125 / 164
第二章 凰雅side 11
しおりを挟む
朝になってスマホのアラームがなっている。
眠っていたようで頭の中が段々と確かになっていく。
毎朝セットしているアラームを止めようとスマホを手に取ると結からメッセージがきていた。
自分の目を疑いながら凄まじい勢いで体を起こしメッセージを読む。
“やっぱりお付き合いは出来ません。将来お見合い結婚するので。”
...たったこれだけ。
あれだけ送ったメールにこれだけ。
それでも今の俺の灰色の世界を見違えるほど色付いたものに変えてしまった。
....身震いする。
これだ。絶対に間違えない方法。
まだ結の世界に俺が居た。
やってやろうじゃねぇか 結。
今度こそお前を手に入れる。絶対に。
あの調子じゃあ誰かとつき合うなんて考えないと思うけど やっぱ念の為。
メールしておこう。
”じゃあそれまで絶体彼氏作るなよ。“
愛してる 結。
いい子で待ってろよ。
必ず間違わないでお前を迎える準備をするから。
その日学校に連絡した。話があって学校に出向きたいと申し入れたが自宅待機なので親が代わりに来るよう言われた。母親に頭を下げて学校に行ってもらい まず多額の寄付を申し出て今回の事の反省文を自発的に提出した。
寄付は迷惑料で。実際迷惑をかけたしな。まあ若気の至りと思いたい。それに結の見合い相手に名乗り出るのになるべく清廉な身で居たい。汚点をつける訳にいかねえからな。...まあ多少はもうついてるか。
両親に今回の事で協力して貰うにあたって説明せずには済まず簡単な経緯と俺が結とのお見合いを企んでいる事を告げた。
ただでさえ 俺に頭を下げられて驚いていたのに 改まって頼み事までしてくる俺に両親は信じられない面持ちで見つめている。
「...呆れた。そんな事考えてるの」
そう言う母親に対して父親は面白そうに笑った。
「そんなに惚れてるのか?」
「...あいつを逃したら一生結婚はない」
父親はふと何かに気がついたようだった。
「...お前 いつから...」
「ずっとだよ。その為に頑張ってきた」
格好つけてる場合じゃなくてみっともなくても絶対にやらねえと後がなくて。
見合いなら何としても親の協力が欲しかった。
父親は目を見開いた後 ニヤリと笑った。
ああ俺もいつもあんな嫌みな顔して笑ってるんだろうな。
「面白い 凰雅がそこまで想う女の子か。協力要請するんなら俺とさえが恥かく様なことするな。そうなったらその時はもう俺らは降りるぞ」
「約束する。もう女はいらねえし結に釣り合うように真面目にやる。勿論親に心配かけるようなガキ臭いことももうねえよ」
「...そうか。けど精々嫌われねえようにな。出来る事は協力してやる。まあ頑張れ」
「待って。凰雅 どんな子なの?」
「..真面目。俺とは違うな」
結の事を色々聞かれまだ何か言おうとする母親に父親がとろっとろの声で言う。
「さーえ おいで。まあいいじゃねえか」
途中で邪魔された母親は面白くなさそうにいなそうとするけど 父親は笑いながらいつものように嬉しそうな顔で 腕を伸ばして抱き寄せて軽くキスしていた。
眠っていたようで頭の中が段々と確かになっていく。
毎朝セットしているアラームを止めようとスマホを手に取ると結からメッセージがきていた。
自分の目を疑いながら凄まじい勢いで体を起こしメッセージを読む。
“やっぱりお付き合いは出来ません。将来お見合い結婚するので。”
...たったこれだけ。
あれだけ送ったメールにこれだけ。
それでも今の俺の灰色の世界を見違えるほど色付いたものに変えてしまった。
....身震いする。
これだ。絶対に間違えない方法。
まだ結の世界に俺が居た。
やってやろうじゃねぇか 結。
今度こそお前を手に入れる。絶対に。
あの調子じゃあ誰かとつき合うなんて考えないと思うけど やっぱ念の為。
メールしておこう。
”じゃあそれまで絶体彼氏作るなよ。“
愛してる 結。
いい子で待ってろよ。
必ず間違わないでお前を迎える準備をするから。
その日学校に連絡した。話があって学校に出向きたいと申し入れたが自宅待機なので親が代わりに来るよう言われた。母親に頭を下げて学校に行ってもらい まず多額の寄付を申し出て今回の事の反省文を自発的に提出した。
寄付は迷惑料で。実際迷惑をかけたしな。まあ若気の至りと思いたい。それに結の見合い相手に名乗り出るのになるべく清廉な身で居たい。汚点をつける訳にいかねえからな。...まあ多少はもうついてるか。
両親に今回の事で協力して貰うにあたって説明せずには済まず簡単な経緯と俺が結とのお見合いを企んでいる事を告げた。
ただでさえ 俺に頭を下げられて驚いていたのに 改まって頼み事までしてくる俺に両親は信じられない面持ちで見つめている。
「...呆れた。そんな事考えてるの」
そう言う母親に対して父親は面白そうに笑った。
「そんなに惚れてるのか?」
「...あいつを逃したら一生結婚はない」
父親はふと何かに気がついたようだった。
「...お前 いつから...」
「ずっとだよ。その為に頑張ってきた」
格好つけてる場合じゃなくてみっともなくても絶対にやらねえと後がなくて。
見合いなら何としても親の協力が欲しかった。
父親は目を見開いた後 ニヤリと笑った。
ああ俺もいつもあんな嫌みな顔して笑ってるんだろうな。
「面白い 凰雅がそこまで想う女の子か。協力要請するんなら俺とさえが恥かく様なことするな。そうなったらその時はもう俺らは降りるぞ」
「約束する。もう女はいらねえし結に釣り合うように真面目にやる。勿論親に心配かけるようなガキ臭いことももうねえよ」
「...そうか。けど精々嫌われねえようにな。出来る事は協力してやる。まあ頑張れ」
「待って。凰雅 どんな子なの?」
「..真面目。俺とは違うな」
結の事を色々聞かれまだ何か言おうとする母親に父親がとろっとろの声で言う。
「さーえ おいで。まあいいじゃねえか」
途中で邪魔された母親は面白くなさそうにいなそうとするけど 父親は笑いながらいつものように嬉しそうな顔で 腕を伸ばして抱き寄せて軽くキスしていた。
1
あなたにおすすめの小説
結婚して5年、冷たい夫に離縁を申し立てたらみんなに止められています。
真田どんぐり
恋愛
ー5年前、ストレイ伯爵家の美しい令嬢、アルヴィラ・ストレイはアレンベル侯爵家の侯爵、ダリウス・アレンベルと結婚してアルヴィラ・アレンベルへとなった。
親同士に決められた政略結婚だったが、アルヴィラは旦那様とちゃんと愛し合ってやっていこうと決意していたのに……。
そんな決意を打ち砕くかのように旦那様の態度はずっと冷たかった。
(しかも私にだけ!!)
社交界に行っても、使用人の前でもどんな時でも冷たい態度を取られた私は周りの噂の恰好の的。
最初こそ我慢していたが、ある日、偶然旦那様とその幼馴染の不倫疑惑を耳にする。
(((こんな仕打ち、あんまりよーー!!)))
旦那様の態度にとうとう耐えられなくなった私は、ついに離縁を決意したーーーー。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
【完結】妖精姫と忘れられた恋~好きな人が結婚するみたいなので解放してあげようと思います~
塩羽間つづり
恋愛
お気に入り登録やエールいつもありがとうございます!
2.23完結しました!
ファルメリア王国の姫、メルティア・P・ファルメリアは、幼いころから恋をしていた。
相手は幼馴染ジーク・フォン・ランスト。
ローズの称号を賜る名門一族の次男だった。
幼いころの約束を信じ、いつかジークと結ばれると思っていたメルティアだが、ジークが結婚すると知り、メルティアの生活は一変する。
好きになってもらえるように慣れないお化粧をしたり、着飾ったりしてみたけれど反応はいまいち。
そしてだんだんと、メルティアは恋の邪魔をしているのは自分なのではないかと思いあたる。
それに気づいてから、メルティアはジークの幸せのためにジーク離れをはじめるのだが、思っていたようにはいかなくて……?
妖精が見えるお姫様と近衛騎士のすれ違う恋のお話
切なめ恋愛ファンタジー
余命六年の幼妻の願い~旦那様は私に興味が無い様なので自由気ままに過ごさせて頂きます。~
流雲青人
恋愛
商人と商品。そんな関係の伯爵家に生まれたアンジェは、十二歳の誕生日を迎えた日に医師から余命六年を言い渡された。
しかし、既に公爵家へと嫁ぐことが決まっていたアンジェは、公爵へは病気の存在を明かさずに嫁ぐ事を余儀なくされる。
けれど、幼いアンジェに公爵が興味を抱く訳もなく…余命だけが過ぎる毎日を過ごしていく。
忙しい男
菅井群青
恋愛
付き合っていた彼氏に別れを告げた。忙しいという彼を信じていたけれど、私から別れを告げる前に……きっと私は半分捨てられていたんだ。
「私のことなんてもうなんとも思ってないくせに」
「お前は一体俺の何を見て言ってる──お前は、俺を知らな過ぎる」
すれ違う想いはどうしてこうも上手くいかないのか。いつだって思うことはただ一つ、愛おしいという気持ちだ。
※ハッピーエンドです
かなりやきもきさせてしまうと思います。
どうか温かい目でみてやってくださいね。
※本編完結しました(2019/07/15)
スピンオフ &番外編
【泣く背中】 菊田夫妻のストーリーを追加しました(2019/08/19)
改稿 (2020/01/01)
本編のみカクヨムさんでも公開しました。
余命わずかな私は、好きな人に愛を伝えて素っ気なくあしらわれる日々を楽しんでいる
ラム猫
恋愛
王城の図書室で働くルーナは、見た目には全く分からない特殊な病により、余命わずかであった。悲観はせず、彼女はかねてより憧れていた冷徹な第一騎士団長アシェンに毎日愛を告白し、彼の困惑した反応を見ることを最後の人生の楽しみとする。アシェンは一貫してそっけない態度を取り続けるが、ルーナのひたむきな告白は、彼の無関心だった心に少しずつ波紋を広げていった。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも同じ作品を投稿しています
※全十七話で完結の予定でしたが、勝手ながら二話ほど追加させていただきます。公開は同時に行うので、完結予定日は変わりません。本編は十五話まで、その後は番外編になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる