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第2章 凰雅side 4
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こんな焦る思いは味わった事がない。
....いや ゆい限定では出会った時にあったな。
その気持ちに突き上げられ まだまだと思いつつここまで来た。
やっとこの距離まで近づいて。
そうなるともう我慢なんて出来なかった。
あいつを守れるようになりたい
その時 拓也 を頼る結が思い出され。
守れるようになりたかったのに守っているのはあいつか。
だけど どんな奴だって
....俺の気持ちに敵うやつはいないとそれだけは自信があった。
次の日制服のリボンで学年は分かっていたから一年の階に行き端の教室から順に覗く。
その度 大きなどよめきや叫び声が上がり疎ましい。
その気持ちのまま四つ目のクラスを覗いた。
またも大きなどよめきが起こり でも一目で惹き付けられるその姿に釘ずけになった。
後ろを向く背中や髪は結のものだと全てが愛しくて特別になる。
緩む唇がもう無意識に
「結」
と呼んだ。
後ろを向いているその背中がピクッとなったのに振り向かない。
..無視か。いい度胸だな。
何だか それさえも愛しい。
ふん 今度は一段と大きな声でその名前を呼んだ。
叫び声が上がり それを気にしてか 急いだ様子で駆け寄り俺の腕をつかんで人気のない所に連れ込まれた。
昨日とは違う親密な態度に自然と感情が高ぶる。
分かってるか?この状態。
俺がその気になったら抱き締めてキスぐらい簡単に出来るってこと。
...そうできたら
もっと離せなくなるってこと。
やわらかそうなその髪に指を絡めて 赤く高揚したその頬に指で触れ...て。
そうできたらどんなにか充足した気分を味わえるのだろう。
何かたわいのない会話をしながら 俺の頭は昨日の拓也と結がキスをしてそれ以上もしているてもおかしくないと思い至る。
...ヘドが出る。
苛々して 結に何か言わないと気が済まなかった。
「お前 あいつと付き合ってんの?」
聞き取れなかったのか。
返事がない。ますます苛立った俺はそのままにしておけなくて
「まっ いいけど。処女じゃない分 簡単にやれるし。」
と。
完全な負け惜しみだった。
急に怯えだした結はブルブル震えだし 逃げようとする。
...途方もなく愛おしい。
気が強くてかわいくて ビビりでかわいくて。
この手の中に今ないことが悔しくて。
どうしたら俺のものに出来る?
どうしたら...。
震えだし結を抱き締めてなだめると徐々に力が抜けてきて俺に心を預けてるような錯覚に陥る。
「今日送っていく」
と言う俺を拒絶し しまいには拓也君 だ。
面白くない俺は思わず結の腕を離すと あっと言う間に逃げ去って行った。
これだけの接触で切なくなる程溺れている。
もうこの時 俺には他の女が要らない事くらい 充分過ぎるレベルで分かっていた。
....いや ゆい限定では出会った時にあったな。
その気持ちに突き上げられ まだまだと思いつつここまで来た。
やっとこの距離まで近づいて。
そうなるともう我慢なんて出来なかった。
あいつを守れるようになりたい
その時 拓也 を頼る結が思い出され。
守れるようになりたかったのに守っているのはあいつか。
だけど どんな奴だって
....俺の気持ちに敵うやつはいないとそれだけは自信があった。
次の日制服のリボンで学年は分かっていたから一年の階に行き端の教室から順に覗く。
その度 大きなどよめきや叫び声が上がり疎ましい。
その気持ちのまま四つ目のクラスを覗いた。
またも大きなどよめきが起こり でも一目で惹き付けられるその姿に釘ずけになった。
後ろを向く背中や髪は結のものだと全てが愛しくて特別になる。
緩む唇がもう無意識に
「結」
と呼んだ。
後ろを向いているその背中がピクッとなったのに振り向かない。
..無視か。いい度胸だな。
何だか それさえも愛しい。
ふん 今度は一段と大きな声でその名前を呼んだ。
叫び声が上がり それを気にしてか 急いだ様子で駆け寄り俺の腕をつかんで人気のない所に連れ込まれた。
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分かってるか?この状態。
俺がその気になったら抱き締めてキスぐらい簡単に出来るってこと。
...そうできたら
もっと離せなくなるってこと。
やわらかそうなその髪に指を絡めて 赤く高揚したその頬に指で触れ...て。
そうできたらどんなにか充足した気分を味わえるのだろう。
何かたわいのない会話をしながら 俺の頭は昨日の拓也と結がキスをしてそれ以上もしているてもおかしくないと思い至る。
...ヘドが出る。
苛々して 結に何か言わないと気が済まなかった。
「お前 あいつと付き合ってんの?」
聞き取れなかったのか。
返事がない。ますます苛立った俺はそのままにしておけなくて
「まっ いいけど。処女じゃない分 簡単にやれるし。」
と。
完全な負け惜しみだった。
急に怯えだした結はブルブル震えだし 逃げようとする。
...途方もなく愛おしい。
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この手の中に今ないことが悔しくて。
どうしたら俺のものに出来る?
どうしたら...。
震えだし結を抱き締めてなだめると徐々に力が抜けてきて俺に心を預けてるような錯覚に陥る。
「今日送っていく」
と言う俺を拒絶し しまいには拓也君 だ。
面白くない俺は思わず結の腕を離すと あっと言う間に逃げ去って行った。
これだけの接触で切なくなる程溺れている。
もうこの時 俺には他の女が要らない事くらい 充分過ぎるレベルで分かっていた。
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