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◆忘れていました
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ガンツさんに後を任せて、母さんを迎えにアーロンさんの家の前に出る。
「まだいるのかな?」
そう思いながら、アーロンさんの家の呼び鈴を押すと『ピンポ~ン』と音が鳴り、家の中から『は~い』と返事がある。
玄関扉が開き、中からレティさんが出てくる。
「あら、ケイン君。忘れ物?」
「いえ、そうじゃなくて母さんを迎えに来たんですけど」
「あら、そうだったの。マギーさんなら、まだいるわよ」
「本当に? もう赤ちゃんの世話も忘れて……すみません、失礼します」
「いいわよ。さあ、どうぞ」
レティさんに中に入れてもらいリビングへと向かうと母さんが寝ていた。
「母さん……」
「ふふふ、久々のおしゃべりだったみたいではしゃぎ過ぎたみたいね。ごめんなさいね」
「いえ、こちらこそ。長い間お世話になってしまったみたいで。ありがとうございました」
そうレティさんにお礼を言って、母さんを起こす。
「ほら、母さん。起きて! 帰るよ、ほら」
「ん……う~ん、あら、ケイン。どうしたの?」
「もう、どうしたのじゃないでしょ。ほら、帰るから」
「あら、そうなの? 来たばかりじゃないの?」
「もう、夕暮れだよ。双子もお腹を減らしていると思うよ」
「あら、それは大変ね。急いで帰りましょう」
母さんはそう言うと、レティさんに挨拶とお礼を済ませると俺に言う。
「ほら、ケイン! なにをぼうっとしているの! ほら、早く繋ぎなさいよ!」
「え~俺のせいなの? もう、いいけどさ」
ゲートを家のリビングに繋ぐと母さんを潜らせる。そしてセニアカーを収納すると、もう一度レティさんにお礼を言ってゲートを潜る。
アーロンさんはまだ、宙を見つめたままだったのが気になるけど、今はいいか。
家のリビングに母さんを案内し、俺もソファに座りゆっくりする。
「何か忘れているような気がする……まあ、後で思い出すかな」
「あら? ケイン、ヘレンさんは連れて帰らなかったの?」
「ヘレンさん?」
「なに忘れてきたの?」
「え?」
「もう、ケインがレティさんのところに連れて来たんでしょ。どうしたの?」
「ああ、それだ! ありがとう母さん。なにか忘れていると思ったら、ヘレンさんだったか。じゃ、迎えに行ってくるね」
「なら、ついでにリーサさん達もお願いね」
「分かったよ」
なら先にリーサさんの方に行こうかなと保育所にゲートを繋ぎ出ていく。
保育所にはまだ、子供達がいたのでリーサさんを探すと、子供達の集団の中にいるのを見つけた。
「リーサさん!」
「あら、ケイン。迎えに来てくれたのか」
「そう、まだかかるのかな?」
「そうだな、もう少しだな」
「じゃあ、先にメアリーを迎えに行くね」
「分かった。助かる」
リーサさんにそう伝えると学校の校長室へと繋いで潜る。
ゲートを潜るとまだ、話し合いの途中らしくガンボさんやカーティスさん達の視線が集中する。
「ケイン、来るなとは言わんがな。急にゲートを繋ぐのはやめてもらえるとありがたいのだがな」
「あ、ごめんね。今度から気付いたらそうするね」
「気付いたらか。まあええ、それで用事は?」
「うん、メアリーのお迎えに。まだ仕事中?」
「まあ、そろそろいい時間か。メアリーからの話はいいか?」
「はい。私からはありません」
「分かった。なら、また明日お願いしよう」
「はい」
「じゃ連れて行きますね。行こうか」
ゲートをアーロンさんの家の前に繋ぐとメアリーと一緒に潜る。
またアーロンさんの家のチャイムを鳴らすと、返事の前にヘレンさんが飛び出して来る。
「やっと来よったか!」
「ヘレンさん、どこにいたの?」
「あ、ああ、ワシも一緒にツイな……居眠りしとったんじゃよ」
「もう、それなら俺のせいじゃないじゃない」
「じゃ、じゃがワシを忘れたのは事実じゃろ!」
「はいはい、ごめんなさい」
「なんじゃ、その気のなさは」
「もういい、レティさんにちゃんとお礼は言ったの?」
「あら、構いませんよ」
玄関からレティさんが姿を表すとそう言ってくれた。
「ほら、ヘレンさんも」
「済まなかった」
「いえ、構いませんよ。それと正式に私とこの子の診察をお願いしていいかしら」
「それは構いません」
「なぜ、ケインが了解するのじゃ」
「え? 断るの?」
「いや、断りはせんが……」
「なら、決まりね。レティさん、ちゃんとこちらに伺わせるから、安心してね」
「ええ、頼みますねケイン君」
「色々お騒がせしました。これで失礼しますね」
もうこれで忘れ物はないよな。ふと足元を見るとマサオもちゃんといる。うん、忘れ物はない。
アーロンさんの家から保育所まで歩いて向かう。
「なんじゃ、ケインのアレでビュ~ッと行かんのか?」
「近いんだしいいじゃない」
「そうよ、ヘレンさん。たまには歩かないと」
「若者が年寄りをいじめるのか……」
「いじめるって、そんな……」
「メアリー、いいから気にしないで」
「なんじゃ、ケイン。ワシを労らないのか?」
「さっきまで寝てたくせに!」
「な、なんじゃ。それは今は関係ないじゃろ」
「まあ、いいから。ほら行くよ」
ぶつくさ言うヘレンさんを宥めすかして保育所まで連れて行くとリーサさんもちょうど終わったらしくデイヴと一緒に待っていた。
「まだいるのかな?」
そう思いながら、アーロンさんの家の呼び鈴を押すと『ピンポ~ン』と音が鳴り、家の中から『は~い』と返事がある。
玄関扉が開き、中からレティさんが出てくる。
「あら、ケイン君。忘れ物?」
「いえ、そうじゃなくて母さんを迎えに来たんですけど」
「あら、そうだったの。マギーさんなら、まだいるわよ」
「本当に? もう赤ちゃんの世話も忘れて……すみません、失礼します」
「いいわよ。さあ、どうぞ」
レティさんに中に入れてもらいリビングへと向かうと母さんが寝ていた。
「母さん……」
「ふふふ、久々のおしゃべりだったみたいではしゃぎ過ぎたみたいね。ごめんなさいね」
「いえ、こちらこそ。長い間お世話になってしまったみたいで。ありがとうございました」
そうレティさんにお礼を言って、母さんを起こす。
「ほら、母さん。起きて! 帰るよ、ほら」
「ん……う~ん、あら、ケイン。どうしたの?」
「もう、どうしたのじゃないでしょ。ほら、帰るから」
「あら、そうなの? 来たばかりじゃないの?」
「もう、夕暮れだよ。双子もお腹を減らしていると思うよ」
「あら、それは大変ね。急いで帰りましょう」
母さんはそう言うと、レティさんに挨拶とお礼を済ませると俺に言う。
「ほら、ケイン! なにをぼうっとしているの! ほら、早く繋ぎなさいよ!」
「え~俺のせいなの? もう、いいけどさ」
ゲートを家のリビングに繋ぐと母さんを潜らせる。そしてセニアカーを収納すると、もう一度レティさんにお礼を言ってゲートを潜る。
アーロンさんはまだ、宙を見つめたままだったのが気になるけど、今はいいか。
家のリビングに母さんを案内し、俺もソファに座りゆっくりする。
「何か忘れているような気がする……まあ、後で思い出すかな」
「あら? ケイン、ヘレンさんは連れて帰らなかったの?」
「ヘレンさん?」
「なに忘れてきたの?」
「え?」
「もう、ケインがレティさんのところに連れて来たんでしょ。どうしたの?」
「ああ、それだ! ありがとう母さん。なにか忘れていると思ったら、ヘレンさんだったか。じゃ、迎えに行ってくるね」
「なら、ついでにリーサさん達もお願いね」
「分かったよ」
なら先にリーサさんの方に行こうかなと保育所にゲートを繋ぎ出ていく。
保育所にはまだ、子供達がいたのでリーサさんを探すと、子供達の集団の中にいるのを見つけた。
「リーサさん!」
「あら、ケイン。迎えに来てくれたのか」
「そう、まだかかるのかな?」
「そうだな、もう少しだな」
「じゃあ、先にメアリーを迎えに行くね」
「分かった。助かる」
リーサさんにそう伝えると学校の校長室へと繋いで潜る。
ゲートを潜るとまだ、話し合いの途中らしくガンボさんやカーティスさん達の視線が集中する。
「ケイン、来るなとは言わんがな。急にゲートを繋ぐのはやめてもらえるとありがたいのだがな」
「あ、ごめんね。今度から気付いたらそうするね」
「気付いたらか。まあええ、それで用事は?」
「うん、メアリーのお迎えに。まだ仕事中?」
「まあ、そろそろいい時間か。メアリーからの話はいいか?」
「はい。私からはありません」
「分かった。なら、また明日お願いしよう」
「はい」
「じゃ連れて行きますね。行こうか」
ゲートをアーロンさんの家の前に繋ぐとメアリーと一緒に潜る。
またアーロンさんの家のチャイムを鳴らすと、返事の前にヘレンさんが飛び出して来る。
「やっと来よったか!」
「ヘレンさん、どこにいたの?」
「あ、ああ、ワシも一緒にツイな……居眠りしとったんじゃよ」
「もう、それなら俺のせいじゃないじゃない」
「じゃ、じゃがワシを忘れたのは事実じゃろ!」
「はいはい、ごめんなさい」
「なんじゃ、その気のなさは」
「もういい、レティさんにちゃんとお礼は言ったの?」
「あら、構いませんよ」
玄関からレティさんが姿を表すとそう言ってくれた。
「ほら、ヘレンさんも」
「済まなかった」
「いえ、構いませんよ。それと正式に私とこの子の診察をお願いしていいかしら」
「それは構いません」
「なぜ、ケインが了解するのじゃ」
「え? 断るの?」
「いや、断りはせんが……」
「なら、決まりね。レティさん、ちゃんとこちらに伺わせるから、安心してね」
「ええ、頼みますねケイン君」
「色々お騒がせしました。これで失礼しますね」
もうこれで忘れ物はないよな。ふと足元を見るとマサオもちゃんといる。うん、忘れ物はない。
アーロンさんの家から保育所まで歩いて向かう。
「なんじゃ、ケインのアレでビュ~ッと行かんのか?」
「近いんだしいいじゃない」
「そうよ、ヘレンさん。たまには歩かないと」
「若者が年寄りをいじめるのか……」
「いじめるって、そんな……」
「メアリー、いいから気にしないで」
「なんじゃ、ケイン。ワシを労らないのか?」
「さっきまで寝てたくせに!」
「な、なんじゃ。それは今は関係ないじゃろ」
「まあ、いいから。ほら行くよ」
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