119 / 677
119、足りない 奏side
しおりを挟む
「すごいね~初めてとは思えないくらい上手にできたね。きっと斗真も喜んでくれるね~」
喜んでくれるかな…
物を人にあげるなんてしたことないからあげた時の反応が楽しみだけどちょっと怖いな…
「奏くんが斗真のこと考えて作ってくれたからきっとその気持ちが伝わるよ。大丈夫、大丈夫。」
不安で俯いていると透さんが優しく抱きしめてくれた。
透さんが抱きしめてくれてるのに何かが足りない。
何だか心細くて透さんの胸に顔を擦り付けてみる。
「大丈夫大丈夫、疲れたかな~ちょっと休憩しようか、」
んー、足りない…
斗真さんがいい…
「俺じゃダメか~」
「…んー…っ……んー…」
「斗真のとこ行く?」
フルフル
「斗真さん…寝るの…」
「うん、寝てるけど、奏くんがしんどいなら起こしてもいいよ。」
フルフル
「斗真さん寝るの…」
「寝かしてくれるの?」
コクリ…
「そっか、ありがとう。斗真起きてくるまで一緒にいようね。」
コクリ…
「…っ……っ…」
「泣いていいよ~大丈夫、大丈夫、」
「…っ…んっ…ぅ……」
涙を指で拭ってくれる。
落ち着くまで優しく抱きしめて背中を撫でてくれた。
「涙止まったね~、目赤くなっちゃった。痛い?」
フルフル
「ちょっと温めようか。」
フルフル
「一人…ゃ…」
「うーん、じゃあ一緒に行こっか、
よいしょ、」
透さん抱き上げてもらってタオルを温めに行く。
ピーピー
「できたよ~熱くないかなあ~よし、腫れ引くまで目に当ててようね。」
ビクッ!
「ごめんごめん、ビックリしちゃったか。」
前が見えないのが怖くて透さんの服をギュッと握りしめる。
「大丈夫、怖くないからね。」
握りしめた手を撫でられ少し肩の力が抜ける。
「もういいかな~、どう?ちょっとマシになった?」
コクリ
眩しくて目を細める。
「気持ちもちょっと落ち着いたかな。どうする?遊ぶ?それともテレビでも観てゆっくりする?」
「………テレビ…」
「テレビ観るか、良いよ~面白いのあるかな~」
透さんの膝の上に座ったままリモコンのボタンを押す。
「好きなチャンネルにしていいよ~」
あ、ぬいぐるみがお話してる。
「これ観る?」
コクリ
透さんがリモコンを机に戻してくれる。
ぬいぐるみのお話を夢中で観ていた。
喜んでくれるかな…
物を人にあげるなんてしたことないからあげた時の反応が楽しみだけどちょっと怖いな…
「奏くんが斗真のこと考えて作ってくれたからきっとその気持ちが伝わるよ。大丈夫、大丈夫。」
不安で俯いていると透さんが優しく抱きしめてくれた。
透さんが抱きしめてくれてるのに何かが足りない。
何だか心細くて透さんの胸に顔を擦り付けてみる。
「大丈夫大丈夫、疲れたかな~ちょっと休憩しようか、」
んー、足りない…
斗真さんがいい…
「俺じゃダメか~」
「…んー…っ……んー…」
「斗真のとこ行く?」
フルフル
「斗真さん…寝るの…」
「うん、寝てるけど、奏くんがしんどいなら起こしてもいいよ。」
フルフル
「斗真さん寝るの…」
「寝かしてくれるの?」
コクリ…
「そっか、ありがとう。斗真起きてくるまで一緒にいようね。」
コクリ…
「…っ……っ…」
「泣いていいよ~大丈夫、大丈夫、」
「…っ…んっ…ぅ……」
涙を指で拭ってくれる。
落ち着くまで優しく抱きしめて背中を撫でてくれた。
「涙止まったね~、目赤くなっちゃった。痛い?」
フルフル
「ちょっと温めようか。」
フルフル
「一人…ゃ…」
「うーん、じゃあ一緒に行こっか、
よいしょ、」
透さん抱き上げてもらってタオルを温めに行く。
ピーピー
「できたよ~熱くないかなあ~よし、腫れ引くまで目に当ててようね。」
ビクッ!
「ごめんごめん、ビックリしちゃったか。」
前が見えないのが怖くて透さんの服をギュッと握りしめる。
「大丈夫、怖くないからね。」
握りしめた手を撫でられ少し肩の力が抜ける。
「もういいかな~、どう?ちょっとマシになった?」
コクリ
眩しくて目を細める。
「気持ちもちょっと落ち着いたかな。どうする?遊ぶ?それともテレビでも観てゆっくりする?」
「………テレビ…」
「テレビ観るか、良いよ~面白いのあるかな~」
透さんの膝の上に座ったままリモコンのボタンを押す。
「好きなチャンネルにしていいよ~」
あ、ぬいぐるみがお話してる。
「これ観る?」
コクリ
透さんがリモコンを机に戻してくれる。
ぬいぐるみのお話を夢中で観ていた。
応援ありがとうございます!
24
お気に入りに追加
782
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる