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4「想い」
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(この子…よく私が分かったね?)
【天界】に住まう神々は【地界】に降りたとしても体に纏う神力を抑え込まなければ人間には認識できないはずなのだが、中には『視える』者もいる。
この女の子もそうらしい。
女の子は「おにいさんは遠くから来たんですか?」と尋ねてきた。
「見慣れない衣だし…はじめて会います」
「そうだね、私達は『はじめまして』だね」
牧草地の神はそう微笑むと、女の子に「ずっと歩いてきて疲れちゃったから、少しここで休んでたんだよ」と話した。
この広大な牧草地を端から端まで歩いていたなどというのは人間には信じられない話であり、女の子には『他の地域から歩いて来た』という意味に聞こえるだろう。
神は人間とは違って痛覚などがないために『疲れ』というのも人間が感じるそれとは異なるが、感傷にひたるのも『疲れ』であるというならばまさに今の牧草地の神がそうだった。
「ちょうどここを通りかかったから眺めてたけど……とても綺麗な所だね、ここは」
「はい!そうですよね?わたしもそう思います!」
元気の良い女の子に思わずくすりと笑みをこぼすと、女の子はいくらか恥ずかしそうにしながら続ける。
「わたし、ここがとっても好きです!どうぶつさん達があっちこっちにいるし、ずっと遠くまで見れるから」
「そうだね、こんな風に晴れているとよく遠くまで見えるね」
「そうなんです、今日はいつもよりもっとよく見えます!」
牧草地の神と女の子は揃って酪農地域を眺める。
遠くに見える家や動物舎では飛んでしまったり破損した屋根や傷んだ壁の修復をしているらしく、なかなか賑やかな様子だ。
牧草地の神は先日までの大雨の影響が気になり、女の子に「ひどい天気だったけど、大丈夫?」と尋ねた。
「お外へ遊びに行けなくて、君も退屈だったよね?」
「いえ!わたしのお家のところはなんともなかったし、おかあさんと おかし を作ったりお絵かきしたりしてたから、大丈夫です!おうちが壊れちゃったどうぶつさんはかわいそうだけど…でもかみさまの方がきっともっと悲しかったから、雨はしかたがありません」
「えっ?」
まさか、と牧草地の神は目を瞬かせる。
この女の子はどう見てもただの人間で、【天界】のことなどは知るはずもないように思えるが、その口ぶりは まるで【天界】の事情を、水の神のことを知っているかのようだ。
牧草地の神は「神様が…悲しいって?」と女の子へ聞き返す。
「どうしてそう思うの?」
「だって、たくさん雨がふったでしょ。悲しいときはたくさん泣くのがいいっておかあさんも言います。たくさん泣いたら、そうしたら元気になるって。今日はこんなにいいお天気になりました、もうかみさまは元気になったのかな」
牧草地の神はその言葉を聞いて、女の子の純粋なその想いに胸が温かくなるような思いがした。
女の子は本当に【天界】のことなどは知らないようだが、それでもこの世界の何処かに神がいると信じているのだ。
そしてその信じる気持ちこそが神力の素であり、神々に届けられている大切な『想い』でもある。
女の子は今話をしている相手が神の一柱だとは気づいていないが、だからこそ その話には純粋な心からの言葉が宿っていた。
「…そうだね、水の神様がとっても悲しくて寂しくて泣いちゃってたんだ。でも君の言う通り、沢山泣いて少し元気になったんだと思う」
「みず?みずのかみさまが泣いてたの?」
「うん、そうだよ」
「それじゃ、かみさまはたくさんいるの?」
「そう、色んな神様がいるんだ」
興味津々な女の子は「おはなのかみさまも いる?」と続けざまに尋ねてくる。
牧草地の神は、そのあまりの微笑ましい様子に「うん、もちろん」と答えた。
「お花の神様もいるよ、とっても素敵な女神様なんだ」
「ほんと!?どんな めがみさまなの?」
「どんな?うーん…いつもお花の髪飾りをしていて、季節によって色々な色の衣を着てる神様、かな」
牧草地の神は花の神の姿を思い出しながら言う。
元々草の神だった牧草地の神にとって、花の神は人間でいうとわりと近しい親戚の姉のような存在だ。
栗色の長い髪を緩く編み、そこへ挿した美しい花々はいつも辺りにいい香りを漂わせている。
