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高校生 変化 9
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その笑った顔が何かを見て 急に悪い笑顔に変わり
何事かと思っていたら 顎でくいっとある方向を指した。
その方向を見ると 公園の脇に車が止まり 直ぐにドアが開く。
その車の雰囲気に見覚えがあり 自然と車から出てくる人が頭に浮かんだ。
出てきた人は思った通り凰雅さんで 不機嫌さを隠さず ずんずんこちらに向かって来る。
その迫力に 思わず怯んでしまい 結果的に平井さんにべったり近づいてしまっていた。
それを見てなのか より一層眉の間にシワをよせて 怖い顔になっている。
ひえー む 無理 こ 怖い!
固まる私をよそに凰雅さんは手を伸ばして私の肩を抱いて引き寄せた。
ひゅー と平井さんが楽しそうに口笛をならす。
ついていけない私は固まるだけで 二人の会話を見守るばかり。
「龍一!何してんだ?こんなとこで二人っきりで..!」
「いやいや お話してただけだし。」
「お話?お前が女連れて二人っきりでお話なんて聞いたことがない」
「ほんとだって!ねぇ?結ちゃん」
...急に話振るし。急に下のなまえで呼ぶし。
その途端 攻撃対象は私に移り。
「お前も気の多い女だな!公園に連れ込まれて何ヘラヘラ笑ってるんだ?連れ込まれてヤられる可能性とか考えろ!」
顎をくいっとされながら酷く罵られた。
その言葉を聞いてムカッとした私は
「何であなたにそんなこと言われないといけないんですか?話をしてただけです!」
言いながら 徐々に自分が自分を煽っていて 我慢できなくなり。
ぶんっと 凰雅さんの手を振り切り距離を取った。
また走って帰ろうとしたらガシッと肩を掴まれ
「逃亡癖か?二回連続逃すかよ」
と 抱き寄せられた。
「...お前 龍一が好みなのか?」
少しの静寂の後 おもむろにたずねられた。
周りを気にしたけどいつの間にか平井さんはいなくなってて...。
「好み...?」
「ああ..」
不服そうに。
「楽しそうにしやがって」
「好みとかじゃないです」
「本当か?」
コクコク頷くと強く抱き締めながら
「次はないぞ」
「えっ? 次はない?」
「次 男と二人っきりで会ってたら ヤるってこと」
...言う事が怖い。
と言うか どうして私が怒られてるの?
彼氏でもないのに!
「付き合ってもないのに命令されたくありません!私の好きにします!」
胸を張って言った。
「じゃあ付き合おうぜ」
間髪入れずに凰雅さんが言う。
「は?」
真剣な表情で
真剣な瞳で。
吸い込まれそうな
何かを探す強い瞳で。
...どこかで見た?
その時凰雅さんは私を引き寄せ右手で頬をやさしく撫でて..
キスをしようと近づいて...
えっ キ キス!?
びっくりした私は咄嗟に自分の口を両手で隠した。
何事かと思っていたら 顎でくいっとある方向を指した。
その方向を見ると 公園の脇に車が止まり 直ぐにドアが開く。
その車の雰囲気に見覚えがあり 自然と車から出てくる人が頭に浮かんだ。
出てきた人は思った通り凰雅さんで 不機嫌さを隠さず ずんずんこちらに向かって来る。
その迫力に 思わず怯んでしまい 結果的に平井さんにべったり近づいてしまっていた。
それを見てなのか より一層眉の間にシワをよせて 怖い顔になっている。
ひえー む 無理 こ 怖い!
固まる私をよそに凰雅さんは手を伸ばして私の肩を抱いて引き寄せた。
ひゅー と平井さんが楽しそうに口笛をならす。
ついていけない私は固まるだけで 二人の会話を見守るばかり。
「龍一!何してんだ?こんなとこで二人っきりで..!」
「いやいや お話してただけだし。」
「お話?お前が女連れて二人っきりでお話なんて聞いたことがない」
「ほんとだって!ねぇ?結ちゃん」
...急に話振るし。急に下のなまえで呼ぶし。
その途端 攻撃対象は私に移り。
「お前も気の多い女だな!公園に連れ込まれて何ヘラヘラ笑ってるんだ?連れ込まれてヤられる可能性とか考えろ!」
顎をくいっとされながら酷く罵られた。
その言葉を聞いてムカッとした私は
「何であなたにそんなこと言われないといけないんですか?話をしてただけです!」
言いながら 徐々に自分が自分を煽っていて 我慢できなくなり。
ぶんっと 凰雅さんの手を振り切り距離を取った。
また走って帰ろうとしたらガシッと肩を掴まれ
「逃亡癖か?二回連続逃すかよ」
と 抱き寄せられた。
「...お前 龍一が好みなのか?」
少しの静寂の後 おもむろにたずねられた。
周りを気にしたけどいつの間にか平井さんはいなくなってて...。
「好み...?」
「ああ..」
不服そうに。
「楽しそうにしやがって」
「好みとかじゃないです」
「本当か?」
コクコク頷くと強く抱き締めながら
「次はないぞ」
「えっ? 次はない?」
「次 男と二人っきりで会ってたら ヤるってこと」
...言う事が怖い。
と言うか どうして私が怒られてるの?
彼氏でもないのに!
「付き合ってもないのに命令されたくありません!私の好きにします!」
胸を張って言った。
「じゃあ付き合おうぜ」
間髪入れずに凰雅さんが言う。
「は?」
真剣な表情で
真剣な瞳で。
吸い込まれそうな
何かを探す強い瞳で。
...どこかで見た?
その時凰雅さんは私を引き寄せ右手で頬をやさしく撫でて..
キスをしようと近づいて...
えっ キ キス!?
びっくりした私は咄嗟に自分の口を両手で隠した。
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