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何時ものようにドワーフタウンの工房で、ガンツさんとジョシュアさんも一緒にこれからのことを話し合う。
「俺が知らない内にそんなことを……ズルいじゃないですか!」
「何がずるいだ! 坂道発進でグズグズしているお前が悪いだけだろうが!」
「でも……」
「でもじゃない! それで、卒業試験はどうだったんだ?」
「はい! そこはなんとか通りました! これがライセンスです!」
そう言って、ジョシュアさんが発行されたばかりのライセンスを俺とガンツさんに見せびらかすように目の前でヒラヒラさせる。
「分かった、分かったから、無くさない内にしまっとけ」
「なんですか! もう少し喜んでくれると思ったのに……」
「あのな、お前が坂道発進でグズってなかったらとっくに取っている筈だろ。それを何をどう喜べってんだ!」
「そりゃ、そうですけど……」
このままじゃ話が終わりそうもないので、ガンツさんとジョシュアさんの話しに割って入る。
「じゃ、ジョシュアさんは取り敢えずは俺達と一緒に行動出来るってことでいいのかな?」
「はい! 改めてよろしくお願いいたします!」
「そうか。なら、早速だが」
「はい、なんでしょう!」
「ボートのライセンスを取れ」
「はい?」
ガンツさんの言葉にジョシュアさんがガンツさんに聞き直す。
「聞こえなかったか? なら、もう一度言うぞ。ボートのライセンスを取るんだ。なるべく早くな」
「え? ボートですか?」
「ああ、そうだ。ワシはフェリーの作成がまだ途中だから、教えてやれないが、その辺はケインが用意してくれるから」
ガンツさんの説明に一度は落ち込んだ様子を見せたジョシュアさんだが、顔を上げ「分かりました」と力強く返事を返す。
「それで、誰が教えてくれるんですか?」
「もうすぐ来るはずだよ」
ジョシュアさんに返事を返すと同時に部屋のドアが「コンコンコン」とノックされる。
「来たかな?」
ドアを開けると、そこにはティーダさんとアルフさんが立っていた。
「久しぶりだな」
「よう」
「お久しぶりです。どうぞ」
二人を部屋へと招き入れる。
ソファに座った二人とジョシュアさんに向けて、これから王都の港の開発に伴い、ドワーフタウンとの間で定期便を運行すること、その為の港を王都とドワーフタウンに作ったこと、その為のフェリーをガンツさんが建造中なことを一気に話す。
「「「はぁ……」」」
「で、お二人には取り敢えず、船外機の指導をお願いしたいと思っています」
「え? 俺達は魚を捕るんじゃないのか? これからの話と言うからてっきりそうだとばかり思っていたのに」
「そうだぜ、ケイン。王都までの海図作りも終わったから、これからやっと漁師に戻れると思っていたのによ。そりゃないぜ」
ティーダさん、アルフさんの二人が不満を漏らす。
「すみません。でも、ここでちゃんとしとかないとティーダさん達も安心して漁をすることが出来ないと思って」
「「ん?」」
「だって、何も予備知識がない人がいきなり船外機で海の上を好き勝手に走り出したらどう思います? ほら、この間のガンツさんと競争したときみたいに」
「「ぐっ……それは言うなよ。でも、ケインの言うことも分かる。それに今は俺達以外はガンツさんしかいないというんだろ。はぁ~ったくよ~分かったよ」
「ありがとうございます!」
「だが、俺達が手伝うのは、ちゃんとした指導員が揃うまでだ。いいな?」
残念なことにティーダさんに条件を提示されてしまった。元はちゃんと魚を獲れるようにとサポートすることを約束していた為にダメとは言えない。まあ、しょうがないよね
「分かりました。その辺については、また後で相談させて下さい」
「本当だろうな?」
「本当ですよ。なんなら、俺から漁船を贈らせてもらいますよ」
「漁船?」
「ええ、漁をするための船です。今の船外機とは違いますよ」
「「……」」
ティーダさんはアルフさんと顔を見合わせると二人揃って頷く。
「分かったよ。で、俺達は誰に教えればいいんだ?」
するとジョシュアさんが立ち上がり、二人に挨拶する。
「ジョシュアと言います。よろしくお願いします」
「おう、分かった。まあ、船外機なら一日もあれば大丈夫だろうから、そんなに緊張するなよ。まあ、よろしくな」
「はい!」
ティーダさんとジョシュアさんが握手を交わす。
「じゃ、これから漁港まで行こうか」
「はい! じゃ、ガンツさん、ケイン君、また明日」
「うん、頑張ってね」
「はい!」
ティーダさん達と一緒に部屋を出て行くジョシュアさんを見送るとガンツさんも腰を上げ、「ワシもそろそろ……」と言いかけたところに携帯が鳴り出しセバス様からの着信を知らせる。
「待って! ガンツさん、セバス様からだ。多分昨日のことだろうね」
「まさか、呼び出しか?」
「あるよね……はい、ケインです」
『おはようございます。ケイン様。実はこちらへお出で願えないかと』
「港の件ですか?」
『ええ、話が早くて助かります』
「分かりました」
そう言って電話を切るとガンツさんが言う。
「ワシも行かないとダメか?」
「本当は来て欲しいけど、まあこれからの話だろうし、来て欲しいと思ったら電話するから」
「分かった。じゃ、ワシは行くな」
ガンツさんも部屋を出たので、俺も転移ゲートをデューク様の王都のお屋敷へと繋ぐ。
