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◆もみくちゃにされました
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クレイグさんとの用事も済ませ、漁協ビルの外に出る。
「何だか中途半端な時間だな~ガンツさんに確認してみるか」
携帯電話を取り出し、ガンツさんに掛けると、しばらく着信音が鳴った後にガンツさんが出る。
『ワシじゃ』
「ガンツさん、ケインだけど」
『おう、ケインか。どうした?』
「もう学校の方はすんだのかなと思って。もう終わったのなら、このまま帰ろうかなと思ってね」
『なんじゃ、そんなことか。もうガンボやカーティスとの打ち合わせも終わって、不足分とかの欲しい物はまとめたぞ』
「じゃあ、今日はもう終わりでいいのかな」
『ああ、そうじゃな。お前の方は何もないのか?』
「まあ、マサオ絡みでちょっとだけあったけどね」
『ふふん、そうじゃろうな。その辺は明日聞かせてもらおうか。じゃあな』
「はい、お疲れ様」
携帯電話を切って、マサオに向かう。
「じゃあ、保育所に行くよ」
『保育所ってのはなんだ?』
「小さい子がいっぱいいる所だね。だから、マサオは何をされても声に出しちゃいけないよ。いい?」
『あ、ああ分かった』
「本当に頼むよ」
『大丈夫だ。多分な』
「もう、頼りないな~」
ゲートを保育所に繋いで、マサオと潜り保育所の前に出る。
「え~と、リーサさんは……」
「ケインお兄ちゃん!」
デイヴが俺に気付き走って来る。
「今日は早いね。でも、まだ帰る時間じゃないよ」
「そうか、じゃあどうするかな」
そんな風に考えていると、デイヴがマサオに気付く。
「ねえ、ケインお兄ちゃん。この犬はどうしたの?」
「ちょっと、訳ありでね。俺がしばらく世話することになったんだ」
「へ~ねえ、触っても大丈夫?」
「ああ、痛いことしないなら、大丈夫」
「じゃあ、触るね。え~と、お名前は?」
『ま「マサオだ」……』
「ねえ、今犬の方から何か聞こえたよ」
「気のせいじゃないかな。俺には聞こえなかったし」
「ふ~ん、じゃあマサオ。お座り」
デイヴの号令で、その場でお座りの格好をとる。
「凄いね~マサオ」
デイヴが褒めながら、マサオの頭を撫でていると保育所で遊んでいた子供達もマサオに気付きこちらへとやってくる。
リーサさんも俺達に気付き、こちらへとやって来た。
「ケイン、今日は犬連れでどうしたんだ。それに迎えに来てくれたにしては、少し時間が早いようだが」
「そうみたいね。ガンツさんとは別に回っていたんだけど、今日の予定が全部終わってしまったからさ少し早いかと思ったけど、来てみたんだ。ダメだった?」
「いや、ダメということはないが、まだ結構あるぞ」
「いいよ、俺もマサオと一緒に遊ばせてもらうから」
「遊ぶ? そうか、なら覚悟するといい」
「覚悟?」
リーサさんが、その場で手をパンパンと叩き子供達の耳目を集めると喋り出す。
「みんな~いいですか~今から、そこのお兄さんと大きな犬が一緒に遊んでくれるそうです。はい、拍手~」
そんなリーサさんの言葉の後に『パチパチパチ』と拍手されたと思ったら、子供達が一斉に飛びかかってくる。
もみくちゃにされ収集がつかなくなったが子供達をどうにか避けて外に出る。
「リーサさん、不意打ちは非道いよ」
「ふふふ、まあたまにはいいじゃないか。しかしマサオと言ったか。随分デカい犬だな」
「そりゃあね、元がフェンリルだし」
「そうか、フェンリルなら、あの大きさでもしょうがないか……ケイン、今なんて言った? フェンリルと言ったか!」
「そう、向こうの山奥から駄竜に会いたいって出てきたフェンリルのマサオ君」
「な、何をそんなに平然としている! 子供達が「待ってよリーサさん。ほら、よ~く見てよ」……危なくない?」
