美し過ぎる第三王子は鬼畜で悪魔。

五玖凛

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第一章-幼き頃の回廊

ルル・マレイユ

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「ところで君の名前を聞いても?」
リュクセンは少し頭を傾け彼に聞く

「....俺は.....今日より側近兼護衛役で第三王子リュクセン殿下に仕える事となった....ルル・マレイユだ....」


「............ルル?」

「うん....」

「フッ......フフッ...君,こんなイカツイ顔してこんな体格良いのに名前はとても可愛いらしんだね....フハハハハッ...フ」


てっきりトール・・とか男らしい名前だろうと思ってたから,リュクセンはいきなりのルル・・に思わず口を手の甲で隠しながら何とか笑いを堪えようとする

「......殿下...人の名前で笑うのはどうかと思うの...ですが....」

「すまない....フフッ...君の事を馬鹿にしている訳ではない、君の名前があまりにも愛嬌があるからフフ...許せ、ルル・マレイユ殿」

笑いを堪えてリュクセンは右手を左胸に当てそして頭を軽く下げ謝罪した
それを見たルルは慌てふためきどうしらいいのか分からずつられて頭を下げた

「?君が頭を下げる理由などないのでは?」

「....殿下が...頭を下げたので」

「君はちょっと頭のネジが抜けてるみたいだね」
「ネジ....?」

「それに僕なんぞに王子なんて周りから見られていないぞ?」

「?.....俺が思っている....」

意外な言葉にリュクセンは目を見開いた

「君って本当に変わってるね...見た目も,それに僕を王子とし見てると吐きつつそのいい加減の敬語も」

「俺は....至って普通の見た目ですよ.....言葉...母国が東の地だったので.....」
「え?」

突然出た「東の地」に少しビックリしてしまう


「東....君は一体、、、」

東の地とは西大陸との間に「アーガル海」があり,その対岸こそ

『東の地』


だが西大陸に行くには凶悪のアーガル海を通らなければならない,そして何よりほとんどの西大陸を治めている帝国は「東の地」の民に国の駐在を許していない故に普通,商団か、王族、特別に帝国から許可を得た者達しか国に駐在は出来ないのだ,そしてどちらでも無いく駐在を許されたているのは商品として奴隷売買で売られた人々しかいない。



リュクセンは目の前の少年を観察した
.....
...
..

【帝国では見かけない
 珍しい黒髪
 金色の瞳に
 眉は少し顰めたままで
 整った鷲鼻がバランスいい
 薄い形が整った唇は一向に
 笑わない
 見た目は15-16歳に見えるが
 軽く平均身長を超えている
 177...79⁇cmはあるんじゃ
 ないか?化け物か?
 たしか東の地では
 昔より生き残る「戦闘に優
 れた一族」が存在し,その
 一族は皆体が大きいと書物
 で読んだ事が.....
 
 身なりからして王族や貴族
 ではない
 もし商人の息子だとしても
 取り引き先でを転々と移動
 するかも知れないのに側近
 などと言えば束縛同様な仕
 事に来る可能性は低くい。
 
 だとしたら特例か...?
 
 奴隷売買で何らかの訳があ
 り奴隷ではなくなった.....?】


 ______



「ルル、君は奴隷だったのか?
それとも別の目的でココいるのか
答えてくれるかい?」

リュクセンは自分の下に来るこの少年を見極めようと探る視線を送る

「話せば長くなる...が....聞いてくれる....くれますか?」
探る視線を受けながらも表情を変えずにルルは答えた

「場所、変えましょっか」

リュクセンは彼に少し笑い掛け場所を変える事に提案した
そして皇宮庭園奥にある湖の側で座り話を続けた

「俺は孤児で帰る家もなく.....
道を彷徨っていたら...俺は何者かにサラわれたら訳のわからぬまま長い船旅に乗せられこの地へ来た.....
そして闘技場に戦闘用奴隷として売られ.....毎日が死の淵との隣り合わせだった...........
そんなある錬金術で生成された虎との死闘があり.......
辛うじて生き残り何とか虎に打ち勝ったが貴重の実験台を殺した理由で俺は殺されそうになった......
そんな時助けてくださったのが貴方でした....殿下.....」

「僕が.....??ん-全く記憶にないですね」

「覚えてないのも無理ない....です殿下は当時5歳でした.....」

5歳ねェ....うむー.....

。。。。。


。。。。


。。。


。。



!あの時か?



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