アリスとの記憶

メオ

文字の大きさ
3 / 9

3

しおりを挟む
……………………

「うぅ~。ん…イタタッ…ココは…。」


 アリスは周りを見渡し自分の現状を思い出した。


「確か大きな穴に落ちちゃったんだよね。えっと…ココはどこなんだろ…とりあえずココが何処なのか調べないと。」


 アリスはその場からから立ち上がり森の中を歩いた。


…………


ドンッ


 歩いて少し時間が経った後足場が悪くて下を向いて歩いていたせいか何かにぶつかってしまった。


「イタタ…ん?」


 アリスは何にぶつかったのか確かめようと頭を上げたら目前に口を半開きにして唖然んとしている男の人がいた。


 男の人ハッ意識を戻し私の両肩に手で掴んで思いっきり揺さぶった。


「何故貴女がここにいるのですか!」


 私は何が何だかよく分からず揺すぶられていると不意に男の人の頭に目がいった。


 アリスはそれを見て驚愕した。


 何故なら彼の頭には人間ならありえないものが付いていたからだ。


(う…ウサ耳⁉︎)


「ちょっと!私の話聞いていますか!」


 ハッと私は男の人に意識を戻した。


「もう一度言います。何故貴女がここにいるのですか!」


「何故と言われてもウサギを追いかけていたら大きな音が聞こえてその場から離れようとしたら穴に落ちてしまって…」


「…………はぁ~。」


 男の人は目に手を置いて呆れたようにため息をついた。


「あの…ココは何処なんですか?あと貴方はだれなんですか?」


「あぁ、ココは不思議の国です。私はライトと言います。この国の住民達は私を時計ウサギと呼ばれています。」


「時計ウサギ?やっぱりウサギなんですね。」


 私は彼の頭の耳に目がいった。


「ん?コレですか。人間にはついて無いですもんね。ビックリするのも当たり前です。そう言えば貴女の名前を聞いていませんでしたね。」


「私はアリスって言います。」


「…アリス…何処かで聞いたような……」

ボソッ


「どうかしました?」


 急に彼が考え込んでしまったので声をかけると


「いえ…すいません急に考え込んでしまって…そうだ、貴女にはハートの女王の城に一緒に来ていただきます。」


「ハートの女王の城?」


「そうです。ハートの女王に貴女の事を報告しなければいけないので。」


「はぁ、でも早く帰らないとお姉ちゃん達が心配してるかもしれないので帰りたいのですが…。」


「残念ながらそれは出来ません。」


「何故ですか?」


「この国に立ち入ってしまった以上この国から出るにはハートの女王の許可が必要になるんです。」


「そんな~。」


 アリスはその場に崩れ落ちてしまった。


「さぁ、行きますよ。ココは迷いの森。私から離れてしまえば永遠に迷い続けることになりますよ。」


 急に恐ろしいことを言われアリスの背筋が凍った。


 そしてアリスはその場からすぐに立ち上がり時計ウサギの後をはぐれないようについて行った。











カチッ…





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

セレナの居場所 ~下賜された側妃~

緑谷めい
恋愛
 後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

一途に愛した1周目は殺されて終わったので、2周目は王子様を嫌いたいのに、なぜか婚約者がヤンデレ化して離してくれません!

夢咲 アメ
恋愛
「君の愛が煩わしいんだ」 婚約者である王太子の冷たい言葉に、私の心は砕け散った。 それから間もなく、私は謎の襲撃者に命を奪われ死んだ――はずだった。 死の間際に見えたのは、絶望に顔を歪ませ、私の名を叫びながら駆け寄る彼の姿。 ​……けれど、次に目を覚ました時、私は18歳の自分に戻っていた。 ​「今世こそ、彼を愛するのを辞めよう」 そう決意して距離を置く私。しかし、1周目であれほど冷酷だった彼は、なぜか焦ったように私を追いかけ、甘い言葉で縛り付けようとしてきて……? ​「どこへ行くつもり? 君が愛してくれるまで、僕は君を離さないよ」 ​不器用すぎて愛を間違えたヤンデレ王子×今世こそ静かに暮らしたい令嬢。 死から始まる、執着愛の二周目が幕を開ける!

明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。

四季
恋愛
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。

本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います

こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。 ※「小説家になろう」にも投稿しています

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

降っても晴れても

凛子
恋愛
もう、限界なんです……

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
【3月中――完結!】 積み上がった伏線の回収目前!! 夫にも子どもにも、私は選ばれなかった。 長年の裏切りを抱え、離縁状を置いて家を出た――。 待っていたのは、凍てつく絶望。 けれど同時に、それは残酷な運命の扉が開く瞬間でもあった。 「夫は愛人と生きればいい。  今さら縋られても、裏切ったあなたを許す力など残っていない」 それでも私は誓う―― 「子どもたちの心だけは、必ず取り戻す」 歪で、完全な幸福――それとも、破滅。 “石”に翻弄された者たちの、狂おしい物語。

【完結】私が愛されるのを見ていなさい

芹澤紗凪
恋愛
虐げられた少女の、最も残酷で最も華麗な復讐劇。(全6話の予定) 公爵家で、天使の仮面を被った義理の妹、ララフィーナに全てを奪われたディディアラ。 絶望の淵で、彼女は一族に伝わる「血縁者の姿と入れ替わる」という特殊能力に目覚める。 ディディアラは、憎き義妹と入れ替わることを決意。 完璧な令嬢として振る舞いながら、自分を陥れた者たちを内側から崩壊させていく。  立場と顔が入れ替わった二人の少女が織りなす、壮絶なダークファンタジー。

処理中です...