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大学生 見合い 3
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目が合うと じっと私から目をそらさずに見つめて。
暫くして額と額をこつんとあわせ やさしく唇に吸うようにキスをおとした。
それから私の身体を引き起こし ベッドに座ったままで腕のなかに閉じ込める。
とんとん と背中をゆっくりたたきながら
深く溜め息きをつき
「泣くなって...暴走して悪かった」
私はまた振り回されてこんがらがりながら 複雑な気持ちで。
今日の気持ちは昔の気持ちと違って
初めのキスは 気持ち良くて
ベッドでの行為は気持ち悪く...なかった。
ただ 愛が無いその行為が 辛くて 悲しくて 怖かった。
自分の気持ちに戸惑いながら 泣きやめずにいると
凰雅さんが笑ってる事に気がついた。
は?こっちは泣いてるのに笑うってどういう事?
ジロッと睨むと 笑いを堪えている凰雅さんと目が合い笑い声がもれる。
「すげえかわいい」
びっくりしていると
「前のまんまだ。
泣いてる顔もかわいいよなあ」
はあ?かわいいなんて言ってくれたことなかったのに
泣かせておいて何いってるの?
腹が立って
「信じられない!反省してる?凰雅さん」
笑いながら横を向いて
「反省してるって 悪りい。こう見えても浮かれてんだよ」
「えっ?」
やさしい目で私の髪を撫でながら
「やっとここまでたどり着いたからな」
そう言って私を抱き締めた。
それから予約していたレストランに行くことになり
部屋では抱き締めていた手がいつの間にか手と手を繋いでしっかり握られている。
エレベーターから降りて歩きながら話しだして。
「あれから三年間 この日の為に準備してきた。
あれから女だって抱いてない。お前しか要らない。3Pはやっていない。3Pもどきだ」
どう違うのか。聞いてはっきりしておくべきか。
また無限ループに陥りそうな時
「ああ もう だから同時に2人ヤル気にならなかったってことだ!」
...これで納得しておくべきなんだろうか。
凰雅さんは繋いだ手をぎゅっと握って
「過去の事はお前が嫌でも変えれない。これからの事ならなんでも言え。一ノ瀬の名前は使わせてもらうし その代わりお前の家に対価は払う。 結婚はどうしてもなら卒業まで待ってやってもいい。」
微妙に結婚の下りが俺様になってる..。
「それとさっきの返事は?」
「さっき...?」
「ヤったのか?」
凰雅さんの強い瞳は私の顔をしっかり捉え返事をしないという選択肢を許さない。
「ないけど..」
凰雅さんは心底ほっとしたように目を閉じた。
でも直ぐに持ち直し
「ヤってないんだな?三年間だぞ」
と念押しされて。
偉そうで
悔しいけれど素直に頷いた。
見上げると もう やっぱりいじわるな顔で見下ろしている。
急に余裕のある顔をして
「もし付き合ってても取り返すだけだし やっててもこの先俺だけとしかヤらせないけどなあ。」
私も 少しは大人になったのか 凰雅さんのあれからの話を聞いたからか
嫌悪はするけど 以前みたいに吐き気はなくて 一番はこの現状に対する戸惑いだった。
家に帰ると上機嫌な両親がいて
「どうだった? この話 是非に進めたいと先方から電話があったが。知り合いらしいな。
ずっとお前が気になってたそうだ」
両親共にやっぱり凰雅さんにを気に入っていた。
「アメリカの大学を二年で飛び級して今年卒業したらしい。あの歳であれだけの仕事をしてるとはえらく優秀らしいな。ご両親に聞いたがFBIからも協力要請が来てアメリカ国籍をとってほしいと言われたらしいが うちとの縁談で国籍が関係するかも知れないからと断ったそうだ」
今は日本政府に協力してるらしい そう付け加えて。
...私の為に断ったの?
ずっと日本に居たんじゃないんだ。
アメリカのどこだろう。
重要な事じゃなくても
急に知りたくて堪らなくなる。
この縁談
嫌なら断ればいいのに 断れない。
どうしてか。
...どうしても。
俺様で 強引で 泣かせておいて笑うような人なのに。
....でも 一つだけ引っ掛かる。
本当だろうか...。
本当にあれからずっと 私の為に 誠実に生きてきたのなら私は...。
暫くして額と額をこつんとあわせ やさしく唇に吸うようにキスをおとした。
それから私の身体を引き起こし ベッドに座ったままで腕のなかに閉じ込める。
とんとん と背中をゆっくりたたきながら
深く溜め息きをつき
「泣くなって...暴走して悪かった」
私はまた振り回されてこんがらがりながら 複雑な気持ちで。
今日の気持ちは昔の気持ちと違って
初めのキスは 気持ち良くて
ベッドでの行為は気持ち悪く...なかった。
ただ 愛が無いその行為が 辛くて 悲しくて 怖かった。
自分の気持ちに戸惑いながら 泣きやめずにいると
凰雅さんが笑ってる事に気がついた。
は?こっちは泣いてるのに笑うってどういう事?
ジロッと睨むと 笑いを堪えている凰雅さんと目が合い笑い声がもれる。
「すげえかわいい」
びっくりしていると
「前のまんまだ。
泣いてる顔もかわいいよなあ」
はあ?かわいいなんて言ってくれたことなかったのに
泣かせておいて何いってるの?
腹が立って
「信じられない!反省してる?凰雅さん」
笑いながら横を向いて
「反省してるって 悪りい。こう見えても浮かれてんだよ」
「えっ?」
やさしい目で私の髪を撫でながら
「やっとここまでたどり着いたからな」
そう言って私を抱き締めた。
それから予約していたレストランに行くことになり
部屋では抱き締めていた手がいつの間にか手と手を繋いでしっかり握られている。
エレベーターから降りて歩きながら話しだして。
「あれから三年間 この日の為に準備してきた。
あれから女だって抱いてない。お前しか要らない。3Pはやっていない。3Pもどきだ」
どう違うのか。聞いてはっきりしておくべきか。
また無限ループに陥りそうな時
「ああ もう だから同時に2人ヤル気にならなかったってことだ!」
...これで納得しておくべきなんだろうか。
凰雅さんは繋いだ手をぎゅっと握って
「過去の事はお前が嫌でも変えれない。これからの事ならなんでも言え。一ノ瀬の名前は使わせてもらうし その代わりお前の家に対価は払う。 結婚はどうしてもなら卒業まで待ってやってもいい。」
微妙に結婚の下りが俺様になってる..。
「それとさっきの返事は?」
「さっき...?」
「ヤったのか?」
凰雅さんの強い瞳は私の顔をしっかり捉え返事をしないという選択肢を許さない。
「ないけど..」
凰雅さんは心底ほっとしたように目を閉じた。
でも直ぐに持ち直し
「ヤってないんだな?三年間だぞ」
と念押しされて。
偉そうで
悔しいけれど素直に頷いた。
見上げると もう やっぱりいじわるな顔で見下ろしている。
急に余裕のある顔をして
「もし付き合ってても取り返すだけだし やっててもこの先俺だけとしかヤらせないけどなあ。」
私も 少しは大人になったのか 凰雅さんのあれからの話を聞いたからか
嫌悪はするけど 以前みたいに吐き気はなくて 一番はこの現状に対する戸惑いだった。
家に帰ると上機嫌な両親がいて
「どうだった? この話 是非に進めたいと先方から電話があったが。知り合いらしいな。
ずっとお前が気になってたそうだ」
両親共にやっぱり凰雅さんにを気に入っていた。
「アメリカの大学を二年で飛び級して今年卒業したらしい。あの歳であれだけの仕事をしてるとはえらく優秀らしいな。ご両親に聞いたがFBIからも協力要請が来てアメリカ国籍をとってほしいと言われたらしいが うちとの縁談で国籍が関係するかも知れないからと断ったそうだ」
今は日本政府に協力してるらしい そう付け加えて。
...私の為に断ったの?
ずっと日本に居たんじゃないんだ。
アメリカのどこだろう。
重要な事じゃなくても
急に知りたくて堪らなくなる。
この縁談
嫌なら断ればいいのに 断れない。
どうしてか。
...どうしても。
俺様で 強引で 泣かせておいて笑うような人なのに。
....でも 一つだけ引っ掛かる。
本当だろうか...。
本当にあれからずっと 私の為に 誠実に生きてきたのなら私は...。
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