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帝国編
19 コロンハイドロセラピー ※
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久方ぶりの扱いに戸惑いはしたが、幼少の頃よりその扱いに慣れている身としてはとても満たされ幸せを感じてしまったのは仕方のない事だろう。
まさか帝国がここまで進歩していたとは――。
腸・内・洗・浄
遠い東の国で健康の為に医療の一環で行われているという技術。
その後、体も丁寧に洗われた俺はすっきりきりきりピカピカになって肌触りのよいガウンを着せてもらいベッドのある寝室に通された。そして使用人達が下がるとディランが現れた。
「ディラン殿、腸内洗浄とはとても気持ちのよいものだった。帝国は医療も最先端をいっている。貴方も今度やってもらってはどうだろうか?」
ドゴーーーーーー……
何だ、地震か?遠くの方で地響きのようなものが聞こえ辺りを見渡す。パラパラと埃が落ちてくるだけで大事ないようだ。
「それにしても何故急に私の待遇が良くなったのだろう?帝国の王は私が優しい人間に近付こうとしている事を見抜いたのだろうか?……ベッドもふかふかだ。」
ベッドに腰掛けると先程から微動だにしないディランを見あげる。あんまり動かないからビスク・ドールかと思う。帝国の民がディラン好きの度を越して作ったのか?……いや、先程彼は現れたではないかそんなはずは……。
「……しかし側室とはどういう意味だろう?男の私が側室になって何をするというのか。……もしかして使用人のようにお茶を入れなくてはいけないのかもしれないな。……私に出来るかな?いや出来るか出来ないかではない――やるんだ。」
側室になった途端このような広い部屋を与えられお風呂も着替えも以前のように使用人がしてくれる。お茶くらい入れなくてどうする。
「しかし、せっかくディラン殿に服の着方を教えて貰ったのにな――お風呂もディラン殿が入れてくれた事を思い出して寂しく思ってしまった。」
これから自分がやるべき事が分からず不安に思い目線を下げ膝の上に置いた拳を握り込むと同時にガウンをクシャリと掴む。
「ディラン殿……美味しいお茶の入れ方を教えてくれないだろうか?」
ポツリと呟くと俯いた先に影が落ちる。
「いいだろう。しかしその前に……折角綺麗になったのだからそこを使ってみないか?」
この部屋に入ってから初めて聞くディランの声にやはりビスク・ドールではなかったとホッとして顔を上げると天使のかんばせが邪悪に微笑んでいた。
「――何やら怖いので遠慮しよう。」
「――う、んっ……ディランど、の?何故私のお尻の孔に指を?洗浄したとはいえ汚い。」
俺はうつ伏せになりお尻を高くあげた状態でディランの指に孔を弄られていた。嫌だと言ったのにこの男は人の話を聞かない。不敬である。
「固いな。解してはいないのか?あの筋肉ダルマいきなりするつもりだったのか。それとも自分で解したかったか。……もう1つ領土を死の大地にしてやる。」
ヌポヌポと音をさせなにやらドロッとしたものを塗りつけ俺のお尻の孔に指を入れながらディランが物騒な事を言っている。心なしか指の動きが速くなりシーツを掴む手に力が入り腰が引けていく。
「まさかこの俺が男の孔に指を入れる事があろうとは……しかし、いやらしく吸い付いてくるな。」
「何だ、何なのだ!うぁ……んっ……」
熱心に俺の孔を見るディランの姿に不安になる。まさか医療ミスか?腸内洗浄にミスがあったのか?やはり最新医療に手を出すべきではなかった!!
「中はピンク色をしていて貴方の見た目のように穢れがない。……狭いな。筋肉ダルマの物が入るか?」
入る?
「あんな太い(指)のが入る訳がない!ディラン殿の(指)がいい!」
触診はディランがしてくれ!
「……それはそれで腹がたつ。俺のものは筋肉ダルマより大きい。」
どう考えてもその白魚のような手の方が小さいではないか。
「ディラン殿がいい。私はディラン殿でないと嫌だ!」
「……まぁ、そのつもりではあったが、貴方を組伏せるという事がこんなにも自分を高揚させるとは思わなかった。――いーい、気分だ。」
背後からよからぬ気配を感じて体が本能的に逃げるのをディランは許さず腰を捕まえられた。
……今から貴方が今まで生きてきた中で一番痛い思いをするだろう。……貴方の顔が泣き顔で歪むのを見るのが楽しみで堪らない。世の中にはこんなにも楽しい事があろうとは……。」
ディランは俺の背後でふふと笑うとグチョリと指を抜き固い何かをそこにあてがった。
心の準備をする暇もなくそれはギチキチと中に侵入していく。俺も男だからそれが何だか分かる。だがそれが何故自分のお尻の孔に入っていくのか理解が出来なかった。
「ひっ……あっ……いやっ……痛い、……ああっ……」
あまりの痛さに涙が涌き出てきてシーツを掴んだ。途端に治癒を施される。
ディランが後蕾の機嫌を窺うかのように少し進み戻ると治癒をユサユサと繰り返し、少しずつ深く入っていきかなりの時間をかけて最奥へとたどり着いた時には、俺は恐怖と圧迫感で気絶寸前だった。痛みはディランが治癒してくれながらの行為だったので今はない。
暫く背後から俺を抱き締めたままディランは動かず、はだけたガウンの隙間から胸を弄って俺の体の強張りを解いていった。
「……ここを弄ると中がうねる。……これは……っはぁ、気持ちいいな。」
気持ちいい?何故こんな事をされるのか分からないがディランの気持ちいい顔を見たくて堪らない。
「……ディラン殿……貴方の顔が見たい……駄目だろうか?」
この行為が後ろからしかしてはいけない決まりだったら仕方がない諦めよう。
「……そうだな、俺も貴方の泣き顔を見ながらしたい。」
いきなりグチョリと音をさせ俺をひっくり返すから思わず声が出る。
「……何て声出すんだ……なんて顔だ。」
恐怖と圧迫感。それだけではなかった……痛みを伴わないゆっくりとした挿入は疼くような快感も伴っていた。快感で潤んだ目でディランを見る。
「また、マヌケな顔だと言うんだろう?……ああ……いつもは何も映してしないような透明な瞳が私を映している……貴方はこんな時にも綺麗なんだな。」
透明に近いブルーの瞳が俺を映す様が嬉しくて笑った。
「ああっ……何故大きくなる!?」
「その顔は反則だ。微笑みで欲情するとはそれではまるで俺が貴方の事が好きみたいじゃないか……。」
美しい顔を歪めディランが悔しそうに俺を見る。
――好き?
「……ほんとにそうなら夢のように嬉しい。」
世界で一番強くて美しい人間が自分のような汚れた悪役を好きなど有り得ないが想像してホンワカとする。後蕾には凶悪な物が挟まっていても、だ。
「――うん、確実に好きだな。……おい、絞めるな。イかせるきか?――こら、何故逃げる?」
ディランが俺を本当に好きだと?そんなの無理だ。神に殺される。怖い。ガクブルだ。
「……おい何故泣く?」
「だって、そんな幸せが私に訪れていい筈がない。」
それが恐ろしいと泣くとディランの不機嫌そうな顔が明るくなり入れたまま抱き締められ更に大きくなったディランの物が深く刺さった。
「ああっ……深、いっ……んっ。」
「そうか、俺が貴方を好きだと幸せ過ぎて恐ろしいか。」
にこりと笑う姿は年相応に可愛らしいがお尻に入った物はとても可愛くない。
「貴方は泣き虫だから出来るだけ手加減はするが……煽るなよ?」
そう言うとゆっくりと動き出す。
