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◆置いてきました
「ケイン、そろそろ時間的にもヤバイと思うんだが」
「そうだね。でも、終わりそうにないね。どうしようかアルフさん」
「この舟じゃ乗っても大人四人だろ。俺の他に三人か」
そう言いこちらをチラッと見るアルフさん。
「なら、アルフさんの操船で行こうか」
「ケイン、サムはどうするんだ?」
「もう、いいから。気付けば追ってくるんじゃない? じゃそういうことでアルフさん、お願いね」
「まあ、こういうことになるんだろうなとは思っていたがな」
「ティーダさんは、ちゃんと手綱を握っとかないとダメな大人なんだね」
「ケイン、分かっているのなら、あんまり煽るような真似はやめてくれよ」
「でも、ガンツさんやサム兄さんもガス抜きしないと、いろんなストレスが溜まりそうだし……」
「俺のストレスは誰も心配してくれないのな」
そんなアルフさんの肩をポンポンと叩いて慰める父さん。
『お前だけじゃない』
そう目で訴えているような気がする。
そんな雰囲気を感じたのか、アルフさんと父さんががっしりと握手を交わす。
「なんか、いや~な感じ」
「ケインがそう感じるのは、しょうがないよね。どう見たって加害者と被害者での対立で、被害者がタッグを組むんだもの」
「クリス兄さんまで……」
「ほら、そんなことはいいから、どうやって、この舟に乗ればいいの?」
「それなら、ほら! 岸壁の端に階段があるでしょ。それで海面近くまで下りられるから、あとは舟を寄せてから、飛び乗って」
「え~ちょっと、それはあんまりじゃないかな」
「じゃあ、俺が抑えとくから」
階段で下りると、舟を手繰り寄せて手で抑えると、クリス兄さんに乗るように促す。
「大丈夫だよね? 離さないでよ!」
「大丈夫だから、早く乗ってよ。後が使えているんだし。あ、それと舟の上ではなるべく中腰でお願いね。立つと危ないから」
「え? なに?」
そう言って、立ち上がりこちらを振り向いた瞬間に舟が揺れる。
「わっな、なに? どうして揺れるの?」
「だから、立たないで! クリス兄さんヘリを握ったままで、その場で座って!」
「あ、ああ、分かった」
クリス兄さんが座り、舟の揺れが収まったので父さんに乗ってもらい、俺も続いて乗り込む。
「よし、全員乗ったな」
アルフさんが俺達が乗ったのを確認すると、ロープを解いて舟を走らせる。
「うわぁ~気持ちいいね。ケイン」
「そうだよね~クリス兄さん」
「これで、大体どれくらいの時間で着くんだ?」
「多分一時間くらいだと思うよ。父さん」
「一時間……昼抜きか」
「なんだ、父さんも文句言いながらもちゃんとお腹が減っているんなら、平気だね」
「ば、バカ言うな! 本当は緊張でメシなんか、喉を通る気がしないんだからな」
「でも、お腹が減ったと?」
「ま、まあそういうことだな」
「じゃ、先にセバス様にお昼を食べてから行くって連絡しとくからさ。ちゃんとお昼は食べようよ」
「そ、そうか。ケインがどうしてもと言うなら、そうしようか」
「そう、どうしてもだよ」
「分かった。じゃセバス様への連絡はお願いするな」
「分かったよ。任せて」
携帯電話を取り出しセバス様へと掛ける。
『はい、セバスです』
「もしもし、ケインです」
『ケイン様、もうこちらの方へ?』
「今は、海の上ですね。あと一時間ほどかかる予定です。ですが、少しバタついてお昼を食べる余裕がなかったので、どこかでお昼を済ませてから伺いたいので、余裕をみて二時間後でいかがでしょうか」
『分かりました。では、二時間後ということで』
「はい、それでお願いします。では」
『あ、お待ちくださいケイン様。お迎えの馬車はどこにつければよろしいですか?』
「セバス様、父の車があるので馬車でのお迎えは不要です。お気遣いありがとうございます」
『そうですか。では、二時間後にお待ちしております』
「はい、失礼します」
携帯電話を切り、懐にしまうとなんだか周りの視線が集中している。
「え? なに? どうしたの?」
「ケインは本当に領主様と懇意にしているんだな」
「アルフさん、こいつは懇意なんて言葉じゃ収まらないですよ。もうズブズブですよ」
「父さん、何気にひどくない?」
「まあ、父さんのいうことも分かるけどね」
「クリス兄さんまで……」
「お前、今度は王様までたらし込むのか?」
「しないよ。そんな面倒なこと」
「まあ、お前のことだから、領主様を間に挟んで好き勝手やるつもりなんだろう?」
「父さん、そりゃそうだよ。俺が表に立つと、いろんな所で角が立つでしょ」
「いや、角どころか粉砕しかねないぞ」
「そうだな、お前は出来るだけ篭っている方がいいに決まってる」
「父さんもアルフさんもひどいよね。でも、俺が篭っていたらサイカ村なんてデューク様に忘れられたまんまだったんじゃないの?」
「ぐっ……それを言われると、辛いな」
「でしょ。だから、今度の王都進出も、後からいい思い出になる……はずだから」
「だから、その間はなんなんだ! お前もなにかしら思うところがあるんだろ?」
「まあ、多少の厄介ごとは海の向こうからやってくるかもね」
「だろうな。ハァ~」
「アルフさん、ケインのこと頼みますよ」
「なに逃げようとしてんだ! あんた父親だろう! ちゃんと製造責任を果たせよ!」
「いや、俺はタネを提供しただけで育てたのは「そういうことを言ってんじゃねえ!」」
「もう、二人とも怒りっぽいね。ちゃんとしなよ」
「「誰のせいだと……」」
