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第3部 プラチナ帝国魔法学園編
第3話
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入学前に話はさかのぼる。
僕はギルドが用意した受験票をもって受験をし合格通知をもらった。
これで4月には魔法学園に入学する。
入学式の初めに学園長からの話があった。
話は長いが年長者の話をこんなに聞く機会の無かった僕は興味深く聞いていた。
つぎに学園長が職員の紹介を始めた。
次々に紹介されていくなかで最後に紹介された人は僕がよく知っている人だった。
「最後に、聖属性魔法の授業を担当してもらう先生をみなに紹介する。この授業を担当する先生はながらく空席であったが、今回幸運にも「聖女」殿がその席をうめることになった」
この言葉に生徒たちから歓喜の声があがった。
「えー静かに。このたび聖属性魔法の授業を「聖女」ノワールどのに担当していただくことになった。みな、くれぐれも言葉遣いと、接し方に注意してほしい」
と学園長が言う。
その後に「聖女」ノワールが自己紹介をした。
「みなさま、さきほどご紹介にあずかりましたノワールと申します。「聖女」という肩書をいただいてはいますが、みなさまとはこの学園で同じ時間を過ごす仲間と思っています。みなさんも遠慮せず気軽に話しかけてくださいね」
「あと、けがや病気のときは保健室に来てください。一応私が保健室の先生も兼ねますのでどんどん治療しますよ」
とにこやかに話をした。
見た目は生徒と変わらない容姿をしているが、口調も雰囲気も大人のそれだ。
男子だけでなく女子までもうっとりとノワールをみつめている。
こうしてノワールと僕は4月からおなじ魔法学園の敷地で生活をすることになった。
そしてノワールのほうから僕に声をかけてきたのだ。
いわく、
「何か手伝えることはありませんか。だって私がご主人様のお手伝いをすることは当たり前のことですから」
と。
その流れで僕の「ギルド屋」の仕事をいくつか手伝ってもらった。
あ、もちろん手伝ってもらったのは本当に困ったときだけだ。
そういうときはノワールがどこからともなく僕のほうへやってきてその依頼を達成してくれる。
正直とても助かった。
助けてもらったとき、「お礼をするよ」というと、ノワールはいつも顔を僕に近づける。
笑顔ではあるが、黒い瞳は笑っていない。
「お、れ、い?ま~~~~だそんな他人行儀なことを言っちゃうの~~?」
「そんな他人行儀なことをいう子は~~~~~~どうしちゃおうかな~~~?」
といって僕の体をまさぐってくる。
お礼の話をするたびまさぐり方が激しくなり、3回目には自分の貞操に危険を感じたのでもう言わないことにした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
僕の学園生活でノワール以外にもう一人仲のいい友人ができた。
こちらは同年代で男。
僕より1年早く学園に入っているから1学年上の先輩になる。
もちろん平民だ。
出会ったのは、昼休み。
日当たりのいい場所でゆっくりしようと思い、場所を探していた時、学園の裏手のほうへ回って坂のほうを歩いていくと休むのにぴったりの場所をみつけた。
そこで昼寝でもしようかと思ったときに、声をかけられた。
綺麗な銀髪が風になびいている。
どこかの国の王子かとおもうぐらい気品ある顔立ちをした男は自分のことをナスと呼んでくれと言った。
改めてよく見ると顔も体つきも精悍さが感じられる。
男の僕から見てもかっこいいと思えた。
話をすると知識が豊富でプラチナ帝国の世情にあかるいし、僕のしらないことをいっぱい教えてくれたのですぐに仲良くなれた。
以前は若いのに傭兵稼業をしていて前線の砦に勤務していたこともあったんだって。色々苦労しているんだなあと僕は思った。
本当はその場所はナスが早くから見つけていたらしい。
だから他の人に取られるのは嫌だと思ったんだって。でも僕なら構わないって言ってくれた。
それからはナスとよく昼飯を一緒にしたり話をするようになった。
僕の「ギルド屋」のことも知っていて良ければ仕事を手伝うぞとまで言ってくれた。
僕って仕事運や上司運はないけど友達運には恵まれてると思った。
そしてさらにもう一人知っている人に出会った。
友人でも無い、知人なんて気軽に言える人でも無い。僕の苦手なお貴族様だ。
その人の名はキャロット・アプリコット公爵令嬢。
平民の身で、公爵令嬢と知り合いなんて奇跡に近いと思う。
同じ公爵令嬢でもアイボリー王国の公爵令嬢とは残念ながら格が違う。
圧倒的にアプリコット公爵家の方が上だ。
宗主国と傘下の国の関係だから。なんならライム王子よりもアプリコット公爵家のほうが権力を持っている。
そんな天上の人と学園の裏手のいつもの場所で再会したんだ。
そのとき、隣にはナスがいたがナスも貴族が苦手なのか影が見えるとすぐにその場を離れて行った。
ただ、立ち去る寸前に、小声で、
「会わせる顔がない」
と言ったように聞こえたがどういう意味だろう。聞き間違いかな。
そしてザクザクと足音がし、懐かしい顔が2つ。
キャロット様とおつきの侍女、マナ様の2人が近づいてきた。そして僕に気づいたキャロット様が、
「久しぶりね」
と少し寂しそうな表情で声をかけてきた。
実は、キャロット様は僕が以前に仕えていた方だ。
そして帝都に向かうため公爵家から離れた後アプリコット公爵家をクビになって以来、ずっと会っていない。
もちろん公爵様とクリムソン様から事情は聞いているのだろう。
もうどうにもならないし、僕が貴族から受けた不信感も拭えない。キャロット様に直接原因が無くてもだ。
僕は立ち上がって、
「ご無沙汰をしていました」
と言ったがこの言葉もなんとか絞り出した言葉で後に続く言葉がこれ以上出ない。
向こうも何も言わず寂しそうな目で見つめてくるだけだった。
ここで午後の授業の予冷が鳴った。僕は助かったとばかりに、
「授業があるから。これで」
と勢いよく言って立ち去った。キャロット様から何か言われた気がしたが聞こえ無いふりをして走っていった。
僕はギルドが用意した受験票をもって受験をし合格通知をもらった。
これで4月には魔法学園に入学する。
入学式の初めに学園長からの話があった。
話は長いが年長者の話をこんなに聞く機会の無かった僕は興味深く聞いていた。
つぎに学園長が職員の紹介を始めた。
次々に紹介されていくなかで最後に紹介された人は僕がよく知っている人だった。
「最後に、聖属性魔法の授業を担当してもらう先生をみなに紹介する。この授業を担当する先生はながらく空席であったが、今回幸運にも「聖女」殿がその席をうめることになった」
この言葉に生徒たちから歓喜の声があがった。
「えー静かに。このたび聖属性魔法の授業を「聖女」ノワールどのに担当していただくことになった。みな、くれぐれも言葉遣いと、接し方に注意してほしい」
と学園長が言う。
その後に「聖女」ノワールが自己紹介をした。
「みなさま、さきほどご紹介にあずかりましたノワールと申します。「聖女」という肩書をいただいてはいますが、みなさまとはこの学園で同じ時間を過ごす仲間と思っています。みなさんも遠慮せず気軽に話しかけてくださいね」
「あと、けがや病気のときは保健室に来てください。一応私が保健室の先生も兼ねますのでどんどん治療しますよ」
とにこやかに話をした。
見た目は生徒と変わらない容姿をしているが、口調も雰囲気も大人のそれだ。
男子だけでなく女子までもうっとりとノワールをみつめている。
こうしてノワールと僕は4月からおなじ魔法学園の敷地で生活をすることになった。
そしてノワールのほうから僕に声をかけてきたのだ。
いわく、
「何か手伝えることはありませんか。だって私がご主人様のお手伝いをすることは当たり前のことですから」
と。
その流れで僕の「ギルド屋」の仕事をいくつか手伝ってもらった。
あ、もちろん手伝ってもらったのは本当に困ったときだけだ。
