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◆可愛いと思いました
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リディアさんやエルフの里の視察団を無事にエルフの里へと送り届けると、リーサさんがハァ~と短くため息を吐く。
「リーサさん、お疲れ様」
「ケイン、参ったよ。普段、保育所で子供の面倒を見ているから、大人は楽だろうと高をくくっていたけどとんでもなかったよ。これなら、力ずくでどうにか出来る子供達の方が、まだマシだった。下手に知惠がある大人は扱いづらい物だな」
「へぇ~」
リーサさんの愚痴にあまり考えずに生返事のようなものを返してしまうとリーサさんがそれに反応する。
「『へぇ~』ってケインは私の苦労はそれほどでもないと言うのか?」
「あ、ごめん。そうじゃないよ。ただ、俺って普通には問題のあるおじさんばかり相手にしているからさ」
「そういや、そうだったな。ふむ、ケインは普段からこんなことを経験していたのか」
「まあ、俺の場合は集団じゃなく多くても四、五人だからね」
「そうか。じゃあ、いこうか。ん」
「え?」
「『え?』じゃないだろ。ほら」
「あ! はい」
珍しくリーサさんから差し出された左手を右手で握ると少しだけはにかんでしまう。
『ちっ! あ~あ、見てらんないね~』
「じゃあ、マサオは自力で帰る?」
そんな俺とリーサさんのやり取りを見ていたマサオが不満を漏らすので、少し意地悪なことを言うと、マサオがクレイグさんに絡む。
『クレイグ、あんたの妹の婚約者は、あんなことを言っているけど?』
「まあ、今のはマサオが悪いね。ああいうのには障らないのが一番だよ」
「聞こえているからな、兄」
「おっと、これは失礼。それでは、ケイン君。帰り道を頼むよ」
「うん。じゃ、繋ぐね」
ドワーフタウンの港に転移ゲートを繋ぐと、クレイグさんに潜ってもらう。クレイグさんが潜った先で俺達が潜らないのを不思議に思ったのかどうしたのかと俺達に聞いてくる。
「ケイン君は戻らないのかい?」
「うん。俺達はこのまま家の方に帰るよ。今日はありがとう。クレイグさん」
「ふふふ、お礼はいいよ。私も楽しませてもらったしね」
クレイグさんの返事を聞いてリーサさんがイタズラを思いついた様な顔になる。そして、クレイグさんに質問をする。
「ふふん、兄よ。ドワーフタウンにも灯台があるのは知っているよな」
「ああ、あるね。それが?」
「なら、同じ物が下にあると思わないかい?」
「え? 同じ物? リーサ、それはどういうことなんだい?」
「さあ? ケイン、閉じていいぞ」
「え? ああ、じゃあそういうことで、またねクレイグさん」
「待って! ケイン君、待ってくれ……」
クレイグさんがどういうことなのか説明して欲しそうだったが、リーサさんの意を汲んで転移ゲートを閉じる。
「ふふふ、久しぶりに兄の慌てる姿を見られたな。ありがとうなケイン」
「いいけど、あとでちゃんとフォローしてあげてよ」
「ああ、分かっている。私とて、そこまで酷くはない」
そうは言うけど、イタズラが成功して嬉しそうな顔をしているリーサさんを見ていると、俺まで嬉しくなってしまう。
「じゃあ、父さんの店に行くね」
「ああ、頼む」
転移ゲートを父さんの店に繋ぐとリーサさん達と一緒に潜り、父さんの店へと入る。
もう、夕暮れも近くなり店の中もなんだか慌ただしい。
「父さんに会うのは、後にしようか。必要な物を買ったら、家に帰ろう」
「そうだな。そうしようか」
そう言って、リーサさんが手を差し出して来たので、その手を取ると、マサオも右前足を出してくる。
「どうした、マサオ?」
『ん』
「だから、どうした?」
『なんだ、俺の手は取らないのか?』
「は?」
「あ~マサオ、もしかしてヤキモチか? そうか、ケインを私に取られて悔しいんだな」
『ば、バカ! んなことはない!』
「いいから、いいから。マサオ。最近はあまり、相手にしてなかったもんな」
