You Could Be Mine 【改訂版】

てらだりょう

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そのじゅうよん

そのじゅうよん-14

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尊が退院して。

凄く久しぶりの見慣れた部屋。

この部屋に来る事は二度と。

無いと思ってた。

「みのりさん、はい」

あたしの手に鍵。

尊があたしを抱き締めて。

「おかえり。みのりさん」

て言うから。

また涙出た。

「うわあっ」

泣いてるあたしを抱き上げて。

寝室のドア開けて。

ベッドに降ろす。

って、アンタ!!

「んっ」

いきなりキスして。

「セックスしよっ」

にっこり。

オマエと言うヤツはあ!!

「ね、みのりさん…」

「あ…ん…」

首筋に尊の唇。

いつの間にかあたしを纏うものはなくなる。

「みのりさん…可愛い…」

手があたしの身体をなぞる様に。

唇があたしのカタチを確認する様に。

「みのりさん…」

何度も名前呼ぶ。

「好き…」

キスして呟く。

「ずっとみのりさんに触りたかった…」

囁く声はせつなくて。

「いっぱい…みのりさんに触りたかった…」

また涙が溢れる。

「…みのりさん」

「…なに?」

ちょっと不安そうな顔。

「誰かと…したりした?」

なんじゃ、そりゃ。

「…してないよ」

キスは。したけどな。

黙っとこ。

「良かった」

安心した様に笑う。

「みのりさんは俺の」

いっぱいキスしながら。

「もうずっと俺だけのもの」

少し涙ためて。

「もう絶対。二度とみのりさんを離さないから」

あたしを抱き締める。

うん。

もう離さないでね。

絶対離さないでね。

尊の手があたしの手を優しく掴んで。

あたしの両手は頭の上。

ん?

なんかヤバい気がする。

「ちょっ、尊」

手に例の感触。

ガチャガチャ音たてる。

「久しぶりだからオプション付きでね」

にっこり笑った。

………………………ドS復活。





 「みのりさん…好き」

そう言っては何度もキスする。

両手は頭の上。

外して欲しいんやけどな。

動けない様に片手で押さえてやがる。

「外してよ」

「ん…ダメ」

首筋にキスするから。

「あ…ん」

反応してしまう。

「みのりさんの気持ちいいとこ、ちゃんと覚えてるから」

「や…んっ」

指が触れる。

「キスだけでこんななっちゃって。変わらないね」

あたしを刺激する言い方も変わってない。

「ほら。すっごい溢れてるよ。イヤラシイね」

「やっ…あん」

あたしの羞恥を刺激しながら動く指。

「シーツ汚れちゃうね」

「やっ…」

「イキそうなの?」

あたしをとばそうとする指が動きを止める。

なんで?

後少しなのに。

眼を開けたら尊は微笑みながら。

「まだダメ」

ほっぺたにキスした。

「みのりさん、イキそうな時の声可愛いからもっと聞かせて」

って、なんでよっ!このドS!

「やっ…あっ」

とばしかけては止める。

「もうイキたい?」

もう限界。

「ちゃんとおねだりして?」

ああ、もう。このS男!

それでも限界のあたしは逆らえなくて。

「やん…お願い…たける」

「可愛い。みのりさん」

「あっ…やんっ」

微笑みながらあたしをとばす。

「言って…?みのりさん」

耳元で囁く。

「俺が欲しい…って…言って?」

いつもそうだったね。

「尊が…欲しいよ」

あたしが言うと。

「可愛い…」

そう言って笑って。

「みのりさん…名前呼んで…俺の」

全然変わってなくて。

なんでか泣きながら。

あたしはまた。

てっぺんにとんだ。
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