「ね、元は五メートルのフェンリルだけど、あの通り子供には優しいから。昼もマリー様とボール遊びしてたしね」
「は~ケインよ。つくづく想定外のことばかりやらかしてくれるな」
「そう? 照れるな~」
「ケイン、褒めてないからな。それで、マサオはいつまでいるんだ?」
「さあ、飽きたら帰るんじゃないの? 本人はずっといたいと思ってそうだけどね」
「まあ襲われないのなら、優秀な番犬と思えばいいのか」
「う~ん、優秀かと言われれば微妙なところだね。おっと、マサオがキレて喋り出す前に助けてあげないと」
今度は俺がパンパンと手を叩いて、子供達の耳目を集める。
「はい、そろそろ犬から離れないと怒り出すからね」
俺がそう言うと、ささ~っと子供達がマサオから離れる。
「いい? 犬も他の動物もず~っともみくちゃにされたら怒るからね。分かった?」
「「「「「分かった~」」」」」
「じゃ、はいこれ」
側にいた子にビーチボールを渡す。
「いい、これをあのマサオに優しく投げて」
「やさしく?」
コテンと首を傾げて聞いてくる。
「優しくってのは、そのビーチボールをふわ~って投げるんだよ」
「ふわ~ってなげるの?」
「そう、下からふわ~ってね」
「したから、ふわ~」
子供がビーチボールを投げると、マサオがすかさず鼻先で突いて返す。
「うわぁ、なげかえした~」
「おれもやる~」
「わたしも~」
そんな様子を見たマサオが、投げられたビーチボールを今度は違う子に返す。
「よし、おれのところにきた。したからだよな」
男の子がマサオに下から投げて渡す。
「マサオ、こっちだ!」
「マサオく~ん、こっち!」
皆んながマサオと遊んでいる間にリーサさんに渡す物があったことを思い出しリーさんに渡す。
「リーサさん、はいこれ」
「これは?」
「メアリーとデイヴの魔導列車の無料乗車券。あった方がいいでしょ」
「そりゃ助かるがいいのか?」
「こっちにいる間は、俺の家で一緒に夕食をとるんだからね。持っといてよ」
「ああ、ありがとうな」
そう言えばと、少し気になっていたアンジェさんの様子について聞いてみる。
「アンジェさんは、ここでは何も変わった様子はないぞ」
「そうか、なら快方に向かっているのかな」
「何だか中途半端な時間だな~ガンツさんに確認してみるか」
携帯電話を取り出し、ガンツさんに掛けると、しばらく着信音が鳴った後にガンツさんが出る。
『ワシじゃ』
「ガンツさん、ケインだけど」
『おう、ケインか。どうした?』
「もう学校の方はすんだのかなと思って。もう終わったのなら、このまま帰ろうかなと思ってね」
『なんじゃ、そんなことか。もうガンボやカーティスとの打ち合わせも終わって、不足分とかの欲しい物はまとめたぞ』
「じゃあ、今日はもう終わりでいいのかな」
『ああ、そうじゃな。お前の方は何もないのか?』
「まあ、マサオ絡みでちょっとだけあったけどね」
『ふふん、そうじゃろうな。その辺は明日聞かせてもらおうか。じゃあな』
「はい、お疲れ様」
携帯電話を切って、マサオに向かう。
「じゃあ、保育所に行くよ」
『保育所ってのはなんだ?』
「小さい子がいっぱいいる所だね。だから、マサオは何をされても声に出しちゃいけないよ。いい?」
『あ、ああ分かった』
「本当に頼むよ」
『大丈夫だ。多分な』
「もう、頼りないな~」
ゲートを保育所に繋いで、マサオと潜り保育所の前に出る。
「え~と、リーサさんは……」
「ケインお兄ちゃん!」
デイヴが俺に気付き走って来る。
「今日は早いね。でも、まだ帰る時間じゃないよ」
「そうか、じゃあどうするかな」
そんな風に考えていると、デイヴがマサオに気付く。
「ねえ、ケインお兄ちゃん。この犬はどうしたの?」
「ちょっと、訳ありでね。俺がしばらく世話することになったんだ」
「へ~ねえ、触っても大丈夫?」
「ああ、痛いことしないなら、大丈夫」
「じゃあ、触るね。え~と、お名前は?」
『ま「マサオだ」……』
