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◆聞いてとお願いされました
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「「すみませんでした!」」
セバス様と一緒にデューク様に対し頭を下げる。
「いいよ、いいよ。どうせ、俺のことなんて、そのくらいにしか思ってないんだろ?」
「「……」」
「図星かよ! 少しは、『違います』とか『そんなことは』って、言えないかな……」
「そんなことは……」
「遅いよ。まあ、今更だな。特にセバスはな」
「申し訳ありません。旦那様。ですが、旦那様もあの菓子店のを食べているのならお分かり頂けるものと思っておりまして」
「それは分かる。分かるが、俺を放置しすぎだろ。全く、セバスは相変わらずだな。で、話は変わるが、セバスから聞いているとは思うが港の件な。ほら」
そう言って、デューク様が机の引き出しから一枚の書類を取り出すとセバス様に渡すと俺に見ろと言う。
セバス様から書類を受け取り、内容を確認すると『王都の東に位置する港、及びその周辺に関する権利はデュークフリード・シャルディーア辺境伯に一任する』と書かれていた。
「うわぁ、やっとですね」
「ああ、そうだ。それにな、あまり嬉しくないことも付いてきてな。そのサインを見ろ」
「サイン? 『オズワルド・ザナディア』ってありますね。これが?」
「さすがに知らないか。まあ、王太子と違って、あまり表に出ることはないしな」
「そんな人がどうして、サインを?」
「お前のせいだよ」
「俺? 俺はそんな人と会ったことはないですよ」
「それでもだ。聞くか? 聞きたいだろ? 興味あるよな?」
「いえ、特には……」
「何でだよ~聞けよ! 言わせてくれよ~もう、俺だけ知っているのはイヤなんだよ~」
「旦那様。落ち着いて下さい」
「セバス、お前は全部知っているのに随分と落ち着いているんだな」
「そうですか? まあ、なにかあれば私より先に旦那様でしょうから」
「セバス……お前、俺に失脚して欲しいのか?」
「いえ、そんなことは考えていませんが、穏便に退職出来ればとは考えていますが……」
「セバス……さすがに冗談だよな。笑えないけど」
「……」
「セバス?」
デューク様の問いかけにセバス様は苦笑するだけで、特になにも言うことはなく話の続きをセバス様に促される。
「あとで、ゆっくり話し合うからな。それでな、ケイン。ことの始まりはお前の『懺悔祭り』だ」
「ちょ、ちょっと待って下さいよ。デューク様、なにを言い出すんですか。俺はそんな話を聞く気はないですよ」
「いいや、話す! もう、俺一人で抱えるのはイヤだ!」
「なら、ご家族に話せばいいじゃないですか。俺は関係ないでしょ!」
「ふん! 張本人がなにを言うか! 元はと言えば、お前の『懺悔祭り』が原因だからな!」
「え~それこそ、デューク様が車を使って王都に行きたいって言い出したのが最初でしょ? それを俺のせいにされてもな~」
「ぐぬぬ……」
「ケイン、いいから聞いてやれ。このままじゃ話がちっとも進まん」
「ガンツさん……」
「どうやら、お許しが出たようだな。じゃ、話すぞ」
「おう、ワシは部屋から出てるから。じゃな」
「ちょっと、どこ行くの?」
ソファから立ち上がり、部屋から出ようとするガンツさんの腕を掴む。
「なんじゃ、ケイン。放してくれ」
「だめだよ、ガンツさん。ガンツさんは俺と一緒でしょ? ね?」
「放せ! 頼むから放してくれ!」
「そうか。ガンツも話を聞いてくれるか。セバスよ、念の為だ。誰も部屋に入らないように鍵を掛けてくれ」
「賜りました」
部屋の内鍵が掛けられ、ガンツさんが俺を睨む。
「恨むぞ、ケイン。王家の話を聞いてタダで済む訳がない。あ~くそ!」
諦めたガンツさんがソファに座り直す。それを見たデューク様が笑顔になり、どこまで話していたかなと言いながら、嬉しそうに先程の続きを話し出す。
「……と、言うわけで、そのサインは今の王族の中では最高位の人物が書いたことになる訳だ。どうだ? ここまで聞いても、お前は無関係だと言えるか?」
「まあ、切っ掛けくらいにはなったんでしょうね。でも、自滅したのは俺のせいじゃないですよ」
「ああ、そこはいい。結果的には俺達の後ろ盾になってくれたようなもんだしな」
「『王家御用達』のことですか?」
「ああ、そうだ。なんなら、このシュークリームを『王家御用達』の第一号として売り出してもいいと思うぞ」
「それは、もう少し落ち着くまで待って下さい。今のままじゃ店主の夫婦が耐えられません」
「そうか。まあ、候補として覚えておくか。で、話を戻すが港と、その周辺の開発についてだ。お前はどうするつもりだ?」
「どうもこうも、工事をするのは俺一人なので、一度にあれもこれもと出来ないので、まずはドワーフタウンの港を整備して、操船出来る人を増やします」
「ふむ。それで?」
「港を作った後は、操船技術の方はガンツさんに任せられるので、俺は王都の港周辺の開発に移りますよ」
「だが、いくら寂れた港とは言え、人目はあるだろ? それはどうするんだ?」
「そこは、夜中に港周辺を更地にして、港を整備してフェリーを横付け出来る様にします。あとは、フェリーで資材を運んで、港と王都を足場と、その足場にシートを掛けることで人目と作業員以外が入れないように遮断します」
「なるほど。で、期間はどれくらいだ?」
「物自体はすぐですが、人目もあるし一月程度でしょうか」
「一月か……」
デューク様は俺が回答した『一月』と言う期間に対しなにを思うのか腕を組み思案顔になる。
セバス様と一緒にデューク様に対し頭を下げる。
「いいよ、いいよ。どうせ、俺のことなんて、そのくらいにしか思ってないんだろ?」
「「……」」
「図星かよ! 少しは、『違います』とか『そんなことは』って、言えないかな……」
「そんなことは……」
「遅いよ。まあ、今更だな。特にセバスはな」
「申し訳ありません。旦那様。ですが、旦那様もあの菓子店のを食べているのならお分かり頂けるものと思っておりまして」
「それは分かる。分かるが、俺を放置しすぎだろ。全く、セバスは相変わらずだな。で、話は変わるが、セバスから聞いているとは思うが港の件な。ほら」
そう言って、デューク様が机の引き出しから一枚の書類を取り出すとセバス様に渡すと俺に見ろと言う。
セバス様から書類を受け取り、内容を確認すると『王都の東に位置する港、及びその周辺に関する権利はデュークフリード・シャルディーア辺境伯に一任する』と書かれていた。
「うわぁ、やっとですね」
「ああ、そうだ。それにな、あまり嬉しくないことも付いてきてな。そのサインを見ろ」
「サイン? 『オズワルド・ザナディア』ってありますね。これが?」
「さすがに知らないか。まあ、王太子と違って、あまり表に出ることはないしな」
「そんな人がどうして、サインを?」
「お前のせいだよ」
「俺? 俺はそんな人と会ったことはないですよ」
「それでもだ。聞くか? 聞きたいだろ? 興味あるよな?」
「いえ、特には……」
「何でだよ~聞けよ! 言わせてくれよ~もう、俺だけ知っているのはイヤなんだよ~」
「旦那様。落ち着いて下さい」
「セバス、お前は全部知っているのに随分と落ち着いているんだな」
「そうですか? まあ、なにかあれば私より先に旦那様でしょうから」
「セバス……お前、俺に失脚して欲しいのか?」
「いえ、そんなことは考えていませんが、穏便に退職出来ればとは考えていますが……」
「セバス……さすがに冗談だよな。笑えないけど」
「……」
「セバス?」
デューク様の問いかけにセバス様は苦笑するだけで、特になにも言うことはなく話の続きをセバス様に促される。
「あとで、ゆっくり話し合うからな。それでな、ケイン。ことの始まりはお前の『懺悔祭り』だ」
「ちょ、ちょっと待って下さいよ。デューク様、なにを言い出すんですか。俺はそんな話を聞く気はないですよ」
「いいや、話す! もう、俺一人で抱えるのはイヤだ!」
「なら、ご家族に話せばいいじゃないですか。俺は関係ないでしょ!」
「ふん! 張本人がなにを言うか! 元はと言えば、お前の『懺悔祭り』が原因だからな!」
「え~それこそ、デューク様が車を使って王都に行きたいって言い出したのが最初でしょ? それを俺のせいにされてもな~」
「ぐぬぬ……」
「ケイン、いいから聞いてやれ。このままじゃ話がちっとも進まん」
「ガンツさん……」
「どうやら、お許しが出たようだな。じゃ、話すぞ」
「おう、ワシは部屋から出てるから。じゃな」
「ちょっと、どこ行くの?」
ソファから立ち上がり、部屋から出ようとするガンツさんの腕を掴む。
「なんじゃ、ケイン。放してくれ」
「だめだよ、ガンツさん。ガンツさんは俺と一緒でしょ? ね?」
「放せ! 頼むから放してくれ!」
「そうか。ガンツも話を聞いてくれるか。セバスよ、念の為だ。誰も部屋に入らないように鍵を掛けてくれ」
「賜りました」
部屋の内鍵が掛けられ、ガンツさんが俺を睨む。
「恨むぞ、ケイン。王家の話を聞いてタダで済む訳がない。あ~くそ!」
諦めたガンツさんがソファに座り直す。それを見たデューク様が笑顔になり、どこまで話していたかなと言いながら、嬉しそうに先程の続きを話し出す。
「……と、言うわけで、そのサインは今の王族の中では最高位の人物が書いたことになる訳だ。どうだ? ここまで聞いても、お前は無関係だと言えるか?」
「まあ、切っ掛けくらいにはなったんでしょうね。でも、自滅したのは俺のせいじゃないですよ」
「ああ、そこはいい。結果的には俺達の後ろ盾になってくれたようなもんだしな」
「『王家御用達』のことですか?」
「ああ、そうだ。なんなら、このシュークリームを『王家御用達』の第一号として売り出してもいいと思うぞ」
「それは、もう少し落ち着くまで待って下さい。今のままじゃ店主の夫婦が耐えられません」
「そうか。まあ、候補として覚えておくか。で、話を戻すが港と、その周辺の開発についてだ。お前はどうするつもりだ?」
「どうもこうも、工事をするのは俺一人なので、一度にあれもこれもと出来ないので、まずはドワーフタウンの港を整備して、操船出来る人を増やします」
「ふむ。それで?」
「港を作った後は、操船技術の方はガンツさんに任せられるので、俺は王都の港周辺の開発に移りますよ」
「だが、いくら寂れた港とは言え、人目はあるだろ? それはどうするんだ?」
「そこは、夜中に港周辺を更地にして、港を整備してフェリーを横付け出来る様にします。あとは、フェリーで資材を運んで、港と王都を足場と、その足場にシートを掛けることで人目と作業員以外が入れないように遮断します」
「なるほど。で、期間はどれくらいだ?」
「物自体はすぐですが、人目もあるし一月程度でしょうか」
「一月か……」
デューク様は俺が回答した『一月』と言う期間に対しなにを思うのか腕を組み思案顔になる。
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