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【22】揺さぶる
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「とっても美味しかったです。この新作メニュー、絶対に売れますよ」
パスタを食べ終えた菜乃は、正直な感想を早乙女に伝えた。
「うん。菜乃ちゃんがそう言うなら間違いないね。よし、明日からメニューに並べよう」
「ドリンクとデザートまでご馳走になって……本当に良かったんですか? どれも凄く美味しかったので、お金払わせてください。全然、惜しくないです」
「ふふ。今日は最初からご馳走するつもりだったから、遠慮しないで。……でも、そう言ってもきっと菜乃ちゃんは気にしちゃうよね。だったらこうしようか。申し訳ないと思うなら、またお店に来てくれる? 俺、菜乃ちゃんが食べてる姿を見るの大好きだから」
さらりと殺し文句を口にする早乙女に、菜乃の心臓がきゅううと甘く疼いた。
「そ、そんなことで良かったら……絶対また来ます」
「ふふ。良かった」
にこやかに見つめてくる早乙女は、最初から最後まで優しい。
その優しさに触れていると、鬱々した気持ちが自然と晴れていくような気がした。
「それにしても――」
「はい? どうかしましたか?」
ふと、彼の笑みが消える。
少し垂れ目がちな瞳が、真っ直ぐに菜乃を見つめてきた。イケメンに顔をじっと見られることに慣れていない菜乃は、思わず身体を引き、身構えた。
「今日見た時から思ってたんだけど……言ってもいい?」
「ど、どうぞ……」
(な、何か変だった? 髪、跳ねてたとか……?)
思わず自分の髪に手をやる。
「前に飲み会で会った時より痩せたよね? それに……すごく可愛くなった。あ、前も充分可愛かったけど」
早乙女からの予想外の賛辞に、菜乃は戸惑いながらも、はにかんだ笑顔を浮かべた。
「あ、ありがとうございます。ダイエットしてたので……そう言ってもらえると嬉しいです」
「良かった。セクハラかなって我慢してたんだけど、どうしても言いたくなっちゃって。だって本当に可愛いから」
「っ……!」
何度も「可愛い」を連呼され、菜乃は甘さに溺れそうになる。
言葉が出せず、口をパクパクさせていると、早乙女が店内の時計にちらりと目をやった。
「もう遅いし、駅まで送るよ」
「い、いいです! 近いし、一人で帰れます」
大きく手を振って断る菜乃に、早乙女は困ったように眉を下げる。
「だ~め。言ったでしょ。菜乃ちゃん、すごく可愛いから、一人で帰らせたら絶対変な男に声かけられるよ」
「そ、それは絶対大丈夫だと思いますけど……」
今迄の人生を振り返り、根拠のない自信を口にする菜乃。
だが、早乙女は譲らなかった。
「いいから。俺が送りたいの。それに、もう少し一緒にいたいし。――ね?」
「うっ……」
小さな子に言い聞かせるように、甘い声で顔を覗き込まれたら断れるはずがない。
「……お願いします」
「うん、良かった」
観念した菜乃に、早乙女は安堵の笑みを浮かべた。
「五分だけ待ってて。すぐ着替えてくるから」
そう言って奥へ消えると、本当に五分で戻ってきた。
黒のTシャツに黒のスニーカー。ベージュのゆったりしたパンツ姿の早乙女に、菜乃は目を奪われる。ラフなスタイルなのに、まるで雑誌から出てきたモデルのように格好良い。
改めて早乙女の魅力に気付かされ、ごくり、と菜乃は唾を飲み込んだ。
「それじゃ、行こうか」
扉に鍵をかけた早乙女は、さりげなく菜乃の手を取って歩き出した。
(すごい……自然に手を繋いできた)
菜乃は意識を逸らすように、夜のネオンへ視線を向けた。
「――手、すごく熱いね」
「えっ、あ、もしかして手汗とか、かいてますか? 」
「ふふ、違うよ。緊張してるのかなって」
「……そりゃ、男の人に手を握られ慣れてないですから」
一瞬、五十嵐と手を繋いだ記憶が過るが、菜乃は小さく頭を振り払った。
「俺も、すごくドキドキしてるよ」
「え?」
「菜乃ちゃんの手、小さくて柔らかくて……気持ちいい」
「そ、そうですか……」
「うん、すごく」
甘い言葉を自然に口にする彼に、菜乃はどう返せばいいか分からず、引きつった笑顔を浮かべるしかなかった。
***
「あ……」
駅に近付いた頃。
ふと、一軒のダイニングバーの前で菜乃は足を止めた。
「どうしたの?」
ダイニングバーの大きな窓越しに見えた一組の男女に、菜乃の目は釘付けになった。
そこには十日振りに見る五十嵐の姿があった。
(五十嵐さん――!?)
彼の隣では、彼に寄り添いながら柔らかな微笑みを浮かべる、眼鏡を掛けた知的で美しい女性の姿が見えた。
(隣の人は……誰?)
さっきまで恋愛漫画のヒロインのように甘い世界に浸っていた菜乃だったが、ここで一気に現実へ引き戻されたような気分になった。
「あのっ。わ、私、ここで大丈夫です。駅、すぐそこなので……今日はありがとうございました」
「菜乃ちゃん? 突然どうしたの? 顔色悪いよ。大丈夫?」
菜乃の様子がおかしくて、彼女の視線の先を追った早乙女は、窓の中の見知った人物に気が付いた。
「……あそこにいるのって、もしかして五十嵐君?」
その名に、菜乃の肩がびくりと震えた。
早乙女はそんな一瞬の彼女の反応を見逃さなかった。
辛そうな表情で俯く彼女を見て、もう一度五十嵐へと視線を向ける。
早乙女はすぐに状況を察した。
「なるほど」
次の瞬間、彼は菜乃の手を強く引いた。
「行こう、菜乃ちゃん」
「えっ? どこへ……?」
そのまま五十嵐の居るダイニングバーに向かう早乙女に、菜乃は慌てて声を上げた。
「事情は分からないけど、菜乃ちゃんに今、そんな顔させてるのは五十嵐君が原因でしょ?」
「そ、それは……」
図星を突かれ、声が震える。
「隣の女性が誰なのか気になるんでしょ? だったら直接聞いたらいい」
「そんな、無理です……! そんなこと出来ません!」
大胆な早乙女の提案に、菜乃は抗うように、彼の腕から逃れようと必死に身体を捻るが、彼の力は思ったよりも強く、びくともしなかった。
ダイニングバーの入り口迄やって来ると、堪らず菜乃は悲鳴のように叫んだ。
「や、やめて下さい! 私……五十嵐さんに振られたんです! 振られた私が彼にどうこう言う筋合いなんてありません!! それに、楽しんでいるお二人の邪魔をするような真似したくありません! 」
切ない胸の内を菜乃が一気に吐き出すと、早乙女の足がピタリと止まった。
振り返った彼の目に、肩を震わせる菜乃の姿が映る。
「……酷いです、早乙女さん。こんなこと言うつもりなかったのに」
震える声で非難する菜乃に、早乙女は困ったように苦い笑みを浮かべた。
「ごめん……。君の辛そうな顔見たら、居ても立ってもいられなくて。……でも結局、困らせて泣かせるなんて。俺、格好悪いね」
スマートだと思っていた大人な彼の意外な一面に、菜乃は驚きと戸惑いを隠せずにいた。
でも、それは全て菜乃を思っての行動で。
菜乃は目元に滲んだ涙を指で拭うと、無理に笑顔を作って早乙女を見上げた。
「早乙女さんは、格好いいです」
彼女のその言葉に、表情に。
早乙女の心が大きく揺さぶられる。
「……ダメだ。ごめん、菜乃ちゃん。許して――」
「え?」
次の瞬間、菜乃は早乙女に強く抱きしめられていた。
突然彼の大きな腕に包まれて、菜乃の心拍数が跳ね上がる。
「さ、早乙女さん? あの……」
「ごめんね。菜乃ちゃんが健気で、いじらしくて……ほんと無理」
降参するように、彼は素直な気持ちを吐き出した。
それから、愛しげに菜乃の髪に頬をすり寄せると、切なそうに呟いた。
「なんなの、君。やることなすこといちいち全部、俺の心を打ってくる。……こんなのもう、好きになるしかないじゃん」
「え……?」
唐突に告白してきた早乙女に、菜乃の思考が真っ白になる。
早乙女は一旦菜乃を腕から解放すると、呆然とする彼女を真剣に見つめた。
「本当はこのまま帰したくない。でも……帰ってから菜乃ちゃんが一人で悲しまないように、おまじないをかけさせて?」
そう囁いた彼は、そっと身体を屈め、菜乃の唇に優しい口付けを落とした。
突然の口付けに、菜乃はなす術もなくその行為を受け止めていた。
パスタを食べ終えた菜乃は、正直な感想を早乙女に伝えた。
「うん。菜乃ちゃんがそう言うなら間違いないね。よし、明日からメニューに並べよう」
「ドリンクとデザートまでご馳走になって……本当に良かったんですか? どれも凄く美味しかったので、お金払わせてください。全然、惜しくないです」
