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これからの事 2
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「え”ぇぇー!!うそぅ!!」
絶叫と呼べるもので。
私は何をどう理解していいのか混乱していた。
「嘘じゃない。佐藤が前に言ってたストーカーだ」
「あああの 佐藤さんが?ストーカー?
ままままさか。
ううううそ。ないない」
「本当だ。つきまとってうっとしいだけどな。警察沙汰にはしてねえけど俺のボディガードとは何度ももめてる。海外から特殊部隊を金で請け負ったり養成したりする会社を元フランス外人部隊の日本人と共同経営してて そのこねで今回だって潜り込んだに違いない」
「そんな役に立つストーカーっている?」
「居るんだよ。それが。
本当に助けてもらった事は一度もない。警備が二重になっているだけで監視されてるみたいででかくてうっとうしい。忙しいはずなのに しょっちゅう居るんだよ。あいつ」
...うーん うーん。
何なんだろう。佐藤さんにはいやな気持ちを持てない。
むしろ気の毒な。
あんなにいい人なのに。
今回だって命の危険を顧みず助けに来たって事?
...私と違って役にたってたよね。
それどころじゃ無いのにあの時大使館に入れてくれたし。
...私より先に抱き付こうとしてたけど。うん。
やっぱり 一度佐藤さんと話をしたいと思った。
翌日両親と拓也君 凰雅さんの御両親も帰国すると連絡があり 空港まで見送りに行った。
その後凰雅さんはもう一度警察に呼ばれて その隙にいつの間にか私の電話に登録されていた佐藤の番号に電話をかける。
直ぐに連絡がつきホテルのラウンジで待ち合わせた。
「今回のクライアントが人質にいるって言うのは作り話だよ。
偶々 次の仕事がキャンセルになって休みだったところに
凰雅君が巻き込まれたって知ってこれまでの仕事の繋がりを駆使して。
特殊部隊の教育訓練を定期的に請け負ってたから身辺調査も無しに潜り込めたんだ」
ふっ とやさしい笑みを浮かべ遠くを見るような懐かしむ空気を漂わせ。
「...僕が凰雅君に出会ったのは彼が中学生の頃。空手の試合で余りの業のキレに惹き付けられてね。知れば知る程忘れられなくて。見ているだけでいいと思っていた」
カラン と アイスコーヒーの氷が溶ける。
「でも何でも知りたくて。一ノ瀬さんの事は高校生の時から知ってたよ。最近婚約したのも。凰雅さんが出張で日本に居ないときたまに君を尾行したこともある」
本当ですか....
「だから空港のラウンジで見掛けた時から君が凰雅君の所に行こうとしてるって分かってた。ただ話をすると無謀すぎてほっとけなかった」
自嘲するように笑い
「凰雅君に会わせてあげたかったんだよ。いつだって彼の幸せを祈っている」
やっぱりいい人。
でも
「....大使館で先に抱き付こうとしましたよね」
「う。あの時は凰雅君が助かったと思ったら勝手に体が動いて」
大分重たい愛だけど凰雅さんを大切に思う気持ちに嘘はなくて。
どうしても私はこんなにいい人 嫌いになれないと思った。
でもその気持ちを凰雅さんに押し付けるのもまた違うと思った。
絶叫と呼べるもので。
私は何をどう理解していいのか混乱していた。
「嘘じゃない。佐藤が前に言ってたストーカーだ」
「あああの 佐藤さんが?ストーカー?
ままままさか。
ううううそ。ないない」
「本当だ。つきまとってうっとしいだけどな。警察沙汰にはしてねえけど俺のボディガードとは何度ももめてる。海外から特殊部隊を金で請け負ったり養成したりする会社を元フランス外人部隊の日本人と共同経営してて そのこねで今回だって潜り込んだに違いない」
「そんな役に立つストーカーっている?」
「居るんだよ。それが。
本当に助けてもらった事は一度もない。警備が二重になっているだけで監視されてるみたいででかくてうっとうしい。忙しいはずなのに しょっちゅう居るんだよ。あいつ」
...うーん うーん。
何なんだろう。佐藤さんにはいやな気持ちを持てない。
むしろ気の毒な。
あんなにいい人なのに。
今回だって命の危険を顧みず助けに来たって事?
...私と違って役にたってたよね。
それどころじゃ無いのにあの時大使館に入れてくれたし。
...私より先に抱き付こうとしてたけど。うん。
やっぱり 一度佐藤さんと話をしたいと思った。
翌日両親と拓也君 凰雅さんの御両親も帰国すると連絡があり 空港まで見送りに行った。
その後凰雅さんはもう一度警察に呼ばれて その隙にいつの間にか私の電話に登録されていた佐藤の番号に電話をかける。
直ぐに連絡がつきホテルのラウンジで待ち合わせた。
「今回のクライアントが人質にいるって言うのは作り話だよ。
偶々 次の仕事がキャンセルになって休みだったところに
凰雅君が巻き込まれたって知ってこれまでの仕事の繋がりを駆使して。
特殊部隊の教育訓練を定期的に請け負ってたから身辺調査も無しに潜り込めたんだ」
ふっ とやさしい笑みを浮かべ遠くを見るような懐かしむ空気を漂わせ。
「...僕が凰雅君に出会ったのは彼が中学生の頃。空手の試合で余りの業のキレに惹き付けられてね。知れば知る程忘れられなくて。見ているだけでいいと思っていた」
カラン と アイスコーヒーの氷が溶ける。
「でも何でも知りたくて。一ノ瀬さんの事は高校生の時から知ってたよ。最近婚約したのも。凰雅さんが出張で日本に居ないときたまに君を尾行したこともある」
本当ですか....
「だから空港のラウンジで見掛けた時から君が凰雅君の所に行こうとしてるって分かってた。ただ話をすると無謀すぎてほっとけなかった」
自嘲するように笑い
「凰雅君に会わせてあげたかったんだよ。いつだって彼の幸せを祈っている」
やっぱりいい人。
でも
「....大使館で先に抱き付こうとしましたよね」
「う。あの時は凰雅君が助かったと思ったら勝手に体が動いて」
大分重たい愛だけど凰雅さんを大切に思う気持ちに嘘はなくて。
どうしても私はこんなにいい人 嫌いになれないと思った。
でもその気持ちを凰雅さんに押し付けるのもまた違うと思った。
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