41 / 139
漆の抄 離愁
其の弐
しおりを挟む
※
「ナーオくん、あーそーぼ」
とあるアパートの三階。
部屋の前で、環奈が上体を揺らしている。
そのうしろには麻由が「遊ぼってなんやねん」とツッコミをいれた。
この一週間、授業を欠席していた尚弥だったが、唯一無欠席であったゼミすらも休んだことを心配して、三人が訪ねてきたのである。
「ナオくん、ナオくん、ナオくーん!」
「刑部、そろそろお隣さんに迷惑やって」
と、剛も巨体を縮めて環奈を抑える。
しかし環奈は強情に「ナーオくーん」と呼びかけることを止めない。
環奈の声がフロアに響くことおよそ五分。
中からバタバタと音がして、とうとう玄関扉がゆっくりと開いた。
「あっ、ナオくんおはよー!」
「お前──ええ加減にせえよ、しばくぞ……」
掠れた声で、ひどく青白い面相ながら目元と鼻頭を真っ赤に染め、いつものニヒルな男前は見る影もないほど泣き腫らした顔を浮かべる佐藤尚弥が、そこにいた。
それから三十分後。
フードを目深にかぶり、マスクをつけた尚弥を引っ張る形で、一行の姿はとあるファミレスにあった。
「おい刑部──おまえなにがしたいねん」
と尚弥はマスクの下で怒りも隠さずにつぶやく。
環奈が「マリカちゃんのコトでお話あるの」といって、部屋から連れ出したことに腹を立てているらしい。
麻由と剛も、尚弥が彼女と別れていたことすら知らなかったために、彼の怒りに対するフォローも出来やしない。
しかし環奈は気にせず、カバンを漁った。
「もうすぐむっちゃん来るから待ってて! ハイ、アイスノンでお目目冷やすのネ」
「なん、おま、な……なんでアイスノンやねん」
「いやツッコミそこちゃうやろ」
「あ、つめた……」
アイスノンを目に当てる。
目元と同時に怒りも冷えたか、尚弥はそれきり無言になった。
その沈黙の間に、麻由が環奈をにらむ。
「刑部、ホンマになにがしたいん。高村センセが佐藤のこと知ってるんも謎やけど──なんや、失恋復活祭でもやろってか」
「うーうん違うヨ。ナオくんだけじゃなくってもひとり、ムネンを晴らさなくっちゃいけない人がいるのネ。そのお手伝いなのヨ」
「もうひとり──?」
「あっ、むっちゃん来た!」
環奈がパッと手をあげた。
入口には高村と、姿は見えぬが道雅がついてきている。そしてもうひとり共にいたのは、見惚れるほどの美女。──無論『式』となった小町である。
麻由と剛はあんぐりと口を開け、うつむいていた尚弥も一瞬にして小町に釘付けになっている。
「遅くなった。……麻由ちゃん、そっち移れるか。環奈はちと詰めろ」
「ウン」
「あ、はい」
麻由は腰をあげて、剛と並んだ尚弥の隣に移る。環奈はサッと奥へスライドして小町の手を引いた。
「小町ちゃん? お洋服もかわいいね!」
「ありがとう、環奈」
うっそりと微笑む小町。
その美しさは、隣の環奈に勝るとも劣らず。いや色気を含めて見てみれば、環奈すら霞むほどのものだ。
なんという目の保養か──と尚弥と剛は目の前の光景に息を詰めた。一般的な顔立ちをした麻由からすれば失礼千万な話ではあるが。
「さて、話ってのは他でもない。佐藤くん──キミの彼女のことやねんけども」
「…………」
「その前にうちの娘を紹介しよう。小町や」
「娘ェ!」
剛は目玉が飛び出るほどに驚いた。
二十歳前の美少女と見たが、どう見ても高村は三十代半ばである。いったい何歳のときに──とテーブルの下で指を折る。
しかしそんなことは気にせず、高村はすこしオーバーに、白々しく話を進めた。
