ココロハコブ

江上蒼羽

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ココロハコブ【4】

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液晶テレビの中で、ブレイク中のお笑い芸人がネタを披露しているけど、ちっとも笑えないし、内容も頭に入って来ない。


「面白くねーな……」


テレビを消してテーブルに頬杖をついた。


「はぁ…」


静寂に大きく響く溜め息。


「本当に……何やってんだ?俺」


休日を一日ふいにして、何がしたかったんだ?


いい加減、自分の馬鹿さ加減にウンザリしてきた。

そんな時に、携帯が音楽を奏でる。

それは俺と彼女が好きな曲。


慌ててテーブルの隅に置いた携帯を引っ掴む。

通話ボタンを押そうとして、手を止めた。

すぐに出ると、いかにも待っていましたって感じがするから。

それに彼女を焦らしたくて。

この期に及んで、また駆け引き。

ガキじゃあるまいし。

いい加減大人になれよって、自分に言ってやりたい。

鳴り止んだ携帯をテーブルに戻して、再度着信を待つ。

だけど、いくら待っても着信音は鳴らないまま、夜は更けていった。


「はぁぁ………俺って、正真正銘の馬鹿」


頭を抱えて、のたうち回った。
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