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◆待ち伏せされてました
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久々に王都の港の倉庫にガンツさんとマサオと一緒にゲートを潜って入る。
「なんか久しぶりだな」
「そんなに日は経ってないのにね」
『そんなことより、早く! 俺、まだ昼も食ってないんだぞ!』
「なんじゃ、お前達は昼抜きか?」
「ま、まあ、ちょっとね……」
「はぁ、相変わらずじゃの~ワシも人のことは言えんがな」
「じゃあ、ガンツさんも?」
「まあ、そうじゃな。昼は食べ損ねたわ」
「そう、なら先にお昼にしようか」
「ああ、そうだな。なら、あそこか?」
「うん、あそこが一番だよ」
『どこでもいいから、早く行こうぜ!』
「分かったから、いいかマサオ。お前はここからは喋るなよ。喋った時点で連れて行かれるからな。いいか?」
『やべっ! そうだった。忘れてたよ。うん、よし! 分かったから、早く行こう!』
「はいはい、今開けるから」
人前では喋らないようにマサオに改めて言い聞かせてから倉庫の扉を開けると、そこにはなにやら見覚えのある人が立っていた。
「うわ、本当に出てきたよ。おい、お前は旦那に知らせるんだ! ほら、急げよ!」
「は、はい!」
倉庫から出て来た俺達を見るなり、こっちを指差したと思ったら、一人がどこかに知らせに走る。この人達は一体なんなんだ? まあ、大体の予想はつくが、面倒だな~
「ケイン、また面倒ごとか?」
「ガンツさん。悪いね、多分身内だよ」
「そうか。で、どうするんだ?」
「ん? どうもしないよ。ほら、お昼食べに行こうよ」
「ああ、そうだったな」
妙な人達は無視して、ガンツさんと歩き出そうとしたところで、声を掛けられる。
「お待ちください、ケインさん」
「なんですか?」
「私と一緒に旦那のところまで来て欲しいのですが」
「イヤです。俺は食事をしたいので」
「そんな、それでは私が怒られてしまいます」
「大体、旦那って誰なんですか? 俺に誰かも分からない、教えない人に会えと言うのはどんな理由があってのことなんですか?」
「そ、それは……」
「じゃあ、そういうことで。ガンツさん、ごめんね待たせて」
「まあ、ワシはいいがな。なんか面白くなりそうだし」
「え~俺のトラブルを暇つぶしに使わないでよ!」
「まあ、そういうな。なぜかは知らんが、お前はトラブル体質みたいだからな」
「う~それは俺もなんとなく思ってはいるけどさ」
「なら、近付いて来るトラブルを楽しむのもいい趣味だと思うぞ」
「イヤだな、そんな趣味は……」
後ろを見ると、さっきの人は黙ってついて来ている。なんかいやな気分だな。
しばらくガンツさんと話しながら歩き、目的のホテルに辿り着く。
「うまそうな匂いだな。たまらん! これは揚げ物だな」
「ガンツさん、口元! ほら、ちゃんと拭いて。マサオも。それといいか、忘れるなよ?」
マサオが涎を垂らしながら頷く。
二人の口元を綺麗にすると、奥の食堂へと進み声をかける。
「こんにちは~三人ですけど、いいですか?」
「いらっしゃい! って、ケイン君じゃない。久しぶりね。空いてる席を使ってね」
ガンツさんと近くのテーブルに座ると、奥さんが水を持ってくる。
「さて、今日のご注文は?」
「え~と、マサオにはお肉たっぷりのがいいから、厚めのステーキをミディアムレアで。俺のはミディアムでお願いします。ガンツさんは?」
「そうだな、ワシは冷えたエールと枝豆と唐揚げにフライドポテトを頼む」
「ガンツさん、昼間っからそれはどうなの?」
「なんじゃ。別にいいだろ? この後、運転することもないんじゃし」
「そりゃそうだけどさ」
「じゃ、注文はこれでいいのね?」
「あ、マサオには二……いや、三人前でお願いします」
「あら、すごいのね。分かったわ。では、しばらくお待ちください」
奥さんが厨房へと入っていくのを見送るとマサオが喋り出す。
『ケイン、いいのか? 三人前なんて。まさか、後から返せとか言わないよな?』
「そんなこと言わないから、安心して食べていいよ。少しだけど俺からのお詫びだから」
『本当に?』
