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◆隠れた才能を発掘しました
まずは新聞紙の見開きサイズのタブレットの作成に取り掛かる。
「なら、台座も大きくして」
タブレットの元になる台座部分を机と同じくらいの高さで作る。
「台座はこれでいいよね。じゃ、上に乗せる画面部分をえぃっと」
ガラス板を台座にはめ込むと、大きなタブレットとしての筐体の完成だ。あとは、これにソフトを追加していけば完成なんだよな。
まずは、画面に表示させるのが必要だな。あとは選択したファイルを任意の位置で表示させられるようにして、一つのファイルの任意の頁に文字と写真をはめ込むようにして一つの文書ファイルにまとめることが出来た。
「ここまで出来たと。なら、あとは製本の仕方だね」
考えとしては、一つの文書ファイルを選ぶと画面上に全頁を見開きで表示させ、あとは製本方法を選択させると、製本方法に合わせて頁を組み合わせる。
簡単に言うと、本の作りとして、一頁を捲ると二頁になり、その次には三頁目が来る。だが、製本の種類によっては印刷する頁の組み合わせが異なるために一頁と同じ紙面に印刷するのは八頁になったりする。
これを自分で考えて組合わせを考えるとなると、混乱するのは間違いない。
そして、これを側に置いてある印刷機に流すだけで紙面としての印刷が完了する。
あとは印刷した紙面を製本機にセットすれば、ちゃんと製本される……はずだ。
まだ、試してないからね。
「とりあえずは、出来たかな。んじゃ、ちょっと学校に寄ってみるかな。っと、その前に連絡、連絡っと」
携帯電話を取り出して、ガンボさんに掛けると「これからお邪魔します」とだけ、告げるとゲートを校長室に繋げて潜っていく。
すると俺の顔を見るなり、ガンボさんが嘆息する。
「ケインよ、あれを連絡だと、お前は言い張るのか?」
「え? ダメだった?」
「ふぅ、いいか。ワシらとて会議をしたり外部の連中を入れずに話したりすることもある。まあ、お前相手には無駄だと思うがな。そういうことをしている場合もあるんだから、ちゃんとワシの了解を待ってからにしてくれな」
「うん、分かった」
「前にも聞いたような気がするがな。まあいい、で? 今日はなんのようじゃ?」
「うん、あのさ。レイアウト編集が出来る様になったからね、その案内に来た」
「レイアウト編集ね。それはこの前、少しだけ話したあれか?」
「そう。教科書の内容に挿絵とか式とかはめ込むでしょ? それを簡単に出来るようにしたやつだと思ってくれたらいいから」
「なるほどの」
「あ! それとね、この前紹介してもらったクロードさんなんだけど、ちょっと人格に問題があったよ」
「なんじゃと? あのクロードが? ちと話してみろ」
「うん、話すね。あのね、木の伐採にね魔導チェーンソーを渡して使って貰ったんだけどね。渡した瞬間に暴走しちゃってね。で、今日も伐採に寄って見たんだけどね。もう魔導チェーンソーに取り憑かれちゃったみたいでね。『魔導チェーンソーに触れないのなら、どうでもいい』って感じでやさぐれていたよ」
「はぁ、全くお前ってやつは……」
ガンボさんが嘆息して俺に言う。
「ねえ、もしかして俺が悪いことになってる?」
「うん? 違うのか?」
「なんで? 俺は魔道具を渡して使ってもらっただけだよ」
「じゃが、お前が渡さなきゃ、クロードも豹変することはなかったんじゃろ?」
「そう言われちゃうと弱いけどさ。でも、こういうのは自己責任じゃないのかな」
「まあ、やってしまったものはしょうがない。クロードの件はこちらで処理しよう」
「うん、納得はいかないけど、お願いしますね。それで、クレイグさんの挿絵はどうなったの? もし、まだ頼んでいないのなら、俺が行ってこようか?」
「そうだな、頼めるか?」
「うん、いいよ。じゃ、ゲートはそのままにしていくね」
ガンボさんに断りを入れるとクレイグさんのいるであろう漁協ビルの三階にゲートを繋ぐとクレイグさんが付けに座りなにやら一生懸命にペンを動かしている。
「クレイグさん、調子はどう?」
「おや、ケイン君。ちょうどよかった。王都の港の海図が出来上がったところだったんだ。ほら、これ」
「本当に! 見せて! わぁ~これは凄い!」
「でしょ。これでいつでも着工出来るよね」
「クレイグさん。それがね、急がせといてアレなんだけどさ。今はちょっと王家からの返事待ちなんだ」
「そうなんだ。まあ、僕は面白いことが出来たからいいんだけどさ。それで、今日はなんの用かな。海図じゃないとしたら、なんなのかは僕んは想像出来ないんだけど?」
