牧草地の白馬

蓬屋 月餅

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5「森の中」

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 【天界】と【地界】では風景こそまったく同じだが、実際は異なる部分の方が多い。
 【地界】には絶えず様々なものが漂っていて、神力だけで魄を包む身を形作っている神々には少し居心地が悪いともいえる場所だ。
 そんな【地界】に降りた上に見回りで神力を使ったとなれば、たとえそれがどれだけ神格の高い神であったとしても充分に屋敷の泉で身を清めなければならなくなる。
 ある日、いつも通りに見回りを終えた後で【地界】に降りたハクに思いを馳せた牧草地の神は、泉で身を清めるべく自身の屋敷の方角へと足を向けて移動していた。
 人間にとってはあまりにも遠い場所にあるであろう【天界】の屋敷だが、移動の仕方を心得ている神々は苦もなくそれぞれが行きたいところへ早々と行き着くことができる。
 牧草地の神は昼を少し過ぎたくらいの時刻にはすでにあと少し草原を行けば屋敷だというところまで移動していて、ちょうど森の神の屋敷との分かれ道に差し掛かった。

「それではまた後で…すぐに戻ってまいりますから」
「ん……私も一緒に……」
「いえ…だめですよ」

 聞き覚えのある声がして立ち止まった牧草地の神。
 ここは【地界】の人間が暮らすところからは遠すぎる場所であり、その話し声が【天界】の者の声の聞こえ方をしているところをみるとその声の主は容易に想像がつく。
 森の神の屋敷にも近い場所だ、話しているのは森の神とその側仕えの梟(キョウ)に違いない。
 森の神と梟とは白馬達が転生の泉に入っていったあの日以降まだ1度も会っていないため、牧草地の神は(近くに出てきているのかな?挨拶でもしていこうか)と声の元を辿って森の中へ踏み入っていった。

「まだ神力が落ち着いていないでしょう?ここでお待ちになっていてください、ほんの少し見回ったら…すぐに戻ってきますから。ほんの少し、ほんの少しだけ……」
「…うん」

 森の木立の中、森の神と梟は向かい合って話をしている。
 梟は転生によって得た多くの神力を宿した長い髪を端正にまとめていて、以前よりも大人びた雰囲気と相まってなかなかの美丈夫になっていた。
 森の神と並び立つ様はなんとも美しく、細く射し込む陽の光の中ではより一層絵になる。
 (転生を終えるとあんなにも変わるものなのかな)と考えつつ、声もかけらないままただ森の神達を見つめてしまう牧草地の神。

(はぁ…ハクがあんな風に大人びたら、とんでもなくかっこいいに違いないよね?)

「ねぇ、梟…ちょっとだけ………」

(転生前だってハクはとても…なのにそれ以上になったら私も口づけど、ころ…じゃ…………っ!!!?!?)

 牧草地の神は思わず声が飛び出そうになるのを必死に手で抑える。
 小鳥の囀る声と木々のざわめきが包む中、森の神と梟はしっかりと抱き合い、なんと牧草地の神の目の前で熱烈に口づけを交わしだしたのだ!
 いつも柔らかな笑みをたたえて泰然自若としている森の神は悩ましげに眉をひそめ、いつも控えめで恭しくしている梟は腕の中にいる森の神へ猛々しく迫っている。
 その2人は、どこからどう見ても牧草地の神が知るあの2人ではない。
 咄嗟に牧草地の神はそばの木の後ろへ隠れた。
 
「…すぐに戻ってくる」
「うん……」

 牧草地の神は(とんでもないものを見てしまった…!)と頭を抱えてうずくまる。

(な、なぜ…!なぜ私はこんな場面ばかり目にしてしまうんだろう!?前にも人間同士の口づけを見てしまったし、今のはあの時のよりも もっと……)

 森の神は高い神格でありながらも幼かった頃から優しく親しみをもって接してくれた牧草地の神にとっての憧れの存在であり、まさに兄のような存在だったのだ。
 その森の神の熱っぽい視線と艶やかな姿、声が目と耳から離れない牧草地の神は(すぐにここから立ち去りたい!)と思うものの、下手に音を立てて気づかれることのほうがよくないと考え、息を殺して小さくそこへうずくまりながらあの2人がここから去るのを待つことにする。

(ううっ、気まずい、気まずすぎる!次に会った時に平静を保てる気がしない!あの2人が『そういう仲』なのは分かっていたけど、だからってこんな…目の前で見るなんて…!!)