花の神が創り出す花々の香りは神々の身を清めるだけでなく神力を高めるのにも有効であり、【天界】では常に重宝されているのだ。
「おはなのかみさま…いるんだ!」
女の子は嬉しそうに声をあげてかごを抱きしめた。
かごの中には女の子が摘んできたらしい花々が、人間が虫除けや寝具などの香り付けにするためによく利用しているいい香りの花が入っている。
こうして人の役に立つような花を創り出すことも花の神の務めであり、人々が花を育てて摘み、きちんと利用することが花の神にとっての神力にもなる。
《あれ、牧草地の神様!こちらにいらしたんですか?》
急に現れた1匹の蝶が神力を使って語りかけてきた。
陽の光が当たる具合によって色とりどりに輝く真っ青な翅をもつその蝶。
この蝶こそが花の神の側仕えだ。
どうやら花の神の方が一段落したため、牧草地の神の務めの手伝いをしようと捜し回ってくれていたらしい。
目で頷いて応える牧草地の神に、蝶は《【地界】にいらっしゃるなんて…しかも人間とお話を?》とひらひらと飛び回りながら語りかけてくる。
牧草地の神は笑みを浮かべると、女の子に「お花が好きなの?」と尋ねた。
すると、女の子は元気よく「すき!おはながだいすき!」と答える。
「どんな色の おはなも すきです!おはなの かみさまがいるなら…わたし、お話してみたい!」
《えっ!嬉しいことを言ってくれますね、この子!ふむ…よし、どれどれ……》
蝶が女の子の持つかごの中の花にとまったのを見た牧草地の神は、女の子に「見て、ちょうちょが来たよ」とにこやかに言う。
「そうだ、知ってる?ちょうちょはお花の神様のお仕事をお手伝いしてるんだ」
「ほんと?」
「うん、本当だよ。だから、ちょうちょにお話しすればきっとお花の神様にも届くはず。きっとね」
「ほら、お話してみたら?」と牧草地の神が促すと、キラキラと目を輝かせた女の子は「えっと…」と口を開いた。
牧草地の神はてっきり女の子が花の神に対してなにか願い事をするのだと思っていたのだが、実際はそうではなかった。
「おはなのかみさま、いつもきれいなおはなをありがとう!」
(!)
「とってもとっても、だいすきです!」
《!!》
これには蝶も面食らったらしく、花の上を動き回ることも忘れてじっとしている。
それは女の子による、まるで透き通った美しい朝露のような純粋な感謝の心と言葉だった。
見返りを求めない想いは何よりも強い神力となって神々の元へ届けられるため、きっと花の神も今の言葉を感じ取ったに違いない。
《これは…これは花神様にお、お伝えしないと…!牧草地の神様、私はこれで…失礼します…!!》
蝶はふわりと舞い上がると、女の子の周りを2、3周してから【天界】へと戻っていった。
「君は本当に…素敵な心を持った子だね」
牧草地の神がそう言うと女の子はえへへ、と可愛らしく笑う。
こんなにも純粋な子なのだ、きっと会った神ならば誰でも加護をつけてやりたくなるに違いない。
牧草地の神はそばに生えていた牧草の良く伸びたのを1枚取ると、神力を少しだけそれにそっと注いでから女の子に手渡した。
「きっとお花の神様も喜ぶに違いないね。君の優しい心に喜んでいる神様達に代わって、私から君にこれをあげよう」
「はっぱ?」
「そうだよ、でもただの葉っぱじゃない。君がお家へ帰る途中で転んだりしないように守ってくれる、お守りの葉っぱだ。無事にお家へ帰ったら好きなところへこれを埋めてあげてね。お家の近くでも、どこでもいいよ」
女の子は牧草を受け取ると、「ありがとうございます!」と丁寧にお礼を言った。
「…随分と話し込んでしまったね、私は充分に休んだからそろそろ行かないと」
「はい!わたしもおうちに帰ります!」
「うん、元気でね」
別れを告げ合い、牧草地の神は女の子が通りがかった女性に「おかあさん!」と呼びかけながら駆け出していくのを見届けて【天界】へと戻った。
出会いとはいつ、どこで、どのように起こるかは分からないものだ。
森の神、風の神でさえも自らの側仕え達が【地界】から戻ってくるのをただただ【天界】で待つしかなかったのにはきっと訳があるのだと思い、転生しているハクに会うこともできずこうした日々を繰り返すしかないのだと気分が落ちこんでいた牧草地の神も、女の子との出会いを経て(こんなに純粋で素敵な子がいる【地界】ならば、ハクもきっと良い人生を送ることができるに違いない)とわずかに気を持ち直した。
