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◆待たされました
翌朝、リーサさん達と訳した時間前にと工房に出向き、ガンツさん達といつもの早朝ミーティングを行う。
「ガンツさん、今日はガンボさんに会いに学校に行って、メアリーを紹介したらクレイグさんの所で王都までの海路と、向こうの港を調査してって依頼しにいく予定だよ」
「ほう、領主様は港の権利をもらえたんだな」
「そう、なんとかって感じだったけどね」
「お前も辛辣だな。王様相手に取って来たんだから、そこは褒めてやれよ」
「まあ、それもそうだよね」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!」
「なに? ジョシュアさん」
「なにを普通に話しているんですか! 領主だの、王様だのって、どこの話ですか!」
「なんだよ。どこから説明すればいいんだ? ああもう面倒くせえな~ケイン、お前のしたことだ。ちゃんと説明してやれ」
「しろって言うなら、するけどさ~ジョシュアさんは時間いいの?」
「あっ、もう質問の答え聞いてないのに~」
「じゃあ、ちゃんと説明してくれる人を用意しておくから、その人に聞いてね」
「分かりました。俺はここで失礼しますけど。約束ですからね! ちゃんと説明してくれる人をお願いしますよ!」
「ああ、はいはい」
「もう、約束ですからね」
「分かったから、はよいけ!」
ジョシュアさんが、まだなにかを言いたそうにこちらを見つつ部屋を出る。
ガンツさんがジョシュアさんが出ていったのを確認して口を開く。
「ケインは、嬢ちゃん達をガンボに引き合わせた後にこっちの港に寄るんだな」
「うん、そのつもり」
「で、その後は王都の領主のところに顔を出すと」
「そう、父さん達の店のことも含めてね」
「ってことはだ。王都までどうやっていくかだよな」
「そうだね、ちゃんと呼ばれて行くんだし。ここはデモ的な意味も込めて、舟で行くのもいいかもしれないね」
「おう、やっぱりか。ワシもそろそろスカッとしたいんじゃがな」
「そういうことね。じゃ、舟をもう一艘、いやサム兄さんのも含めて二艘用意するかな」
「お、用意してくれるか。楽しみじゃの」
「それはいいけど、冷蔵庫とかエアコンとか増産は大丈夫なの?」
「ああ、その辺は任せとけ。すでに通達済みじゃ」
「ならさ、軽トラも、もう少し用意してもらえないかな。荷台は上げられなくてもいいからさ」
「軽トラをか? なんでじゃ。もう少し大きいのがいいんじゃないのか?」
「まあね、王都まで舟で運んで、そのまま倉庫とかお店に運ぶのに使いたいんだよね」
「そういうことなら、任せてもらおうかの」
「頼むね。じゃ先にガンボさんのところに寄ってくるね」
「おう、行って来い」
ガンツさんに後のことを頼み、リーサさんの待つ部屋の前にゲートを繋ぐ。
ゲートを潜り、リーサさんの家の前で玄関チャイムを鳴らすと『は~い』お中から返事がして、デイヴが玄関を開ける。
「あ、ケイン兄さん。ちょっと待ってて」
そう言って、一旦玄関が閉じられると中で声がする。
「ケイン兄さんが来たよ~」
「もうちょっと待ってもらって~」
「どのくら~い?」
「五分くらい」
「分かった」
そんなやりとりが聞こえてきたが、ガチャリと玄関が開かれ、リーサさんが出てくる。
「すまない、メアリーがなぜか気合が入ってしまったようでな」
「あ~まあ、お年頃だもんね」
「ケイン、メアリーにそれは言うなよ。年下に言われていい気はしないだろうから」
「それもそうですね」
そんな風に玄関前で立ち話をしていると玄関が開き、今度はデイヴが出てくる。
「姉さんが少しだけ待ってくれって……あれ? リーサ姉さんはもういたんだね。家の中を探しちゃったよ」
「ああ、すまなかった」
「デイヴは今月いっぱいは保育所に通うんだね」
「うん。でも、一緒に通うことになるお友達もいるはずだから、楽しみなんだ」
「そうか、それは楽しみだね」
「うん、でもまだ学校では魔法とかの授業はないんでしょ?」
「ああ、そうだね。その辺は校長先生が決めているはずだから、聞いてみる?」
「うん! お願い」
そう言えば、まだガンボさんに連絡していなかったことを思い出し携帯電話を取り出してガンボさんへとかける。
『はい、ガンボだが』
「あ、ガンボさん。ケインです。おはようございます」
『ああ、おはよう。で、朝からなんの用だ?』
「教師候補の面接をお願いしたいと思って、今から学校へ向かおうと思っていたんですが、ガンボさんは学校で?」
『ああ、ワシは校長室にいる。直接でも構わんぞ』
「分かりました。では、もう少ししたら、直接伺わせていただきます」