「なに? 怪しいって言うのなら、別に無理して食べなくていいから」
『な、なにを言うか! 食うから、無理じゃないから!』
「はいはい。ほら、人が来るから少し黙っててな」
『……』
「なんじゃ? 客か?」
「うん。俺達が目的みたいだね」
入り口で見張っていた、俺に声を掛けてきた男が呼んだのかドラゴさんが俺達のテーブルに近付いて来る。
「久しぶりじゃな、ケイン。ワシの孫よ」
「久しぶりですね、ドラゴさん。すみませんが、これから食事をするので」
「しかし、こうして側で見張っていないとまた、どこかに行ってしまうんじゃないか? 電話をいくら掛けても通じはしないしな」
「電話の件はしつこいので対処させてもらいました。それにこんな人前でゲートを使う訳ないでしょ。ほら、分かったのなら離れて下さい」
「だが……」
「後で、お店に寄りますから。また、お酒を集めといて下さいよ。今回は売れるだけ売って下さいね」
「そ、それはいいが。本当に来るんだな?」
「行きますよ。ガンツさんが欲しがってますからね。ね? ガンツさん」
「おう! 酒はいくらあってもいいからな」
「分かった。なら、店で待つとしよう」
「はい、よろしくお願いしますね」
ドラゴさんが、納得してくれたのか俺達のテーブルから離れるのと入れ替わりに奥さんが料理を運んで来た。
「あら、ドラゴさん。お知り合いだったの?」
「ああ、ワシの孫だ。よろしくな」
「へ~お孫さんなんだ。へ~……え~!」
「まあ、そういう訳じゃ。よろしく頼むぞ」
「は、はい」
「おい、ワシらの飯を落とすなよ」
「あ、すみません。お待たせしました」
奥さんがテーブルの上に注文した料理を並べ終え、マサオにはテーブルの下にステーキを置く。
ガンツさんは「いただきます」を言う前にジョッキを掲げると一気に飲み干すとお代わりを要求する。
「はい、今お持ちしますね。ケイン君も言ってくれたらよかったのに」
「ん? ああ、ドラゴさんのことなら、最近分かったことですからね」
「へ~そうなんだね」
「おかみ、ワシのエール……」
「あ、はいはい。すみませんね。すぐにお持ちしますね」
「ガンツさん、飲みすぎないでよ?」
「誰に言っとる?」
「そう言って、二日酔いになったのを何度か見てるけど?」
「……これで止めとくか」
「なんか久しぶりだな」
「そんなに日は経ってないのにね」
『そんなことより、早く! 俺、まだ昼も食ってないんだぞ!』
「なんじゃ、お前達は昼抜きか?」
「ま、まあ、ちょっとね……」
「はぁ、相変わらずじゃの~ワシも人のことは言えんがな」
「じゃあ、ガンツさんも?」
「まあ、そうじゃな。昼は食べ損ねたわ」
「そう、なら先にお昼にしようか」
「ああ、そうだな。なら、あそこか?」
「うん、あそこが一番だよ」
『どこでもいいから、早く行こうぜ!』
「分かったから、いいかマサオ。お前はここからは喋るなよ。喋った時点で連れて行かれるからな。いいか?」
『やべっ! そうだった。忘れてたよ。うん、よし! 分かったから、早く行こう!』
「はいはい、今開けるから」
人前では喋らないようにマサオに改めて言い聞かせてから倉庫の扉を開けると、そこにはなにやら見覚えのある人が立っていた。
「うわ、本当に出てきたよ。おい、お前は旦那に知らせるんだ! ほら、急げよ!」
「は、はい!」
倉庫から出て来た俺達を見るなり、こっちを指差したと思ったら、一人がどこかに知らせに走る。この人達は一体なんなんだ? まあ、大体の予想はつくが、面倒だな~
「ケイン、また面倒ごとか?」
「ガンツさん。悪いね、多分身内だよ」
「そうか。で、どうするんだ?」
「ん? どうもしないよ。ほら、お昼食べに行こうよ」
「ああ、そうだったな」
妙な人達は無視して、ガンツさんと歩き出そうとしたところで、声を掛けられる。
「お待ちください、ケインさん」
「なんですか?」
「私と一緒に旦那のところまで来て欲しいのですが」
「イヤです。俺は食事をしたいので」
「そんな、それでは私が怒られてしまいます」
「大体、旦那って誰なんですか? 俺に誰かも分からない、教えない人に会えと言うのはどんな理由があってのことなんですか?」
「そ、それは……」
「じゃあ、そういうことで。ガンツさん、ごめんね待たせて」
「まあ、ワシはいいがな。なんか面白くなりそうだし」
「え~俺のトラブルを暇つぶしに使わないでよ!」
「まあ、そういうな。なぜかは知らんが、お前はトラブル体質みたいだからな」
「う~それは俺もなんとなく思ってはいるけどさ」
「なら、近付いて来るトラブルを楽しむのもいい趣味だと思うぞ」
「イヤだな、そんな趣味は……」
後ろを見ると、さっきの人は黙ってついて来ている。なんかいやな気分だな。
しばらくガンツさんと話しながら歩き、目的のホテルに辿り着く。
「うまそうな匂いだな。たまらん! これは揚げ物だな」
「ガンツさん、口元! ほら、ちゃんと拭いて。マサオも。それといいか、忘れるなよ?」
マサオが涎を垂らしながら頷く。
二人の口元を綺麗にすると、奥の食堂へと進み声をかける。
「こんにちは~三人ですけど、いいですか?」
「いらっしゃい! って、ケイン君じゃない。久しぶりね。空いてる席を使ってね」
ガンツさんと近くのテーブルに座ると、奥さんが水を持ってくる。
「さて、今日のご注文は?」
「え~と、マサオにはお肉たっぷりのがいいから、厚めのステーキをミディアムレアで。俺のはミディアムでお願いします。ガンツさんは?」
「そうだな、ワシは冷えたエールと枝豆と唐揚げにフライドポテトを頼む」
「ガンツさん、昼間っからそれはどうなの?」
「なんじゃ。別にいいだろ? この後、運転することもないんじゃし」
「そりゃそうだけどさ」
「じゃ、注文はこれでいいのね?」
「あ、マサオには二……いや、三人前でお願いします」
「あら、すごいのね。分かったわ。では、しばらくお待ちください」
奥さんが厨房へと入っていくのを見送るとマサオが喋り出す。
『ケイン、いいのか? 三人前なんて。まさか、後から返せとか言わないよな?』
「そんなこと言わないから、安心して食べていいよ。少しだけど俺からのお詫びだから」
『本当に?』
「なに? 怪しいって言うのなら、別に無理して食べなくていいから」
『な、なにを言うか! 食うから、無理じゃないから!』
「はいはい。ほら、人が来るから少し黙っててな」
『……』
「なんじゃ? 客か?」
「うん。俺達が目的みたいだね」
入り口で見張っていた、俺に声を掛けてきた男が呼んだのかドラゴさんが俺達のテーブルに近付いて来る。
「久しぶりじゃな、ケイン。ワシの孫よ」
「久しぶりですね、ドラゴさん。すみませんが、これから食事をするので」
「しかし、こうして側で見張っていないとまた、どこかに行ってしまうんじゃないか? 電話をいくら掛けても通じはしないしな」
「電話の件はしつこいので対処させてもらいました。それにこんな人前でゲートを使う訳ないでしょ。ほら、分かったのなら離れて下さい」
「だが……」
「後で、お店に寄りますから。また、お酒を集めといて下さいよ。今回は売れるだけ売って下さいね」
「そ、それはいいが。本当に来るんだな?」
「行きますよ。ガンツさんが欲しがってますからね。ね? ガンツさん」
「おう! 酒はいくらあってもいいからな」
「分かった。なら、店で待つとしよう」
「はい、よろしくお願いしますね」
ドラゴさんが、納得してくれたのか俺達のテーブルから離れるのと入れ替わりに奥さんが料理を運んで来た。
「あら、ドラゴさん。お知り合いだったの?」
「ああ、ワシの孫だ。よろしくな」
「へ~お孫さんなんだ。へ~……え~!」
「まあ、そういう訳じゃ。よろしく頼むぞ」
「は、はい」
「おい、ワシらの飯を落とすなよ」
「あ、すみません。お待たせしました」
奥さんがテーブルの上に注文した料理を並べ終え、マサオにはテーブルの下にステーキを置く。
ガンツさんは「いただきます」を言う前にジョッキを掲げると一気に飲み干すとお代わりを要求する。
「はい、今お持ちしますね。ケイン君も言ってくれたらよかったのに」
「ん? ああ、ドラゴさんのことなら、最近分かったことですからね」
「へ~そうなんだね」
「おかみ、ワシのエール……」
「あ、はいはい。すみませんね。すぐにお持ちしますね」
「ガンツさん、飲みすぎないでよ?」
「誰に言っとる?」
「そう言って、二日酔いになったのを何度か見てるけど?」
「……これで止めとくか」
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