も常に大将軍シェーラ様の場所をさぐっているのですが全く手がかりがつかめません。
今回プラチナ帝国に来たのも、大将軍シェーラ様がここにいる可能性があると「託宣の巫女」に言われたからという理由もあるんです。
あ、「託宣の巫女」というのは我が国が誇る預言者です。
建国からずっと我が国にいる方だそうです。
・・・・・・・話を元に戻しますね。
いろいろあって私がシルバー王国の代表としてプラチナ帝国に足を運び、協定を結びに来ました。
とは言っても協定に向け、いくつかの条件はまだ未確定のままです。
すこしでもシルバー王国の利益にあう条件を整え、つつがなく協定を結ばなければシルバー王国に未来はないということは断言できますね。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
シルバー王国代表のジングート・サンライズがプラチナ帝国に到着してから1週間。
「シルバー王国の大使殿を迎えてから、もう1週間が経つのか・・・」
そうつぶやいたのはわたくし、プラチナ帝国6大公爵の”黄”の公爵家当主、パンジー・マリーゴールドです。
性別は女。28歳独身。
・・・・・・・・いき遅れ感がハンパないですね。
私は両親が早くに他界し他に兄弟がいないもんで8年前に家督を継ぎました。
魔法省の長官を世襲していますので長官権限をもちい、資金をふんだんに使って魔法の研究に没頭するあまり見合いやら婚約やらをすっぽかし続けててきのたです。
あのころは大魔導士イオニーアさまも頻繁に魔法省にお立ち寄りいただき、私の研究をよくご覧になってくださっていました。
いまから思えば一番楽しい時間でしたわ。
ところが5年前のあるときから急に体調をくずされ、宮殿の一角で静養しだれも立ち寄らないようにという皇帝命令が出されたのです。
そのことを聞かされた時は悲しかったですし、寂しかったですが、それを振り払うようにさらに研究に没頭するようになりました。
最近のテーマの一つに結界魔法の強化と維持が挙げられます。
というのも、帝都を500年守ってきた結界が崩れ始めたのです。
緊急処置として魔石を用いることで防げることがわかっておりましたので帝国内外から魔石を用意し結界の修復に用いました。
が、一時しのぎにしかならず根本的な解決に向けて結界の研究をすすめることになったのです。
このとき用意した魔石のひとつに頭一つ分の大きさほどもある魔石がありました。ブルー王国から献上されたものらしいです。
ですが、その魔石についている魔力の残滓が大魔導士イオニーアさまの魔力にきわめて似ているのです。
魔力は大掛かりになればなるほど個性がでるのですが、まるでイオニーアさまがこの魔石を創造したような・・・・・・
そんな想像をしてしまうぐらいにその魔石にイオニーアさまの魔力に似たものが残っていたのです。
ですが、それは妄想にしか過ぎませんわ。
そもそも魔石の創造などとはどんなに魔力があってどんな魔力制御でどんな魔法術式がいるのか想像を絶するほどの神業になります。
私もイオニーアさまの一番弟子・・・・とまではいきませんが、ずっとお側で見続けてきたので分かりますがイオニーア様でも魔石を創造するなんてことはできないでしょう。
・・・・・・できないですわよね?
だって、何かを創造するというのは魔法ではなく、もはや神の所業といえるぐらいのものなんですもの。
神といえば、我が国に拠点を構えるエリューシオン教会と回復魔法を扱う聖女の存在はまさに神の奇跡を具現化した存在といえるでしょう。
回復魔法自体は聖属性だけでなく、地属性や水属性でも使えるものだけど、聖属性の上級になると体の部位の欠損すら修復し、最上位は死人すら復活させるという。
そもそも魔法、魔力というものは人間のもつ人力と創造神様が生きとし生けるものに与えた神力が組み合わさったものという説があるけど本当はよくわかっていないの。
体内に宿る魔力を火や水、風、土に変換してそれを操っているというのがいまの魔法学の主流の考え方なんだけど。
例を挙げると、火属性をもつということは体内の魔力を火に変換しやすい体質ということであり、その変換した火を外部にむけて放っているということね。
なのに回復魔法は人体に直接作用する現象が起きているわ。これは従来の魔法学では説明できない現象よ。
一般的には人体がもつ回復機能を強化して回復させているとしているわ。
だけどこれと違う考えた方としては、回復魔法は人体の組織に作用しているのではなく元の体に戻しているという現象だという学説もあるの。
もしそうだとしたらこれは今の魔法とは一線を画す魔力の使い方ね。
ほんとに回復魔法って不思議だわ。しかも聖処女神エリューシオン様の洗礼をうけると聖属性が付与されると言うし。
普通ならそんなことあり得ない。
まあ、神様なら人族に魔法属性を付与するのなんて造作もないことなのかもね。
あ、死人の復活と言えば、この中央平原で魔法に並んでよく使われている魔道具でこんな話があるのよ。
あ、魔道具とは錬金術師や魔法使いたちが作成したもので魔力を持たない人でも魔法を扱えるようにしたものを言うのね。
その中にとんでもない性能をもつ魔道具があるというのよ。
その魔道具は、「魔神具」と呼ばれていていくつか存在するらしいんだけど、そのうちの一つがなんと死人を復活させる力を持つとか。
魔法省の書庫にある古文書には遠い昔に神の使徒が作ったとされていたわ。
まあ、眉唾ものらしいけど。
でも、本当にそんなものがあるならぜひ研究してみたいわね。どういう術式が組まれているのかとか、どんな魔法構造なのかとかとか。
う~~ん、興味は尽きないわ。
あ、ごめん、夢中で話しちゃった。わたしってすぐに夢中になる癖があるの。それに言葉遣いも砕けた言い方になっちゃうし。だめね。私って。貴族に向いてないかもね。
え~と何だっけ。
ああ、6大公爵家の主導権争いの話ね。
ぶっちゃけて言うと、この協定に反対する派閥の公爵家から私に味方するようにとの話は来ているわ。
でも個人的にはどちらでもいい、が本音よ。
私は魔法の研究がしたいだけなので。
だけど浮世のしがらみでそういうわけにもいかない。
となると戦争がなくなる方がいいわ。だったら協定派になるのよね。
でも反対派からは、もしこれで戦争が減ったらわたしのしている研究は続けられなくなるかもと言われたの。
・・・・・・・・そうかもしれないわ。結局戦争に勝つことを目的としていまの研究の予算が下りているのだから。
戦争がなくなり平和な時代になれば生活に便利な魔法の研究が進むことはあっても私のしている結界魔法の研究は続けられなくなる。
その言葉が私のとる道を間違えさせたのかもしれない。
そしてもう一つ、研究以上に私を執着させたこと。
反対派の言うことを聞けば、願って止まない私のもう一つの願いが叶うかもしれないと思っちゃったの・・・・・
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