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You Could Be Mine
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しおりを挟む一人ソファー座って。
落ち着かねえ。
さっきからばた足してみたり。
腹筋してみたり。
タバコ吸ってみたり。
落ち着かねえんだよっ!
みのりさんになんて言おう。
そりゃ、結婚して下さい、だけどさあ。
言えんのかな、俺。
そんな事言って嫌だとか言われたらどうしよう。
早く起きてきて欲しい様な、ずっと眠ってて欲しい様な。
何本目かのタバコ。
「…尊」
みのりさんが毛布被って出てきた。
左手を毛布から出す。
みのりさんをソファーに座らせて抱き締めた。
みのりさんはどう思ってんだろ。
俺はみのりさんが俺のもんになってくれて。
最初からそのつもりでいて。
でも俺のせいで悲しませたし。
どう思ってんだろ。
俺と一緒なってくれっかな。
みのりさんは黙ってリング見詰めてる。
心臓が跳びはねてるや。
こんなにばくばくなってたら死んじまうんじゃねえかな俺。
ちゃんとみのりさんの顔見て言おう。
ソファー降りて。みのりさんの前座って。
一回キスした。
抱き締めて。
あ。すげえ震えてるよ、俺。
「みのりさん」
声が震える。
結婚して下さい。
って、なんか俺らしくねえな。
思ってる事、素直に伝えよう。
「俺の最後の女になって?」
最初で最後だけど。
俺はみのりさん以外いらねえから。
「う…ん」
詰まった声の返事。
また泣かしちゃったかな。
「それからね」
みのりさんの顔見て。
俺がみのりさんに。
一番お願いしたい事。
「俺を…みのりさんの最後の男にして下さい」
みのりさんが俺の肩に。
こつん、と頭落として。
「…うん」
抱き締めて髪なでて。
もっかいキスして。
あんまり嬉しかったから。
ソファーに押し倒したら。
「いい加減にしろっ!」
みのりさんに。
逃げられた。
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