【天界】に住まう神々は【地界】に降りたとしても体に纏う神力を抑え込まなければ人間には認識できないはずなのだが、中には『視える』者もいる。
この女の子もそうらしい。
女の子は「おにいさんは遠くから来たんですか?」と尋ねてきた。
「見慣れない衣だし…はじめて会います」
「そうだね、私達は『はじめまして』だね」
牧草地の神はそう微笑むと、女の子に「ずっと歩いてきて疲れちゃったから、少しここで休んでたんだよ」と話した。
この広大な牧草地を端から端まで歩いていたなどというのは人間には信じられない話であり、女の子には『他の地域から歩いて来た』という意味に聞こえるだろう。
神は人間とは違って痛覚などがないために『疲れ』というのも人間が感じるそれとは異なるが、感傷にひたるのも『疲れ』であるというならばまさに今の牧草地の神がそうだった。
「ちょうどここを通りかかったから眺めてたけど……とても綺麗な所だね、ここは」
「はい!そうですよね?わたしもそう思います!」
元気の良い女の子に思わずくすりと笑みをこぼすと、女の子はいくらか恥ずかしそうにしながら続ける。
「わたし、ここがとっても好きです!どうぶつさん達があっちこっちにいるし、ずっと遠くまで見れるから」
「そうだね、こんな風に晴れているとよく遠くまで見えるね」
「そうなんです、今日はいつもよりもっとよく見えます!」
牧草地の神と女の子は揃って酪農地域を眺める。
遠くに見える家や動物舎では飛んでしまったり破損した屋根や傷んだ壁の修復をしているらしく、なかなか賑やかな様子だ。
牧草地の神は先日までの大雨の影響が気になり、女の子に「ひどい天気だったけど、大丈夫?」と尋ねた。
「お外へ遊びに行けなくて、君も退屈だったよね?」
「いえ!わたしのお家のところはなんともなかったし、おかあさんと おかし を作ったりお絵かきしたりしてたから、大丈夫です!おうちが壊れちゃったどうぶつさんはかわいそうだけど…でもかみさまの方がきっともっと悲しかったから、雨はしかたがありません」
「えっ?」
まさか、と牧草地の神は目を瞬かせる。
この女の子はどう見てもただの人間で、【天界】のことなどは知るはずもないように思えるが、その口ぶりは まるで【天界】の事情を、水の神のことを知っているかのようだ。
牧草地の神は「神様が…悲しいって?」と女の子へ聞き返す。
「どうしてそう思うの?」
「だって、たくさん雨がふったでしょ。悲しいときはたくさん泣くのがいいっておかあさんも言います。たくさん泣いたら、そうしたら元気になるって。今日はこんなにいいお天気になりました、もうかみさまは元気になったのかな」
牧草地の神はその言葉を聞いて、女の子の純粋なその想いに胸が温かくなるような思いがした。
女の子は本当に【天界】のことなどは知らないようだが、それでもこの世界の何処かに神がいると信じているのだ。
そしてその信じる気持ちこそが神力の素であり、神々に届けられている大切な『想い』でもある。
女の子は今話をしている相手が神の一柱だとは気づいていないが、だからこそ その話には純粋な心からの言葉が宿っていた。
「…そうだね、水の神様がとっても悲しくて寂しくて泣いちゃってたんだ。でも君の言う通り、沢山泣いて少し元気になったんだと思う」
「みず?みずのかみさまが泣いてたの?」
「うん、そうだよ」
「それじゃ、かみさまはたくさんいるの?」
「そう、色んな神様がいるんだ」
興味津々な女の子は「おはなのかみさまも いる?」と続けざまに尋ねてくる。
牧草地の神は、そのあまりの微笑ましい様子に「うん、もちろん」と答えた。
「お花の神様もいるよ、とっても素敵な女神様なんだ」
「ほんと!?どんな めがみさまなの?」
「どんな?うーん…いつもお花の髪飾りをしていて、季節によって色々な色の衣を着てる神様、かな」
牧草地の神は花の神の姿を思い出しながら言う。
元々草の神だった牧草地の神にとって、花の神は人間でいうとわりと近しい親戚の姉のような存在だ。
栗色の長い髪を緩く編み、そこへ挿した美しい花々はいつも辺りにいい香りを漂わせている。
花の神が創り出す花々の香りは神々の身を清めるだけでなく神力を高めるのにも有効であり、【天界】では常に重宝されているのだ。
「おはなのかみさま…いるんだ!」
女の子は嬉しそうに声をあげてかごを抱きしめた。
