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◆この子に決めました
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マサオの所に出るとマサオが周りに小隊長に就任した大型犬、その周りに中型犬を並べて、マサオ達がするべきことを説明しているみたいだ。
小型犬はキャンキャンいいながら、その周りを走って遊んでいる。
ガンツさんは小型犬を吟味しているようで、どうにか自分の方に興味を引こうとしている。
「ガンツさん、そんなことしないでも『来るか?』の一言でいいんじゃないの?」
「そんなこと言っても……」
「なに? 不安なの?」
「いや、それもあるが、アンジェが気に入ってくれるのかなと思うと、少し不安になってな」
「なら、直接聞けばいいのに」
「この子達にか?」
「それもだけど、アンジェさんにだね」
ガンツさんが、俺の言葉に少しだけ驚く。
「そもそも、アンジェさんは犬は好きなの?」
「知らん」
「知らんって、それは少し無責任でしょ。だめだよ、ちゃんと確認しないと」
「そうか?」
「そうでしょ!」
「ほら、行くよ」
「行くって、お前。本気か?」
「うん、行こうか」
「待て、ケイン。なにを企んでいる? なぜ笑っている? ちょ、ちょっと待て!」
「いいから行くよ」
転移ゲートを保育所のそばに繋ぐとアンジェさんを探す。
「アンジェさんはいないね。中かな? あ! リーサさん」
「ん? ケインじゃないか。どうした?」
「アンジェさんに用事があって来たんだけど、中なの?」
「ああ、そうだ。案内しよう。ほら、入ってくれ」
リーサさんに案内され、アンジェさんがいるであろう事務室へと通される。
「ここにいるはずなんだけど、あ! いた、あそこだ」
「ありがとう、リーサさん」
リーサさんに礼を言うと、リーサさんは事務室から出て行く。
「アンジェさん、お久しぶりです」
「あら、ケイン君。久しぶりね。今日はどうしたの?」
「実はアンジェさんにお聞きしたいことがありまして」
「聞きたいこと?」
「ええ、幾つか答えてもらえますか?」
「ふふふ、なんだか面白そうね。いいわよ。なんでも聞いてちょうだい」
アンジェさんが乗り気になってくれたので、考えていた質問をする。
「まず一つ目ですが、犬は好きですか?」
「犬? ええ、犬は好きよ。マサオとかいいわよね」
「犬好きと。じゃ、次に好みの犬の大きさとかありますか?」
「好みの大きさ?」
「そうです。例えばマサオくらいの大きさだと見たり触ったりするのはいいけど、飼うのはちょっと違うかなとかあるじゃないですか」
「ああ、なるほど。そういうことね」
「ええ、大型犬、中型犬、小型犬とかいますけど、どれくらいの大きさが飼うには最高だと思います?」
「そうね、マサオは好きだけど、お世話するとなると違うものね。そう考えると……」
「考えると?」
「小さいのがいいわね」
「よし!」
ガンツさんが小さくガッツポーズをする。
「(ガンツさん、抑えて!)」
「(あ、すまん)」
「では、今里親を探している子犬がいるんですけど、飼ってもいいとか思いますか?」
「ふふふ、そういうことなのね。ガンツ! 情けない! 自分の口で言いなさい!」
「ん? なにをだ?」
「いいから。どこで拾って来たの?」
「いや、拾って来た訳じゃなくてだな……」
「あ~もう、焦ったいわね。いいわ、私が直接見に行くから、どこに隠してるの? 工房なの?」
「一緒に来てくれるか?」
「ええ、行くから見せなさい!」
「分かった。ケイン、頼む!」
「はい」
ガンツさんに頼まれ、転移ゲートをマサオの所に繋ぐと、ガンツさんがアンジェさんの手を取り、小型犬の群れに突っ込んで行く。
「え? どういうことなの? なんでこんなに犬がいるの?」
いきなり野犬の群れの前に連れて来られたアンジェが軽くパニくる。
『おばちゃんは誰?』
小型犬の一匹がアンジェに近付き質問する。
「あら! あなたがお相手してくれるの?」
さっきまでパニクっていたアンジェが小型犬の挨拶にキュンとする。
「あれ? ねえ、まさかお話が出来るの?」
アンジェが子犬を抱き上げると自分の顔の前に近付けて、そう質問する。
『うん、出来るよ』
アンジェさんが俺の方を見て来るので、素直に頷く。
「そう、マサオだけが話せると思ってたから、少し驚いちゃったわ。でも、お話しが出来るなんていいわね」
ガンツさんがアンジェさんに近付く。
「アンジェよ、騙すように連れて来て悪かった。だがな、ワシもこの子達を見ていたらな、離れ辛くなってな、それで……」
「いいわよ。全部言わなくても。息子が出て行ってから私の元気がないことを気にしてくれたんでしょ。全く」
「いや、まあ、その、なんだ……ワシの相手をしてくれないのも淋しかったというか」
「ふふふ、そんなことを気にしていたのね。もう、それなら早く言えばいいじゃない」
「じゃが……」
「いいわよ、ガンツの言いたいことも分かったし、私もこの子達の世話なら喜んでするわよ」
アンジェさんの反応がいいので、もう一つのことをお願いするなら、今かと思い保育所での小型犬の採用を聞いてみる。
「あの、アンジェさん。この子達を何匹か保育所でも面倒を見てもらえないかと思ってるんですけど……」
「そうね。普通の犬なら、断るところだけど……この子達は話せるのよね?」
「はい。話せます」
「分かったわ。なら、子供達との意思疎通は図れるのね。いいわ、あなた達いらっしゃい!」
アンジェさんの言葉を聞き、ガンツさんが慌てる。
「おい、アンジェよ。何匹連れていくつもりだ?」
「だって、この中から一匹だけ選ぶなんて、そんな可哀想なことは出来ないわ。ねえ、あなた達もそれがいいわよね?」
「おい、全部で十一匹もいるんだぞ?」
「あら、あなたがお世話する訳でもないんだし、いいじゃない。ね、ケイン君」
「はあ……」
アンジェさんの言葉にガンツさんの目論みが外れてしまう。これじゃ小型犬を間に挟んでのイチャイチャなんて出来る筈がない。
ガンツさんはアンジェさんに相手して欲しかっただけなのに、結果としてはアンジェさんは小型犬の世話に掛かりっきりになるのが目に見える。
頑張れ、ガンツさん。
小型犬はキャンキャンいいながら、その周りを走って遊んでいる。
ガンツさんは小型犬を吟味しているようで、どうにか自分の方に興味を引こうとしている。
「ガンツさん、そんなことしないでも『来るか?』の一言でいいんじゃないの?」
「そんなこと言っても……」
「なに? 不安なの?」
「いや、それもあるが、アンジェが気に入ってくれるのかなと思うと、少し不安になってな」
「なら、直接聞けばいいのに」
「この子達にか?」
「それもだけど、アンジェさんにだね」
ガンツさんが、俺の言葉に少しだけ驚く。
「そもそも、アンジェさんは犬は好きなの?」
「知らん」
「知らんって、それは少し無責任でしょ。だめだよ、ちゃんと確認しないと」
「そうか?」
「そうでしょ!」
「ほら、行くよ」
「行くって、お前。本気か?」
「うん、行こうか」
「待て、ケイン。なにを企んでいる? なぜ笑っている? ちょ、ちょっと待て!」
「いいから行くよ」
転移ゲートを保育所のそばに繋ぐとアンジェさんを探す。
「アンジェさんはいないね。中かな? あ! リーサさん」
「ん? ケインじゃないか。どうした?」
「アンジェさんに用事があって来たんだけど、中なの?」
「ああ、そうだ。案内しよう。ほら、入ってくれ」
リーサさんに案内され、アンジェさんがいるであろう事務室へと通される。
「ここにいるはずなんだけど、あ! いた、あそこだ」
「ありがとう、リーサさん」
リーサさんに礼を言うと、リーサさんは事務室から出て行く。
「アンジェさん、お久しぶりです」
「あら、ケイン君。久しぶりね。今日はどうしたの?」
「実はアンジェさんにお聞きしたいことがありまして」
「聞きたいこと?」
「ええ、幾つか答えてもらえますか?」
「ふふふ、なんだか面白そうね。いいわよ。なんでも聞いてちょうだい」
アンジェさんが乗り気になってくれたので、考えていた質問をする。