「それがさ……「ケイン、いつまでもそっちで話しとらんで、こっちに来んか!」……分かったよ。じゃ、クレイグさん。あっちに行こうか」
「あっち? え? どこに?」
クレイグさんと一緒にゲートを潜るとガンボさんの前に立つ。
「初めてじゃな。ワシはガンボじゃ。見ての通りのドワーフでガンツとケインとは、色々と一緒にやっている」
「は、はい。僕はクレイグと言います。ケイン君の婚約者であるリーサの兄でもあります」
「そして、私の息子だ。なあ、クレイグ」
「父さん……ねえ、ケイン君。なんで父さんまでここにいるんだい?」
「あのね、クレイグさん。カーティスさんだけでなく「お兄ちゃん!」……メアリーもいます」
「メアリー……まで」
「じゃ、少しだけ説明しますね。ここはドワーフタウンに出来た学校です。ガンボさんが校長で、カーティスさんとメアリーには教師をやってもらう予定です」
「へ~そうだったんだ。でも、父さんがここにいるってことは、もしかして母さんも?」
「いや、アイツは置いて来た。まだ私の生活もはっきりしないのに呼ぶことは出来ないんでな」
「へ~それで納得したの?」
「いや、納得はしてないだろうな」
「カーティスさん、クレイグさん、その話は長くなりそうだから、後で親子で話し合ってね。リーサさんからも話があると思うから」
「「分かった」」
カーティスさん達の話が長引きそうだったので、無理矢理断ち切って、俺の話をさせてもらう。
「でね、クレイグさんに頼みたいのは教科書の挿絵なんだ。ほら、クレイグさんって絵を描くのがうまいでしょ? だからね、カーティスさんやメアリーが欲しい教科書に載せたい絵を描いて欲しいんだ。頼めるかな?」
「まあ、絵を描くのは好きだし、僕はいいよ。ただ……」
「ただ?」
「僕に絵を教えてくれたのは母さんなんだから、母さんならもっと上手に描けると思うんだけど。どうかな?」
「へ~カーティスさん、そうなんですか?」
「いや、私は知らないな。メアリーはどうだ?」
「う~ん、私も記憶にないわ」
「え? なんで皆知らないの?」
「多分だが、私が家事やなんかをしている横でお前に教えていたんだろうな」
「でも、なんでお兄ちゃんだけ?」
「それは私にも分からないな」
ここでリディアさんの隠れていた才能に興味を持つ。
「もし、リディアさんが教えてくれるのなら、教える科目を増やすことが出来るな」
「ケイン、なにを考えているんじゃ?」
「ガンボさん、もしリディアさんが承諾してくれるなら学校で絵を教えることも出来るよ」
「そうか。でも、絵を描くことが出来たからと言って、なんの役に立つんじゃ?」
俺が絵の授業科目が増やせると思っていると、ガンボさんは少し懐疑的に否定してくる。
これは『数学なんて、なんの役にも立たない!』って言うのと同じかな。
「あのね、ガンボさん。ガンボさんが物を作る時って完成予想図を書いたりはしないの?」
「そんな物はいらん。出来上がった物を見て貰えば十分じゃ」
「じゃあさ、家とか簡単に出来ない物の場合はどうするの?」
「その場合は、既存の家を見てもらって予想してもらうんじゃ。ワシが作ればこんな風になるってな」
「なんかいい加減だね」
「なにがいい加減なものか! 実際に今まではそれで、やってこれたんじゃ」
「でもさ、ガンボさんが上手に絵を描けたとしたら、どうなの? それでも、そのやり方で通していた?」
「うっ……そう言われると、困るな」
「でしょ。いい? もし絵が少しでも上手に描けるなら、物作りをする上で損にはならないからね。それに服飾に進むのなら、イメージを絵に描いてデザインとか出来るしね。料理屋なら、メニューに完成した料理の絵を載せれば、お客も選びやすくなるしね」
「ふむ、そうか。よし、ちょっと絵の授業については前向きに考えてみるか」
「うん、頼むねガンボさん。で、今度はカーティスさん達の話になるんだけどね」
「なんだい、ケイン君。そんなに改まれると緊張するな」
「大丈夫ですよ。後からリーサさんも同じ話をすると思いますけど、まずは俺の話を聞いてください。あのですね……」
昨夜リーサさん達と話した内容をカーティスさん達に話す。
「そうか、デイヴが……」
「デイヴまで来てるのか」
「どうです? カーティスさん。リディアさんと一緒に住むかどうかは別にして、この学校に呼ぶのは構いませんか?」
「私は別に構わない」
「分かりました。では、リーサさんにもその旨伝えておきますね」
「ああ、頼むよ」
