転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!

ももがぶ

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◆就職の案内に来ました

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「ほら、入りなよ」
「……お邪魔します」
アレックスさんが家の玄関を開き中へと俺達を招き入れる。
「父さん、客だよ」
「客? 珍しいな……って、ケインか」
ソファに座っていたダルクさんが振り向きながら、言う。俺で悪かったね。

「まあ、座れ。で、なんだ?」
「働き先を確保したから、働きたいって人を募集しに来たんだけど……まだ、有効かな?」
「はぁ~やっとか。村の連中からはまだかまだかとせっつかれて来たが……やっとか。もちろん、まだ有効だぞ」
「そうなんだ。じゃあ、こっちが募集する職種としては内装業、船員といろんな店の従業員に路面電車の運転手に……「ま、待て!」……え? まだ説明の途中なんだけど?」
スゥ~ハァ~とダルクさんが深呼吸をしてから、話し出す。

「内装は分かる。家の中の仕事だろう。店の従業員も分かる。だが……船員ってなんだ? 路面電車の運転手ってなんだ? 路面電車は多分、あの魔導電車に関わることか?」
「え~と、説明が必要?」
「当たり前だ!」
少し怒り気味のダルクさんの横で、ジッとこちらを見ているアレックスさんが気になる。
アレックスさんは顎に手を当て、何かを考えているっぽい。

「ケイン君、少し聞いていいかな」
「どうぞ」
「ありがとう。内装や従業員に対する指導はそちらでやってもらえると思っていいんだよね」
「ええ、それは各担当でやる予定ではいます。いきなり、働けってことはないですね」
「そうなんだね。じゃあ、船員と運転手についてはどうかな?」
「船員はドワーフタウンと王都間の航路を担当してもらいます。また、船を動かすのには車と同じ様にライセンスを必要とするので、ドワーフタウンで取得してもらいます。電車については、王都での実地訓練を予定しています。こんなところでいいですか?」
「うん、ありがとう。十分、理解出来たよ。あとは、どんな職種を募集予定だい?」
「そうですね、あとは服飾関連でしょうか? 魔導ミシンを使っての縫製がメインになるかと思います」
「意外と色んな職種を募集しているんだね、じゃあ、働く人の住むところはどうなるのかな?」
「王都には、職場の近くに集合住宅を用意しています。ドワーフタウンにも希望するのであれば、住むことは可能ですが基本は転移ゲートを使っての移動をお願いします」
「って、ことは王都で働く人には、とりあえずの住居が用意されているということなんだね」
「はい、そうです」
「うん、だいたい分かった。父さん、この件は俺に任せてくれないかな」
アレックスさんがダルクさんにそうお願いする。

「ふむ。ケインはどう思う?」
「正直に言えば、前科者のダルクさんよりは信用できるかと言われれば微妙です。俺はアレックスさんのことをよく知らないので」
「非道いなぁケイン君」
アレックスさんが微笑み俺を見ているが、どうしても心底信用することを、俺の中の何かが拒否している。

「前科者か……まあ、そう言われてもしょうがないか。わかった。まずはやってみろ。だが、まずは何をするんだ? ケイン」
「そうですね。希望する職種の人を集めて貰ったら、後はこちらで用意した面接官に簡単な審査をしてもらいます。なので、希望する職種につけないことがあることもちゃんと告知しといてくださいね。あ! あとは、ドラゴニュータウンでの農作業もありますよ。こちらはやる気さえあれば、土地も提供すると言っといて下さい」
「本当なら、俺達の土地だったのに……」
「父さん」
まだ諦め切れてないのかダルクさんがぼやく。

「じゃあ、こっちの準備が終わったら連絡するけど……そうだな、二、三日もらってもいいかな?」
「ええ、構いません」
「そう、助かるよ。じゃあ、また連絡するね」
アレックスさんにそう言われソファから立ち上がり、ダルクさんの家を出る。

アレックスさんの考えていることが不明だから、少し不安が残るけど、まあいっか。
『ケイン、次はどこだ?』
「次は竜人の里だね」

竜人の里へ出ると、里長を探す。
「ああ! ケインだ!」
「ケインだ!」
ドズさんの子供達のダズとリズが走ってくる。

「久しぶり! 元気だった?」
「「元気!」」

二人が俺の手を引っ張り、グルグルと回り出す。
「ケインはどうしたの?」
「この犬は何? さわってもいいの?」
やっと止まったと思ったら、今度は質問攻めだ。

「ちょっと、落ち着こうか」
「「え~」」

「里長はいるかな?」
「多分、いると思うよ」
「ナーガさんもいるよ」
「そういや、そんな人もいたね」
「いますよ。ここにね」
『げ!』
不意に後ろから声を掛けられ振り返る。

「えっと、もしかしてだけど……ナーガさん?」
「もしかしなくても、そうです。ケインには色々とお世話になったわね。本当にと……」
「随分と痩せたみたいですね。最初会った時には、もう少しぽっちゃりさんだったのにね」
「ええ、あの鏡のお陰でね」
「ケインが来ていると聞いたが……ああ、遅かったか」
里長がナーガさんに絡まれていた俺を見て、しまったという顔になる。

「で、ケインの用はなんだ?」
「就職のお世話です」
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