「あれ、蒼ちゃん?」
「うわぁぁっ!!!」

 突然声と共に目の端に影が現れ、大声をあげながら尻餅をついた牧草地の神。
 声をかけてきたのは森の神だった。
 梟の姿がないところを見ると、どうやらこちらが知らぬうちに見回りへ行ったらしい。
 森の神も牧草地の神のあまりの驚きように「ごめん、そんなに驚くなんて…」と自らの胸に手を当てる。

「こんなところでうずくまってどうしたの、あんまり驚くから僕もびっくりしたよ」
「えっ!?いえ、あの…」
「?」

 視線を合わせず、しどろもどろになりながら立ち上がった牧草地の神は、やはり気が動転しているせいで何を話せばいいのか、いつも森の神とどんな会話をしていたのかが思い出せない。
 森の神は牧草地の神を心配そうに見つめると、何かに気づいたように「蒼ちゃん、【地界】へ行ってきたの?」と尋ねてきた。

「神力がちょっと揺らいでるね、【地界】に行くとどうしても体に色々と混ざってきちゃうから。今は少し調子が良くないんじゃない?」
「そ、そうなんです!今さっきまで【地界】にいたので!」
「うん、屋敷に戻って泉で沐浴をしたほうが良いね。体を清めて純粋な神力を身に宿さないと」

 心から心配してそう言ってくれている森の神だが、牧草地の神は内心それどころではなく、ぎこちない返事ばかりをしてしまう。
 それは傍から見てもお粗末なほど不自然で、森の神も「ねぇ、どうしたの?」とより一層牧草地の神が心配になったようだ。

「もしかして、【地界】でなにかあったの?白馬くんに会った?」
「あぁっ!いえ、そういうわけでは」
「そう?でも本当にいつもの君じゃないみたいで心配だよ。なんていうのかな、なにか見ちゃいけないものでも見ちゃったみたいな感じ…で………」

 そこで言葉を切った森の神はしばらくの間沈黙すると、「…蒼ちゃん」と呟くようにして声をかける。

「蒼ちゃんはいつから……ここに?」
「……」

 木々のざわめきと共に涼やかな風が吹く。
 すでに森の神は気づいているのだと察した牧草地の神は、もはや(隠してさらにややこしくするよりは)という思いで「……………少し…前から……」と答えた。

「あ…あぁっ…そっか、そっか、それは……」

 森の神は手で顔を覆うと、「気まずいところを見せてしまったね」と牧草地の神へ詫びる。

「私も…君が森へ来たことに気づかなかっただなんて、迂闊だった。…牧草地の神よ、申し訳ない」
「い、いえいえ!そんな、仲睦まじいのはいいことじゃないですか!邪魔をしたのは私の方…なので……」

 頭を下げる森の神に慌てて応じる牧草地の神。
 その礼儀正しく恭しい姿はいつものよく知る森の神であり、それまで気まずい思いでいっぱいだった牧草地の神はふと森の神の様子が気になってわずかに顔をあげた。
 こんなにもしっかりとした、真面目な神なのだ。
 口づけを交わしているところを見られたと知ったのだから、きっと……。

「!」

 だが、そうしてそっと覗き見た森の神の表情は牧草地の神が想像していたものとは全く違うものだった。
 気まずさに眉をひそめるのでも
 苦々しく唇を噛みしめるのでもない

「とても…幸せそう、ですね」

 思わずそう口をついて言葉が出るほど、森の神は満ち足りた、穏やかな様子だった。
 柔らかく微笑んだ口元からは幸せだと言わんばかりの感情が滲み出しているようにさえ感じる。
 さらに、森の神から伝わる神力が以前よりもずっと強く、大きくなっていることにも気づいた。
 元々高い神力の持ち主ではあったがここまでではなかったはずだ。
 そしてなにより、その神力の中にはあの側仕えの、梟のものが混ざっているのが分かる。

「幸せそう?そ、そうかな…ふふ、ずっと梟と一緒だったからかな?ごめんね、変なところまで見せた上に気を遣わせてしまった」
「いえ!いえ、そんな…その、神力が強まるのは喜ばしいこと…ですから」

 牧草地の神にも分かるほどなのだから森の神自身も神力が高まっていることを感じていないはずはない。
 しかし、森の神は「だけど神力がまだ…安定して巡ってないんだ」と腕を擦りながら言った。

