完璧なお見合い結婚〈完全完結〉9/12完全完結しました!

ココ

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大学生 近づく心 Ⅱ ー9

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「向こうが指定しているのは女性一人で運んで来ること」

車で大使館近くまで行き 他から用意された配膳用台車を佐藤さんから受けとる。台車が出てきた車には武装した男性が二人乗っていて何か話し合っていた。
停車場所は大使館から死角になる所で逸る気持ちを押さえる。

大使館の前には沢山の武装した人 その後ろに報道人。
嫌でも緊張感が高まる。
もうここまで来ると佐藤さんが何者かなんて詮索する必要が無くて。


佐藤さんから 運び込む通路を説明され 運び方 ナイフフォークの入れ物等一応持ってみたりして自然体を装う。

「建物や犯人をジロジロ見るな」

それでいて見たものは全て記憶しろ そう言われて送り出された。


50食位の入った配膳用台車を押して大使館の正面からドアへ進む。



今 この建物の中に凰雅さんが居る。

そう思うだけで心が熱くなり 歯痒い気持ちが込み上げる。

ドアまでたどり着くと内側から開いて機関銃を持った男が受け取ろうとした。
ピクリ と体が震え喉が渇く。

が 相手は機関銃が邪魔で受け取りにくく 機関銃から手を放すと言う選択肢は無いようで中まで運ぶよう指示された。

手が震えそうになりながらドクドクする心臓をなるべく意識しないようにする。
でも 小娘があまり堂々としていても不自然なのでちょうどいいのかもしれない。

緊張していてても頭はしっかり観察していて 
意外にも犯人は銃の扱い以外緊張感がなくてびっくりする。

ここに置いて と手振り付での指示に対して英語だけで返事する私に何を思ったのか 出身地をきいてきた。咄嗟に日本人の情報に繋がればと思って 出身地は日本で 分かり易いようにアメリカのシリコンバレーから来たと告げると 嬉しそうにIT関係の仕事につきたい事を話し出した。

こんなのでいいのか と戸惑いながら なるべく長く引き延ばしたいと願い 英語が上手だと誉める。

犯人は満更でも無いようで 饒舌に英語で話し出し夜もお前が持ってこいと指示され解放された。

そして 建物から出た その時。
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