「うちの小町がな──なんでか最近、鞠花ちゃんと仲良うなってん。ほんでたまたま彼氏と別れたらしいってのを聞いたらしくてよ。名前聞いたら佐藤尚弥やて。俺とよう話しててんから、小町も偶然知った名ァやってんよな。なあ?」
「ええ、おどろきでしたわ」
まったく、毛ほども驚いた素振りもなく、無表情で小町はうなずいた。
お嬢様言葉だ──。
剛と尚弥が背筋を正す。
いろいろ聞きました、と小町は尚弥を見据えた。
「鞠花も、実業家の一人娘。おとうさまのお気持ちは理解していて、お見合い結婚も覚悟しているのですって」
という顔は釈然としていない。
けれど、とそのまま続けた。
「尚弥さまへの想いもそれは断ちがたく──。このまま、なんの話しもなされず終わるのはよくない。とはいえ、鞠花はどうせ会えぬと諦めております。だから尚弥さまのお気持ちを」
聞きたくて──とすこし尻すぼみに呟くのを最後に、小町は口を閉じた。代わりに続けたのは父の高村六道である。
「と、娘がいうもんで──なんや佐藤くんの気持ちを聞いてみようとなったわけや」
「…………」
尚弥は閉口した。
唐突な申し出に、なにを言うでもなくアイスノンを握りしめる。
(なにに迷っているのか)
高村が目を細める。今朝の夢路で聞いた言葉を思い出した。
──格好わるいのはごめんだ。
と。
ひとつ言うておくぞ、と高村はムッとした。
「キミの考える格好わるさってのが、ジタバタと足掻くことなんやったら、それはちがうぞ」
「…………」
「やりたいことがあるのに、体裁気にしてなんも動けへんことを言うねん。でもキミはちがうやろ」
尚弥は、なにも言わない。
「そら悔しいわな。大好きやってんから」
「………………………」
顔がゆがむ。
高村の背後で胡座をかいていた道雅も、ぐっとうつむく。
尚弥の瞳から涙がひとつこぼれた。一度ゆるんだ涙腺は簡単には締まらない。尚弥はどんどん涙をこぼして、しまいには嗚咽まで漏らした。
この一週間で、枯れ果てるほど流したはずの涙は、留まることを知らない。
剛と麻由が無言で背中を擦ってやる。
「なんも言わんと、このまま諦めたろうて思てんねんやろ。それでエエんか」
「…………う、ぅ──っ、」
「せめて一言伝えたらな、終わるもんも終わらんで」
「で、も」
人付き合いに冷淡ないつもの彼はどこへやら──。尚弥はマスクを引き上げてうなだれる。
小町が身を乗り出した。
「手引きなら小町も手をお貸しします。尚弥さまが、ほんのひとときでも、鞠花と話したいとおっしゃるのなら!」
そーだよ、と環奈も大きくうなずいた。
「オヤジのいいなりになったらダメ。かんなも、マユちゃんもゴウくんもお手伝いする!」
「せやで尚。俺らもついとる」
「……せめて一言くらい、言ったりーよ」
「ねっ、ナオくんがホントにしたいこと」
教えてよ。
と、環奈は彼の瞳の奥を覗きこむ。
尚弥は気付いた。
背中に添えられた手の熱、小町と環奈の拳にこもる熱、高村の瞳に宿る優しさも──。
ズ、と鼻をすすって、尚弥は、環奈を見つめ返した。
「一言、言うだけでええ。十秒でもいい──」
逢いたい。
「…………」
けなげな願いをした彼の手をとる。
「──ウン!」
そして環奈は微笑した。
「ナーオくん、あーそーぼ」
とあるアパートの三階。
部屋の前で、環奈が上体を揺らしている。
そのうしろには麻由が「遊ぼってなんやねん」とツッコミをいれた。
この一週間、授業を欠席していた尚弥だったが、唯一無欠席であったゼミすらも休んだことを心配して、三人が訪ねてきたのである。
「ナオくん、ナオくん、ナオくーん!」
「刑部、そろそろお隣さんに迷惑やって」
