完璧なお見合い結婚〈完全完結〉9/12完全完結しました!

ココ

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第二章 凰雅side 23

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翌朝目覚めると 意識がはっきりする前にやさしげな結の顔が目に入ってきて無意識に頬が緩む。
まだ頭が覚醒していないところに結が笑顔で言い放った。

「正式に婚約します。凰雅さんと。」

昨日からの流れだとこうなるのは予想がついていた。
それでもそれをきいて 今 結を抱き締めたかった。
俺は喜びを隠しきれず緩んだ顔で全身で愛を伝えるように抱き締めた。
大切にする。愛してる 結。

結の卒業までセックス禁止等厳しい条件を付けられたが二人の合意があれば反故に出来る訳で。
何も気にならない。
成るようになる。

卒業したらすぐ入籍出来るよう綺麗にレールをひいておこう。

こんなふうに この時の俺はまだ冷静で居れた。


ーーーーなのに 

それが 上手くいかない。

俺の腕の中でキスだけで蕩けるのにそれ以上は頑固に拒む。
俺は俺で予想外に我慢がきかなくて苛々する。
結の意図は理解している。
もう俺の事も結自身の事も信じてくれ。
こんなにも本当に愛し合ってるじゃねえか。

しかし
...なめてたな。
想いが通じ合ってるこの年の男女が清い交際って思ったより難しい。
結が想いを受け止める前なら自制はきくけど状況が変わると覚悟も変わる。
お前に甘えてんだよ。分かってるけど。

我慢するけど

切ないって言葉がぴったりくる。

惚れた女に拒絶されるのって...。




結納も終えたある日 
里美とビリーの焦れったい様子をきいた俺はその翌朝に当たる今朝 千載一遇のチャンスとばかりにビリーの予定を無理矢理空けさせた。
いつもの俺はこんなお節介しない。
しかし 
これは結とビリーを引き離し 里美に借りを返す良い機会だ。

『お前 里美が好きなんだろ?』

開口一番そう言うと ビリーは困った顔をしてから俺の目を長い時間じっと見つめていた。
それからぽつりぽつりととりとめもなく話出す。
ビリーが元々ホモセクシャルというのも驚いたが結が言った特別な関係の意味を理解した。
けど 結の友達のくせにバイになった途端女とヤるって手え早えな。
まあ本気ならそれも有りか。
しかし豹変したのが結にじゃなくてなりより良かった。
『本気なら逃すなよ』
そう言うと ビリーは照れ臭そうに笑っていた。 

ビリーと里美のきっかけをお膳立てした帰り 結が思ったより動揺していた。
ビリーと相当持ちつ持たれつだったのか 寂しさからか俺を拒まない。
やさしくしてつけこみたい気持ちもあるが 意外に俺も繊細で。
ビリーと結のいちゃいちゃを見た経験があるせいか ヤる時は一転の曇りなく結の全てで俺だけを考えて欲しいと。でなければ俺の独占欲が満たされない。



結相手に虚しさの残るようなそんなセックスはしたくなかった。



だからこそ 自分でも考えられない事に今回は結を頂かないで家まで送り届ける。

惜しい気はしたが 今さら一回機会を逃しても一緒だろうと自分に言い聞かせた。



結 早く俺のものになれ
帰りの車で一人 心の中でつぶやいた。





ーーーそんな矢先 結が 待ち合わせ場所から姿を消してしまった。







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