完璧なお見合い結婚〈完全完結〉9/12完全完結しました!

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第三章 side 凰雅 その後2

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妊娠は 仕事を始めてすぐだったので結はショックを隠せなかった。

ーー責任は俺にあった。

酔って帰った時結が無茶苦茶欲しくて寝込みを襲い着けずにヤったから。
はっきり言って俺はいつでも妊娠してもいいと思っていた。だから結の反応には驚いたがすぐに 結の性格なら仕事で一人前になるまでというのは当然で配慮が足らなかったとその時気がついた。
それでも生む選択しか二人にはなかったし 喜びであることには違いなかった。
龍一に伝えると「凰雅ならやりかねないと思ってたよ」と当然のごとく結が妊娠した時のシフトにチェンジしてくれた。


それから俺も仕事のやり方を変えた。

結や子供の世話もしたかったし 大変な結の傍にいたかった。
仕事をしなくても生活するにはもう充分な資産はある。だからと言ってまだ隠居したいわけではない。
好きでやってたとはいえ結を守る力を得る為に頑張ってしてきた事だ。守る為の力も立場もそして本人も手に入れた今 自宅でやりたい仕事だけできるように今までの仕事の受け方もやり方も数年かけて整理した。不動産賃貸は宅建業者に 運用分資産は運用会社に委託し 権利関係の管理はビリーの母親の事務所が得意分野で担当はビリーでやってもらっている。会社は龍一に任せて会長職だけにした。

そうやって出来る限り子育ても一緒にしていて結果的にいつも結の側にいる。
...俺にとっては至福だ。

家では妊娠中に体調を崩した結を説得してまず家政婦に来てもらい 産後のひだちの悪かった結を説得してナニ―を手配した。

二歳の誕生日までは住み込みのナニ―がいたが今は通いにしてもらい子育ての手伝いを 家事は結と家政婦が一緒にしている。それでも広い家になったので週一でクリーンスタッフに来てもらい 今日は偶々家政婦は休みをとっている。

結は当初自分一人でするべき所を沢山の金を使い過分なフォローをしてもらって肩身が狭いと漏らした。

俺だって出来ない事はしない。でも人それぞれ色んな生活様式があって例えばある国のアッパーミドルクラスは夜はパーティでその為朝はゆっくり。 ベットに旦那が運ぶアーリーモーニンングティーから始まり毎日通いの美容師がいる家だって普通にある。それらだって望むなら簡単に叶えてやれるのにこの程度で誰に気を使う必要があるのか理解に苦しむ。

俺は世の中のセレブと呼ばれる奴がしている事を 結にさせてやれる経済力があると伝えたのに分かってもらうにはどうしたものか。

「ねえ 聞いてます?」
里美がアイスコーヒーをストローで飲みながらもう一度声をかけてきた。

ナニ―が俺から凌駕を預かり庭に連れて出る。
そのあとを恵真ともう一人のナニ―が追いかけて行った。
結が妊娠してから建てた家で外からは見えない中庭が100坪はある。

「ああ それが?」
「あんまり独占欲が過ぎると結が苦しくなりますよ」

俺の頬が予測出来なかった言葉にピクリと動いた。
「結が言ったのか?」

「いいえ。でもそうなってからだと結って爆発しそうだから」
不吉な事を言う。
しかしこいつが言う事は的を得てる事が多いから聞き流せない気がした。

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