「完全にはまだ馴染んでいないみたいだけど、もう少し休めば大丈夫。もう少ししてきちんとこの身を巡るようになったら、今までよりもずっと強い神力を得ることになるよ」
「そう…なんですか」
「うん」

 その自信のある言い方が一体どこからのものなのかは分からないが、おそらく『神力を多量に混ぜ合わせたことのある者には分かる何か』なのかもしれない。

「いずれ君にも分かるよ、蒼ちゃん」
「え?」
「神力が強くなる日が楽しみだね」
「え…え?」
「うん?蒼ちゃんは白馬くんと好き合ってる、でしょ。僕と梟のように、君も白馬くんが帰ってきたら…」
「っ!?」

 あまりにも唐突に話の矛先が向いてきたことで狼狽える牧草地の神に、森の神は「あぁっ、でも、そうだとしても言うべきじゃないね!?」と取り繕いながらも笑みを崩さずに言う。

「なんだか僕達のことが羨ましそうだったからね、つい引き合いに出しちゃったんだ。だけど【地界】まで行ったのだって白馬くんに会いに行くためでしょう?経験したから言うけど、この年月さえ越えれば…」
「!!」
「…きっと毎日がもっと、もっと特別になるよ」

 明るいその言葉は牧草地の神の胸に優しく染み込んでいくようだ。
 いつか白馬が転生を終えてこの【天界】へ帰ってきた時、あの口づけを交わした夜のような気持ちを互いに持っていたのなら…その時は森の神達と同じように睦まじく寄り添いながら過ごすことができるだろうか。
 牧草地の神はそんな希望を胸に懐きながら「そうですね」と微笑むと「ハクに…彼にまた会える日を、楽しみにしています」と続けた。
 すると森の神は「あれ?【地界】での様子を見てきたんじゃなかったの?」とわずかに驚く。

「あぁ、姿は見たけど会話まではしてないってことかな」
「え?い、いえ、姿も見てませんよ」
「うん?どうして?」
「どうしてって…」
「そっか、まだきっと赤ちゃんくらいだもんね」
「え?いや、転生した側仕え達に私達が会いに行くなんて、いけないことなのでは?」
「…?」
「えっ…?」

 腑に落ちていないように首を傾げる森の神に、牧草地の神は「だって…森の神も風の神も会っていなかったでしょう?」と尋ねる。
 すると森の神は「あぁ!そういうことか!」と口元を袖で押さえて笑った。

「そっか、だから蒼ちゃんはそう思ってたんだね!ふふ…蒼ちゃんは白馬くんに会っても大丈夫だよ、会っても白馬くんの転生には影響はないから!」
「それ…はどういうことですか?私は会っても大丈夫って…」

 今度は牧草地の神が小首を傾げる。
 森の神はそんな牧草地の神に「蒼ちゃんは僕とは違うから」と説明を始めた。

「僕達は自由に【地界】へ降りることはできても、自身の神力が及ばないところへは行けないってことは知ってるよね?つまり、僕の場合は森にしか姿をあらわすことができないんだ。だから梟が陸国にいても、森に入ってきてくれないと会うことはできなかった。風の神はあちこち行けるから鶲くんの姿を見ることくらいはできたかもね、でも風の神の場合は神力を使う範囲が広すぎるから【地界】におりて会いに行ったとしてもそう長くは居られなかったと思う。蒼ちゃんは?牧草地の神だから、牧草のあるところであれば好きに移動できるはずだよ。そう、酪農地域ならどこにでも、ね」
「それなら…ハクが酪農地域にいさえすれば…?」
「そう!しかも、白馬くんは必ず酪農地域に住むよ!記憶はなくなっても皆の魄は【天界】での縁を忘れずにいて、自然と主の神力のそばにいるみたいなんだ。梟はそうじゃなかったのか森に入ってきたのはたった1回だけだったけどね…なにか理由があるみたいだし、今度問い詰めてみるよ。とにかく、蒼ちゃんは白馬くんに会いに行けるってこと」

 なんということだろう。
 牧草地の神はひそかに頬をほころばせた。
 白馬が【天界】へ戻ってくるまでは陸国を眺めて待つしかないと思っていたのだというのに、まさか会いに行けるとは!
 牧草地の神はその嬉しさを、同じく寂しがっているに違いない水の神に伝えようと思いつく。
 しかし、森の神は「水の神は…やっぱり無理だと思う、可哀想だけど」と考えを先回りしたかのように言った。

「水の神は風の神と同じように範囲も広いし、地に足をつけて歩き回ることが出来ないから姿をあらわすのは難しいんだ。そう考えると、これはほとんど蒼ちゃんだけの特権とも言えるかも?他の神も範囲が広すぎたり狭すぎたりするからね」

 森の神による説得力のある言葉。
 牧草地の神はにわかに申し訳なくなってきて「私だけが…いいんでしょうか」と口を開く。

「他の神々は寂しい思いをするのに…森の神だって長いこと寂しくしてらしたじゃないですか。それなのに私だけが…」
「いやいや!いいんだよ蒼ちゃん。たしかに僕は寂しい思いをしたけど、だからってそれを他の皆にも味あわせたいわけじゃないんだ。楽しく時を過ごして待つことができるならその方がいいからね。他の神だって同じだよ、君が申し訳なく思う必要はないんだ」
「そう、でしょうか…」

 森の神は「会うのも良し、されど会わぬ時もそれまた良しってことだよ」と牧草地の神の肩に手を置くと、何かに気づいたように頭上の木々を見上げた。

「うーん?もう見回り終えたのかな、梟がこっちに引き返してきてるみたい」
「え!?あっ、あぁっ、それでは私はこれで…」
「あっ、ちょっと待って」
「いえ、これ以上お邪魔するわけには…!」
「待ってってば、蒼ちゃん!そんなに急がなくて大丈夫だよ!」

 そそくさとその場から離れようとする牧草地の神を引き留めた森の神は「姿を変えたほうがいいよ、【地界】へ行くならね」と声をかける。

「この僕達の姿で【地界】に行くと とても目立ってしまうんだよ、でしょ?それに何回も会いに行くなら年を経ても姿が変わらないのも変だし、きっとそのうちどこの地域に住んでるのかとか聞かれることになる、すぐに繕えきれなくなっちゃうはず」
「あ…たしかにそう、ですね」
「僕達は魄を宿した『命』を1から創り出すことはできないけど、『器』だけなら創り出すことができる。分かる?つまり『器』だけ創ってそこへ自分の魄を一時的に移すようにすれば、いつでも自由に白馬くんへ会いに行けるってこと!『器』を創るには沢山の神力が必要だからなるべく人間よりも小さな動物にした方がいい、その分早く会いに行けるようにもなるから」
「小さな動物…わ、分かりました、ありがとうございます、失礼します!」
「ちょっと!気をつけてね!……もう…大丈夫かな?」

ーーーーーーーー

 さっさと森から抜け出していった牧草地の神を見送ってからしばらく後、大きな木の洞で瞑想をしていた森の神の元へ1羽の梟が降り立った。
 覆いの下にある目を閉じたまま「おかえり、梟(キョウ)」と囁く森の神は次の瞬間には人の姿をした梟の腕の中にいて、心地よい温もりに包まれている。

「ただいま戻りました」
「うん…早かったね、どうだった?」
「いくつか想定外に崩れたところはありましたが、概ねシン様の予定通りでした。肥沃な森の土が雨によってあちこちに運ばれていましたよ、木が傷んだところには私の神力を少し分けておきました」
「もう…そんなに色々なことをしてきたの?こんなに短い間に…」
「ほんの少しで戻ってくると言ったでしょう?…シン様は牧草地の神様とお会いしていたんですね」

 大人の体格の2人が身を寄せ合うには狭い木の洞だが、むしろそれを理由にするかのようにしてぴったりとくっつき合う森の神と梟。
 どんなに小さな囁き声もはっきりと聞こえてしまう。

「だいぶ薄れているのに他の神の神力を感じ取れるなんて…本当に立派な神力を得たね、梟」
「はい…ですが私のこの神力はすべてシン様のものです。シン様によって授かったものですから」
「そう?それなら僕の神力も梟、君のものだね。……僕の神力を高めたのは他ならぬ君なんだから」

 腕を伸ばして梟を抱きしめた森の神はさらにその耳元へ言葉を紡ぐ。

「梟…このまま翼を出して僕を屋敷へ連れ帰ってよ。もう少しだけ神力を……高め合わない?」
「………」

 言葉もなく頬へ口づけてきた梟にすぐさま応じる森の神。
 そうして口づけている間に森の神を横抱きにした梟は、その背に大きな翼を出現させると、羽音も立てずに木の洞から飛び立った。
 森の神の屋敷へと、針路をとって。
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