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〖205〗秘密の時間
しおりを挟む「ん·····っふ、·····♡ぁ、·····ッ·····♡」
なんで今、彼とセックスしてるんだろう。
キスを願われ愛でられて、流れで受け入れてしまった。
それで、ほかの人に聞こえないように声を殺して、甘い熱を打ち付けられている。
繋がったところを見下ろし、シオンは悶えるように眉を下げた。
時折太い棍棒が覗く。
屈強な腹筋が迫る度、パチュンと濡れた音が弾けた。
「あ、ふ♡·····っ·····、~~~っ♡」
優しすぎる腰使いとこっちを見つめる真剣な瞳。
静かな部屋には、彼の吐息と水音が響く。
時折しなるベットが恥ずかしくて、シオンは片手の人差し指を噛んだ。
「エル·····かわいい·····」
「ぁん·····っ♡」
腹の中の欲棒が更に反り上がる。
なんか、変だ。
「柔らかくてきもちいい·····」
きゅう、と、内肉が締まる。
結合部を見下ろした紫が、張り付くような眼差しで全身を滑り、最後に視線を絡め合う。
「や·····っ♡」
視線にすら犯されているみたいだ。
乳頭を弾かれると、それだけでまたイってしまった。
「俺のエル」
(·····俺の·····?)
彼はどうしてこんなに焦れったく動くんだろう。
全部入りきる前に、熱が引き抜かれて、また六分目くらいまで押し込まれる。
(なんで?)
バレンはふと動きをとめた。
脈打つ物質が完全に引き抜かれる。腹の上に、とろみのある熱が吐き出された。
それを感じた皮膚の奥が、耐え難いほど強く疼いた。
タオルでそれを拭いながら、鼻先にキスを落とされる。
もしかして、もう終わりだろうか。
(でも、まだ、ナカ·····)
こっちを見た彼は、少し驚いたように目を見開いた。
「エル───」
「··········へ·····っ?」
閉じかけた脚をパカリと開かされる。
指の腹が入口を撫でる。蒸気した顔のバレンが、確かめるようにこっちを覗き込んできた。
「ここ·····もっとぐちゃぐちゃにしても、いいの」
「·····っ?♡」
トンと叩かれた中心は熟して、絶えず熱を集中させている。
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