「なら、台座も大きくして」
タブレットの元になる台座部分を机と同じくらいの高さで作る。
「台座はこれでいいよね。じゃ、上に乗せる画面部分をえぃっと」
ガラス板を台座にはめ込むと、大きなタブレットとしての筐体の完成だ。あとは、これにソフトを追加していけば完成なんだよな。
まずは、画面に表示させるのが必要だな。あとは選択したファイルを任意の位置で表示させられるようにして、一つのファイルの任意の頁に文字と写真をはめ込むようにして一つの文書ファイルにまとめることが出来た。
「ここまで出来たと。なら、あとは製本の仕方だね」
考えとしては、一つの文書ファイルを選ぶと画面上に全頁を見開きで表示させ、あとは製本方法を選択させると、製本方法に合わせて頁を組み合わせる。
簡単に言うと、本の作りとして、一頁を捲ると二頁になり、その次には三頁目が来る。だが、製本の種類によっては印刷する頁の組み合わせが異なるために一頁と同じ紙面に印刷するのは八頁になったりする。
これを自分で考えて組合わせを考えるとなると、混乱するのは間違いない。
そして、これを側に置いてある印刷機に流すだけで紙面としての印刷が完了する。
あとは印刷した紙面を製本機にセットすれば、ちゃんと製本される……はずだ。
まだ、試してないからね。
「とりあえずは、出来たかな。んじゃ、ちょっと学校に寄ってみるかな。っと、その前に連絡、連絡っと」
携帯電話を取り出して、ガンボさんに掛けると「これからお邪魔します」とだけ、告げるとゲートを校長室に繋げて潜っていく。
すると俺の顔を見るなり、ガンボさんが嘆息する。
「ケインよ、あれを連絡だと、お前は言い張るのか?」
「え? ダメだった?」
「ふぅ、いいか。ワシらとて会議をしたり外部の連中を入れずに話したりすることもある。まあ、お前相手には無駄だと思うがな。そういうことをしている場合もあるんだから、ちゃんとワシの了解を待ってからにしてくれな」
「うん、分かった」
「前にも聞いたような気がするがな。まあいい、で? 今日はなんのようじゃ?」
「うん、あのさ。レイアウト編集が出来る様になったからね、その案内に来た」
「レイアウト編集ね。それはこの前、少しだけ話したあれか?」
「そう。教科書の内容に挿絵とか式とかはめ込むでしょ? それを簡単に出来るようにしたやつだと思ってくれたらいいから」
「なるほどの」
「あ! それとね、この前紹介してもらったクロードさんなんだけど、ちょっと人格に問題があったよ」
「なんじゃと? あのクロードが? ちと話してみろ」
「うん、話すね。あのね、木の伐採にね魔導チェーンソーを渡して使って貰ったんだけどね。渡した瞬間に暴走しちゃってね。で、今日も伐採に寄って見たんだけどね。もう魔導チェーンソーに取り憑かれちゃったみたいでね。『魔導チェーンソーに触れないのなら、どうでもいい』って感じでやさぐれていたよ」
「はぁ、全くお前ってやつは……」
ガンボさんが嘆息して俺に言う。
「ねえ、もしかして俺が悪いことになってる?」
「うん? 違うのか?」
「なんで? 俺は魔道具を渡して使ってもらっただけだよ」
「じゃが、お前が渡さなきゃ、クロードも豹変することはなかったんじゃろ?」
「そう言われちゃうと弱いけどさ。でも、こういうのは自己責任じゃないのかな」
「まあ、やってしまったものはしょうがない。クロードの件はこちらで処理しよう」
「うん、納得はいかないけど、お願いしますね。それで、クレイグさんの挿絵はどうなったの? もし、まだ頼んでいないのなら、俺が行ってこようか?」
「そうだな、頼めるか?」
「うん、いいよ。じゃ、ゲートはそのままにしていくね」
ガンボさんに断りを入れるとクレイグさんのいるであろう漁協ビルの三階にゲートを繋ぐとクレイグさんが付けに座りなにやら一生懸命にペンを動かしている。
「クレイグさん、調子はどう?」
「おや、ケイン君。ちょうどよかった。王都の港の海図が出来上がったところだったんだ。ほら、これ」
「本当に! 見せて! わぁ~これは凄い!」
「でしょ。これでいつでも着工出来るよね」
「クレイグさん。それがね、急がせといてアレなんだけどさ。今はちょっと王家からの返事待ちなんだ」
「そうなんだ。まあ、僕は面白いことが出来たからいいんだけどさ。それで、今日はなんの用かな。海図じゃないとしたら、なんなのかは僕んは想像出来ないんだけど?」
「それがさ……「ケイン、いつまでもそっちで話しとらんで、こっちに来んか!」……分かったよ。じゃ、クレイグさん。あっちに行こうか」