「ねえ、今犬の方から何か聞こえたよ」
「気のせいじゃないかな。俺には聞こえなかったし」
「ふ~ん、じゃあマサオ。お座り」
デイヴの号令で、その場でお座りの格好をとる。
「凄いね~マサオ」
デイヴが褒めながら、マサオの頭を撫でていると保育所で遊んでいた子供達もマサオに気付きこちらへとやってくる。
リーサさんも俺達に気付き、こちらへとやって来た。
「ケイン、今日は犬連れでどうしたんだ。それに迎えに来てくれたにしては、少し時間が早いようだが」
「そうみたいね。ガンツさんとは別に回っていたんだけど、今日の予定が全部終わってしまったからさ少し早いかと思ったけど、来てみたんだ。ダメだった?」
「いや、ダメということはないが、まだ結構あるぞ」
「いいよ、俺もマサオと一緒に遊ばせてもらうから」
「遊ぶ? そうか、なら覚悟するといい」
「覚悟?」
リーサさんが、その場で手をパンパンと叩き子供達の耳目を集めると喋り出す。
「みんな~いいですか~今から、そこのお兄さんと大きな犬が一緒に遊んでくれるそうです。はい、拍手~」
そんなリーサさんの言葉の後に『パチパチパチ』と拍手されたと思ったら、子供達が一斉に飛びかかってくる。
もみくちゃにされ収集がつかなくなったが子供達をどうにか避けて外に出る。
「リーサさん、不意打ちは非道いよ」
「ふふふ、まあたまにはいいじゃないか。しかしマサオと言ったか。随分デカい犬だな」
「そりゃあね、元がフェンリルだし」
「そうか、フェンリルなら、あの大きさでもしょうがないか……ケイン、今なんて言った? フェンリルと言ったか!」
「そう、向こうの山奥から駄竜に会いたいって出てきたフェンリルのマサオ君」
「な、何をそんなに平然としている! 子供達が「待ってよリーサさん。ほら、よ~く見てよ」……危なくない?」
「ね、元は五メートルのフェンリルだけど、あの通り子供には優しいから。昼もマリー様とボール遊びしてたしね」
「は~ケインよ。つくづく想定外のことばかりやらかしてくれるな」
「そう? 照れるな~」
「ケイン、褒めてないからな。それで、マサオはいつまでいるんだ?」
「さあ、飽きたら帰るんじゃないの? 本人はずっといたいと思ってそうだけどね」
「まあ襲われないのなら、優秀な番犬と思えばいいのか」
「う~ん、優秀かと言われれば微妙なところだね。おっと、マサオがキレて喋り出す前に助けてあげないと」
今度は俺がパンパンと手を叩いて、子供達の耳目を集める。
「はい、そろそろ犬から離れないと怒り出すからね」
俺がそう言うと、ささ~っと子供達がマサオから離れる。
「いい? 犬も他の動物もず~っともみくちゃにされたら怒るからね。分かった?」
「「「「「分かった~」」」」」
「じゃ、はいこれ」
側にいた子にビーチボールを渡す。
「いい、これをあのマサオに優しく投げて」
「やさしく?」
コテンと首を傾げて聞いてくる。
「優しくってのは、そのビーチボールをふわ~って投げるんだよ」
「ふわ~ってなげるの?」
「そう、下からふわ~ってね」
「したから、ふわ~」
子供がビーチボールを投げると、マサオがすかさず鼻先で突いて返す。
「うわぁ、なげかえした~」
「おれもやる~」
「わたしも~」
そんな様子を見たマサオが、投げられたビーチボールを今度は違う子に返す。
「よし、おれのところにきた。したからだよな」
男の子がマサオに下から投げて渡す。
「マサオ、こっちだ!」
「マサオく~ん、こっち!」
皆んながマサオと遊んでいる間にリーサさんに渡す物があったことを思い出しリーさんに渡す。
「リーサさん、はいこれ」
「これは?」
「メアリーとデイヴの魔導列車の無料乗車券。あった方がいいでしょ」
「そりゃ助かるがいいのか?」
「こっちにいる間は、俺の家で一緒に夕食をとるんだからね。持っといてよ」
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