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第3部 プラチナ帝国魔法学園編
第9話
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学園への帰り道。
馬車で帰る道すがらガーネットが、
「ご主人様、この度はお疲れ様でございました。ですがみんなのご主人様への扱いがひどいですよね。このままではご主人様がかわいそう過ぎます」
「そうだ、ご主人様。自分で良ければご主人様がしたいこと何でも、なんんんでも叶えて差し上げます」
ちらとガーネットを見るとガーネットの赤い瞳が僕を映しており、まるで何かを期待しているかのようだ。
なんだろう。
・・・・・・まあ、せっかくこう言ってくれているので僕はお言葉に甘え、帝都で有名なレストランで高級な食事ををおごってもらおうと思った。
「えーと、あの、それじゃあこうきゅう、な、しょ・・・・」
ガタン。
このとき、馬車が石につまづき、衝撃で最後まで言えなかった。
「え!?こうきゅうしょう?高級娼館?そ、そんなご主人様にはまだ早すぎます。というか、そんなとこへいくぐらいなら、私が!!」
「有名なレストランで高級な食事おごってよ・・・・・・え?なんか言った?」
「なんでもありません!!」
見ると、なぜだかガーネットは顔を真っ赤にしていた。
髪も真っ赤、目も赤い、顔まで赤い。とてもわかりやすい。
ははあ、有名レストランはおねだりしすぎたかあ。
「じゃあさ。ガーネットでいいよ。ガーネットので」
「え?あ・・・ポッ。し、承知しました。初めてですが、満足できるよう精一杯がんばります!!」
ははあ、ガーネットは料理初めてかあ。
でも、ガーネットの気持ちがうれしいんだ。こういう時間がずっと続けばいいのに。
僕はそう思った。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
ちなみに、このあとガーネットは自分の勘違いに気づき、さらに顔を赤くしたという。
(作者に代わってエクレアからの一言メモ)◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ガーネットの名誉のためにいっておきますが、料理は上手ですよ。ですが、ガーネット天然過ぎませんか?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
先日の件でオルディアンからお礼と謝罪を受けた。
あれからラズベリー商会の実家へ行って彼女の父親と会い、彼女と付き合いたいという話をしたらしい。
うんと言ってもらえなかったが彼女の親に認めてもらえるまで何度も足を運ぶよと笑っていた。
あと、僕たちのことで巻き込んでしまって申し訳なかったとも言っていた。
お礼の言える礼儀正しい人だなと思っていると、オルディアンから
「「ギルド屋」さん、あなたは噂通りの人でした。僕もあなたのような勇敢で思いやりのある立派な人になりたい。あなたを目指して頑張ります!!」
噂通りだとダメな噂しかないのでは?と思って質問をすると、僕はどうやら平民の学生の間では一目置かれている存在らしい。
底辺だ、腰抜けだといってるのは貴族だけで平民のみんなは僕が「ギルド屋」として活動していることやその評判が良いことも知っているし、貴族の派閥にも入らず、なおかつ貴族と関わりたくないと言ってそれを貫いていることも知っているらしい。
そういうわけで僕はすごいと思われているらしい。
さらにみんなが憧れるノワールやガーネットと仲が良く、一部では女たらしなのではないかという噂まで飛び交っているらしい。
「底辺とか腰抜けと呼んでいるのは嫉妬もあるのですよ」
とオルディアンは笑って教えてくれた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
僕は昼休みにナスといつもの場所で昼飯を食べていた。
「なあ、聞いていいか。お前さあ、ノワール先生やガーネット先生とは一体どういう仲なんだ」
と突然、僕に質問してきた。
「学園のやつら、結構気にしてるみたいでな。その・・・なんだ・・・仲のいい俺に聞けと催促するんだ。まったく困ったやつらだぜ」
とナスが申し訳なさそうだ。いい機会だから僕もナスに質問した。
「逆に聞くけど、ナスは昔、皇子様だったの?」
ナスはそれを聞いてギョッとした。
「あー、まあな。そんなようなこともあったな」
「だけど、女の色香に惑わされ、大事な人に暴言を吐き、それが父上の怒りにふれて平民に落とされた。そのあと軍に入りそこで鍛え直され、また追い出され、生きるために傭兵をやって・・・・・」
いったん、ナスが話をきった。そして僕のほうを見ながら
「その時、お前を見たんだよ」
「え?」
「エボニー砦の奇跡」
「俺、あの時あそこにいたんだよ。そしてお前とあの人を見たんだよ。あの人、名前は知らないけど、あの人、お前の仲間なんだろ」
「あの人すごかった。声を聞くだけで高揚感が湧いてこの人についていきたいと思わせる何かが感じられたもんな」
「ああいう人を本当の英雄というんだろうな。それに比べて俺は偽物の皇子だったよ」
と寂しそうな声でナスは言った。
僕はだまってきくつもりだったけど、ここだけははっきりと否定して僕の意見を言わなきゃと思った。
「そんなことない。僕にとっては本物の友人だよ。ナスには本当に感謝している」
「そしてノワールもガーネットも友人だよ」
「ノワールは1年ほど前に一緒に冒険をしていたんだ。その縁で仲良くしてもらっているんだと思うよ」
「ん、そうか。友人か・・・」
といったん言葉をきり、僕の方を見て照れくさそうに
「本当はさ、逆に俺のほうこそすげぇ感謝してんだ。すげぇ感謝して、そしていまは尊敬してんだ。おまえ、すごいよ」
「エボニー砦で傭兵をして、いずれどこかの戦場で命を落とすんだろうなあって半ばヤケクソの心境でいたんだよ。あのときまでは」
「だけど、あの人の指示で十倍以上の兵士を相手に陣を組んで戦って、お前が率いた部隊で奇襲がきれいにハマって勝利して。あのとき、思ったんだ。あんなふうになりたいって」
「そしてもう少し人生見つめなおしてみようって思えた。あのあとにもらった給金を全額使って魔法学園に入学したんだ。やり直そうって」
「だからお前は俺の人生やり直しの恩人でもあるんだよ」
と終始照れながらナスは言った。そして話をきりあげ、
「なんかすまねぇな、俺の話きいてくれてさ。あと、さっきのことは他の連中にもそう言っとくわ。色々とありがとな」
そう言って午後の授業へ行った。ナスの思わぬ過去を聞いて僕はあの時のことをしばし思い出した。
いやなこともあったけど、人ひとりの人生を変えるぐらいの出来事でもあったんだな。
そう考えたらあのときのことは嫌なことばかりでもない。
そう思えた。
ナスはあいかわらずいいやつだなと思いながら僕も午後の授業へ向かおうとした。
するとひょいとナスが戻ってきて一言付け加えていった。
「気をつけろよ。お前じゃなくてお前の友人関係目当てでお前に近づこうとする奴はたくさんいるからよ」
そう言ってナスは走り去った。
そして、まさにそういうことがおきた。
馬車で帰る道すがらガーネットが、
「ご主人様、この度はお疲れ様でございました。ですがみんなのご主人様への扱いがひどいですよね。このままではご主人様がかわいそう過ぎます」
「そうだ、ご主人様。自分で良ければご主人様がしたいこと何でも、なんんんでも叶えて差し上げます」
ちらとガーネットを見るとガーネットの赤い瞳が僕を映しており、まるで何かを期待しているかのようだ。
なんだろう。
・・・・・・まあ、せっかくこう言ってくれているので僕はお言葉に甘え、帝都で有名なレストランで高級な食事ををおごってもらおうと思った。
「えーと、あの、それじゃあこうきゅう、な、しょ・・・・」
ガタン。
このとき、馬車が石につまづき、衝撃で最後まで言えなかった。
「え!?こうきゅうしょう?高級娼館?そ、そんなご主人様にはまだ早すぎます。というか、そんなとこへいくぐらいなら、私が!!」
「有名なレストランで高級な食事おごってよ・・・・・・え?なんか言った?」
「なんでもありません!!」
見ると、なぜだかガーネットは顔を真っ赤にしていた。
髪も真っ赤、目も赤い、顔まで赤い。とてもわかりやすい。
ははあ、有名レストランはおねだりしすぎたかあ。
「じゃあさ。ガーネットでいいよ。ガーネットので」
「え?あ・・・ポッ。し、承知しました。初めてですが、満足できるよう精一杯がんばります!!」
ははあ、ガーネットは料理初めてかあ。
でも、ガーネットの気持ちがうれしいんだ。こういう時間がずっと続けばいいのに。
僕はそう思った。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
ちなみに、このあとガーネットは自分の勘違いに気づき、さらに顔を赤くしたという。
(作者に代わってエクレアからの一言メモ)◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ガーネットの名誉のためにいっておきますが、料理は上手ですよ。ですが、ガーネット天然過ぎませんか?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
先日の件でオルディアンからお礼と謝罪を受けた。