「あっち? え? どこに?」
クレイグさんと一緒にゲートを潜るとガンボさんの前に立つ。
「初めてじゃな。ワシはガンボじゃ。見ての通りのドワーフでガンツとケインとは、色々と一緒にやっている」
「は、はい。僕はクレイグと言います。ケイン君の婚約者であるリーサの兄でもあります」
「そして、私の息子だ。なあ、クレイグ」
「父さん……ねえ、ケイン君。なんで父さんまでここにいるんだい?」
「あのね、クレイグさん。カーティスさんだけでなく「お兄ちゃん!」……メアリーもいます」
「メアリー……まで」
「じゃ、少しだけ説明しますね。ここはドワーフタウンに出来た学校です。ガンボさんが校長で、カーティスさんとメアリーには教師をやってもらう予定です」
「へ~そうだったんだ。でも、父さんがここにいるってことは、もしかして母さんも?」
「いや、アイツは置いて来た。まだ私の生活もはっきりしないのに呼ぶことは出来ないんでな」
「へ~それで納得したの?」
「いや、納得はしてないだろうな」
「カーティスさん、クレイグさん、その話は長くなりそうだから、後で親子で話し合ってね。リーサさんからも話があると思うから」
「「分かった」」
カーティスさん達の話が長引きそうだったので、無理矢理断ち切って、俺の話をさせてもらう。
「でね、クレイグさんに頼みたいのは教科書の挿絵なんだ。ほら、クレイグさんって絵を描くのがうまいでしょ? だからね、カーティスさんやメアリーが欲しい教科書に載せたい絵を描いて欲しいんだ。頼めるかな?」
「まあ、絵を描くのは好きだし、僕はいいよ。ただ……」
「ただ?」
「僕に絵を教えてくれたのは母さんなんだから、母さんならもっと上手に描けると思うんだけど。どうかな?」
「へ~カーティスさん、そうなんですか?」
「いや、私は知らないな。メアリーはどうだ?」
「う~ん、私も記憶にないわ」
「え? なんで皆知らないの?」
「多分だが、私が家事やなんかをしている横でお前に教えていたんだろうな」
「でも、なんでお兄ちゃんだけ?」
「それは私にも分からないな」
ここでリディアさんの隠れていた才能に興味を持つ。
「もし、リディアさんが教えてくれるのなら、教える科目を増やすことが出来るな」
「ケイン、なにを考えているんじゃ?」
「ガンボさん、もしリディアさんが承諾してくれるなら学校で絵を教えることも出来るよ」
「そうか。でも、絵を描くことが出来たからと言って、なんの役に立つんじゃ?」
俺が絵の授業科目が増やせると思っていると、ガンボさんは少し懐疑的に否定してくる。
これは『数学なんて、なんの役にも立たない!』って言うのと同じかな。
「あのね、ガンボさん。ガンボさんが物を作る時って完成予想図を書いたりはしないの?」
「そんな物はいらん。出来上がった物を見て貰えば十分じゃ」
「じゃあさ、家とか簡単に出来ない物の場合はどうするの?」
「その場合は、既存の家を見てもらって予想してもらうんじゃ。ワシが作ればこんな風になるってな」
「なんかいい加減だね」
「なにがいい加減なものか! 実際に今まではそれで、やってこれたんじゃ」
「でもさ、ガンボさんが上手に絵を描けたとしたら、どうなの? それでも、そのやり方で通していた?」
「うっ……そう言われると、困るな」
「でしょ。いい? もし絵が少しでも上手に描けるなら、物作りをする上で損にはならないからね。それに服飾に進むのなら、イメージを絵に描いてデザインとか出来るしね。料理屋なら、メニューに完成した料理の絵を載せれば、お客も選びやすくなるしね」
「ふむ、そうか。よし、ちょっと絵の授業については前向きに考えてみるか」
「うん、頼むねガンボさん。で、今度はカーティスさん達の話になるんだけどね」
「なんだい、ケイン君。そんなに改まれると緊張するな」
「大丈夫ですよ。後からリーサさんも同じ話をすると思いますけど、まずは俺の話を聞いてください。あのですね……」
昨夜リーサさん達と話した内容をカーティスさん達に話す。
「そうか、デイヴが……」
「デイヴまで来てるのか」
「どうです? カーティスさん。リディアさんと一緒に住むかどうかは別にして、この学校に呼ぶのは構いませんか?」
「私は別に構わない」
「分かりました。では、リーサさんにもその旨伝えておきますね」
「ああ、頼むよ」
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しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。