かごの中には女の子が摘んできたらしい花々が、人間が虫除けや寝具などの香り付けにするためによく利用しているいい香りの花が入っている。
こうして人の役に立つような花を創り出すことも花の神の務めであり、人々が花を育てて摘み、きちんと利用することが花の神にとっての神力にもなる。
《あれ、牧草地の神様!こちらにいらしたんですか?》
急に現れた1匹の蝶が神力を使って語りかけてきた。
陽の光が当たる具合によって色とりどりに輝く真っ青な翅をもつその蝶。
この蝶こそが花の神の側仕えだ。
どうやら花の神の方が一段落したため、牧草地の神の務めの手伝いをしようと捜し回ってくれていたらしい。
目で頷いて応える牧草地の神に、蝶は《【地界】にいらっしゃるなんて…しかも人間とお話を?》とひらひらと飛び回りながら語りかけてくる。
牧草地の神は笑みを浮かべると、女の子に「お花が好きなの?」と尋ねた。
すると、女の子は元気よく「すき!おはながだいすき!」と答える。
「どんな色の おはなも すきです!おはなの かみさまがいるなら…わたし、お話してみたい!」
《えっ!嬉しいことを言ってくれますね、この子!ふむ…よし、どれどれ……》
蝶が女の子の持つかごの中の花にとまったのを見た牧草地の神は、女の子に「見て、ちょうちょが来たよ」とにこやかに言う。
「そうだ、知ってる?ちょうちょはお花の神様のお仕事をお手伝いしてるんだ」
「ほんと?」
「うん、本当だよ。だから、ちょうちょにお話しすればきっとお花の神様にも届くはず。きっとね」
「ほら、お話してみたら?」と牧草地の神が促すと、キラキラと目を輝かせた女の子は「えっと…」と口を開いた。
牧草地の神はてっきり女の子が花の神に対してなにか願い事をするのだと思っていたのだが、実際はそうではなかった。
「おはなのかみさま、いつもきれいなおはなをありがとう!」
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「とってもとっても、だいすきです!」
《!!》
これには蝶も面食らったらしく、花の上を動き回ることも忘れてじっとしている。
それは女の子による、まるで透き通った美しい朝露のような純粋な感謝の心と言葉だった。
見返りを求めない想いは何よりも強い神力となって神々の元へ届けられるため、きっと花の神も今の言葉を感じ取ったに違いない。
《これは…これは花神様にお、お伝えしないと…!牧草地の神様、私はこれで…失礼します…!!》
蝶はふわりと舞い上がると、女の子の周りを2、3周してから【天界】へと戻っていった。
「君は本当に…素敵な心を持った子だね」
牧草地の神がそう言うと女の子はえへへ、と可愛らしく笑う。
こんなにも純粋な子なのだ、きっと会った神ならば誰でも加護をつけてやりたくなるに違いない。
牧草地の神はそばに生えていた牧草の良く伸びたのを1枚取ると、神力を少しだけそれにそっと注いでから女の子に手渡した。
「きっとお花の神様も喜ぶに違いないね。君の優しい心に喜んでいる神様達に代わって、私から君にこれをあげよう」
「はっぱ?」
「そうだよ、でもただの葉っぱじゃない。君がお家へ帰る途中で転んだりしないように守ってくれる、お守りの葉っぱだ。無事にお家へ帰ったら好きなところへこれを埋めてあげてね。お家の近くでも、どこでもいいよ」
女の子は牧草を受け取ると、「ありがとうございます!」と丁寧にお礼を言った。
「…随分と話し込んでしまったね、私は充分に休んだからそろそろ行かないと」
「はい!わたしもおうちに帰ります!」
「うん、元気でね」
別れを告げ合い、牧草地の神は女の子が通りがかった女性に「おかあさん!」と呼びかけながら駆け出していくのを見届けて【天界】へと戻った。
出会いとはいつ、どこで、どのように起こるかは分からないものだ。
森の神、風の神でさえも自らの側仕え達が【地界】から戻ってくるのをただただ【天界】で待つしかなかったのにはきっと訳があるのだと思い、転生しているハクに会うこともできずこうした日々を繰り返すしかないのだと気分が落ちこんでいた牧草地の神も、女の子との出会いを経て(こんなに純粋で素敵な子がいる【地界】ならば、ハクもきっと良い人生を送ることができるに違いない)とわずかに気を持ち直した。
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