転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!

ももがぶ

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◆やっと飛びました

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「それで止まるのは分かったが、どうすれば元に戻るんだ?」
「まあ、止まるって言っても一瞬ですけどね。」
「話そうとか教えようとした場合にそうなるんだな。」
「そうです。だから、今日これから起こることは、なるべく秘密でお願いしますね。」
「「「分かった。」」」
「じゃ、もういいですね。ガンツさん行きましょうか。」
「おう、やっとか待ちくたびれたわ。」
「それもこれもモニカさんが残念なことを見くびっていた俺のせいだなんて、納得出来ない。」
「まあ、対処は済んだんだろ。とりあえずはそれええじゃろ。じゃ、頼むわ。」
「あ~はい、どうぞ通って下さい。」
ゲートを格納庫に繋ぎ、デューク様達を通す。

「ケイン、何もないが?」
「ああ、ガンツさん見せ場ですよ。」
右手を高々と掲げてガンツさんが叫ぶ「来いホーク号!(解除)」
目の前にホーク号が『ドン!』と顕現する。

「ケ、ケイン、こ、これは?」
「これは飛行機と言います。ガンツさん所有で名を『ホーク号』」
「どうじゃ?領主よ。秘密にこだわるのも分かるじゃろ。」
『コクコク』と深く頷く。

「さあ、乗って下さい。」
「…」
無言で乗り込む一行。
「中は普通だな。」
「そうですね。広さを別にすれば車とあまり変わらないですね。」
「あ、モニカさん。ちょっといいですか?」
「何?また何かするのか。」
「やだな~そんなことするわけないじゃないですか。」
「ふん、信用なんかするものか。」
「それは困りましたね、モニカさんが協力してくれないとなると里には辿り着けないんですが。」
「ふん、困ればいい。」
「分かりました。では、モニカさんは不要と言うことで。」
「え?ちょっと待て。不要ってどういうこと?」
「どういうことも何も協力してもらえないのであれば、こちらとしても不要なのでお引き取り願うと言うことですが?」
「何でそういう話になる!まだ車のライセンスも取ってないし、サムの所で働くのも決めたんだぞ。」
「それはしょうがないですね。サム兄さんには俺から謝っておきますので、どうぞお気遣いなく。」
「待て!降ろそうとするな!分かったから、協力するから、いや、協力させて下さい。お願いします。」
「もう、最初っからそうすればいいのに。はい、じゃいいですか。里の方向を教えてもらえますか?」
「確か王都の西門から出た方向だった様な気がする。」
「はい、じゃこれが王都ね。ここが西門。で、里はどっち方向?」
「ほう、これは凄いな。こことは違う海側だから、こっちの方向だな。」
「他に目印になるようなのは?」
「海側の山のどこかだな。」
「また、曖昧な。まあ残念な人に期待するのもな~」
「ケイン、それはこの辺の地図の様に見えるが?」
「そうですよ。」
「いや、『それが何か?』みたいな顔をしているが、それはとんでもない物だぞ。分かっているのか?」
「ああ、地図の重要性ってことですか?」
「そうだ。そこまで知っていながら…」
「だから、大っぴらにはしてないでしょ?」
「いや、まあそうだが…」
「旦那様、ケイン様に対してはありのままを受け入れた方が気が楽ですよ。」
「そうは言うがな。最初のもキツかったが、これもなかなかキツイぞ。」
「『なすがまま』です。」
「難しいな。」
「何も難しくはありません。楽しめばいいんです。」
「そうか、そう言う考えか。」
「そうです。どうですか?気が楽になりましたか?」
「ああ、少しはマシになったかな。ありがとう。」
「いえいえ、ではケイン様。お願いします。」
「了解、じゃガンツさん行こうか。」
「おう、じゃ開けてくれ。」
「了解、ハッチオープン。」
スイッチを操作すると天井のハッチが左右に開かれていき、シグナルが青に変わる。
「ファン始動。」
「了解、ファン始動。」
ファンが唸り回転計の針が回る。
「よし、点火イグニッション!」
「了解、点火イグニッション。」
エンジンが唸り出す。

「おい、ケイン凄い音だが大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ~まだ、座ってて下さいね。じゃガンツさん。」
「おう、上昇!」
反重力の魔法陣に魔力を流し込みゆっくりと格納庫から姿を表す。

「ガンツさん、今回は1000mで一旦止めてから、そこから一万mまでゆっくり上昇していこう。」
「ん?いつもの500mじゃダメか?」
「今日は海じゃなくて王都寄りのコースだから、安全策で高く飛ぼうよ。」
「それだと下が見えんのじゃがのぉ。」
「飛んでいる時にはほとんど前しか見てないから関係ないじゃん。」
「それもそうじゃ。なら、1000mじゃな。」
「うん、お願いね。」
「ケイン、とんでもなく上に上がっている様だが?」
「そこのモニターに、この飛行機の下に着けているカメラの画像が流れているでしょ?」
操縦席と客席の間の仕切り上部に付けたモニターに映る格納庫がどんどん小さくなっている。
「もう、あんなに小さくなって。」
「そろそろかな。」
「うむ高度計では1000mちょいじゃな。じゃ、止まるぞ。」
「いいよ。方向は王都の方向にぐるっと回して。」
「おお、左旋回。」
「はい、そこ。ちょっと右にずらして。」
「この辺か。」
「はい、いいよ。仰角上げて、徐々に加速ね。徐々にだからね。」
「任せておけ、今日はアンジェも乗っているしな。」
「今から加速するので、席をたたない様にね。じゃ行こうか。」
「おう。」とガンツさんがスロットルを徐々に押し上げる。
客席から「おっ」「ぐっ」「はっ」と短く聞こえる。
加速がキツイんだろうか?

「よし一万mに到達。何じゃ景色どころか雲しか見えん。」
「雲の上…雲の上だと!」
「何じゃ領主よ。急に大声なんぞ出して。」
「雲の上って言ったか?」
「そうじゃ、ほれ窓の外を見てみろ。一面雲じゃ。」
「ほ、本当だ。」
デューク様のはしゃぎっぷりに周りが少し引き気味だ。
「なあ、あそこに降りることは出来るか?」
「出来ないことはないですけど、そのまま地表まで真っ逆さまですよ。それでもいいですか?」
「ん?ケイン、何を言っているんだ?」
「いやいやデューク様こそ何言ってるんですか?」
「いいか、ケイン。よく見てみろ。あんなに分厚く白い雲が浮かんでいるんだぞ。底が抜ける筈はないだろう。バカだな~」
少しイラッとしたのを抑えながら、セバス様を見ると申し訳なさそうな顔をしている。
それと比較的に自分達も乗ろうとしているのか、モニカさんとダンさんまでがウズウズとしている。
「ハァ~今は説明が面倒ですから、乗ることは出来ないとだけ言っておきます。どうしても乗りたいと言うのであれば、それなりの対策と訓練をしてからになりますから。」
「出来るのか?」
「だから、それは出来ませんので諦めてださい。それでも納得出来ないのであれば、先ほど言った対策と訓練と遺書を用意してから挑戦させてあげますから。」
「待て!さりげなく『遺書』が追加されているが?」
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