ツナマヨな娘

江上蒼羽

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ツナマヨな娘。2015…13

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ここだけの話


私、江上は学校の給食調理員をしております。

言い方を変えれば、給食のおばちゃんですね。

最近は若い人も増えてますが、やはり、年配の女性が多い職です。


学校給食調理というのは、色々と規制が厳しく、最近は多種多様な食物アレルギーがあるので、とても神経を磨り減らす仕事です。

人の口に入るものを作っているので、ある意味、命に関わる責任の重い職です。

私自身も毎日プレッシャーでヒィヒィ言っとります。


職業柄、二人の娘には



「嫌いなものを無理してまで食べろとは言わないけど、なるべく完食しなさい。それが作ってくれた人に対する感謝に繋がるんよ」



と、口を酸っぱくして言ってます。

実際、仕事で残食が少ないと、単純に嬉しいもんですからね。

やる気も出ます。


とはいえ、ツナマヨは好き嫌いが多いので、 毎日の給食に苦労しているのでは……と、母は気が気でございません。

特に、ヤツは、愛称がツナマヨなくせして魚が大の苦手。

献立表に魚の名前があるだけで「学校やだなぁ……」が始まります。


情けねぇ……



献立によっては、テンションの上がる日があり「まだまだ子供よのぉ…」と、密かにほくそ笑んでいる母であります。

毎日、登校前に献立表をチェックするのが日課になりつつあるツナマヨ。


ある日



ツナマヨ
「お母さん、“ごめスープ”って何?」


「は?」



突然聞いた事のないスープ名が出てきて、ちょっと戸惑いました。

普通に「最近の小学校の給食にはハイカラなスープが出んだな」と思ったくらい。

ところが、献立表を見てみると……




「………何だ……普通の五目(ごもく)スープじゃん…」

ツナマヨ
「えー?ごめスープじゃないの?」



不覚にも、一瞬だけゴメスさんという異国の方が生み出した事が由来の“ごめスープ”かと思ってしまった母です。

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