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〖201〗おしおき?
しおりを挟む彼はふだんとは違っていた。
笑っているのに、冷たい。なにかの糸がプツリと切れたようにも見えた。
「き、もち·····♡から·····や·····っ♡」
「じゃ、イチバン奥でイってみましょうか」
ギジリとベットが軋む。
シーツに大きな影ができる。
シオンは恐怖に打ち震えた。
「ひ、ぅぅ·····っ♡♡」
ゆっくり、ゆっくりと、わざとらしいほど少しずつ、長い指が奥を貫いてゆく。
「ねえ、エル、俺の····気持ちいい?」
入ってはいけないほど深くで振動を感じる。
「きもち、ぃ」
教え通り、同じ言葉を反芻する。
それ以外の言葉を口にしてはいけないと本能で理解したからだ。
自分を罵った手に、弱く無防備な粘膜を犯されている。
意識すると、涙が止まらなかった。
「動かすよ?」
「ひ、ぃ·····♡♡·····ふ·····っ·····あぁん·····♡♡」
拒絶の言葉を飲み込む。
大きな身体が、こっちを覆うようにして被さってくる。
抱きしめられているみたいな感覚に陥る。
ほどなくして限界が訪れた。
玩具は臍より上に顔を出していた。
「はぁ♡はぁ♡はぁ·····っ♡·····っ"」
(こんなに奥でイくの、怖い)
鼻水が涙かもわからぬ液体を飲み込む。
「·····──あんっ♡」
指の腹が、そっと前立腺をたたく。それが段々と練るような動きになって、しつこくナカを擦り始めた。
「あ、!♡だめ·····っ、だめ!♡イきたくな·····っ」
怖い。
容赦なく責め立てる男の腕を掴む。
耳元で、濡れた吐息が聞こえた。
「イけよ」
「~~~っ♡♡♡」
凝縮された肉がほどける。
涙と一緒に、鼻水と唾液を垂れ流す。遠のいた意識が戻るのと同時に、シオンはとても恐ろしい衝動に襲われた。
彼は手を止めてはくれなかった。
力強い指が、未だ内肉を擦り、嬲る。
「ひぃぃ♡♡やだぁ!~~~っ、····♡♡·····っあ♡や·····~~~"っ」
「イキっぱなしですねえ」
全部合わせて1回っすね、これは。バレンはそう言いながら、激しく指をかき混ぜ続けた。
何度イッたのか分からない。
どのくらいか経った頃、勢いよく紐を引っ張られる。
抜き取られた玩具はベットの上に投げ捨てられた。
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