「まず一つ目ですが、犬は好きですか?」
「犬? ええ、犬は好きよ。マサオとかいいわよね」
「犬好きと。じゃ、次に好みの犬の大きさとかありますか?」
「好みの大きさ?」
「そうです。例えばマサオくらいの大きさだと見たり触ったりするのはいいけど、飼うのはちょっと違うかなとかあるじゃないですか」
「ああ、なるほど。そういうことね」
「ええ、大型犬、中型犬、小型犬とかいますけど、どれくらいの大きさが飼うには最高だと思います?」
「そうね、マサオは好きだけど、お世話するとなると違うものね。そう考えると……」
「考えると?」
「小さいのがいいわね」
「よし!」
ガンツさんが小さくガッツポーズをする。
「(ガンツさん、抑えて!)」
「(あ、すまん)」
「では、今里親を探している子犬がいるんですけど、飼ってもいいとか思いますか?」
「ふふふ、そういうことなのね。ガンツ! 情けない! 自分の口で言いなさい!」
「ん? なにをだ?」
「いいから。どこで拾って来たの?」
「いや、拾って来た訳じゃなくてだな……」
「あ~もう、焦ったいわね。いいわ、私が直接見に行くから、どこに隠してるの? 工房なの?」
「一緒に来てくれるか?」
「ええ、行くから見せなさい!」
「分かった。ケイン、頼む!」
「はい」
ガンツさんに頼まれ、転移ゲートをマサオの所に繋ぐと、ガンツさんがアンジェさんの手を取り、小型犬の群れに突っ込んで行く。
「え? どういうことなの? なんでこんなに犬がいるの?」
いきなり野犬の群れの前に連れて来られたアンジェが軽くパニくる。
『おばちゃんは誰?』
小型犬の一匹がアンジェに近付き質問する。
「あら! あなたがお相手してくれるの?」
さっきまでパニクっていたアンジェが小型犬の挨拶にキュンとする。
「あれ? ねえ、まさかお話が出来るの?」
アンジェが子犬を抱き上げると自分の顔の前に近付けて、そう質問する。
『うん、出来るよ』
アンジェさんが俺の方を見て来るので、素直に頷く。
「そう、マサオだけが話せると思ってたから、少し驚いちゃったわ。でも、お話しが出来るなんていいわね」
ガンツさんがアンジェさんに近付く。
「アンジェよ、騙すように連れて来て悪かった。だがな、ワシもこの子達を見ていたらな、離れ辛くなってな、それで……」
「いいわよ。全部言わなくても。息子が出て行ってから私の元気がないことを気にしてくれたんでしょ。全く」
「いや、まあ、その、なんだ……ワシの相手をしてくれないのも淋しかったというか」
「ふふふ、そんなことを気にしていたのね。もう、それなら早く言えばいいじゃない」
「じゃが……」
「いいわよ、ガンツの言いたいことも分かったし、私もこの子達の世話なら喜んでするわよ」
アンジェさんの反応がいいので、もう一つのことをお願いするなら、今かと思い保育所での小型犬の採用を聞いてみる。
「あの、アンジェさん。この子達を何匹か保育所でも面倒を見てもらえないかと思ってるんですけど……」
「そうね。普通の犬なら、断るところだけど……この子達は話せるのよね?」
「はい。話せます」
「分かったわ。なら、子供達との意思疎通は図れるのね。いいわ、あなた達いらっしゃい!」
アンジェさんの言葉を聞き、ガンツさんが慌てる。
「おい、アンジェよ。何匹連れていくつもりだ?」
「だって、この中から一匹だけ選ぶなんて、そんな可哀想なことは出来ないわ。ねえ、あなた達もそれがいいわよね?」
「おい、全部で十一匹もいるんだぞ?」
「あら、あなたがお世話する訳でもないんだし、いいじゃない。ね、ケイン君」
「はあ……」
アンジェさんの言葉にガンツさんの目論みが外れてしまう。これじゃ小型犬を間に挟んでのイチャイチャなんて出来る筈がない。
ガンツさんはアンジェさんに相手して欲しかっただけなのに、結果としてはアンジェさんは小型犬の世話に掛かりっきりになるのが目に見える。
頑張れ、ガンツさん。
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