『ああ、じゃな』
「ガンボはもう学校なのか?」
「そうみたい。それにしてもメアリー遅いね」
「ああ、そうだな。全くなにをやっているんだか」
その時、玄関が開き「お待たせ~」と呑気な声と同時にメアリーが出て来る。
「メアリー、お待たせじゃないだろ。なにをそんなに気合いを入れて……」
「えっと……メアリー?」
「あら、どうしたの? お姉さんもケインも? 私の美貌にびっくりした?」
「「あ~びっくりだ!」」
「すまない、ケイン。もう少しだけ待っててくれ」
「じゃあ、先に学校に行ってるね。じゃあ、先に行こうかデイヴ」
「う、うん。姉さんはどうしちゃったの?」
「ああ、気合が空回りしてしまったみたいだね。ま、リーサさんに任せれば大丈夫だろうかな、気にすることはないよ」
ゲートを学校の校長室へと直接繋ぐと、ゲートの向こうにガンボさんが見えたので軽く挨拶をしてから、ゲートを潜る。
~リーサの部屋で~
「ほら、メアリー。その顔のお化粧を落としなさい。もう、どうしたっていうんだ?」
「だって、今日、学校の人に初めて会うんだから、少しでもよく見せないとと思って……なにがダメだったの?」
「ふふふ、そうか。メアリーもそういうことを気にするんだな」
「もう、なによ! お姉さんには分からないわよ!」
「そんなことはないぞ。私もよく化粧品を悪戯しては怒られたものだ」
「え? お姉さんが! なんで? そんなにキレイならお化粧なんて必要ないでしょ?」
「ふふふ、いいかメアリー。私も一応女性なんだぞ。こんな喋り方だから、そうは思われないだろうがな」
「そんなことはないから! お姉さんはちゃんとした女性だから! だから、ケインも……」
「いいから、メアリー。今はちゃんとお化粧を落としてから、ケイン達と合流しよう。お化粧の仕方は、いつでも教えてあげるから」
「本当! じゃ、約束ね」
「ああ、約束しよう。いいか右手の小指を出して」
「小指? どうするの?」
「いいから、ほら」
メアリーがおずおずと出した右手の小指にリーサも右手の小指を絡めるといつかケインが歌っていた指切りの歌を歌って、約束を交わす。
「へんなの」
「でも、いいものだろ?」
「そうね、少しはケインを見直したわ」
「ふふふ、ありがとう。さあ、行こうか」
「うん!」
部屋を出てから、ケインに連絡しゲートを繋いでもらう。
「ガンツさん、今日はガンボさんに会いに学校に行って、メアリーを紹介したらクレイグさんの所で王都までの海路と、向こうの港を調査してって依頼しにいく予定だよ」
「ほう、領主様は港の権利をもらえたんだな」
「そう、なんとかって感じだったけどね」
「お前も辛辣だな。王様相手に取って来たんだから、そこは褒めてやれよ」
「まあ、それもそうだよね」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!」
「なに? ジョシュアさん」
「なにを普通に話しているんですか! 領主だの、王様だのって、どこの話ですか!」
「なんだよ。どこから説明すればいいんだ? ああもう面倒くせえな~ケイン、お前のしたことだ。ちゃんと説明してやれ」
「しろって言うなら、するけどさ~ジョシュアさんは時間いいの?」
「あっ、もう質問の答え聞いてないのに~」
「じゃあ、ちゃんと説明してくれる人を用意しておくから、その人に聞いてね」
「分かりました。俺はここで失礼しますけど。約束ですからね! ちゃんと説明してくれる人をお願いしますよ!」
「ああ、はいはい」
「もう、約束ですからね」
「分かったから、はよいけ!」
ジョシュアさんが、まだなにかを言いたそうにこちらを見つつ部屋を出る。
ガンツさんがジョシュアさんが出ていったのを確認して口を開く。
「ケインは、嬢ちゃん達をガンボに引き合わせた後にこっちの港に寄るんだな」
「うん、そのつもり」
「で、その後は王都の領主のところに顔を出すと」
「そう、父さん達の店のことも含めてね」
「ってことはだ。王都までどうやっていくかだよな」
「そうだね、ちゃんと呼ばれて行くんだし。ここはデモ的な意味も込めて、舟で行くのもいいかもしれないね」
「おう、やっぱりか。ワシもそろそろスカッとしたいんじゃがな」
「そういうことね。じゃ、舟をもう一艘、いやサム兄さんのも含めて二艘用意するかな」
「お、用意してくれるか。楽しみじゃの」
「それはいいけど、冷蔵庫とかエアコンとか増産は大丈夫なの?」
「ああ、その辺は任せとけ。すでに通達済みじゃ」
「ならさ、軽トラも、もう少し用意してもらえないかな。荷台は上げられなくてもいいからさ」
「軽トラをか? なんでじゃ。もう少し大きいのがいいんじゃないのか?」