あれからラズベリー商会の実家へ行って彼女の父親と会い、彼女と付き合いたいという話をしたらしい。
うんと言ってもらえなかったが彼女の親に認めてもらえるまで何度も足を運ぶよと笑っていた。
あと、僕たちのことで巻き込んでしまって申し訳なかったとも言っていた。
お礼の言える礼儀正しい人だなと思っていると、オルディアンから
「「ギルド屋」さん、あなたは噂通りの人でした。僕もあなたのような勇敢で思いやりのある立派な人になりたい。あなたを目指して頑張ります!!」
噂通りだとダメな噂しかないのでは?と思って質問をすると、僕はどうやら平民の学生の間では一目置かれている存在らしい。
底辺だ、腰抜けだといってるのは貴族だけで平民のみんなは僕が「ギルド屋」として活動していることやその評判が良いことも知っているし、貴族の派閥にも入らず、なおかつ貴族と関わりたくないと言ってそれを貫いていることも知っているらしい。
そういうわけで僕はすごいと思われているらしい。
さらにみんなが憧れるノワールやガーネットと仲が良く、一部では女たらしなのではないかという噂まで飛び交っているらしい。
「底辺とか腰抜けと呼んでいるのは嫉妬もあるのですよ」
とオルディアンは笑って教えてくれた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
僕は昼休みにナスといつもの場所で昼飯を食べていた。
「なあ、聞いていいか。お前さあ、ノワール先生やガーネット先生とは一体どういう仲なんだ」
と突然、僕に質問してきた。
「学園のやつら、結構気にしてるみたいでな。その・・・なんだ・・・仲のいい俺に聞けと催促するんだ。まったく困ったやつらだぜ」
とナスが申し訳なさそうだ。いい機会だから僕もナスに質問した。
「逆に聞くけど、ナスは昔、皇子様だったの?」
ナスはそれを聞いてギョッとした。
「あー、まあな。そんなようなこともあったな」
「だけど、女の色香に惑わされ、大事な人に暴言を吐き、それが父上の怒りにふれて平民に落とされた。そのあと軍に入りそこで鍛え直され、また追い出され、生きるために傭兵をやって・・・・・」
いったん、ナスが話をきった。そして僕のほうを見ながら
「その時、お前を見たんだよ」
「え?」
「エボニー砦の奇跡」
「俺、あの時あそこにいたんだよ。そしてお前とあの人を見たんだよ。あの人、名前は知らないけど、あの人、お前の仲間なんだろ」
「あの人すごかった。声を聞くだけで高揚感が湧いてこの人についていきたいと思わせる何かが感じられたもんな」
「ああいう人を本当の英雄というんだろうな。それに比べて俺は偽物の皇子だったよ」
と寂しそうな声でナスは言った。
僕はだまってきくつもりだったけど、ここだけははっきりと否定して僕の意見を言わなきゃと思った。
「そんなことない。僕にとっては本物の友人だよ。ナスには本当に感謝している」
「そしてノワールもガーネットも友人だよ」
「ノワールは1年ほど前に一緒に冒険をしていたんだ。その縁で仲良くしてもらっているんだと思うよ」
「ん、そうか。友人か・・・」
といったん言葉をきり、僕の方を見て照れくさそうに
「本当はさ、逆に俺のほうこそすげぇ感謝してんだ。すげぇ感謝して、そしていまは尊敬してんだ。おまえ、すごいよ」
「エボニー砦で傭兵をして、いずれどこかの戦場で命を落とすんだろうなあって半ばヤケクソの心境でいたんだよ。あのときまでは」
「だけど、あの人の指示で十倍以上の兵士を相手に陣を組んで戦って、お前が率いた部隊で奇襲がきれいにハマって勝利して。あのとき、思ったんだ。あんなふうになりたいって」
「そしてもう少し人生見つめなおしてみようって思えた。あのあとにもらった給金を全額使って魔法学園に入学したんだ。やり直そうって」
「だからお前は俺の人生やり直しの恩人でもあるんだよ」
と終始照れながらナスは言った。そして話をきりあげ、
「なんかすまねぇな、俺の話きいてくれてさ。あと、さっきのことは他の連中にもそう言っとくわ。色々とありがとな」
そう言って午後の授業へ行った。ナスの思わぬ過去を聞いて僕はあの時のことをしばし思い出した。
いやなこともあったけど、人ひとりの人生を変えるぐらいの出来事でもあったんだな。
そう考えたらあのときのことは嫌なことばかりでもない。
そう思えた。
ナスはあいかわらずいいやつだなと思いながら僕も午後の授業へ向かおうとした。
するとひょいとナスが戻ってきて一言付け加えていった。
「気をつけろよ。お前じゃなくてお前の友人関係目当てでお前に近づこうとする奴はたくさんいるからよ」
そう言ってナスは走り去った。
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