「そうだね。でも、終わりそうにないね。どうしようかアルフさん」
「この舟じゃ乗っても大人四人だろ。俺の他に三人か」
そう言いこちらをチラッと見るアルフさん。
「なら、アルフさんの操船で行こうか」
「ケイン、サムはどうするんだ?」
「もう、いいから。気付けば追ってくるんじゃない? じゃそういうことでアルフさん、お願いね」
「まあ、こういうことになるんだろうなとは思っていたがな」
「ティーダさんは、ちゃんと手綱を握っとかないとダメな大人なんだね」
「ケイン、分かっているのなら、あんまり煽るような真似はやめてくれよ」
「でも、ガンツさんやサム兄さんもガス抜きしないと、いろんなストレスが溜まりそうだし……」
「俺のストレスは誰も心配してくれないのな」
そんなアルフさんの肩をポンポンと叩いて慰める父さん。
『お前だけじゃない』
そう目で訴えているような気がする。
そんな雰囲気を感じたのか、アルフさんと父さんががっしりと握手を交わす。
「なんか、いや~な感じ」
「ケインがそう感じるのは、しょうがないよね。どう見たって加害者と被害者での対立で、被害者がタッグを組むんだもの」
「クリス兄さんまで……」
「ほら、そんなことはいいから、どうやって、この舟に乗ればいいの?」
「それなら、ほら! 岸壁の端に階段があるでしょ。それで海面近くまで下りられるから、あとは舟を寄せてから、飛び乗って」
「え~ちょっと、それはあんまりじゃないかな」
「じゃあ、俺が抑えとくから」
階段で下りると、舟を手繰り寄せて手で抑えると、クリス兄さんに乗るように促す。
「大丈夫だよね? 離さないでよ!」
「大丈夫だから、早く乗ってよ。後が使えているんだし。あ、それと舟の上ではなるべく中腰でお願いね。立つと危ないから」
「え? なに?」
そう言って、立ち上がりこちらを振り向いた瞬間に舟が揺れる。
「わっな、なに? どうして揺れるの?」
「だから、立たないで! クリス兄さんヘリを握ったままで、その場で座って!」
「あ、ああ、分かった」
クリス兄さんが座り、舟の揺れが収まったので父さんに乗ってもらい、俺も続いて乗り込む。
「よし、全員乗ったな」
アルフさんが俺達が乗ったのを確認すると、ロープを解いて舟を走らせる。
「うわぁ~気持ちいいね。ケイン」
「そうだよね~クリス兄さん」
「これで、大体どれくらいの時間で着くんだ?」
「多分一時間くらいだと思うよ。父さん」
「一時間……昼抜きか」
「なんだ、父さんも文句言いながらもちゃんとお腹が減っているんなら、平気だね」
「ば、バカ言うな! 本当は緊張でメシなんか、喉を通る気がしないんだからな」
「でも、お腹が減ったと?」
「ま、まあそういうことだな」
「じゃ、先にセバス様にお昼を食べてから行くって連絡しとくからさ。ちゃんとお昼は食べようよ」
「そ、そうか。ケインがどうしてもと言うなら、そうしようか」
「そう、どうしてもだよ」
「分かった。じゃセバス様への連絡はお願いするな」
「分かったよ。任せて」
携帯電話を取り出しセバス様へと掛ける。
『はい、セバスです』
「もしもし、ケインです」
『ケイン様、もうこちらの方へ?』
「今は、海の上ですね。あと一時間ほどかかる予定です。ですが、少しバタついてお昼を食べる余裕がなかったので、どこかでお昼を済ませてから伺いたいので、余裕をみて二時間後でいかがでしょうか」
『分かりました。では、二時間後ということで』
「はい、それでお願いします。では」
『あ、お待ちくださいケイン様。お迎えの馬車はどこにつければよろしいですか?』
「セバス様、父の車があるので馬車でのお迎えは不要です。お気遣いありがとうございます」
『そうですか。では、二時間後にお待ちしております』
「はい、失礼します」
携帯電話を切り、懐にしまうとなんだか周りの視線が集中している。
「え? なに? どうしたの?」
「ケインは本当に領主様と懇意にしているんだな」
「アルフさん、こいつは懇意なんて言葉じゃ収まらないですよ。もうズブズブですよ」
「父さん、何気にひどくない?」
「まあ、父さんのいうことも分かるけどね」
「クリス兄さんまで……」
「お前、今度は王様までたらし込むのか?」
「しないよ。そんな面倒なこと」
「まあ、お前のことだから、領主様を間に挟んで好き勝手やるつもりなんだろう?」
「父さん、そりゃそうだよ。俺が表に立つと、いろんな所で角が立つでしょ」
「いや、角どころか粉砕しかねないぞ」
「そうだな、お前は出来るだけ篭っている方がいいに決まってる」
「父さんもアルフさんもひどいよね。でも、俺が篭っていたらサイカ村なんてデューク様に忘れられたまんまだったんじゃないの?」
「ぐっ……それを言われると、辛いな」
「でしょ。だから、今度の王都進出も、後からいい思い出になる……はずだから」
「だから、その間はなんなんだ! お前もなにかしら思うところがあるんだろ?」
「まあ、多少の厄介ごとは海の向こうからやってくるかもね」
「だろうな。ハァ~」
「アルフさん、ケインのこと頼みますよ」
「なに逃げようとしてんだ! あんた父親だろう! ちゃんと製造責任を果たせよ!」
「いや、俺はタネを提供しただけで育てたのは「そういうことを言ってんじゃねえ!」」
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「「誰のせいだと……」」
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詳細は近況ボードをご覧ください。