「ふふ。今日は最初からご馳走するつもりだったから、遠慮しないで。……でも、そう言ってもきっと菜乃ちゃんは気にしちゃうよね。だったらこうしようか。申し訳ないと思うなら、またお店に来てくれる? 俺、菜乃ちゃんが食べてる姿を見るの大好きだから」
さらりと殺し文句を口にする早乙女に、菜乃の心臓がきゅううと甘く疼いた。
「そ、そんなことで良かったら……絶対また来ます」
「ふふ。良かった」
にこやかに見つめてくる早乙女は、最初から最後まで優しい。
その優しさに触れていると、鬱々した気持ちが自然と晴れていくような気がした。
「それにしても――」
「はい? どうかしましたか?」
ふと、彼の笑みが消える。
少し垂れ目がちな瞳が、真っ直ぐに菜乃を見つめてきた。イケメンに顔をじっと見られることに慣れていない菜乃は、思わず身体を引き、身構えた。
「今日見た時から思ってたんだけど……言ってもいい?」
「ど、どうぞ……」
(な、何か変だった? 髪、跳ねてたとか……?)
思わず自分の髪に手をやる。
「前に飲み会で会った時より痩せたよね? それに……すごく可愛くなった。あ、前も充分可愛かったけど」
早乙女からの予想外の賛辞に、菜乃は戸惑いながらも、はにかんだ笑顔を浮かべた。
「あ、ありがとうございます。ダイエットしてたので……そう言ってもらえると嬉しいです」
「良かった。セクハラかなって我慢してたんだけど、どうしても言いたくなっちゃって。だって本当に可愛いから」
「っ……!」
何度も「可愛い」を連呼され、菜乃は甘さに溺れそうになる。
言葉が出せず、口をパクパクさせていると、早乙女が店内の時計にちらりと目をやった。
「もう遅いし、駅まで送るよ」
「い、いいです! 近いし、一人で帰れます」
大きく手を振って断る菜乃に、早乙女は困ったように眉を下げる。
「だ~め。言ったでしょ。菜乃ちゃん、すごく可愛いから、一人で帰らせたら絶対変な男に声かけられるよ」
「そ、それは絶対大丈夫だと思いますけど……」
今迄の人生を振り返り、根拠のない自信を口にする菜乃。
だが、早乙女は譲らなかった。
「いいから。俺が送りたいの。それに、もう少し一緒にいたいし。――ね?」
「うっ……」
小さな子に言い聞かせるように、甘い声で顔を覗き込まれたら断れるはずがない。
「……お願いします」
「うん、良かった」
観念した菜乃に、早乙女は安堵の笑みを浮かべた。
「五分だけ待ってて。すぐ着替えてくるから」
そう言って奥へ消えると、本当に五分で戻ってきた。
黒のTシャツに黒のスニーカー。ベージュのゆったりしたパンツ姿の早乙女に、菜乃は目を奪われる。ラフなスタイルなのに、まるで雑誌から出てきたモデルのように格好良い。
改めて早乙女の魅力に気付かされ、ごくり、と菜乃は唾を飲み込んだ。
「それじゃ、行こうか」
扉に鍵をかけた早乙女は、さりげなく菜乃の手を取って歩き出した。
(すごい……自然に手を繋いできた)
菜乃は意識を逸らすように、夜のネオンへ視線を向けた。
「――手、すごく熱いね」
「えっ、あ、もしかして手汗とか、かいてますか? 」
「ふふ、違うよ。緊張してるのかなって」
「……そりゃ、男の人に手を握られ慣れてないですから」
一瞬、五十嵐と手を繋いだ記憶が過るが、菜乃は小さく頭を振り払った。
「俺も、すごくドキドキしてるよ」
「え?」
「菜乃ちゃんの手、小さくて柔らかくて……気持ちいい」
「そ、そうですか……」
「うん、すごく」
甘い言葉を自然に口にする彼に、菜乃はどう返せばいいか分からず、引きつった笑顔を浮かべるしかなかった。
***
「あ……」
駅に近付いた頃。
ふと、一軒のダイニングバーの前で菜乃は足を止めた。
「どうしたの?」
ダイニングバーの大きな窓越しに見えた一組の男女に、菜乃の目は釘付けになった。
そこには十日振りに見る五十嵐の姿があった。
(五十嵐さん――!?)
彼の隣では、彼に寄り添いながら柔らかな微笑みを浮かべる、眼鏡を掛けた知的で美しい女性の姿が見えた。
(隣の人は……誰?)
さっきまで恋愛漫画のヒロインのように甘い世界に浸っていた菜乃だったが、ここで一気に現実へ引き戻されたような気分になった。
「あのっ。わ、私、ここで大丈夫です。駅、すぐそこなので……今日はありがとうございました」
「菜乃ちゃん? 突然どうしたの? 顔色悪いよ。大丈夫?」
菜乃の様子がおかしくて、彼女の視線の先を追った早乙女は、窓の中の見知った人物に気が付いた。
「……あそこにいるのって、もしかして五十嵐君?」
その名に、菜乃の肩がびくりと震えた。
早乙女はそんな一瞬の彼女の反応を見逃さなかった。
辛そうな表情で俯く彼女を見て、もう一度五十嵐へと視線を向ける。
早乙女はすぐに状況を察した。
「なるほど」
次の瞬間、彼は菜乃の手を強く引いた。
「行こう、菜乃ちゃん」
「えっ? どこへ……?」
そのまま五十嵐の居るダイニングバーに向かう早乙女に、菜乃は慌てて声を上げた。
「事情は分からないけど、菜乃ちゃんに今、そんな顔させてるのは五十嵐君が原因でしょ?」
「そ、それは……」
図星を突かれ、声が震える。
「隣の女性が誰なのか気になるんでしょ? だったら直接聞いたらいい」
「そんな、無理です……! そんなこと出来ません!」
大胆な早乙女の提案に、菜乃は抗うように、彼の腕から逃れようと必死に身体を捻るが、彼の力は思ったよりも強く、びくともしなかった。
ダイニングバーの入り口迄やって来ると、堪らず菜乃は悲鳴のように叫んだ。
「や、やめて下さい! 私……五十嵐さんに振られたんです! 振られた私が彼にどうこう言う筋合いなんてありません!! それに、楽しんでいるお二人の邪魔をするような真似したくありません! 」
切ない胸の内を菜乃が一気に吐き出すと、早乙女の足がピタリと止まった。
振り返った彼の目に、肩を震わせる菜乃の姿が映る。
「……酷いです、早乙女さん。こんなこと言うつもりなかったのに」
震える声で非難する菜乃に、早乙女は困ったように苦い笑みを浮かべた。
「ごめん……。君の辛そうな顔見たら、居ても立ってもいられなくて。……でも結局、困らせて泣かせるなんて。俺、格好悪いね」
スマートだと思っていた大人な彼の意外な一面に、菜乃は驚きと戸惑いを隠せずにいた。
でも、それは全て菜乃を思っての行動で。
菜乃は目元に滲んだ涙を指で拭うと、無理に笑顔を作って早乙女を見上げた。
「早乙女さんは、格好いいです」
彼女のその言葉に、表情に。
早乙女の心が大きく揺さぶられる。
「……ダメだ。ごめん、菜乃ちゃん。許して――」
「え?」
次の瞬間、菜乃は早乙女に強く抱きしめられていた。
突然彼の大きな腕に包まれて、菜乃の心拍数が跳ね上がる。
「さ、早乙女さん? あの……」
「ごめんね。菜乃ちゃんが健気で、いじらしくて……ほんと無理」
降参するように、彼は素直な気持ちを吐き出した。
それから、愛しげに菜乃の髪に頬をすり寄せると、切なそうに呟いた。
「なんなの、君。やることなすこといちいち全部、俺の心を打ってくる。……こんなのもう、好きになるしかないじゃん」
「え……?」
唐突に告白してきた早乙女に、菜乃の思考が真っ白になる。
早乙女は一旦菜乃を腕から解放すると、呆然とする彼女を真剣に見つめた。
「本当はこのまま帰したくない。でも……帰ってから菜乃ちゃんが一人で悲しまないように、おまじないをかけさせて?」
そう囁いた彼は、そっと身体を屈め、菜乃の唇に優しい口付けを落とした。
突然の口付けに、菜乃はなす術もなくその行為を受け止めていた。
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