美し過ぎる第三王子は鬼畜で悪魔。

五玖凛

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第一章-幼き頃の回廊

滅国の王女

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 今より約23年程前西の大陸には両大国と隣接なる小国があった、、

 テラ山脈より南に面する『ステルラ帝国』は地の利と気温が安定し水源や物資が豊かで常に栄えていた,一方北に面する『ルーナ王国』は冬になれば辺り一面真っ白な雪国となり川や湖が凍り,常に食糧や物資が限られている
それでもルーナ王国には帝国と並べる程の大国である理由は“鉱山”である,彼らは物資と引き換えに帝国と鉱石の取り引きをしていた。


鉱山が豊富のルーナ王国ではその採取された鉱石達を錬成する為多くの錬金術師を育て別名『錬金術師の国』とも呼ばれている
だが年々鉱石の金貨が上がり不満に思い始める帝国は王国に政略結婚を持ち込もうとする。


王国は帝国とテラ山脈の間にある「エーデル領」を譲る事を条件に提議した。が、エーデル領内には帝国が隠しもった金山が有りそれを知るか知らぬか王国は政略結婚との引き換えに強要し,一度は破談になったが第一王女であらせられる「スーザン王女」が帝国の皇帝に嫁ぐ事により両国は鉱石での問題を一時的に治る事に。


スーザン王女は錬金術に秀でていてルーナ王国ではトップクラスの実力者,そして稀に持って生まれる錬金術師としてのギフト-真紅の審理眼しんりのまなこの持ち主でもある,帝国は彼女の錬金術に対する知識を自国に貢献しその利益は低くは無いと渋々婚姻を承諾した。



嫁いで2年スーザン王女は毎日の様に錬金術に関する知識を強要され,見知らぬ地で一人心が押し潰されそうになったそんな時,彼女は皇帝との子を身篭ったのだ、、、


彼女はお腹に子が居ると知った時自分はもう一人では無いといゆう
孤独により心に空いてしまった穴が埋もれたようにささやかな喜びと幸福が心に日をさした

だが喜びから絶望と変わるのにそう時間は経たたず。


何時間の痛みを堪え、やっと我が子に会えると思った瞬間

生まれたての赤子は皇帝により取り上げられ母親と子は引き離された。声が枯れるまで泣き頼んだ。

たったの一言「皇子は母上と離れ乳母に育てる」皇帝はそれだけ言い目も向けず立ち去っていってた。


それからの彼女皇帝に対する恨みは日に日に重くなっていった......



政略結婚後両国共条件を飲み合っている様に見えるが裏では錬金術師の拉致や鉱石の不等価額など問題が徐々にで始まり、
帝国はエーデル領を何としてでも取り戻したく辺境の地で幾度か小競り合いが始まり両国の6年に渡る長い戦争が始まる......



最初はルーナ王国が錬金術によって創り出された新しい武器により有利だったが,以前季節が冬になり始まった時は物資との取り引きなどしていて食糧難にはならなかったが、戦争中で交易などする筈もなく多くの人は餓死して凍え死んで行き,そしてそこに流行病が広がり国は荒れ果てていき.......そして程なくしてルーナ王国はステルラ帝国により滅ぼされ滅国した。

家族や帰る家さえも奪ってしまった帝国に対し激しい怒りと恨みをあらわにスーザンは帝国に居るかつてルーナ王国錬金術師達を集め皇帝を抹殺しようと宮殿内でクーデターを起こしたが帝国騎士団に敵わず皆殺しにされ、彼女は首謀者とし斬首された上,首を14日城門晒された。


この時リュクセンは僅か3歳であった




西大陸地図4/1



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