『ケイン……』
「でも、マサオの前足を握ったら、マサオは歩けないだろ? ってことでそれはお預けだ」
『ちぇ……』
「リーサさん、お疲れ様」
「ケイン、参ったよ。普段、保育所で子供の面倒を見ているから、大人は楽だろうと高をくくっていたけどとんでもなかったよ。これなら、力ずくでどうにか出来る子供達の方が、まだマシだった。下手に知惠がある大人は扱いづらい物だな」
「へぇ~」
リーサさんの愚痴にあまり考えずに生返事のようなものを返してしまうとリーサさんがそれに反応する。
「『へぇ~』ってケインは私の苦労はそれほどでもないと言うのか?」
「あ、ごめん。そうじゃないよ。ただ、俺って普通には問題のあるおじさんばかり相手にしているからさ」
「そういや、そうだったな。ふむ、ケインは普段からこんなことを経験していたのか」
「まあ、俺の場合は集団じゃなく多くても四、五人だからね」
「そうか。じゃあ、いこうか。ん」
「え?」
「『え?』じゃないだろ。ほら」
「あ! はい」
珍しくリーサさんから差し出された左手を右手で握ると少しだけはにかんでしまう。
『ちっ! あ~あ、見てらんないね~』
「じゃあ、マサオは自力で帰る?」
そんな俺とリーサさんのやり取りを見ていたマサオが不満を漏らすので、少し意地悪なことを言うと、マサオがクレイグさんに絡む。
『クレイグ、あんたの妹の婚約者は、あんなことを言っているけど?』
「まあ、今のはマサオが悪いね。ああいうのには障らないのが一番だよ」
「聞こえているからな、兄」
「おっと、これは失礼。それでは、ケイン君。帰り道を頼むよ」
「うん。じゃ、繋ぐね」
ドワーフタウンの港に転移ゲートを繋ぐと、クレイグさんに潜ってもらう。クレイグさんが潜った先で俺達が潜らないのを不思議に思ったのかどうしたのかと俺達に聞いてくる。
「ケイン君は戻らないのかい?」
「うん。俺達はこのまま家の方に帰るよ。今日はありがとう。クレイグさん」
「ふふふ、お礼はいいよ。私も楽しませてもらったしね」
クレイグさんの返事を聞いてリーサさんがイタズラを思いついた様な顔になる。そして、クレイグさんに質問をする。
「ふふん、兄よ。ドワーフタウンにも灯台があるのは知っているよな」
「ああ、あるね。それが?」
「なら、同じ物が下にあると思わないかい?」
「え? 同じ物? リーサ、それはどういうことなんだい?」
「さあ? ケイン、閉じていいぞ」
「え? ああ、じゃあそういうことで、またねクレイグさん」
「待って! ケイン君、待ってくれ……」
クレイグさんがどういうことなのか説明して欲しそうだったが、リーサさんの意を汲んで転移ゲートを閉じる。
「ふふふ、久しぶりに兄の慌てる姿を見られたな。ありがとうなケイン」
「いいけど、あとでちゃんとフォローしてあげてよ」
「ああ、分かっている。私とて、そこまで酷くはない」
そうは言うけど、イタズラが成功して嬉しそうな顔をしているリーサさんを見ていると、俺まで嬉しくなってしまう。
「じゃあ、父さんの店に行くね」
「ああ、頼む」
転移ゲートを父さんの店に繋ぐとリーサさん達と一緒に潜り、父さんの店へと入る。
もう、夕暮れも近くなり店の中もなんだか慌ただしい。
「父さんに会うのは、後にしようか。必要な物を買ったら、家に帰ろう」
「そうだな。そうしようか」
そう言って、リーサさんが手を差し出して来たので、その手を取ると、マサオも右前足を出してくる。
「どうした、マサオ?」
『ん』
「だから、どうした?」
『なんだ、俺の手は取らないのか?』
「は?」
「あ~マサオ、もしかしてヤキモチか? そうか、ケインを私に取られて悔しいんだな」
『ば、バカ! んなことはない!』
「いいから、いいから。マサオ。最近はあまり、相手にしてなかったもんな」
『ケイン……』
「でも、マサオの前足を握ったら、マサオは歩けないだろ? ってことでそれはお預けだ」
『ちぇ……』
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