と、剛も巨体を縮めて環奈を抑える。
しかし環奈は強情に「ナーオくーん」と呼びかけることを止めない。
環奈の声がフロアに響くことおよそ五分。
中からバタバタと音がして、とうとう玄関扉がゆっくりと開いた。
「あっ、ナオくんおはよー!」
「お前──ええ加減にせえよ、しばくぞ……」
掠れた声で、ひどく青白い面相ながら目元と鼻頭を真っ赤に染め、いつものニヒルな男前は見る影もないほど泣き腫らした顔を浮かべる佐藤尚弥が、そこにいた。
それから三十分後。
フードを目深にかぶり、マスクをつけた尚弥を引っ張る形で、一行の姿はとあるファミレスにあった。
「おい刑部──おまえなにがしたいねん」
と尚弥はマスクの下で怒りも隠さずにつぶやく。
環奈が「マリカちゃんのコトでお話あるの」といって、部屋から連れ出したことに腹を立てているらしい。
麻由と剛も、尚弥が彼女と別れていたことすら知らなかったために、彼の怒りに対するフォローも出来やしない。
しかし環奈は気にせず、カバンを漁った。
「もうすぐむっちゃん来るから待ってて! ハイ、アイスノンでお目目冷やすのネ」
「なん、おま、な……なんでアイスノンやねん」
「いやツッコミそこちゃうやろ」
「あ、つめた……」
アイスノンを目に当てる。
目元と同時に怒りも冷えたか、尚弥はそれきり無言になった。
その沈黙の間に、麻由が環奈をにらむ。
「刑部、ホンマになにがしたいん。高村センセが佐藤のこと知ってるんも謎やけど──なんや、失恋復活祭でもやろってか」
「うーうん違うヨ。ナオくんだけじゃなくってもひとり、ムネンを晴らさなくっちゃいけない人がいるのネ。そのお手伝いなのヨ」
「もうひとり──?」
「あっ、むっちゃん来た!」
環奈がパッと手をあげた。
入口には高村と、姿は見えぬが道雅がついてきている。そしてもうひとり共にいたのは、見惚れるほどの美女。──無論『式』となった小町である。
麻由と剛はあんぐりと口を開け、うつむいていた尚弥も一瞬にして小町に釘付けになっている。
「遅くなった。……麻由ちゃん、そっち移れるか。環奈はちと詰めろ」
「ウン」
「あ、はい」
麻由は腰をあげて、剛と並んだ尚弥の隣に移る。環奈はサッと奥へスライドして小町の手を引いた。
「小町ちゃん? お洋服もかわいいね!」
「ありがとう、環奈」
うっそりと微笑む小町。
その美しさは、隣の環奈に勝るとも劣らず。いや色気を含めて見てみれば、環奈すら霞むほどのものだ。
なんという目の保養か──と尚弥と剛は目の前の光景に息を詰めた。一般的な顔立ちをした麻由からすれば失礼千万な話ではあるが。
「さて、話ってのは他でもない。佐藤くん──キミの彼女のことやねんけども」
「…………」
「その前にうちの娘を紹介しよう。小町や」
「娘ェ!」
剛は目玉が飛び出るほどに驚いた。
二十歳前の美少女と見たが、どう見ても高村は三十代半ばである。いったい何歳のときに──とテーブルの下で指を折る。
しかしそんなことは気にせず、高村はすこしオーバーに、白々しく話を進めた。
「うちの小町がな──なんでか最近、鞠花ちゃんと仲良うなってん。ほんでたまたま彼氏と別れたらしいってのを聞いたらしくてよ。名前聞いたら佐藤尚弥やて。俺とよう話しててんから、小町も偶然知った名ァやってんよな。なあ?」
「ええ、おどろきでしたわ」
まったく、毛ほども驚いた素振りもなく、無表情で小町はうなずいた。
お嬢様言葉だ──。
剛と尚弥が背筋を正す。
いろいろ聞きました、と小町は尚弥を見据えた。
「鞠花も、実業家の一人娘。おとうさまのお気持ちは理解していて、お見合い結婚も覚悟しているのですって」
という顔は釈然としていない。
けれど、とそのまま続けた。
「尚弥さまへの想いもそれは断ちがたく──。このまま、なんの話しもなされず終わるのはよくない。とはいえ、鞠花はどうせ会えぬと諦めております。だから尚弥さまのお気持ちを」
聞きたくて──とすこし尻すぼみに呟くのを最後に、小町は口を閉じた。代わりに続けたのは父の高村六道である。
「と、娘がいうもんで──なんや佐藤くんの気持ちを聞いてみようとなったわけや」
「…………」
尚弥は閉口した。
唐突な申し出に、なにを言うでもなくアイスノンを握りしめる。
(なにに迷っているのか)
高村が目を細める。今朝の夢路で聞いた言葉を思い出した。
──格好わるいのはごめんだ。
と。
ひとつ言うておくぞ、と高村はムッとした。
「キミの考える格好わるさってのが、ジタバタと足掻くことなんやったら、それはちがうぞ」
「…………」
「やりたいことがあるのに、体裁気にしてなんも動けへんことを言うねん。でもキミはちがうやろ」
尚弥は、なにも言わない。
「そら悔しいわな。大好きやってんから」
「………………………」
顔がゆがむ。
高村の背後で胡座をかいていた道雅も、ぐっとうつむく。
尚弥の瞳から涙がひとつこぼれた。一度ゆるんだ涙腺は簡単には締まらない。尚弥はどんどん涙をこぼして、しまいには嗚咽まで漏らした。
この一週間で、枯れ果てるほど流したはずの涙は、留まることを知らない。
剛と麻由が無言で背中を擦ってやる。
「なんも言わんと、このまま諦めたろうて思てんねんやろ。それでエエんか」
「…………う、ぅ──っ、」
「せめて一言伝えたらな、終わるもんも終わらんで」
「で、も」
人付き合いに冷淡ないつもの彼はどこへやら──。尚弥はマスクを引き上げてうなだれる。
小町が身を乗り出した。
「手引きなら小町も手をお貸しします。尚弥さまが、ほんのひとときでも、鞠花と話したいとおっしゃるのなら!」
そーだよ、と環奈も大きくうなずいた。
「オヤジのいいなりになったらダメ。かんなも、マユちゃんもゴウくんもお手伝いする!」
「せやで尚。俺らもついとる」
「……せめて一言くらい、言ったりーよ」
「ねっ、ナオくんがホントにしたいこと」
教えてよ。
と、環奈は彼の瞳の奥を覗きこむ。
尚弥は気付いた。
背中に添えられた手の熱、小町と環奈の拳にこもる熱、高村の瞳に宿る優しさも──。
ズ、と鼻をすすって、尚弥は、環奈を見つめ返した。
「一言、言うだけでええ。十秒でもいい──」
逢いたい。
「…………」
けなげな願いをした彼の手をとる。
「──ウン!」
そして環奈は微笑した。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】結界守護者の憂鬱なあやかし幻境譚 ~平凡な男子高校生、今日から結界を繕います~
御崎菟翔
キャラ文芸
【平凡な高校生 × 妖従者たちが紡ぐ、絆と成長の主従現代和風ファンタジー!】
「選ぶのはお前だ」
――そう言われても、もう引き返せない。
ごく普通の高校生・奏太(そうた)は、夏休みのある日、本家から奇妙な呼び出しを受ける。
そこで待っていたのは、人の言葉を話す蝶・汐(うしお)と、大鷲・亘(わたり)。
彼らに告げられたのは、人界と異界を隔てる結界を修復する「守り手」という、一族に伝わる秘密の役目だった。
「嫌なら断ってもいい」と言われたものの、放置すれば友人が、家族が、町が危険に晒される。
なし崩し的に役目を引き受けた奏太は、夜な夜な大鷲の背に乗り、廃校や心霊スポットへ「出勤」することに!
