11 / 30
考えるよりも、はやく
しおりを挟む
幼なじみのクリスマスの予定がうまる瞬間に、立ち会ってしまった。
もちろん相手はおれじゃなくて。
間がわるくて返事を聞きのがしたのが、残念、というか気になるというか……。
(でも、かりに返事を聞いたとしても――)
おれには関係なくないか?
ドラマみたいに「やめろよ」なんて言うわけじゃないし。
「正。さっき、なんでコンビニ寄ったの?」
「いや……あのまま駅にいってたら、ハチあわせてたからさ」
片切の目が細くなった。
赤いマフラーを少し口元から下げて、
「ハチあわせても、いいじゃん」
「気まずいだろ。幼なじみに、彼氏といっしょのところを見られるのって」
「そーかなー」
じゃね、と片切はかるく手をふって、階段をあがっていった。
ここは駅の中の連絡通路。
おれはさらに前進して、つきあたりの階段をのぼる。
考え事をしながらだから、一段一段、ゆっくりあがってる。
その何段目かで、
「ロリ?」
と、ふいうちをくらった。
「センパイ、ロリなんですか?」
ハッとするほどあざやかな赤いブレザーを着た女の子。
友だちの妹、優ちゃんだ。
「まさか、さっきのロリっ子がセンパイの本命? なら、わたしにもチャンスがありそうですね。あの子より胸はあるし、たぶん夜のテクニックもわたしのほうが……」
「ちょ、ちょっと待って、いろいろ急だな」
「待ちません。女の子はいつだってフルスピードなんですよ、センパイ」
ぐいっ、と腕をとられた。
当然のごとく、おれのひじあたりに、あててくる。
階段の上のホームから、つよい風がふいてくる。
優ちゃんのポニーテールが、鯉のぼりのように横向きに流れた。
「ずーーーっと待ってました。そこの駅前のカフェで」
「そうなんだ」
ホームを移動して、あいているベンチにすわった。
にゃん! と元気よく言い、優ちゃんはおれの肩に頭をのせる。
「もう〈つきあってる〉ってことでもいいですか?」
「それは……ちょっとちがうかな」
「ならセンパイ、おしえてくださいよ。本命は誰ですか? わたし、その子と勝負がしたいです」
「本命も何も、おれ今、彼女はいないから……」
スマホから音が鳴った。
ラインか?
どうやらおれじゃなく、優ちゃんのようだ。
「あっ。まーたかぁ」
おれの肩を枕にしたまま、高速でフリック入力をはじめた。
こういうのは、いけないことだ。
と思いつつ、おれの目は、こっそりと彼女のスマホの画面をのぞく。
(!)
この内容は、もしかして――
「元カレ?」
「そうです。エンリョせずに、もっとしっかり見ていいですよ」
「もう一度あいたい、とかあるけど」
「ありますね」
「おれがわるかった、とか」
「はい」
どれに対しても、ようしゃないリプを返してる。
けっこうSなんだな――じゃなくて、これって、相手が仲直りしたがってるんじゃないか?
「まったく。もう……」
そして、素直になれない優ちゃん。
なんとなくわかってきた。この二人がどういう状況なのかが。
と、おれにもラインがきた。
(勇だ)
あいつ……。
このタイミングでくるってことは、内容はたぶん、クリスマスのアレのことしかないよな。
どうしよう。
いったんスルーするか?
「あやしい~~~」
優ちゃんが、おれの顔を横からのぞきこんで言う。
「あやしくないって。家族からだし」
「ほんとですか~?」
と、優ちゃんがおれのスマホに手をかけようとしたとき、
「あっ!」
彼女のスマホが手からはなれた。
地面に落ちる。
ここからが、我ながら神ワザ。
頭じゃなんも考えてないのに、にゅっ、と自然に左手がのびた。
キャッチ。
「すごーい!」口元に手をあてる。「今のすごかったです! やっぱり、センパイは死ぬほどかっこいいですよっ‼」
「はは……」
彼女のスマホの画面、すでにバッキバキにひびが入っていたけど、ひびはすくないほうがいいだろう。
ささやかなファインプレーができて、おれもちょっと元気がでた。
それから電車にのって、優ちゃんとわかれて、家が近づくまでスマホはさわらなかった。
いつだって勇からの連絡はすぐにチェックしてたのに。
こんなことは、はじめてだ。
(ええいっ‼)
夜道で一人、スマホをひたいにあててカットウするおれ。
街灯に照らされて立っている姿も、ぶっちぎりでかっこいい。自分じゃ見れないけど。
ただ――えんえんと迷いつづけているのは、かっこわるい。
(よし、いくぞっ‼)
覚悟をきめて、みた。
「まだ帰ってないの?」
「トンカツ、ぜんぶ食べちゃうよ?」
おれは力が抜けた。
こんなバカな。
ゆ、夕食の話題かよ。
(まあ、おれが勝手に決めつけてただけだけど……)
食べ終えて、部屋にもどると、
「おかえり」
勇が、クッションに座っていた。
服はいつものように、白Tに黒いショーパン。
あぐらでくつろぐことが多いのに、今は、クッションにおしりをつけて〈W〉の字みたいに足を曲げて座っている〈女の子すわり〉のポーズ。
めずらしいな。
おれは学習机の前の椅子にすわる。
「正。どう、14人目はみつかりそう? もう目星ぐらいはついてる?」
「んー」優ちゃんのことが頭に浮かぶ。が、現時点では〈正しい恋〉の候補ではない。「まだ、だな」
「じゃ、私がなりまーす」ばっ、と手をあげた。瞬間的にわきから、もうちょっと奥のほうまで見えてしまってドキッとする。
「おまえには彼氏がいるだろ」
にっ、と勇は笑った。
その顔がグラデーションみたく、だんだんまじになって、
「……やっぱり、だいぶよくないみたい」
「ばあちゃん?」
「年を越せるかどうか……って」
おれは言葉をうしなった。
いま入院している、ばあちゃん。
おれを大~~~っ事に育ててくれた、たいせつな人だ。
いなくなってほしくない。もっともっと長生きしてほしい。できれば元気になってほしい。
「最近、よく言ってるんだって。『正の彼女がみたい』って。『みて安心したい』って」
「うん……」
「私が彼女だと、だめ?」
えっ、とおれは下げていた視線をあいつに向けた。
「あ。誤解しないでね。ほんとの恋人っていうことじゃなくて、安心してもらうためにっていうか……」
「ばあちゃんに、ウソつくのか?」
「たとえばそういうやりかたもあるでしょ、って話」
「わるい、勇。それは絶対にないよ」
「そこまで言わなくていいじゃん」
ぷー、と勇はほっぺをふくらます。
「そんなに私がイヤ?」
「ちがうよ。だますようなことは、したくないんだ。それに……ばあちゃんだって、まだずーっと生きるかもしれないだろ?」
勇は何も言わない。
おれは無言でいるのがつらくなって、つい、
「ところでクリスマスはどうするんだ?」
と質問してしまった。
「うん」
勇は、ためらいもなくこたえた。
「彼氏ん家いく」
「……だと思ったよ」
おれは心の内をかくしたくて、反射神経で即答した。
圧倒的なスピード。
なんだったら、あいつが言葉を言い切る前におれも言いはじめて、一文字か二文字ぐらいかぶってたと思う。
「ウソばっか」
「ウソじゃないよ」
「あー、なんかつまんない。もう自分の部屋にかえろっと」
勇は立ち上がった。
背筋をシャンと伸ばしたいい姿勢、きれいな後ろ姿だ。
「……じゃあね」
勇がノブに手をかけた。
その〈手〉を、おれはつかんでいた。
「いくなよ、勇」
「え……」
「いくな。彼氏の家になんか、いくな」
おれは勇をうしろから抱きしめた。
自分は、いつ椅子から立って、勇に近づき、その体に触れたんだろう。
気がつけば、うごいていた。
勇をキャッチしていた。
「正」
肩ごしにふりかえる。
顔は、よく見えない。
「あ、わるい!」
あいつの体から手をはなす。
今のおれの、頭は冴えてる。
とっさに言いわけができあがった。
演劇部の練習。
そういうことにしたらいい、って。
「これ……クリスマス公演の練習で、な。大事なシーンだから、ずっと気にかかって――――」
あいつは笑顔になった。
そしておれのベンカイをさえぎって、
「だと思った」
得意げに、そう言う。
「まじか?」
「まじまじ」ぽん、とおれの肩を押す。「女子にさわる口実なんでしょ? このエッチ」
「いや……」
「正が『いくな』なんて、私に言うわけないもんね~」
勇は部屋を出ていった。
ん?
いつも明るくハキハキの勇が、めずらしく音声をミュートした?
めっちゃ小さな声。
それが聞こえたのはドアをしめきった、ほんの一秒後。
「……でもちょっとだけ、うれしかったよ……」
もちろん相手はおれじゃなくて。
間がわるくて返事を聞きのがしたのが、残念、というか気になるというか……。
(でも、かりに返事を聞いたとしても――)
おれには関係なくないか?
ドラマみたいに「やめろよ」なんて言うわけじゃないし。
「正。さっき、なんでコンビニ寄ったの?」
「いや……あのまま駅にいってたら、ハチあわせてたからさ」
片切の目が細くなった。
赤いマフラーを少し口元から下げて、
「ハチあわせても、いいじゃん」
「気まずいだろ。幼なじみに、彼氏といっしょのところを見られるのって」
「そーかなー」
じゃね、と片切はかるく手をふって、階段をあがっていった。
ここは駅の中の連絡通路。
おれはさらに前進して、つきあたりの階段をのぼる。
考え事をしながらだから、一段一段、ゆっくりあがってる。
その何段目かで、
「ロリ?」
と、ふいうちをくらった。
「センパイ、ロリなんですか?」
ハッとするほどあざやかな赤いブレザーを着た女の子。
友だちの妹、優ちゃんだ。
「まさか、さっきのロリっ子がセンパイの本命? なら、わたしにもチャンスがありそうですね。あの子より胸はあるし、たぶん夜のテクニックもわたしのほうが……」
「ちょ、ちょっと待って、いろいろ急だな」
「待ちません。女の子はいつだってフルスピードなんですよ、センパイ」
ぐいっ、と腕をとられた。
当然のごとく、おれのひじあたりに、あててくる。
階段の上のホームから、つよい風がふいてくる。
優ちゃんのポニーテールが、鯉のぼりのように横向きに流れた。
「ずーーーっと待ってました。そこの駅前のカフェで」
「そうなんだ」
ホームを移動して、あいているベンチにすわった。
にゃん! と元気よく言い、優ちゃんはおれの肩に頭をのせる。
「もう〈つきあってる〉ってことでもいいですか?」
「それは……ちょっとちがうかな」
「ならセンパイ、おしえてくださいよ。本命は誰ですか? わたし、その子と勝負がしたいです」
「本命も何も、おれ今、彼女はいないから……」
スマホから音が鳴った。
ラインか?
どうやらおれじゃなく、優ちゃんのようだ。
「あっ。まーたかぁ」
おれの肩を枕にしたまま、高速でフリック入力をはじめた。
こういうのは、いけないことだ。
と思いつつ、おれの目は、こっそりと彼女のスマホの画面をのぞく。
(!)
この内容は、もしかして――
「元カレ?」
「そうです。エンリョせずに、もっとしっかり見ていいですよ」
「もう一度あいたい、とかあるけど」
「ありますね」
「おれがわるかった、とか」
「はい」
どれに対しても、ようしゃないリプを返してる。
けっこうSなんだな――じゃなくて、これって、相手が仲直りしたがってるんじゃないか?
「まったく。もう……」
そして、素直になれない優ちゃん。
なんとなくわかってきた。この二人がどういう状況なのかが。
と、おれにもラインがきた。
(勇だ)
あいつ……。
このタイミングでくるってことは、内容はたぶん、クリスマスのアレのことしかないよな。
どうしよう。
いったんスルーするか?
「あやしい~~~」
優ちゃんが、おれの顔を横からのぞきこんで言う。
「あやしくないって。家族からだし」
「ほんとですか~?」
と、優ちゃんがおれのスマホに手をかけようとしたとき、
「あっ!」
彼女のスマホが手からはなれた。
地面に落ちる。
ここからが、我ながら神ワザ。
頭じゃなんも考えてないのに、にゅっ、と自然に左手がのびた。
キャッチ。
「すごーい!」口元に手をあてる。「今のすごかったです! やっぱり、センパイは死ぬほどかっこいいですよっ‼」
「はは……」
彼女のスマホの画面、すでにバッキバキにひびが入っていたけど、ひびはすくないほうがいいだろう。
ささやかなファインプレーができて、おれもちょっと元気がでた。
それから電車にのって、優ちゃんとわかれて、家が近づくまでスマホはさわらなかった。
いつだって勇からの連絡はすぐにチェックしてたのに。
こんなことは、はじめてだ。
(ええいっ‼)
夜道で一人、スマホをひたいにあててカットウするおれ。
街灯に照らされて立っている姿も、ぶっちぎりでかっこいい。自分じゃ見れないけど。
ただ――えんえんと迷いつづけているのは、かっこわるい。
(よし、いくぞっ‼)
覚悟をきめて、みた。
「まだ帰ってないの?」
「トンカツ、ぜんぶ食べちゃうよ?」
おれは力が抜けた。
こんなバカな。
ゆ、夕食の話題かよ。
(まあ、おれが勝手に決めつけてただけだけど……)
食べ終えて、部屋にもどると、
「おかえり」
勇が、クッションに座っていた。
服はいつものように、白Tに黒いショーパン。
あぐらでくつろぐことが多いのに、今は、クッションにおしりをつけて〈W〉の字みたいに足を曲げて座っている〈女の子すわり〉のポーズ。
めずらしいな。
おれは学習机の前の椅子にすわる。
「正。どう、14人目はみつかりそう? もう目星ぐらいはついてる?」
「んー」優ちゃんのことが頭に浮かぶ。が、現時点では〈正しい恋〉の候補ではない。「まだ、だな」
「じゃ、私がなりまーす」ばっ、と手をあげた。瞬間的にわきから、もうちょっと奥のほうまで見えてしまってドキッとする。
「おまえには彼氏がいるだろ」
にっ、と勇は笑った。
その顔がグラデーションみたく、だんだんまじになって、
「……やっぱり、だいぶよくないみたい」
「ばあちゃん?」
「年を越せるかどうか……って」
おれは言葉をうしなった。
いま入院している、ばあちゃん。
おれを大~~~っ事に育ててくれた、たいせつな人だ。
いなくなってほしくない。もっともっと長生きしてほしい。できれば元気になってほしい。
「最近、よく言ってるんだって。『正の彼女がみたい』って。『みて安心したい』って」
「うん……」
「私が彼女だと、だめ?」
えっ、とおれは下げていた視線をあいつに向けた。
「あ。誤解しないでね。ほんとの恋人っていうことじゃなくて、安心してもらうためにっていうか……」
「ばあちゃんに、ウソつくのか?」
「たとえばそういうやりかたもあるでしょ、って話」
「わるい、勇。それは絶対にないよ」
「そこまで言わなくていいじゃん」
ぷー、と勇はほっぺをふくらます。
「そんなに私がイヤ?」
「ちがうよ。だますようなことは、したくないんだ。それに……ばあちゃんだって、まだずーっと生きるかもしれないだろ?」
勇は何も言わない。
おれは無言でいるのがつらくなって、つい、
「ところでクリスマスはどうするんだ?」
と質問してしまった。
「うん」
勇は、ためらいもなくこたえた。
「彼氏ん家いく」
「……だと思ったよ」
おれは心の内をかくしたくて、反射神経で即答した。
圧倒的なスピード。
なんだったら、あいつが言葉を言い切る前におれも言いはじめて、一文字か二文字ぐらいかぶってたと思う。
「ウソばっか」
「ウソじゃないよ」
「あー、なんかつまんない。もう自分の部屋にかえろっと」
勇は立ち上がった。
背筋をシャンと伸ばしたいい姿勢、きれいな後ろ姿だ。
「……じゃあね」
勇がノブに手をかけた。
その〈手〉を、おれはつかんでいた。
「いくなよ、勇」
「え……」
「いくな。彼氏の家になんか、いくな」
おれは勇をうしろから抱きしめた。
自分は、いつ椅子から立って、勇に近づき、その体に触れたんだろう。
気がつけば、うごいていた。
勇をキャッチしていた。
「正」
肩ごしにふりかえる。
顔は、よく見えない。
「あ、わるい!」
あいつの体から手をはなす。
今のおれの、頭は冴えてる。
とっさに言いわけができあがった。
演劇部の練習。
そういうことにしたらいい、って。
「これ……クリスマス公演の練習で、な。大事なシーンだから、ずっと気にかかって――――」
あいつは笑顔になった。
そしておれのベンカイをさえぎって、
「だと思った」
得意げに、そう言う。
「まじか?」
「まじまじ」ぽん、とおれの肩を押す。「女子にさわる口実なんでしょ? このエッチ」
「いや……」
「正が『いくな』なんて、私に言うわけないもんね~」
勇は部屋を出ていった。
ん?
いつも明るくハキハキの勇が、めずらしく音声をミュートした?
めっちゃ小さな声。
それが聞こえたのはドアをしめきった、ほんの一秒後。
「……でもちょっとだけ、うれしかったよ……」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
降る雪は沈む蒼の心を優しく包む〜冴えない根暗な陰キャぼっちの成り上がりリア充化プロジェクト〜
朔月カイト
恋愛
三年前に起きたある事件により心に大きな傷を負って、家族と近しい者以外には心を閉ざしてしまい、周りから遠ざけられるようになってしまった緋本蒼介。
高校二年生になってもそれは変わらず、ひっそりと陰に潜む様にして生活していた蒼介だが、ネット上で知り合ったある人物とオフ会をする事になり、その出会いが、彼の暗い高校生活を一変させる転機となる。
果たして彼は、見事に成り上がって立派なリア充になる事が出来るのか──。
冴えない根暗な陰キャぼっちのサクセスストーリー。
我慢しないことにした結果
宝月 蓮
恋愛
メアリー、ワイアット、クレアは幼馴染。いつも三人で過ごすことが多い。しかしクレアがわがままを言うせいで、いつもメアリーは我慢を強いられていた。更に、メアリーはワイアットに好意を寄せていたが色々なことが重なりワイアットはわがままなクレアと婚約することになってしまう。失意の中、欲望に忠実なクレアの更なるわがままで追い詰められていくメアリー。そんなメアリーを救ったのは、兄達の友人であるアレクサンダー。アレクサンダーはメアリーに、もう我慢しなくて良い、思いの全てを吐き出してごらんと優しく包み込んでくれた。メアリーはそんなアレクサンダーに惹かれていく。
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
たとえ夜が姿を変えても ―過保護な兄の親友は、私を逃がさない―
佐竹りふれ
恋愛
重なる吐息、耳元を掠める熱、そして——兄の親友の、隠しきれない独占欲。
19歳のジャスミンにとって、過保護な兄の親友・セバスチャンは、自分を子供扱いする「第二の兄」のような存在だった。
しかし、初めてのパーティーの夜、その関係は一変する。
突然降ってきた、深く、すべてを奪うような口づけ。
「焦らず、お前のペースで進もう」
そう余裕たっぷりに微笑んだセバスチャン。
けれど、彼の言う「ゆっくり」は、翌朝には早くも崩れ始めていた。
学内の視線、兄の沈黙、そして二人きりのアパート――。
外堀が埋まっていくスピードに戸惑いながらも、ジャスミンは彼が隠し持つ「男」の顔に、抗えない好奇心を抱き始める。
「……どうする? 俺と一緒に、いけないことするか?」
余裕の仮面を被るセバスチャンに、あどけない顔で、けれど大胆に踏み込んでいくジャスミン。
理性を繋ぎ止めようとする彼を、翻弄し、追い詰めていくのは彼女の方で……。
「ゆっくり」なんて、ただの建前。
一度火がついた熱は、誰にも止められない。
兄の親友という境界線を軽々と飛び越え、加速しすぎる二人の溺愛ラブストーリー。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。
でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。
もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……?
表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。
全年齢作品です。
ベリーズカフェ公開日 2022/09/21
アルファポリス公開日 2025/06/19
作品の無断転載はご遠慮ください。
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる