(完結)異世界から召喚したアンドロイドに婚約者を取られたけれど、言い寄ってくる魔導師が可愛い

コーヒーブレイク

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尋問?

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「おい、今何と言った? ミゲル魔導師とやら」

「何度でも申し上げます、アンドロイドを異世界から召喚したのは、ジルベール王太子が俺好みの女を召喚しろと、僕に命令したからです」

 ここはテーラ国の王宮の地下にある尋問室。国や王族に対しての反逆者は捕らえられ、ここで取り調べられる。

 ミゲルも両手両足を縛られ、天井から吊るされる形で拘束され、シャルルの尋問を受けていた。部屋にはミゲルとシャルルのほか、数人の兵士が控えている。
 シャルルはミゲルの発言に綺麗な顔を歪ませ、苦虫をかみ潰したような顔をした。

「嘘を言うな。あの真面目な兄上が、そんなことを言うはずはない」

「嘘ではありません。ちなみに召喚しろと迫られたのはこれが初めてじゃないんですよ。いくら僕が一級魔導師だからって、私的な理由で異世界から女性を召喚するなんて人道的に無理ですって、毎回毎回なんとか説得して回避してたんですから」

 少年王子は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。言葉がないようだ。案外表情がころころ変わるタイプなんだなあ、とミゲルは思った。
 縛られている手足が痛い。魔力を封じられていなければ、こんな枷、すぐに外せるのに。

「魔力封印銃っていうのには参りましたよ。いつそんなアイテム造ったんですか? やっぱり魔力が高い人間ってのは国にとってやっかいですか」

 ミゲルは相手を無駄に刺激させないよう、努めて何気ない口調でシャルルに問うた。
 そんなミゲルをシャルルは「誰が質問していいと言った?」と、ひと睨みしたが、
「当然だろう、魔力が高い人間というのは脅威だ。私も魔力が多少あるが、そんな比じゃない。国に仕えさせて、管理するべきだ。お前もその口だろう?」
 と、何気にミゲルの質問に御丁寧に答えてくれた。ミゲルは若干拍子抜けしながらも、

「ええ、そうですよ。数年おきにある魔力検査に十四歳で突然引っかかって、王宮に仕えるよう、お達しが来ました」

 昔のことを思い出し、遠い目をした。

「十四歳か。今の私より二つ若いだけじゃないか。大分遅い方だな」
「はい。かなりレアケースだと言われました」

 そう、魔力検査に引っかかって、王宮に仕えるのが決まったのは七年前、子どものジュリア様と出会う少し前だった。もともと体が小さくて、いじめられっ子だったが、王宮に仕えることが決まると「生意気だ」とさらにいじめられる羽目になった。魔力はあっても、まだ魔法はうまく扱えなかったから、いじめっ子たちに太刀打ちできなかった。それこそ、小さな水の馬をつくるのが精いっぱいで。

「……あれから、ジュリア様にふさわしい男になろうと、一級魔導師を目指したんです」

「……は?」

「あ、いえ、すみませんシャルル殿下、こっちの話で……」

「――こ、こんな和やかに会話してる場合じゃない……貴様、私をおちょくってるな!」

「ちょっと、シャルル殿下だってけっこうのってたじゃないですか!」

「うるさい! かくなる上は……、おい、大量のトカゲを持って来い!」
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