完璧なお見合い結婚〈完全完結〉9/12完全完結しました!

ココ

文字の大きさ
11 / 164

高校生 変化 9

しおりを挟む
その笑った顔が何かを見て 急に悪い笑顔に変わり
何事かと思っていたら 顎でくいっとある方向を指した。


その方向を見ると 公園の脇に車が止まり 直ぐにドアが開く。
その車の雰囲気に見覚えがあり 自然と車から出てくる人が頭に浮かんだ。

出てきた人は思った通り凰雅さんで 不機嫌さを隠さず ずんずんこちらに向かって来る。
その迫力に 思わず怯んでしまい 結果的に平井さんにべったり近づいてしまっていた。

それを見てなのか より一層眉の間にシワをよせて 怖い顔になっている。

ひえー む 無理 こ 怖い!

固まる私をよそに凰雅さんは手を伸ばして私の肩を抱いて引き寄せた。

ひゅー と平井さんが楽しそうに口笛をならす。
ついていけない私は固まるだけで 二人の会話を見守るばかり。

「龍一!何してんだ?こんなとこで二人っきりで..!」
「いやいや お話してただけだし。」
「お話?お前が女連れて二人っきりでお話なんて聞いたことがない」
「ほんとだって!ねぇ?結ちゃん」

...急に話振るし。急に下のなまえで呼ぶし。

その途端 攻撃対象は私に移り。

「お前も気の多い女だな!公園に連れ込まれて何ヘラヘラ笑ってるんだ?連れ込まれてヤられる可能性とか考えろ!」

顎をくいっとされながら酷く罵られた。

その言葉を聞いてムカッとした私は

「何であなたにそんなこと言われないといけないんですか?話をしてただけです!」

言いながら 徐々に自分が自分を煽っていて 我慢できなくなり。

ぶんっと 凰雅さんの手を振り切り距離を取った。
また走って帰ろうとしたらガシッと肩を掴まれ 

「逃亡癖か?二回連続逃すかよ」
と 抱き寄せられた。
 


「...お前 龍一が好みなのか?」

少しの静寂の後 おもむろにたずねられた。

周りを気にしたけどいつの間にか平井さんはいなくなってて...。

「好み...?」

「ああ..」

不服そうに。

「楽しそうにしやがって」

「好みとかじゃないです」

「本当か?」

コクコク頷くと強く抱き締めながら

「次はないぞ」

「えっ? 次はない?」

「次 男と二人っきりで会ってたら ヤるってこと」
 
...言う事が怖い。


と言うか どうして私が怒られてるの?
彼氏でもないのに!

「付き合ってもないのに命令されたくありません!私の好きにします!」
胸を張って言った。

「じゃあ付き合おうぜ」

間髪入れずに凰雅さんが言う。

「は?」

真剣な表情で
   真剣な瞳で。

吸い込まれそうな
何かを探す強い瞳で。

...どこかで見た?

その時凰雅さんは私を引き寄せ右手で頬をやさしく撫でて..
キスをしようと近づいて...
えっ キ キス!?

びっくりした私は咄嗟に自分の口を両手で隠した。
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

結婚して5年、冷たい夫に離縁を申し立てたらみんなに止められています。

真田どんぐり
恋愛
ー5年前、ストレイ伯爵家の美しい令嬢、アルヴィラ・ストレイはアレンベル侯爵家の侯爵、ダリウス・アレンベルと結婚してアルヴィラ・アレンベルへとなった。 親同士に決められた政略結婚だったが、アルヴィラは旦那様とちゃんと愛し合ってやっていこうと決意していたのに……。 そんな決意を打ち砕くかのように旦那様の態度はずっと冷たかった。 (しかも私にだけ!!) 社交界に行っても、使用人の前でもどんな時でも冷たい態度を取られた私は周りの噂の恰好の的。 最初こそ我慢していたが、ある日、偶然旦那様とその幼馴染の不倫疑惑を耳にする。 (((こんな仕打ち、あんまりよーー!!))) 旦那様の態度にとうとう耐えられなくなった私は、ついに離縁を決意したーーーー。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。 そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。 相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。 トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。 あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。 ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。 そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが… 追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。 今更ですが、閲覧の際はご注意ください。

【完結】妖精姫と忘れられた恋~好きな人が結婚するみたいなので解放してあげようと思います~

塩羽間つづり
恋愛
お気に入り登録やエールいつもありがとうございます! 2.23完結しました! ファルメリア王国の姫、メルティア・P・ファルメリアは、幼いころから恋をしていた。 相手は幼馴染ジーク・フォン・ランスト。 ローズの称号を賜る名門一族の次男だった。 幼いころの約束を信じ、いつかジークと結ばれると思っていたメルティアだが、ジークが結婚すると知り、メルティアの生活は一変する。 好きになってもらえるように慣れないお化粧をしたり、着飾ったりしてみたけれど反応はいまいち。 そしてだんだんと、メルティアは恋の邪魔をしているのは自分なのではないかと思いあたる。 それに気づいてから、メルティアはジークの幸せのためにジーク離れをはじめるのだが、思っていたようにはいかなくて……? 妖精が見えるお姫様と近衛騎士のすれ違う恋のお話 切なめ恋愛ファンタジー

余命六年の幼妻の願い~旦那様は私に興味が無い様なので自由気ままに過ごさせて頂きます。~

流雲青人
恋愛
商人と商品。そんな関係の伯爵家に生まれたアンジェは、十二歳の誕生日を迎えた日に医師から余命六年を言い渡された。 しかし、既に公爵家へと嫁ぐことが決まっていたアンジェは、公爵へは病気の存在を明かさずに嫁ぐ事を余儀なくされる。 けれど、幼いアンジェに公爵が興味を抱く訳もなく…余命だけが過ぎる毎日を過ごしていく。

忙しい男

菅井群青
恋愛
付き合っていた彼氏に別れを告げた。忙しいという彼を信じていたけれど、私から別れを告げる前に……きっと私は半分捨てられていたんだ。 「私のことなんてもうなんとも思ってないくせに」 「お前は一体俺の何を見て言ってる──お前は、俺を知らな過ぎる」 すれ違う想いはどうしてこうも上手くいかないのか。いつだって思うことはただ一つ、愛おしいという気持ちだ。 ※ハッピーエンドです かなりやきもきさせてしまうと思います。 どうか温かい目でみてやってくださいね。 ※本編完結しました(2019/07/15) スピンオフ &番外編 【泣く背中】 菊田夫妻のストーリーを追加しました(2019/08/19) 改稿 (2020/01/01) 本編のみカクヨムさんでも公開しました。

余命わずかな私は、好きな人に愛を伝えて素っ気なくあしらわれる日々を楽しんでいる

ラム猫
恋愛
 王城の図書室で働くルーナは、見た目には全く分からない特殊な病により、余命わずかであった。悲観はせず、彼女はかねてより憧れていた冷徹な第一騎士団長アシェンに毎日愛を告白し、彼の困惑した反応を見ることを最後の人生の楽しみとする。アシェンは一貫してそっけない態度を取り続けるが、ルーナのひたむきな告白は、彼の無関心だった心に少しずつ波紋を広げていった。 ※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも同じ作品を投稿しています ※全十七話で完結の予定でしたが、勝手ながら二話ほど追加させていただきます。公開は同時に行うので、完結予定日は変わりません。本編は十五話まで、その後は番外編になります。

処理中です...