「あ~気が進まないな~」
「俺が知らない内にそんなことを……ズルいじゃないですか!」
「何がずるいだ! 坂道発進でグズグズしているお前が悪いだけだろうが!」
「でも……」
「でもじゃない! それで、卒業試験はどうだったんだ?」
「はい! そこはなんとか通りました! これがライセンスです!」
そう言って、ジョシュアさんが発行されたばかりのライセンスを俺とガンツさんに見せびらかすように目の前でヒラヒラさせる。
「分かった、分かったから、無くさない内にしまっとけ」
「なんですか! もう少し喜んでくれると思ったのに……」
「あのな、お前が坂道発進でグズってなかったらとっくに取っている筈だろ。それを何をどう喜べってんだ!」
「そりゃ、そうですけど……」
このままじゃ話が終わりそうもないので、ガンツさんとジョシュアさんの話しに割って入る。
「じゃ、ジョシュアさんは取り敢えずは俺達と一緒に行動出来るってことでいいのかな?」
「はい! 改めてよろしくお願いいたします!」
「そうか。なら、早速だが」
「はい、なんでしょう!」
「ボートのライセンスを取れ」
「はい?」
ガンツさんの言葉にジョシュアさんがガンツさんに聞き直す。
「聞こえなかったか? なら、もう一度言うぞ。ボートのライセンスを取るんだ。なるべく早くな」
「え? ボートですか?」
「ああ、そうだ。ワシはフェリーの作成がまだ途中だから、教えてやれないが、その辺はケインが用意してくれるから」
ガンツさんの説明に一度は落ち込んだ様子を見せたジョシュアさんだが、顔を上げ「分かりました」と力強く返事を返す。
「それで、誰が教えてくれるんですか?」
「もうすぐ来るはずだよ」
ジョシュアさんに返事を返すと同時に部屋のドアが「コンコンコン」とノックされる。
「来たかな?」
ドアを開けると、そこにはティーダさんとアルフさんが立っていた。
「久しぶりだな」
「よう」
「お久しぶりです。どうぞ」
二人を部屋へと招き入れる。
ソファに座った二人とジョシュアさんに向けて、これから王都の港の開発に伴い、ドワーフタウンとの間で定期便を運行すること、その為の港を王都とドワーフタウンに作ったこと、その為のフェリーをガンツさんが建造中なことを一気に話す。
「「「はぁ……」」」
「で、お二人には取り敢えず、船外機の指導をお願いしたいと思っています」
「え? 俺達は魚を捕るんじゃないのか? これからの話と言うからてっきりそうだとばかり思っていたのに」
「そうだぜ、ケイン。王都までの海図作りも終わったから、これからやっと漁師に戻れると思っていたのによ。そりゃないぜ」
ティーダさん、アルフさんの二人が不満を漏らす。
「すみません。でも、ここでちゃんとしとかないとティーダさん達も安心して漁をすることが出来ないと思って」
「「ん?」」
「だって、何も予備知識がない人がいきなり船外機で海の上を好き勝手に走り出したらどう思います? ほら、この間のガンツさんと競争したときみたいに」
「「ぐっ……それは言うなよ。でも、ケインの言うことも分かる。それに今は俺達以外はガンツさんしかいないというんだろ。はぁ~ったくよ~分かったよ」
「ありがとうございます!」
「だが、俺達が手伝うのは、ちゃんとした指導員が揃うまでだ。いいな?」
残念なことにティーダさんに条件を提示されてしまった。元はちゃんと魚を獲れるようにとサポートすることを約束していた為にダメとは言えない。まあ、しょうがないよね
「分かりました。その辺については、また後で相談させて下さい」
「本当だろうな?」
「本当ですよ。なんなら、俺から漁船を贈らせてもらいますよ」
「漁船?」
「ええ、漁をするための船です。今の船外機とは違いますよ」
「「……」」
ティーダさんはアルフさんと顔を見合わせると二人揃って頷く。
「分かったよ。で、俺達は誰に教えればいいんだ?」
するとジョシュアさんが立ち上がり、二人に挨拶する。
「ジョシュアと言います。よろしくお願いします」
「おう、分かった。まあ、船外機なら一日もあれば大丈夫だろうから、そんなに緊張するなよ。まあ、よろしくな」
「はい!」
ティーダさんとジョシュアさんが握手を交わす。
「じゃ、これから漁港まで行こうか」
「はい! じゃ、ガンツさん、ケイン君、また明日」
「うん、頑張ってね」
「はい!」
ティーダさん達と一緒に部屋を出て行くジョシュアさんを見送るとガンツさんも腰を上げ、「ワシもそろそろ……」と言いかけたところに携帯が鳴り出しセバス様からの着信を知らせる。
「待って! ガンツさん、セバス様からだ。多分昨日のことだろうね」
「まさか、呼び出しか?」
「あるよね……はい、ケインです」
『おはようございます。ケイン様。実はこちらへお出で願えないかと』
「港の件ですか?」
『ええ、話が早くて助かります』
「分かりました」
そう言って電話を切るとガンツさんが言う。
「ワシも行かないとダメか?」
「本当は来て欲しいけど、まあこれからの話だろうし、来て欲しいと思ったら電話するから」
「分かった。じゃ、ワシは行くな」
ガンツさんも部屋を出たので、俺も転移ゲートをデューク様の王都のお屋敷へと繋ぐ。
「あ~気が進まないな~」
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