転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!

ももがぶ

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◆お風呂は先にいただきました

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貨物列車の運行が決まったが、荷物の搬入口が駅には用意されていない。
ガンツさんとどの駅に搬入口が必要かを検討し、改築予定を立てる。
「それで、貨物列車と言うたが、どんな物を考えているんだ?」
「それは、こういう物です。」
凸型の先頭車両、コンテナを積んだ車両、穀物専用のタンクを積んだ車両、油などの液体専用のタンクを積んだ車両、鉱石や砂などを積んだカゴを載せた車両の模型をテーブルの上に出す。
「ほう、どれも面白い形じゃの。この凸型の魔導列車は面白い形じゃの。」
「これは操縦手だけしか乗らない動力だけの車両になるからね。それに前後が逆になってもいいように中心から前後に対称な作りになるんだ。」
「そうか、それで重い貨物を引くから馬力が必要になると。ふむ。で、こっちの貨車と呼ばれる車両には動力は付けないわけだな。」
「そう、それで台車部分は汎用的に使えるから、すぐに生産を始めてもらっていいかな。」
「動力なしの台車なら、それほど難しくはないか。そうだな、生産ラインを確保しよう。先頭車両はお前が用意するんだな。」
「うん、それは任せて。」
「それでな、この貨物を車両に乗せるわけだろ?なら、さっきの改築案は全く使えんぞ。考え直しじゃな。」
「ああ、そうか直接コンテナに乗せたりとか考えると今の駅のホームじゃなく車両基地みたいな開けた場所でしか作業出来ないか。は~またデューク様に頼むしかないか。」
「そうじゃな、それは渉外担当のお前の役目じゃな。ケインよ。ふふん」
ガンツさんが俺に肩書きを付けて『してやったり』と楽しそうに笑う。
「『渉外担当』ね。その肩書きならもらいましょう。」
「ああ頼んだぞ。そうなると駅の手前で下るようにスロープを付ける必要があるな。と、なると広さは…」
色々と話しているとガンツさんが顔を上げて言う。
「貨物の種類を色々考えているようだが、今のこの町ではそれほどの流通量は必要とせんじゃろ。なら、コンテナ主体に考えた方がよくはないか?」
「それもそうだ。じゃ当分はコンテナとその車両だね。」

ある程度の話がまとまった所で、四人でお昼を済ませ、ガンツさん達が教習所へと行くのを見送る。
「ドライブデートだね。」と揶揄うとガンツさんが真っ赤になった顔で睨みながら、出ていった。
アンジェさんは「ウフフ」と笑うだけだったが、ただ一緒にいられるのが嬉しいんだろう。

約束の時間近くになったので、クリス兄さんに携帯電話で確認と取ると、すでに会場に入っているらしく俺待ちだと言われた。

独身寮の食堂のドアを開け入っていく。
「ケイン、こっち。」
クリス兄さんの元へと近寄る。
「ケイン、この人達がショッピングセンターに興味を持ってくれた商店主達だ。」
「ケインと言います。このドワーフダウンのショッピングセンターについて説明します。まずはこの模型を見て下さい。」
模型をテーブルに出し、説明する。

「最初は一階ですね、一階はフードコートと生鮮食料品を主体に考えています。この中で、食堂や屋台等の食事や軽食を営んでいる方は?」
数人が手を挙げたので、一箇所に集まってもらう。
「では、このフードコートで、今と同じか近い状態で食事を提供出来るかを確認してもらえますか?」
「ちょっと、いいか?」と一人の男が手を挙げて、質問したいと言うので、聞いてみる。
「さっきから、『フードコート』と言っているが、そりゃ何だ?」
「それはですね、ここではそれぞれのお店の中に客席を持たない状態で営業します。客はそれぞれのお店で食事を購入し、この中央部分に用意された好きなテーブルに座り、食事後は、それぞれのお店に器を返却します。」
「ってえと、店としては配膳する必要も器を下げに行く必要もないってわけだ。」
「そうなりますね。なので従業員も厨房内のみが基本となるかと思います。」
「なるほどね~」
「それだと、店として格やサービスを落としたくないってのは無理だな。」
「はい、そういう方は別に店を構えて頂いた方がいいかと思います。」
「ただ、それだと色々と金が掛かるな。」
「ならば、出資し合って一つの建物としてしまえばいいんじゃないですか。もしくは代表となる方が建物を用意するとか。」
「そりゃどう言うことだ?」
「ここの建物を見てどう思いました?」
「高い建物だと思ったよ?」
「同じくらいの高さの建物なら、ここの職人さん達で建築可能です。一つの建物で十階として、それぞれの希望する広さを確保出来るようにすれば、建築費用の負担は減るんじゃないでしょうか。十階の高さで外を眺めながら食事するのは一つのステータスになるかも知れませんね。」

「ふ~ん、面白えな。よう坊主、もう少し詳しく話を聞きたいんだが、どうすりゃいい?」
「そうですね、建物に関してはここの建設を担っているガンボさん、土地に関しては、このドワーフタウンならガンツさん、ここ以外なら土地を管理している都市計画担当のリースさんに確認するのがいいでしょう。」
「さっきの『合同出資』とかは誰だ?」
「それはクリス兄さんにお願いします。いいよね、クリス兄さん。」
「ああ、構わないよ。ショッピングセンターに出店を要望する方はそのままで、それ以外の方はこちらへお願いします。」
「では、続きになりますが、このフードコートにお店を出す場合は、このように壁側でフードコートを囲むように配置されます。まずは皆さんでお店の位置や広さ等を話し合って頂けますか。」
「ここに残ったメンツなら、あぶれる事はなさそうだな。分かったよ、ありがとな。」

次に二階部分を雑貨や家庭用の道具類、白物魔道具の販売フロアにしたいことを話す。
もちろん業務形態から、主体は父さんの店でクリス兄さんの管轄になる。
三階は洋服や下着等の衣類関係のフロアと説明する。

それぞれの店主達に確認してもらい、問題がなければ契約を交わし内装工事へと移るんだが、その前にと実際のショッピングセンターを案内することになった。

それほど離れてはいないので、そのまま歩いて案内する。
現地に着き、「これがショッピングセンターです。」と正面入り口から入り各フロアを案内していく。

案内が終わり、皆さんを『ショッピングセンター前駅』から見送る。
クリス兄さんは、残って俺と話をしたいと言うので、工房へと戻る。

「家でもよかったんじゃないの?」
「家だとゆっくり話せないだろう。ケインの仕事場も見たかったしな。」
「で、開業の目処はついたのかな。もう内装工事の話もしてたみたいだけど。」
「まあその辺はまたあの店主達と相談かな。それでも全体を合わせるとなると時間が掛かるから、フロア単位にするかとか決めないと。」
「やることはいっぱいだね。」
「そうだね、誰かさんのおかげでね。ふふっ」
「でも、楽しそうじゃん。」
「まあね、今まで事務作業だったからね。こうして人と話して一つに纏めていくのは楽しいよ。これも父さんの子ってことかな。」
「え~それ言ったら、俺は誰の子?ってならない。」
「ふふふ、どうだろうね~今度母さんにでも聞いてみる?」
「嫌だよ、そんな怖くて聞けないって。」
「大丈夫!ケインも『父さんの子』って、思えるところがちゃんとあるから。」
「え!それは何?教えてよ~」
「今は言わない方がいいかな、また思い出した時にでもね。じゃ、送ってくれるかな。」
「何だよぉ、もう。」
ゲートを家に繋ぎ、クリス兄さんを送る。
「じゃ、お風呂は先にいただくね。」
「ああもう俺の風呂なのに~」
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