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そのじゅうよん
そのじゅうよん-12
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唇離してあたし見つめる。
唇、一文字にきゅっと結んだまましばらくあたし見つめて。
「みのりさん」
「うん」
「やっぱみのりさんは俺のだから」
「うん」
「もう…絶対離さないから。二度と離さないから」
もういっかい。
あたしを抱き締めた。
「ねえ、みのりさん」
「うん?」
「着物って…エロいよね」
「うわあっ」
胸に手入れやがった。
「相変わらずちっちゃくて可愛…いたっ!」
頭はたいた。
コイツは、もお!
You Are Not Aloneが鳴る。松本氏。
『授賞式、終わりました。先生は急病と言う事にしておきましたから』
「すいません…」
『無事に…会えましたか?』
「はい」
『そうですか。良かった』
記念品やらを近いうちに送る、と松本氏が言った。
「You Are Not Alone。変えてなかったんだね」
尊が言った。
「俺が設定したんだよ」
俺の気持ちと同じだから。
笑った。
君は独りじゃないよ
ぼくが君と一緒にいてあげるよ
二人の距離は離れてても
僕はずっとここにいるよ
君は独りぼっちじゃないよ
そばにいてあげるよ
はるか遠くにいても
心にはいつも君がいるよ
君は独りきりじゃないよ…
みのりさんと離れよう。
俺の一番大事な、大事なみのりさん。
みのりさんは明るい場所で。
いつも笑っていて欲しいから。
いつも幸せでいて欲しいから。
俺がいたら。俺みたいのと一緒にいたら。
みのりさんの歩いて行く道の邪魔になるから。
みのりさんは。
俺とは生きる世界が違うから。
みのりさんが明るい道を歩ける様に。
俺の一番大事なものだから。
みのりさんを守る為に。
俺が出来る事。
もう。
俺には関わらせない。
だから離れよう。
でもせめて。
俺の最後の未練。
俺の気持ちとおんなじ気持ちの曲。
みのりさんが聴いてくれたらいいな。
「…そう思って変えた」
いつの間にか変わってた着信音。
全然。
知らずに聴いてたよ。
「尊…」
尊の濡れたほっぺた触った。
その手に尊の手が重なる。
「みのりさん。キス、していい?」
ちょっと震えた声で。
ほっぺたに当てたあたしの手。
上から自分の手で包んで。
優しくあたしの顔自分に近づけて。
もっかい、キスした。
唇離して。
またキスした。
「んっ!」
また手入れやがった。
止めろってば!
「尊っ!着崩れするやろっ」
「あ、ごめん」
着付け出来るとか言ったらヤられる。確実に。
「でも着物姿のみのりさん。エロくて可愛い」
にっこりした。
せめて入院中くらい大人しくしろよ。この。
変態がああああああああ!!
唇、一文字にきゅっと結んだまましばらくあたし見つめて。
「みのりさん」
「うん」
「やっぱみのりさんは俺のだから」
「うん」
「もう…絶対離さないから。二度と離さないから」
もういっかい。
あたしを抱き締めた。
「ねえ、みのりさん」
「うん?」
「着物って…エロいよね」
「うわあっ」
胸に手入れやがった。
「相変わらずちっちゃくて可愛…いたっ!」
頭はたいた。
コイツは、もお!
You Are Not Aloneが鳴る。松本氏。
『授賞式、終わりました。先生は急病と言う事にしておきましたから』
「すいません…」
『無事に…会えましたか?』
「はい」
『そうですか。良かった』
記念品やらを近いうちに送る、と松本氏が言った。
「You Are Not Alone。変えてなかったんだね」
尊が言った。
「俺が設定したんだよ」
俺の気持ちと同じだから。
笑った。
君は独りじゃないよ
ぼくが君と一緒にいてあげるよ
二人の距離は離れてても
僕はずっとここにいるよ
君は独りぼっちじゃないよ
そばにいてあげるよ
はるか遠くにいても
心にはいつも君がいるよ
君は独りきりじゃないよ…
みのりさんと離れよう。
俺の一番大事な、大事なみのりさん。
みのりさんは明るい場所で。
いつも笑っていて欲しいから。
いつも幸せでいて欲しいから。
俺がいたら。俺みたいのと一緒にいたら。
みのりさんの歩いて行く道の邪魔になるから。
みのりさんは。
俺とは生きる世界が違うから。
みのりさんが明るい道を歩ける様に。
俺の一番大事なものだから。
みのりさんを守る為に。
俺が出来る事。
もう。
俺には関わらせない。
だから離れよう。
でもせめて。
俺の最後の未練。
俺の気持ちとおんなじ気持ちの曲。
みのりさんが聴いてくれたらいいな。
「…そう思って変えた」
いつの間にか変わってた着信音。
全然。
知らずに聴いてたよ。
「尊…」
尊の濡れたほっぺた触った。
その手に尊の手が重なる。
「みのりさん。キス、していい?」
ちょっと震えた声で。
ほっぺたに当てたあたしの手。
上から自分の手で包んで。
優しくあたしの顔自分に近づけて。
もっかい、キスした。
唇離して。
またキスした。
「んっ!」
また手入れやがった。
止めろってば!
「尊っ!着崩れするやろっ」
「あ、ごめん」
着付け出来るとか言ったらヤられる。確実に。
「でも着物姿のみのりさん。エロくて可愛い」
にっこりした。
せめて入院中くらい大人しくしろよ。この。
変態がああああああああ!!
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