治癒によって痛みを取り除かれながらの行為に違和感ととんでもない快感が入り乱れ翻弄される。およそ男とは思えないほどの嬌声をあげながら何度も達した。
ふと気付くと目の前で美しい黄金の髪が揺れ白い顔が熱を持ちほんのり色付いていた。
――美しいな、そう思ったのを最後に俺は気を失った。
まさか帝国がここまで進歩していたとは――。
腸・内・洗・浄
遠い東の国で健康の為に医療の一環で行われているという技術。
その後、体も丁寧に洗われた俺はすっきりきりきりピカピカになって肌触りのよいガウンを着せてもらいベッドのある寝室に通された。そして使用人達が下がるとディランが現れた。
「ディラン殿、腸内洗浄とはとても気持ちのよいものだった。帝国は医療も最先端をいっている。貴方も今度やってもらってはどうだろうか?」
ドゴーーーーーー……
何だ、地震か?遠くの方で地響きのようなものが聞こえ辺りを見渡す。パラパラと埃が落ちてくるだけで大事ないようだ。
「それにしても何故急に私の待遇が良くなったのだろう?帝国の王は私が優しい人間に近付こうとしている事を見抜いたのだろうか?……ベッドもふかふかだ。」
ベッドに腰掛けると先程から微動だにしないディランを見あげる。あんまり動かないからビスク・ドールかと思う。帝国の民がディラン好きの度を越して作ったのか?……いや、先程彼は現れたではないかそんなはずは……。
「……しかし側室とはどういう意味だろう?男の私が側室になって何をするというのか。……もしかして使用人のようにお茶を入れなくてはいけないのかもしれないな。……私に出来るかな?いや出来るか出来ないかではない――やるんだ。」
側室になった途端このような広い部屋を与えられお風呂も着替えも以前のように使用人がしてくれる。お茶くらい入れなくてどうする。
「しかし、せっかくディラン殿に服の着方を教えて貰ったのにな――お風呂もディラン殿が入れてくれた事を思い出して寂しく思ってしまった。」
これから自分がやるべき事が分からず不安に思い目線を下げ膝の上に置いた拳を握り込むと同時にガウンをクシャリと掴む。
「ディラン殿……美味しいお茶の入れ方を教えてくれないだろうか?」
ポツリと呟くと俯いた先に影が落ちる。
「いいだろう。しかしその前に……折角綺麗になったのだからそこを使ってみないか?」
この部屋に入ってから初めて聞くディランの声にやはりビスク・ドールではなかったとホッとして顔を上げると天使のかんばせが邪悪に微笑んでいた。
「――何やら怖いので遠慮しよう。」
「――う、んっ……ディランど、の?何故私のお尻の孔に指を?洗浄したとはいえ汚い。」
俺はうつ伏せになりお尻を高くあげた状態でディランの指に孔を弄られていた。嫌だと言ったのにこの男は人の話を聞かない。不敬である。
「固いな。解してはいないのか?あの筋肉ダルマいきなりするつもりだったのか。それとも自分で解したかったか。……もう1つ領土を死の大地にしてやる。」
ヌポヌポと音をさせなにやらドロッとしたものを塗りつけ俺のお尻の孔に指を入れながらディランが物騒な事を言っている。心なしか指の動きが速くなりシーツを掴む手に力が入り腰が引けていく。
「まさかこの俺が男の孔に指を入れる事があろうとは……しかし、いやらしく吸い付いてくるな。」
「何だ、何なのだ!うぁ……んっ……」
熱心に俺の孔を見るディランの姿に不安になる。まさか医療ミスか?腸内洗浄にミスがあったのか?やはり最新医療に手を出すべきではなかった!!
「中はピンク色をしていて貴方の見た目のように穢れがない。……狭いな。筋肉ダルマの物が入るか?」
入る?
「あんな太い(指)のが入る訳がない!ディラン殿の(指)がいい!」
触診はディランがしてくれ!
