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「ととさま、おとうさま…」
牧草地の神の屋敷の庭。
その庭に面した縁側で寄り添いながら座っている牧草地の神と銀白のもとに、可愛らしい声をした子供が走り寄って来た。
牧草地の神が「うん?どうしたの、あけび」と声をかけると、その子供はうっすらと涙目になりながらか細い声で「おとうさま…かりん が…かりん が…」と言いかける。
「あけび!こっち来て!もっと遊ぼ!!」
「あっ…か、かりん……」
涙目だった子供の後ろから飛びつかんばかりに顔を出したもう1人の子供。
さらにその後ろにも「ねぇ、ねぇねぇ」とやけに にこにこ とした子供がいる。
この子供達は幼い人間の子供の姿をしているが、牧草地の神と銀白が生み出した魄達、『かりん』『やまもも』『あけび』だ。
ーーーーーーーー
「相性の良い神力同士が生み出した魄は少し特別なようでね…僕達のように周りに分け与えられるような神力は持ち合わせていないけど、『器』を自分で保ち続ける事はできるらしい。この魄のことは『精霊』と呼ぶことにしたよ。そして不思議なことにね、『器』を完全に自らのものにした精霊達は人の姿にも変われるようになるんだ」
それは『器』に魄を移した後も3匹が一向に目を覚まさないことを心配した牧草地の神が、森の神を屋敷に招いて話を聞いた時のことだ。
森の神は目の前でそれぞれ丸まって眠っている3匹に向けて柔らかく微笑みながら言う。
「この子達は神々のように長く存在することができみたい。それでもやっぱり僕達とは違うから、毎日一定時間眠ることが必要なようだけどね…おそらくそれは屋敷に漂う神力を自身の中へ吸収するためなんだろう。今はまだ眠っているけど、それはこの魄が器に結びついている途中だからだよ。そのうち目を醒まして元気に走り回ると思う」
さらに、森の神はその『精霊』が『器』に入っている姿のことを『霊獣』または『霊鳥』とも呼んだ。
牧草地の神は銀白と共にこれでもかというほど閨で絡み合って過ごした後、【地界】の『あの丘』から『あけび』『やまもも』『かりん』の以前の『器』に宿っていた神力を集めて帰り、その神力を元にして生み出したそれぞれの魄が入るための新たな『器』を3つ創り出した。
その『器』は牧草地の神に混ざった銀白の神力による影響なのか、元の動物である『猫』『鴨』『犬』とは少々違ったような姿になっていた。
『かりん』と『あけび』の尾はまるで馬のように長くサラサラとしていて、『やまもも』は馬体のような短い毛に覆われた足をしている。
そして以前はどの『器』もほぼ全身が牧草地の神の髪と同じこげ茶色をしていたのだが、新たに創り出した『器』は牧草地の神がまったく意図していなかったにも関わらず、ほとんどが真っ白な姿をしていた。
さらにその上、『かりん』と『あけび』の長い尾の毛先や『やまもも』の翼の先の方はそれぞれ牧草地の神の衣と同じような薄い黄緑色に染まっていた。
牧草地の神と銀白の特徴を受け継いだような姿となった3匹は、実際、その性格もそれぞれ異なっている。
明るく闊達な『かりん』
ただ単に賑やかなのが好きな『やまもも』
大人しく控えめな『あけび』
初めて創り出された『器』は『あけび』だが、精霊として初めに生まれたのは『かりん』であり、霊鳥(霊獣)として1番先に目を醒ましたのは『やまもも』だった。
そんな特殊な関係性もあってか、あまり兄弟間での上下などもなく、『あけび』はいつも『かりん』や『やまもも』によくまとわりつかれ、遊ぼうとしつこくせがまれている。
ーーーーーーーーーー
牧草地の神は自らの膝に手を置いて眉を八の字にしている『あけび』の頭を撫でてやりながら言う。
「あけび、霊獣の姿になればきっと上手く逃げられると思うよ。あけびは ととさま によく似て足がとても疾いでしょ、この姿よりも良いんじゃないかな」
「あっ…そ、そっか、それじゃ…」
子供の姿をしていた『あけび』は牧草地の神の言葉に従って犬のような霊獣の姿になると、『かりん』から逃げ出そうと走り出す。
だが、もちろん『かりん』もそれを逃そうとはせず、「あっ、あけび!!」と不満気に言ってから霊獣の姿になってその後を追い始めた。
『やまもも』は霊獣の姿になると追いつけないためか、子供の姿をしたまま、ただただ楽しそうに笑いながらその後ろを追いかけていく。
2匹と1人がその場をぐるぐると走り回る様子は非常に賑やかだ。
それを眺めていた牧草地の神も、思わず苦笑しながら「本当に賑やかだね」と隣の銀白の肩に頭を預ける。
「私1人だった頃の静かな日々がまるで嘘のようだよ。君がここへ戻ってきたのだけでも屋敷が華やぐようだったのに…その上、こんなにも可愛らしい子が3人もいるなんて」
すると銀白も牧草地の神の腕を擦りながら「私達、突然3人の子持ちになりましたね」と微笑んだ。
「あの子達にまた会いたいと、【地界】にいた時の私はよく思っていたものです。まさかそれがこんな形で叶うだなんて…」
「うん、本当にね」
「…蒼様、もう2度と蒼様に寂しい思いをさせません。私達がそばにいます」
「うん……」
「何があっても、蒼様のおそばに」
銀白は牧草地の神の髪に口づけながら、少し抱きしめる力を強める。
牧草地の神がそれに応えるように頬を擦り寄せると、さらにそれに応えるように銀白がちゅっ、ちゅっと口づける。
その口づけの仕方に関してなにやら心当たりがあるらしい牧草地の神は「…ちょっと待って?」と言いながら銀白の右手を取ると、その手のひらを見てクスクスと笑った。
「ハク……だめだよ、今はだめ」
「…分かっています」
「ふふっ…この『紋様』があると、全部バレちゃうね」
銀白の手のひらにはうっすらと『紋様』が浮き出ている。
今やその『紋様』が示しているものをきちんと理解している牧草地の神と銀白。
銀白は「分かっています、分かっていますとも」と言いながらため息をつく。
「もうじき森の神様や風の神様、水の神様方がいらっしゃいます」
「うん、花の神もね…それから皆の夫神とその子供達も……」
「はい」
「私達の時間はまだまだ先だ」
「…待ち遠しいです」
「そうだね…子供達も眠って、2人きりになって、そうしたら……」
その言葉を遮るように、銀白は牧草地の神の頬に、それも耳元に近いところへそっと唇を近づける。
すると間髪入れずに「あっ!ととさま、おとうさまに『ちゅっ』てしてる!」という『かりん』の元気な声が飛んできた。
「ととさま、かりん にも!かりんにも!」
霊獣の姿のまま銀白の元へ駆け寄ってきた『かりん』は尾を振って「かりんにも!」と口づけをねだる。
銀白がそんな『かりん』を抱き上げて膝に乗せると、『あけび』もおずおずとそばに寄ってきて「あの…ととさま、あけびも…」と控えめな声を出した。
銀白が2匹を撫でながらその額に軽く口づけをする中、牧草地の神はその2匹の後ろにいる子供の姿をした『やまもも』に「おいで、やまもも」と声をかけて両腕を広げる。
すると『やまもも』は明るい笑顔のまま「おとうさま~!!」とその腕の中に飛び込んできた。
それから間もなく、気配を感じた牧草地の神は「…ハク、森の神達が来たみたいだ」と銀白に言う。
「出迎えに行かなくてはね」
「はい、蒼様。皆で行きましょうか?」
「うん、そうしよう」
牧草地の神は「かりん、やまもも、あけび もおいで」と子供達を呼び寄せると、銀白と並んで屋敷の門の方へと向かっていった。
ーーーーーーーーーーーー
【天界】にある牧草地の神の屋敷。
そこでは牧草地の神と銀白、そしてその子供である霊獣達が日々賑やかに暮らしながら陸国に加護をもたらしている。
そして陸国の人々が眠りにつく頃になると、親しい神々が集まり、思い思いに茶などを楽しむ一時が始まるのだ。
神と側仕えと、その子供達。
たとえどれだけの時が経ったとしても、その賑やかさは変わらず、話が尽きることもないだろう。
これは陸国という国を加護する、愛に溢れた神々の物語だ。
牧草地の神の屋敷の庭。
その庭に面した縁側で寄り添いながら座っている牧草地の神と銀白のもとに、可愛らしい声をした子供が走り寄って来た。
牧草地の神が「うん?どうしたの、あけび」と声をかけると、その子供はうっすらと涙目になりながらか細い声で「おとうさま…かりん が…かりん が…」と言いかける。
「あけび!こっち来て!もっと遊ぼ!!」
「あっ…か、かりん……」
涙目だった子供の後ろから飛びつかんばかりに顔を出したもう1人の子供。
さらにその後ろにも「ねぇ、ねぇねぇ」とやけに にこにこ とした子供がいる。
この子供達は幼い人間の子供の姿をしているが、牧草地の神と銀白が生み出した魄達、『かりん』『やまもも』『あけび』だ。
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「相性の良い神力同士が生み出した魄は少し特別なようでね…僕達のように周りに分け与えられるような神力は持ち合わせていないけど、『器』を自分で保ち続ける事はできるらしい。この魄のことは『精霊』と呼ぶことにしたよ。そして不思議なことにね、『器』を完全に自らのものにした精霊達は人の姿にも変われるようになるんだ」
それは『器』に魄を移した後も3匹が一向に目を覚まさないことを心配した牧草地の神が、森の神を屋敷に招いて話を聞いた時のことだ。
森の神は目の前でそれぞれ丸まって眠っている3匹に向けて柔らかく微笑みながら言う。
「この子達は神々のように長く存在することができみたい。それでもやっぱり僕達とは違うから、毎日一定時間眠ることが必要なようだけどね…おそらくそれは屋敷に漂う神力を自身の中へ吸収するためなんだろう。今はまだ眠っているけど、それはこの魄が器に結びついている途中だからだよ。そのうち目を醒まして元気に走り回ると思う」
さらに、森の神はその『精霊』が『器』に入っている姿のことを『霊獣』または『霊鳥』とも呼んだ。
牧草地の神は銀白と共にこれでもかというほど閨で絡み合って過ごした後、【地界】の『あの丘』から『あけび』『やまもも』『かりん』の以前の『器』に宿っていた神力を集めて帰り、その神力を元にして生み出したそれぞれの魄が入るための新たな『器』を3つ創り出した。
その『器』は牧草地の神に混ざった銀白の神力による影響なのか、元の動物である『猫』『鴨』『犬』とは少々違ったような姿になっていた。
『かりん』と『あけび』の尾はまるで馬のように長くサラサラとしていて、『やまもも』は馬体のような短い毛に覆われた足をしている。
そして以前はどの『器』もほぼ全身が牧草地の神の髪と同じこげ茶色をしていたのだが、新たに創り出した『器』は牧草地の神がまったく意図していなかったにも関わらず、ほとんどが真っ白な姿をしていた。
さらにその上、『かりん』と『あけび』の長い尾の毛先や『やまもも』の翼の先の方はそれぞれ牧草地の神の衣と同じような薄い黄緑色に染まっていた。
牧草地の神と銀白の特徴を受け継いだような姿となった3匹は、実際、その性格もそれぞれ異なっている。
明るく闊達な『かりん』
ただ単に賑やかなのが好きな『やまもも』
大人しく控えめな『あけび』
初めて創り出された『器』は『あけび』だが、精霊として初めに生まれたのは『かりん』であり、霊鳥(霊獣)として1番先に目を醒ましたのは『やまもも』だった。
そんな特殊な関係性もあってか、あまり兄弟間での上下などもなく、『あけび』はいつも『かりん』や『やまもも』によくまとわりつかれ、遊ぼうとしつこくせがまれている。
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牧草地の神は自らの膝に手を置いて眉を八の字にしている『あけび』の頭を撫でてやりながら言う。
「あけび、霊獣の姿になればきっと上手く逃げられると思うよ。あけびは ととさま によく似て足がとても疾いでしょ、この姿よりも良いんじゃないかな」
「あっ…そ、そっか、それじゃ…」
子供の姿をしていた『あけび』は牧草地の神の言葉に従って犬のような霊獣の姿になると、『かりん』から逃げ出そうと走り出す。
だが、もちろん『かりん』もそれを逃そうとはせず、「あっ、あけび!!」と不満気に言ってから霊獣の姿になってその後を追い始めた。
『やまもも』は霊獣の姿になると追いつけないためか、子供の姿をしたまま、ただただ楽しそうに笑いながらその後ろを追いかけていく。
2匹と1人がその場をぐるぐると走り回る様子は非常に賑やかだ。
それを眺めていた牧草地の神も、思わず苦笑しながら「本当に賑やかだね」と隣の銀白の肩に頭を預ける。
「私1人だった頃の静かな日々がまるで嘘のようだよ。君がここへ戻ってきたのだけでも屋敷が華やぐようだったのに…その上、こんなにも可愛らしい子が3人もいるなんて」
すると銀白も牧草地の神の腕を擦りながら「私達、突然3人の子持ちになりましたね」と微笑んだ。
「あの子達にまた会いたいと、【地界】にいた時の私はよく思っていたものです。まさかそれがこんな形で叶うだなんて…」
「うん、本当にね」
「…蒼様、もう2度と蒼様に寂しい思いをさせません。私達がそばにいます」
「うん……」
「何があっても、蒼様のおそばに」
銀白は牧草地の神の髪に口づけながら、少し抱きしめる力を強める。
牧草地の神がそれに応えるように頬を擦り寄せると、さらにそれに応えるように銀白がちゅっ、ちゅっと口づける。
その口づけの仕方に関してなにやら心当たりがあるらしい牧草地の神は「…ちょっと待って?」と言いながら銀白の右手を取ると、その手のひらを見てクスクスと笑った。
「ハク……だめだよ、今はだめ」
「…分かっています」
「ふふっ…この『紋様』があると、全部バレちゃうね」
銀白の手のひらにはうっすらと『紋様』が浮き出ている。
今やその『紋様』が示しているものをきちんと理解している牧草地の神と銀白。
銀白は「分かっています、分かっていますとも」と言いながらため息をつく。
「もうじき森の神様や風の神様、水の神様方がいらっしゃいます」
「うん、花の神もね…それから皆の夫神とその子供達も……」
「はい」
「私達の時間はまだまだ先だ」
「…待ち遠しいです」
「そうだね…子供達も眠って、2人きりになって、そうしたら……」
その言葉を遮るように、銀白は牧草地の神の頬に、それも耳元に近いところへそっと唇を近づける。
すると間髪入れずに「あっ!ととさま、おとうさまに『ちゅっ』てしてる!」という『かりん』の元気な声が飛んできた。
「ととさま、かりん にも!かりんにも!」
霊獣の姿のまま銀白の元へ駆け寄ってきた『かりん』は尾を振って「かりんにも!」と口づけをねだる。
銀白がそんな『かりん』を抱き上げて膝に乗せると、『あけび』もおずおずとそばに寄ってきて「あの…ととさま、あけびも…」と控えめな声を出した。
銀白が2匹を撫でながらその額に軽く口づけをする中、牧草地の神はその2匹の後ろにいる子供の姿をした『やまもも』に「おいで、やまもも」と声をかけて両腕を広げる。
すると『やまもも』は明るい笑顔のまま「おとうさま~!!」とその腕の中に飛び込んできた。
それから間もなく、気配を感じた牧草地の神は「…ハク、森の神達が来たみたいだ」と銀白に言う。
「出迎えに行かなくてはね」
「はい、蒼様。皆で行きましょうか?」
「うん、そうしよう」
牧草地の神は「かりん、やまもも、あけび もおいで」と子供達を呼び寄せると、銀白と並んで屋敷の門の方へと向かっていった。
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【天界】にある牧草地の神の屋敷。
そこでは牧草地の神と銀白、そしてその子供である霊獣達が日々賑やかに暮らしながら陸国に加護をもたらしている。
そして陸国の人々が眠りにつく頃になると、親しい神々が集まり、思い思いに茶などを楽しむ一時が始まるのだ。
神と側仕えと、その子供達。
たとえどれだけの時が経ったとしても、その賑やかさは変わらず、話が尽きることもないだろう。
これは陸国という国を加護する、愛に溢れた神々の物語だ。
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