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◆やっぱりそうでした
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マサオと風呂へと向かい服を脱いでカゴへと入れる。
浴室へと続く扉を開けると湯気で視界がぼやける。
『へえ、意外と広いな』
「こら、マサオ! いきなり入ろうとするんじゃないよ。お前は全身が毛だらけなんだからまずは洗わないと」
『え~面倒だからいいよ』
「面倒じゃない! お前はお尻とか拭かないだろ。ほら、洗ってやるからこっちへおいで」
『もう面倒だな~』
「お前は洗われるだけでしょ。面倒なのは俺の方」
『面倒なら、やめればいいじゃん!』
マサオに手桶で浴槽から掬ったお湯をかけていく。
「一杯じゃ終わらないか。もう本当に面倒臭い」
持っていた手桶から手を離す。
「もういい、洗うのは飽きた。もう手洗いの時間は終わりです。これからは魔法へと切り替えさせてもらいます」
『え? なに? なにが始まるの? どうなるの?』
「いいから、じっとしてる! あ、溺れないようにちゃんと息を止めといてね。じゃあいくよ。まずは水球!」
右手から出された水球がマサルの首から下を包む。
『ひゃ冷たい! なに冷たいんだけど』
「からの~火球!」
マサオを包む水球に左手から出た火球が入っていく。
『おお、だんだんといい感じになってきた』
「いい感じの温度になったところで洗剤投入!」
『おお、なんか泡立ってきた! なにこれ! 超楽しい~』
「まだまだ、これだけじゃ洗浄力が足らない! 水球の中に~『竜巻』」
『うお~なになに、体が捩れる! あ、やばい顔が……体が……ゴボッ』
マサオの首が水球に中に取り込まれ、勢いよく泡立てられていく。
二、三分経過したところで水球を解除する。
「ど~れ、どんなもんかな? キレイになったとは思うけど」
『ぷはっ死ぬわ! ってか、よく死ななかったな俺』
「あ、そこにいたんだ泡だらけで頭が分かんなくてさ」
『いいから! 早くこの泡をどかしてくれよ!』
「分かったから、いくよ。『水球』『待った!』……なに?」
『もう魔法はやめてくれ。頼む!』
「そうは言っても面倒だし……」
『じゃ、俺がやる』
「え? マサオは魔法は使えないでしょ」
『だから、使えるようになる! 教えてくれ』
「いや! 今は面倒だからまた、今度ってことで『水球』+『火球』+『竜巻』で、すすがれてちょうだい!」
『訴えてやる~』
マサオが水球に包まれたと思った瞬間に次々と魔法が打ち込まれ、前回と同じように上下左右に前後左右とぐるぐると攪拌され、二、三分後にやっとマサオが解放される。
そんなぐったりとしたマサオの側により、濡れたマサオの毛艶を確かめる。
「いい感じだね。これなら十分納得出来る仕上がりだ」
『う、訴えてやる! 飼い主のくせにこんなの虐待だぞ……』
「訴えるって誰に? お前が喋るのは禁止したハズだけど?」
『汚いぞ!』
「そう、汚いからこうやって風呂に入っているんだけど。はぁ~気持ちいい」
湯船に浸かるが、マサオがこちらを恨めしげに見ている。
「そこでなにやってんの。お湯に浸からないと体が冷えるよ」
『ぐっ、いいか! 俺は許した訳じゃないからな』
マサオがそう言いながら浴槽へと入ってくる。
『ふぅ~はぁ~気持ちいい~』
「だろ? 山の中の川に浸かっているだけじゃ、こんな幸せは得られないよな」
『いや、あったぞ。あったかい水が出ているところが。そういや、最近は暑かったから行ってなかったな~』
「なに! それはどこ!」
暖かい水、つまり『お湯』が出ているってことだろ。
それって『温泉』ってことだよな。
とか思っていたら、マサオの襟首掴んで問い詰めていた。
『な、なんだよケイン。俺、何か言ったか?』
「そのあったかい水ってのは、何か嫌な匂いはしなかったか?」
『そういや、腐った卵みたいな匂いがしたな~もうそれがくさいのなんのって。だから、特に寒い日以外は行きたくなかったんだよな~でも、入るとさ、気持ちよくてよ。つい『うぁ~』とか『お~』って声が出ちゃうんだよ』
「うんうん、それで他には? 何か周りが熱いとか、山から煙が出てるとか」
『特にそういうのはなかったな』
「そうか」
『いや、でも少し離れたところで湯気が異常に出ているところもあったな』
「ビンゴですやん!」
思わずマサオの前足を持って踊り出してしまった。
『ケイン、落ち着け! いいから落ち着いてくれ!』
「は! 取り乱してしまいました」
『ったく、どうしたんだよ。いきなり問い詰める様な真似をしたと思ったら、踊り出すし』
「そうだよな。でも、これで温泉が近くにあることが分かった。やっと役に立ったなマサオ」
『なんだよ、俺には訳分かんないよ。また、そうやって上げといて落とすんだろ」
「そうだな、実際にあるか確かめないとだし。なんだ褒めて損した」
『酷えな~まあ、あったかい水はちゃんとあるからな。あったら、その時はちゃんと褒め直すんだぞ』
「ああ、分かった分かった。あったらな」
『信じてないんだな』
「信じる信じるから、後でちゃんと案内してくれよ」
『もしだよ。もし、見つからなかったら俺はどうなる?』
「まずは……」
『ゴクッ……まずは?』
「保育所の庭に一週間放置」
『げ~あんな所に一週間かよ。で、次は?』
「次は……」
『次はなんだよ。早く言ってくれよ』
「まだ、考えてない」
『なんだよ、もったいつけておいて』
「まあ、まずは温まろうや」
『それもそうだな』
二人でゆっくりとお湯に浸かり、十分に温もったところで浴槽から出る。
「マサオ、俺は体を洗ってから出るから、お前は先に出ていいぞ」
『おう、それはいいがびしょ濡れだぞ』
「それもそうか、じゃ行くよ」
『な、なにする気だ! まさか……』
「『竜巻』からの『熱風』」
『うぉ~熱い! けど気持ちいい!』
マサオの毛が熱風で乾かされいい感じのサラサラになってモフリたくなるが、ここは我慢して浴室から追い出す。
浴室で改めて自分の体を見るとマサオの毛でいっぱいだった。
「やっぱりこうなるよな」
念のためにと浴槽も見るとマサオの毛がいっぱい浮かんでいた。
「これを掬うのは一苦労だな。いいや、張り直すか」
浴槽の中のお湯を排水し、浴槽を洗う。
浴槽を洗い終わった後に水を流しマサオの毛が残っていないことを確認する。
「これでよし!」
浴槽にお湯を張っている間に頭と体を洗う。
浴室へと続く扉を開けると湯気で視界がぼやける。
『へえ、意外と広いな』
「こら、マサオ! いきなり入ろうとするんじゃないよ。お前は全身が毛だらけなんだからまずは洗わないと」
『え~面倒だからいいよ』
「面倒じゃない! お前はお尻とか拭かないだろ。ほら、洗ってやるからこっちへおいで」
『もう面倒だな~』
「お前は洗われるだけでしょ。面倒なのは俺の方」
『面倒なら、やめればいいじゃん!』
マサオに手桶で浴槽から掬ったお湯をかけていく。
「一杯じゃ終わらないか。もう本当に面倒臭い」
持っていた手桶から手を離す。
「もういい、洗うのは飽きた。もう手洗いの時間は終わりです。これからは魔法へと切り替えさせてもらいます」
『え? なに? なにが始まるの? どうなるの?』
「いいから、じっとしてる! あ、溺れないようにちゃんと息を止めといてね。じゃあいくよ。まずは水球!」
右手から出された水球がマサルの首から下を包む。
『ひゃ冷たい! なに冷たいんだけど』
「からの~火球!」
マサオを包む水球に左手から出た火球が入っていく。
『おお、だんだんといい感じになってきた』
「いい感じの温度になったところで洗剤投入!」
『おお、なんか泡立ってきた! なにこれ! 超楽しい~』
「まだまだ、これだけじゃ洗浄力が足らない! 水球の中に~『竜巻』」
『うお~なになに、体が捩れる! あ、やばい顔が……体が……ゴボッ』
マサオの首が水球に中に取り込まれ、勢いよく泡立てられていく。
二、三分経過したところで水球を解除する。
「ど~れ、どんなもんかな? キレイになったとは思うけど」
『ぷはっ死ぬわ! ってか、よく死ななかったな俺』
「あ、そこにいたんだ泡だらけで頭が分かんなくてさ」
『いいから! 早くこの泡をどかしてくれよ!』
「分かったから、いくよ。『水球』『待った!』……なに?」
『もう魔法はやめてくれ。頼む!』
「そうは言っても面倒だし……」
『じゃ、俺がやる』
「え? マサオは魔法は使えないでしょ」
『だから、使えるようになる! 教えてくれ』
「いや! 今は面倒だからまた、今度ってことで『水球』+『火球』+『竜巻』で、すすがれてちょうだい!」
『訴えてやる~』
マサオが水球に包まれたと思った瞬間に次々と魔法が打ち込まれ、前回と同じように上下左右に前後左右とぐるぐると攪拌され、二、三分後にやっとマサオが解放される。
そんなぐったりとしたマサオの側により、濡れたマサオの毛艶を確かめる。
「いい感じだね。これなら十分納得出来る仕上がりだ」
『う、訴えてやる! 飼い主のくせにこんなの虐待だぞ……』
「訴えるって誰に? お前が喋るのは禁止したハズだけど?」
『汚いぞ!』
「そう、汚いからこうやって風呂に入っているんだけど。はぁ~気持ちいい」
湯船に浸かるが、マサオがこちらを恨めしげに見ている。
「そこでなにやってんの。お湯に浸からないと体が冷えるよ」
『ぐっ、いいか! 俺は許した訳じゃないからな』
マサオがそう言いながら浴槽へと入ってくる。
『ふぅ~はぁ~気持ちいい~』
「だろ? 山の中の川に浸かっているだけじゃ、こんな幸せは得られないよな」
『いや、あったぞ。あったかい水が出ているところが。そういや、最近は暑かったから行ってなかったな~』
「なに! それはどこ!」
暖かい水、つまり『お湯』が出ているってことだろ。
それって『温泉』ってことだよな。
とか思っていたら、マサオの襟首掴んで問い詰めていた。
『な、なんだよケイン。俺、何か言ったか?』
「そのあったかい水ってのは、何か嫌な匂いはしなかったか?」
『そういや、腐った卵みたいな匂いがしたな~もうそれがくさいのなんのって。だから、特に寒い日以外は行きたくなかったんだよな~でも、入るとさ、気持ちよくてよ。つい『うぁ~』とか『お~』って声が出ちゃうんだよ』
「うんうん、それで他には? 何か周りが熱いとか、山から煙が出てるとか」
『特にそういうのはなかったな』
「そうか」
『いや、でも少し離れたところで湯気が異常に出ているところもあったな』
「ビンゴですやん!」
思わずマサオの前足を持って踊り出してしまった。
『ケイン、落ち着け! いいから落ち着いてくれ!』
「は! 取り乱してしまいました」
『ったく、どうしたんだよ。いきなり問い詰める様な真似をしたと思ったら、踊り出すし』
「そうだよな。でも、これで温泉が近くにあることが分かった。やっと役に立ったなマサオ」
『なんだよ、俺には訳分かんないよ。また、そうやって上げといて落とすんだろ」
「そうだな、実際にあるか確かめないとだし。なんだ褒めて損した」
『酷えな~まあ、あったかい水はちゃんとあるからな。あったら、その時はちゃんと褒め直すんだぞ』
「ああ、分かった分かった。あったらな」
『信じてないんだな』
「信じる信じるから、後でちゃんと案内してくれよ」
『もしだよ。もし、見つからなかったら俺はどうなる?』
「まずは……」
『ゴクッ……まずは?』
「保育所の庭に一週間放置」
『げ~あんな所に一週間かよ。で、次は?』
「次は……」
『次はなんだよ。早く言ってくれよ』
「まだ、考えてない」
『なんだよ、もったいつけておいて』
「まあ、まずは温まろうや」
『それもそうだな』
二人でゆっくりとお湯に浸かり、十分に温もったところで浴槽から出る。
「マサオ、俺は体を洗ってから出るから、お前は先に出ていいぞ」
『おう、それはいいがびしょ濡れだぞ』
「それもそうか、じゃ行くよ」
『な、なにする気だ! まさか……』
「『竜巻』からの『熱風』」
『うぉ~熱い! けど気持ちいい!』
マサオの毛が熱風で乾かされいい感じのサラサラになってモフリたくなるが、ここは我慢して浴室から追い出す。
浴室で改めて自分の体を見るとマサオの毛でいっぱいだった。
「やっぱりこうなるよな」
念のためにと浴槽も見るとマサオの毛がいっぱい浮かんでいた。
「これを掬うのは一苦労だな。いいや、張り直すか」
浴槽の中のお湯を排水し、浴槽を洗う。
浴槽を洗い終わった後に水を流しマサオの毛が残っていないことを確認する。
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浴槽にお湯を張っている間に頭と体を洗う。
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