小生意気な妖たちに絡まれ、毒を吐く蛙と戦い、ついには異世界「妖界」での政変にまで巻き込まれていく奏太。
その過程で彼は、一族が隠し続けてきた「残酷な真実」と、従姉・結(ゆい)の悲しい運命を知ることになる――
これは、後に「秩序の神」と呼ばれる青年が、まだ「ただの人間」だった頃の、始まりの物語。
★新作『蜻蛉商会のヒトガミ様』
この物語から300年後……神様になった奏太の物語も公開中!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/174241108/158016858
幽縁ノ季楼守
儚方ノ堂
キャラ文芸
「季楼庵当主の代理を務めてもらう」
幼少期、神隠しにあった過去を待つ青年ユメビシ。
迷い込んだ先で、事件に巻き込まれ両手を失い、生死を彷徨うことに。
ただ「死にたくない」と望んだ願いは、ある故人の手を移植することで実現した。
これを境に不死の体質へと変貌したユメビシは、約70年の時を経て、因縁の土地『瞑之島(みんのとう)』へ帰還する。
しかし、どうして今自分がここにいるのか、その理由となる記憶がすっぽり抜け落ちた状態で……。
奇妙な忘却に焦りを抱えながら、手がかりを求め探索するさなか、島の中枢を担う組織『季楼庵(きろうあん)』の面々と関わりを持ち、次々と巻き起こる騒動に身を投じていくのだった。
現代において、人と人ならざる者が共存する瞑之島を舞台に、半ば強制的に当主代理に据えられたユメビシの非日常。
異色の現代ファンタジー✖️和風奇譚✖️ミステリー
様々な思惑が交錯する中、彼の帰還を以て、物語は一つの結末へ動き出す。
その約束は、何十年何百年経ち、たとえ本人達が覚えていなくとも。
幽かな縁で繋がり続け、決して解けない糸となる。
それを人は、因縁――またの名を『呪い』と呼ぶのだった。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
祓い姫 ~祓い姫とさやけし君~
白亜凛
キャラ文芸
ときは平安。
ひっそりと佇む邸の奥深く、
祓い姫と呼ばれる不思議な力を持つ姫がいた。
ある雨の夜。
邸にひとりの公達が訪れた。
「折り入って頼みがある。このまま付いて来てほしい」
宮中では、ある事件が起きていた。
大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ
鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。
それが約50年前。
聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。
英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。
俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。
でも…英雄は5人もいらないな。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
白苑後宮の薬膳女官
絹乃
キャラ文芸
白苑(はくえん)後宮には、先代の薬膳女官が侍女に毒を盛ったという疑惑が今も残っていた。先代は瑞雪(ルイシュエ)の叔母である。叔母の濡れ衣を晴らすため、瑞雪は偽名を使い新たな薬膳女官として働いていた。
ある日、幼帝は瑞雪に勅命を下した。「病弱な皇后候補の少女を薬膳で救え」と。瑞雪の相棒となるのは、幼帝の護衛である寡黙な武官、星宇(シンユィ)。だが、元気を取り戻しはじめた少女が毒に倒れる。再び薬膳女官への疑いが向けられる中、瑞雪は星宇の揺るぎない信頼を支えに、後宮に渦巻く陰謀へ踏み込んでいく。
薬膳と毒が導く真相、叔母にかけられた冤罪の影。
静かに心を近づける薬膳女官と武官が紡ぐ、後宮ミステリー。
火輪の花嫁 ~男装姫は孤高の王の夢をみる~
秦朱音|はたあかね
キャラ文芸
王を中心に五家が支配する、綺羅ノ国。
五家に覡(かんなぎ)として仕える十六夜家の娘、久遠(くおん)は、幼い頃から男として育てられてきた。
都では陽を司る日紫喜家の王が崩御し、素行の悪さで有名な新王・燦(さん)が即位する。燦の后選びに戦々恐々とする五家だったが、燦は十六夜家の才である「夢見」を聞いて后を選ぶと言い始めた。そして、その夢見を行う覡に、燦は男装した久遠を指名する。
見習いの僕がこの国の后を選ぶなんて、荷が重すぎる――!
久遠の苦悩を知ってか知らずか、燦は強引に久遠を寝室に呼んで夢見を命じる。しかし、初めて出会ったはずの久遠と燦の夢には、とある共通点があって――?
謎に包まれた過去を持ち身分を隠す男装姫と、孤独な王の恋と因縁を描く、和風王宮ファンタジー。
※カクヨムにも先行で投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる