転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!

ももがぶ

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◆試乗しました

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家に帰ると少し興奮気味のサム兄さんがソファに座り自慢げに話していた。
「おうケインお帰り。プレゼントありがとうな。」
「喜んでくれて、俺も嬉しいよ。ただ…」
「ただ?」
「あのバイクをイジるのは止めといた方がいいよ。」
「な、何でだ?」
「タイヤ交換とかなら大丈夫だけど、下手にイジると分解するからね。」
「分解?」
「う~ん分解じゃないね。細切れ?ってか粉になるから。」
「な、何でそんなことになるんだよ~」
「何でって盗難対策?」
「そこまでする必要があるのかよ。」
「ある!としか言えない。」
「もし、もしだよ、あのバイクが盗まれたりした場合はどうなる?」
「ただ盗まれただけなら、特に何もないけどね。そのブレスレットがないと動かせないから。ただ無理に中心部とかを解析の為にバラそうとしたらその時点で粉になるから。」
「うわ、おっかないな。」
「防犯対策だからね。だから盗まれないように注意してね。」
「分かった。必ず回収するようにするから。」
「おっかない話は終わった?なら、ご飯にするから片付けてね。」

翌朝、工房の一階に行き出来上がっているマイクロバスを眺める。
「来たかケイン。」
「ガンツさん、おはよう。すごいねもう出来上がってるなんて。」
「ああ、頑張ってくれたよ。」
「じゃ、回収させてもらうね。」
「よろしくな。」
「『回収』っと。じゃ行こうか。」
「ああ、待て車を今出すから。『解除』」
「慣れてきたね。ガンツさん。」
「ふふんまあな。じゃ乗ってくれ。」
「分かった。お願いね。」

ガンツさんの車でドワーフタウンの大型車用の教習コースへと向かう。
「うわ、もうデューク様た来てるじゃん。早いな~」
「本当、どれだけ楽しみなんだろうな。」
教習所の中に入り、デューク様達に挨拶を済ませる。

「おはようございます。デューク様、セバス様、それとダンさんも。」
「俺だけ『ついで感』が凄いな。」
「ダン、今日はお前が主役なんだからこんなことで拗ねるな。」
「はい、申し訳ありませんでした。」

デューク様にもう始めていいのかを確認すると構わないと言うことなのでマイクロバスをインベントリから出す。

「「「おお、でかい!」」」
「大きいですが、基本操作は車と大して差はありません。ただ空荷…人があまり乗っていない場合は二速での発進となります。フルに乗って始めて一速を使うくらいでしょうか。後は大きさが違うので取り回しに気を付けてくださいね。」
「分かった。」
「あ、後これを。」とブレスレットを渡す。
「ケイン君、子供とは言え男から貴金属をもらうのはちょっと…」
「はあ、いいですから腕に通して魔力を軽く通してください。」
「こうか?うわ光った。これはいいのか?」
「いいですから、落ち着いてください。」
「治ったか。で、どうするんだ?」
「このマイクロバスに手を翳して…」
「翳して?」
「『収納』と言って下さい。」
「じゃあ『収納」おお!消えた…」
「ケイン、今のは何だ?せっかく作って貰ったのに…」
「ケイン様、あれはあんまりなのでは?」

ボ~ッとしているダンさんに「『解除』って言ってみて。」と伝えるとダンさんが『解除』と呟くと消えたマイクロバスが再び現れた。
「ケイン君、今度は出てきたよ。」
「盗難防止だから、気を付けてね。」
「ああ、分かった。じゃ動かしてみるね。
「二速だからね。」
「分かったよ。」

ダンさんが運転席に乗り込みエンジンのスタートスイッチを押すと『ブォォォン』とエンジンが唸りを上げる。
その後にゆっくりとマイクロバスが動き出す。
「ふぅ~何とか動いたね、ガンツさん。」
「まあ自信はあったが実際に動くまでは緊張するな。」
「だね。」

ダンさんが教習コースの外周を回り、中のコースへと左折して入って来ようとしたところで縁石に乗り上げる。
「ほら、あれも内輪差で乗り上げたんだよ。大型だと一回右に頭を振るか気持ち前でハンドルを切らないとね。」
「難しそうだの~」
「慣れれば問題ないから。」

ダンさんが何度か縁石に乗り上げながらも何とか慣れて来た頃に俺達も乗せてもらう。
「やっぱり高いの~」
「目線が高いだけで、雰囲気が変わるね。」
「なあこれで本当に王都まで行けると思うか?」
「俺は街道を通って行ったことがないから、街道の事情は分からないから何とも言えません。」
「それもそうか。」
「余裕があるなら、往復してもらえばいいじゃないですか。」
「それもそうだな。」
「いいですか出しますよ。」
「「「ああ。」」」

ダンさんも慣れてきたのかスムーズに走り出す。
「で、ダンさんは乗った感じどうなの?」
「最初はと惑ったが、今は車幅感覚も何とか掴めて来たんで大丈夫かな。」
「じゃぁ、さっきっデューク様の言ってた王都単独往復コースは出来そう?」
「え?」
「『え』じゃなくて、実際に王都まで走って変なところがないか、ちゃんと通れるかを確認するってことですよ。」
「自分だけですか?」
「何だ、ダンは一人じゃ淋しいか。」
「いえ、そういう訳では、ありませんが。」
「だが、他の二人にも大型車の扱いに慣れてもらわねばならない。そうだな、これから後の二人に教えてもらって、明日には三人で出かけると言うのはどうだ?」
「はい、それで結構です。」
「なら、明日の為にも他のにちゃんと指導してやるんだな。」
「はい。」
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