「……それはそれで腹がたつ。俺のものは筋肉ダルマより大きい。」
どう考えてもその白魚のような手の方が小さいではないか。
「ディラン殿がいい。私はディラン殿でないと嫌だ!」
「……まぁ、そのつもりではあったが、貴方を組伏せるという事がこんなにも自分を高揚させるとは思わなかった。――いーい、気分だ。」
背後からよからぬ気配を感じて体が本能的に逃げるのをディランは許さず腰を捕まえられた。
……今から貴方が今まで生きてきた中で一番痛い思いをするだろう。……貴方の顔が泣き顔で歪むのを見るのが楽しみで堪らない。世の中にはこんなにも楽しい事があろうとは……。」
ディランは俺の背後でふふと笑うとグチョリと指を抜き固い何かをそこにあてがった。
心の準備をする暇もなくそれはギチキチと中に侵入していく。俺も男だからそれが何だか分かる。だがそれが何故自分のお尻の孔に入っていくのか理解が出来なかった。
「ひっ……あっ……いやっ……痛い、……ああっ……」
あまりの痛さに涙が涌き出てきてシーツを掴んだ。途端に治癒を施される。
ディランが後蕾の機嫌を窺うかのように少し進み戻ると治癒をユサユサと繰り返し、少しずつ深く入っていきかなりの時間をかけて最奥へとたどり着いた時には、俺は恐怖と圧迫感で気絶寸前だった。痛みはディランが治癒してくれながらの行為だったので今はない。
暫く背後から俺を抱き締めたままディランは動かず、はだけたガウンの隙間から胸を弄って俺の体の強張りを解いていった。
「……ここを弄ると中がうねる。……これは……っはぁ、気持ちいいな。」
気持ちいい?何故こんな事をされるのか分からないがディランの気持ちいい顔を見たくて堪らない。
「……ディラン殿……貴方の顔が見たい……駄目だろうか?」
この行為が後ろからしかしてはいけない決まりだったら仕方がない諦めよう。
「……そうだな、俺も貴方の泣き顔を見ながらしたい。」
いきなりグチョリと音をさせ俺をひっくり返すから思わず声が出る。
「……何て声出すんだ……なんて顔だ。」
恐怖と圧迫感。それだけではなかった……痛みを伴わないゆっくりとした挿入は疼くような快感も伴っていた。快感で潤んだ目でディランを見る。
「また、マヌケな顔だと言うんだろう?……ああ……いつもは何も映してしないような透明な瞳が私を映している……貴方はこんな時にも綺麗なんだな。」
透明に近いブルーの瞳が俺を映す様が嬉しくて笑った。
「ああっ……何故大きくなる!?」
「その顔は反則だ。微笑みで欲情するとはそれではまるで俺が貴方の事が好きみたいじゃないか……。」
美しい顔を歪めディランが悔しそうに俺を見る。
――好き?
「……ほんとにそうなら夢のように嬉しい。」
世界で一番強くて美しい人間が自分のような汚れた悪役を好きなど有り得ないが想像してホンワカとする。後蕾には凶悪な物が挟まっていても、だ。
「――うん、確実に好きだな。……おい、絞めるな。イかせるきか?――こら、何故逃げる?」
ディランが俺を本当に好きだと?そんなの無理だ。神に殺される。怖い。ガクブルだ。
「……おい何故泣く?」
「だって、そんな幸せが私に訪れていい筈がない。」
それが恐ろしいと泣くとディランの不機嫌そうな顔が明るくなり入れたまま抱き締められ更に大きくなったディランの物が深く刺さった。
「ああっ……深、いっ……んっ。」
「そうか、俺が貴方を好きだと幸せ過ぎて恐ろしいか。」
にこりと笑う姿は年相応に可愛らしいがお尻に入った物はとても可愛くない。
「貴方は泣き虫だから出来るだけ手加減はするが……煽るなよ?」
そう言うとゆっくりと動き出す。
治癒によって痛みを取り除かれながらの行為に違和感ととんでもない快感が入り乱れ翻弄される。およそ男とは思えないほどの嬌声をあげながら何度も達した。
ふと気付くと目の前で美しい黄金の髪が揺れ白い顔が熱を持ちほんのり色付いていた。
――美しいな、そう思ったのを最後に俺は気を失った。
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