「まあね、王都まで舟で運んで、そのまま倉庫とかお店に運ぶのに使いたいんだよね」
「そういうことなら、任せてもらおうかの」
「頼むね。じゃ先にガンボさんのところに寄ってくるね」
「おう、行って来い」
ガンツさんに後のことを頼み、リーサさんの待つ部屋の前にゲートを繋ぐ。
ゲートを潜り、リーサさんの家の前で玄関チャイムを鳴らすと『は~い』お中から返事がして、デイヴが玄関を開ける。
「あ、ケイン兄さん。ちょっと待ってて」
そう言って、一旦玄関が閉じられると中で声がする。
「ケイン兄さんが来たよ~」
「もうちょっと待ってもらって~」
「どのくら~い?」
「五分くらい」
「分かった」
そんなやりとりが聞こえてきたが、ガチャリと玄関が開かれ、リーサさんが出てくる。
「すまない、メアリーがなぜか気合が入ってしまったようでな」
「あ~まあ、お年頃だもんね」
「ケイン、メアリーにそれは言うなよ。年下に言われていい気はしないだろうから」
「それもそうですね」
そんな風に玄関前で立ち話をしていると玄関が開き、今度はデイヴが出てくる。
「姉さんが少しだけ待ってくれって……あれ? リーサ姉さんはもういたんだね。家の中を探しちゃったよ」
「ああ、すまなかった」
「デイヴは今月いっぱいは保育所に通うんだね」
「うん。でも、一緒に通うことになるお友達もいるはずだから、楽しみなんだ」
「そうか、それは楽しみだね」
「うん、でもまだ学校では魔法とかの授業はないんでしょ?」
「ああ、そうだね。その辺は校長先生が決めているはずだから、聞いてみる?」
「うん! お願い」
そう言えば、まだガンボさんに連絡していなかったことを思い出し携帯電話を取り出してガンボさんへとかける。
『はい、ガンボだが』
「あ、ガンボさん。ケインです。おはようございます」
『ああ、おはよう。で、朝からなんの用だ?』
「教師候補の面接をお願いしたいと思って、今から学校へ向かおうと思っていたんですが、ガンボさんは学校で?」
『ああ、ワシは校長室にいる。直接でも構わんぞ』
「分かりました。では、もう少ししたら、直接伺わせていただきます」
『ああ、じゃな』
「ガンボはもう学校なのか?」
「そうみたい。それにしてもメアリー遅いね」
「ああ、そうだな。全くなにをやっているんだか」
その時、玄関が開き「お待たせ~」と呑気な声と同時にメアリーが出て来る。
「メアリー、お待たせじゃないだろ。なにをそんなに気合いを入れて……」
「えっと……メアリー?」
「あら、どうしたの? お姉さんもケインも? 私の美貌にびっくりした?」
「「あ~びっくりだ!」」
「すまない、ケイン。もう少しだけ待っててくれ」
「じゃあ、先に学校に行ってるね。じゃあ、先に行こうかデイヴ」
「う、うん。姉さんはどうしちゃったの?」
「ああ、気合が空回りしてしまったみたいだね。ま、リーサさんに任せれば大丈夫だろうかな、気にすることはないよ」
ゲートを学校の校長室へと直接繋ぐと、ゲートの向こうにガンボさんが見えたので軽く挨拶をしてから、ゲートを潜る。
~リーサの部屋で~
「ほら、メアリー。その顔のお化粧を落としなさい。もう、どうしたっていうんだ?」
「だって、今日、学校の人に初めて会うんだから、少しでもよく見せないとと思って……なにがダメだったの?」
「ふふふ、そうか。メアリーもそういうことを気にするんだな」
「もう、なによ! お姉さんには分からないわよ!」
「そんなことはないぞ。私もよく化粧品を悪戯しては怒られたものだ」
「え? お姉さんが! なんで? そんなにキレイならお化粧なんて必要ないでしょ?」
「ふふふ、いいかメアリー。私も一応女性なんだぞ。こんな喋り方だから、そうは思われないだろうがな」
「そんなことはないから! お姉さんはちゃんとした女性だから! だから、ケインも……」
「いいから、メアリー。今はちゃんとお化粧を落としてから、ケイン達と合流しよう。お化粧の仕方は、いつでも教えてあげるから」
「本当! じゃ、約束ね」
「ああ、約束しよう。いいか右手の小指を出して」
「小指? どうするの?」
「いいから、ほら」
メアリーがおずおずと出した右手の小指にリーサも右手の小指を絡めるといつかケインが歌っていた指切りの歌を歌って、約束を交わす。
「へんなの」
「でも、いいものだろ?」
「そうね、少しはケインを見直したわ」
「ふふふ、ありがとう。さあ、行こうか」
「うん!」
部屋を出てから、ケインに連絡しゲートを繋いでもらう。
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しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。