そういうときはノワールがどこからともなく僕のほうへやってきてその依頼を達成してくれる。
正直とても助かった。
助けてもらったとき、「お礼をするよ」というと、ノワールはいつも顔を僕に近づける。
笑顔ではあるが、黒い瞳は笑っていない。
「お、れ、い?ま~~~~だそんな他人行儀なことを言っちゃうの~~?」
「そんな他人行儀なことをいう子は~~~~~~どうしちゃおうかな~~~?」
といって僕の体をまさぐってくる。
お礼の話をするたびまさぐり方が激しくなり、3回目には自分の貞操に危険を感じたのでもう言わないことにした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
僕の学園生活でノワール以外にもう一人仲のいい友人ができた。
こちらは同年代で男。
僕より1年早く学園に入っているから1学年上の先輩になる。
もちろん平民だ。
出会ったのは、昼休み。
日当たりのいい場所でゆっくりしようと思い、場所を探していた時、学園の裏手のほうへ回って坂のほうを歩いていくと休むのにぴったりの場所をみつけた。
そこで昼寝でもしようかと思ったときに、声をかけられた。
綺麗な銀髪が風になびいている。
どこかの国の王子かとおもうぐらい気品ある顔立ちをした男は自分のことをナスと呼んでくれと言った。
改めてよく見ると顔も体つきも精悍さが感じられる。
男の僕から見てもかっこいいと思えた。
話をすると知識が豊富でプラチナ帝国の世情にあかるいし、僕のしらないことをいっぱい教えてくれたのですぐに仲良くなれた。
以前は若いのに傭兵稼業をしていて前線の砦に勤務していたこともあったんだって。色々苦労しているんだなあと僕は思った。
本当はその場所はナスが早くから見つけていたらしい。
だから他の人に取られるのは嫌だと思ったんだって。でも僕なら構わないって言ってくれた。
それからはナスとよく昼飯を一緒にしたり話をするようになった。
僕の「ギルド屋」のことも知っていて良ければ仕事を手伝うぞとまで言ってくれた。
僕って仕事運や上司運はないけど友達運には恵まれてると思った。
そしてさらにもう一人知っている人に出会った。
友人でも無い、知人なんて気軽に言える人でも無い。僕の苦手なお貴族様だ。
その人の名はキャロット・アプリコット公爵令嬢。
平民の身で、公爵令嬢と知り合いなんて奇跡に近いと思う。
同じ公爵令嬢でもアイボリー王国の公爵令嬢とは残念ながら格が違う。
圧倒的にアプリコット公爵家の方が上だ。
宗主国と傘下の国の関係だから。なんならライム王子よりもアプリコット公爵家のほうが権力を持っている。
そんな天上の人と学園の裏手のいつもの場所で再会したんだ。
そのとき、隣にはナスがいたがナスも貴族が苦手なのか影が見えるとすぐにその場を離れて行った。
ただ、立ち去る寸前に、小声で、
「会わせる顔がない」
と言ったように聞こえたがどういう意味だろう。聞き間違いかな。
そしてザクザクと足音がし、懐かしい顔が2つ。
キャロット様とおつきの侍女、マナ様の2人が近づいてきた。そして僕に気づいたキャロット様が、
「久しぶりね」
と少し寂しそうな表情で声をかけてきた。
実は、キャロット様は僕が以前に仕えていた方だ。
そして帝都に向かうため公爵家から離れた後アプリコット公爵家をクビになって以来、ずっと会っていない。
もちろん公爵様とクリムソン様から事情は聞いているのだろう。
もうどうにもならないし、僕が貴族から受けた不信感も拭えない。キャロット様に直接原因が無くてもだ。
僕は立ち上がって、
「ご無沙汰をしていました」
と言ったがこの言葉もなんとか絞り出した言葉で後に続く言葉がこれ以上出ない。
向こうも何も言わず寂しそうな目で見つめてくるだけだった。
ここで午後の授業の予冷が鳴った。僕は助かったとばかりに、
「授業があるから。これで」
と勢いよく言って立ち去った。キャロット様から何か言われた気がしたが聞こえ無いふりをして走っていった。
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